経営

リーダーのための 『V.スピリット』

現状に満足せずに挑戦する。斬新さや奇抜さではなく本当に価値ある製品・サービスをつくり出す。顧客、取引先、自社、株主、社会など、全ての利害関係者を幸せにする。これが「V.スピリット」が目指すものです。より良い未来を切り拓くリーダーシップを探求します。

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■V.スピリット■ No.205 意思決定のXYZ/大阪に維新は起きるのか?

2014/03/24

花咲く春の期待が高まる中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 
4月からは消費税が5%から8%に引き上げまれます。増税前の
駆け込み需要によって景気が押し上げられています。異次元の金融
緩和や財政政策が進められ、成長のための戦略が示されていますが
それら、いわゆる「アベノミクス」の真価が問われるのは、増税後に
なることでしょう。
 
来年の秋には消費税の10%への引き上げも予定されています。
日々の生活に直結する負担が高まる事に対する不安はありますが
それを上回る生活の改善、福祉の向上が図れるのかが問われます。

現状では、肥大化する国の借金の増加が多少緩やかになる程度に
しか受け止められていないのではないでしょうか?

北欧のデンマークでは消費税率が25%ですが、世界で一番幸せな
国として評価されています。国の規模、国民に共有された価値観や
文化などが異なりますが、国の将来を考える上で、良いモデルとして
学んでいくべきでしょう。

V.スピリットでも福祉について今後考えていきたいと思います。

皆様からのご意見やご感想など best@wildbearcorp.comまで、お聞
かせ下さい。

○━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2014年03月24日発行 ━○
<目次>

★今月のコラム:  意思決定のXYZ
★コア・トーク: 大阪に維新は起きるのか?
★あとがき

○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○
★今月のコラム: 意思決定のXYZ

真剣に考えたアイデアが「机上の空論」だと軽視されることがある。
経験に裏打ちされた実用論が「屁理屈」だと蔑視されることもある。

取り巻く環境や中核的な特性を綿密に分析して導かれる解答が
別の思考から導かれる解答と相容れないことがある。
 
理解できないものを否定したがるのは人の常だと17世紀の哲学者
パスカルは言った。もちろん、説明の明瞭さ、分かりやすさも大切
である。しかし、思考は必ずしも単純ではない。複雑なものを簡単
明瞭に表現する力が求められるが、その基本になるのは言葉の選択
の問題というよりは、信頼であったり、語気や態度に表れる自信であっ
たりする。

綿密な分析からABCという選択肢を導き出して、Aという選択をした時
に相手がBあるいはCを選ぶのなら、まだ交渉の余地があるだろう。
新たな情報や前提条件の調整によってBあるいはCという解答を
選び直すことも出来るだろう。丁寧な説明によってAという解答を
共有することも出来るだろう。

しかし、しばしばABCという選択肢に対して、DEFあるいはGHI
という選択肢が選ばれることがある。

同じ思考のプラットフォームを共有しなければ、このような意志決定の
相違は起きる。同じプラットフォームを共有しても判断の違いは出て
くる。

思考のプラットフォームとは、基本的な考え方、目標・目的あるいは
理念、それらの根底にある人間性などの集合体である。

このような思考のプラットフォームを共有するには、コミュニケーション
によって相互の差異を埋めるしかない。自らを利するために差異を
埋めるのではなく、より真理に近づくため、むしろ不特定多数の他者
を利するためにコミュニケーションは欠かせない。

地位や年功などによって思考のプラットフォームの優位性が決まって
いる場合には、その組織や環境に身を置く限り、優位なものを受け入れ
るしかないだろう。そこで求められるのは柔軟性である。自らの基軸を
大切にするのであれば、別次元の思考として割り切って考えるしかない
かも知れない。

ABCという選択肢の範囲を大きく超えるXという解答に対して自らの
思考のプラットフォームとの違いを見出して正当化できるのか?出来れ
ば、Xを新たな解答として受け入れることも出来るだろう。Xに足りない部
分を補った新たな解答Yを見出すことも出来るだろう。

思考のプラットフォームが異なるというよりも人の裏をいくような反発的に
生まれる別次元の思考のプラットフォームがら導かれるZという解答に対
しては、割り切ってその解答を受け入れるか(服従、棚上げなど)、思考の
プラットフォーム自体の優劣を争うことになるだろう。後者の場合、大きな
摩擦を生む事にもなる。短期的には、決して望ましい関係にはならないか
も知れない。

安易な妥協でも、憎み合いやいがみ合いの後の自己防衛でもない
高い次元の新たな接点を見出すことが望まれる。

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★コア・トーク: 大阪に維新は起きるのか?

橋下徹氏が進める「大阪都構想」をめぐる対立から市長としての信認を
問う出直し市長選挙が行われた。結果は、他候補の追随を許さない
橋下氏の勝利に終わったが、投票率は過去最低の24%となった。前回
の府知事選挙とのダブル選挙における61%を大きく下回った。白票
などの無効票は他候補への投票数を上回り、投票総数の1割を超えた。

橋下氏は大阪都構想の区割りをめぐって法定協議会で反対されたため
出直し選挙での信任を受けて、法定協議会における反対政党のメンバー
を入れ替えることを公約している。

【コメント】
・低い投票率、橋下氏を代表とする大阪維新の会以外に候補者を立
 てられなかった選挙の費用などから選挙の意義が疑問視されている。
・法定協議会で大阪都構想に反対した委員が自ら立候補するなど
 反対政党が候補者を立てなかった(立てられなかった)ことに
 後味の悪さが残る。
・信念を持って反対していたのであれば自ら立候補、あるいは、
 有力候補者の擁立が出来たであろう。
・政治手法としてのしたたかさもあるのだろう。結果的に、橋下氏の
 説明が不十分だった(賛成したくても賛成出来ない)ということに
 落ち着いてしまうのではないか?
・法定協議会では都構想の区割りを一つの案に絞ることが争点と
 なっていた。代替案を示すなど、もう少し時間をかけて、丁寧な説明
 がされれば混乱が避けられた可能性はあるだろう。
・都構想の設計図を夏までに示したい橋下氏ならびに大阪維新の
 会と他の政党との関係が出直し選挙の結果を受けて改善するのか?
・大阪都構想に対する反対は示されていない形だが、橋下氏の議会
 運営を有利にする強い世論の後押しは得られていないようである。
・プラス面とマイナス面で差し引きゼロ。出直し選挙前と状況が
 変わっていないようにも見える大阪の議会。
・橋下市長のリーダーとしての手腕が注目される。 

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★あとがき:
 
マハトマ・ガンジーの言葉を紹介頂きました。
 
『あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくては
ならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界
によって自分が変えられないようにするためである。』
 
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創刊日:2004-06-19  
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