
中国で成功する人事、失敗する人事
「中国人に対するこの偏見、根拠のない先入観は、どうにかならんのか」。これがこの本を書いた動機でした。成功している日系企業の事例をもとに、中国で成功する組織のつくり方を考えます。
「中国で成功する人事、失敗する人事」
2004/07/18◇==================================================================◇
このメールは、ご登録いただいてみなさまにお送りしています。
各種お問い合わせ、配信停止についてはこのメールの後方をご覧ください。
◇==================================================================◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールマガジン 「中国で成功する人事、失敗する人事」
中国ビジネス、日系企業の労務、マネジメントを考える
執筆・田中信彦
http://chinahr.way-nifty.com/jinji
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第11回 続 中国人はアメリカ的か?
私は中国人とアメリカ人の共通点より、むしろ中国人と日本人の共通点のほうがはるかに目立つように思う。
たとえば「家」を大事にして、親や年長者を敬う。そこには自分より先に生まれた者は無条件に偉いという「長幼の序」に基づいた価値観が根強くある。
また事の善悪は別として、男尊女卑の風土が根強いことも共通している。よく中国は男女平等などと言うが、それは社会主義の習慣であって、中国の習慣ではない。
小さな子供のいる家庭を子細に観察してみればすぐにわかるが、男の子と女の子では親が買い与えるものも、教育投資も全然違う。むろん女の子のほうを可愛がっている親もいるが、同じ子供でも男の子はやはり「家の跡継ぎ」であって、期待のかけかたが違うのである。
人と人の関係も、日本と中国では他人と親しくなるまでのプロセスはまったく違うが、いったん情が通じ合えば極めて近い関係になるというウェットな要素が強い。このあたりの浪花節は日本人の得意とするところでもある。力があって心酔できる、この人についていけば間違いないという人物が現れると、途端に「親分子分」「義兄弟」の間柄になってしまうという面も持ち合わせている。
こうした点はむしろ日本人にとってわかりやすいし、違和感が少ない。日本社会と中国社会で異なる点が多々あるのは事実だが、日本と違うとすぐ「アメリカ的だ」と短絡するのではなく、何が違って何かが同じなのか、もう少し冷静に考える習慣をつけるべきだと思う。
----------------------------------------------------------------------
田中信彦のホームページ
「中国で成功する人事、失敗する人事」はリンク自由です。
■リンク先 ・トップページ http://chinahr.way-nifty.com/jinji/
----------------------------------------------------------------------
「中国で成功する人事、失敗する人事」は田中信彦が発行するメールマガジンです。本メールマガジンおよび同人が提供するすべての情報について、同人の許可なく転用・販売することを禁じます。
----------------------------------------------------------------------
規約に同意してこのメルマガに登録/解除する
メルマガ情報
創刊日:2004-07-11
最終発行日:
発行周期:週2回程度
Score!:
-
点
コメント一覧コメントを書く
コメントはありません。
この記事にコメントを書く