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「はじめてだった!日本一周ひとり旅」西日本編です。19xx年の出来事。自転車による貧乏旅行、野宿。日本一周の歴史、書く旅は作られて行く。あなたもご一緒します?

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日本一周ひとり旅、西日本(四国編)、第37日目、宇和島市内

発行日:9/16





  ☆
   
     一度は読んでおきたい日本文学100選
                 http://tinyurl.com/3b43sd

                                ☆






   こんにちは。
   お久しぶりです。 
 
 「日本一周の旅」へ ようこそ!
  

 
 [西日本編]のつづき、続きます。どうぞ! 

☆___________________________☆_____________________________________

   ■日本一周旅■‐No.156‐(西日本、第37日目)

    19xx年5月14日(月)晴れ
                                               宇和島市内
___________________________________________________________________

旅に出たくなる地図 日本 (大型本) http://fm7.biz/1o13

 
  明日のことだが、午後6時半から、文藝春秋社主催の文化講演会が宇和島市
立公会堂で開かれることになっている。

 同じ講演会が3日後の、5月17日には高知市内でも開かれることを知った
のだが、高知市内にその日までそんなに長く留まってはいられないと講演会の
ことは諦めていたのだったが、当地へ来てみれば明日開かれるというではない
か!

 是非この機会に聞きに行ってみようと思った。今日は一日市内見物をするこ
とにして、明日の講演を待つという予定を立てた。





            *   *

 午前7時40分、起床。出発準備をしていると、図書館で働いている女の人
がこちらに向かってくる。

 何だろう?

 お茶だ、熱いお茶を持って来てくれた! 

 どうしてだろう?

 どうしてもこうしてもないのだろう。自転車で日本一周のひとり旅をしてい
ることを知ったのだ。ご苦労様ということなのだろうか。 

 昨日、この旅人が図書館を利用したこと、もちろん、この利用者は地元に住
んでいる人ではない。図書館を利用しただけでなく、昨晩から今朝にかけては
図書館付属の自転車置き場を宿泊地として利用したこと、そんな事実をまるで
最初から知っていたかのようではないか。

 「一人で日本全国自転車の旅をしているのね、昨晩は一夜の宿泊場所として、
わたしたち宇和島市図書館の自転車置き場を利用して下さいまして、ありがと
うございます、光栄です」ということで感謝と慰労の思いを込め、お茶の一杯
でもお持ちしなければならないと思われて持って来てくれたのかもしれない。

 とにもかくにも、何とも気の利いた人だ。お茶を受け取りながら 思わず涙
が出そうになった、男泣き寸前であった、というのはちょっと大袈裟だが、そ
の女性の親切な行為に好意を抱いてしまったし、この町が直ぐに好きになって
しまった。この町、宇和島という。



        *   *

 午前9時半、出発。まず天赦園(てんしゃえん)を訪れて見よう。10分後
に来たが拝観料を取るということで、取られないようにするために入らず、そ
のまま離れた。結果的に拝観料を取る場所だと確認するために来たのだった、
と言えよう。わざわざ入り口前まで訪れてご苦労様だった。
(注:天赦園については、下記参照ください)

 次、山沿いのお寺巡りをして見よう。ガイドブックに従って、お寺の参観を
することにした。何のためにか? お寺が好きだから、と言うわけでなかった。
日本人であるからには日本の歴史に触れて見るといった気持ちがあったから、
と言う訳でもなかった。

 要するに、時間つぶしであった。が、ここ宇和島に来たことは自分にとって
は歴史的なこと、もう二度と来る事はないだろう、歴史は繰り返さないだろう
ということで出来ることを出来るときに出来るだけやってみる。山沿いの坂道
をゆっくりと走って、お寺がかたまっている場所を巡る。西江寺の庭園が有名
ということで行ったが見れなかった。そのまま宇和島城へと行く。


 午前11時半、城山登山口に到着。少し疲れを感じていた。お寺巡りと言っ
ても、その辺の狭い道を巡っているだけであった。思い返せば、ただ疲れるた
めに巡っているのだった。

 宇和島城の前に来た。下の市街も余り見るに耐えるものではなかった。一言、
つらまん、そんな印象、感想だった。名所に来たとしても、事前に知識を仕入
れていなかったので、歴史的な関心が湧かない。それよりも実は、今日と明日
の宿泊候補地を探す目的で密かにやって来ていたのだ。宇和島市内では見出し
難いことが分かった。


 午後1時15分、宇和島駅に着く。駅に来れば何か”窮地”が打開されると
いった期待感がいつもある。次の行動を取るための出発点でもある。駅前の市
内案内図を参照しながら、今晩の寝場所として適当な場所をいくつかピックア
ップ。和霊東町には市立和霊公民館がある。

 30分後、駅を発った、と言っても、電車に乗ってどこかへと移動したので
はなかったが。



 午後2時、和霊公園に着く。

 午後2時5分、和霊神社(われいじんじゃ)に来た。

 神社の前に立ったまま、今、思っている。
 
 人は神社に詣でる。本殿の前で、ほんの一時、両目を閉じ、同時に両手を合
わせ、その両手の頂点に額を付けるように頭を下げる。何を祈っているのか。
神社に来て、そういう行為をする目的は何なのか。

 奉納された絵馬には「開運」、「良縁を望む」の文字が読める。

 ここに来たからにはこの旅人は何かを残して置いて行こうか。
「この旅での良き寝場所を求む」とでも書いて見るか。
 ついでに「本日そして明日の宿泊場所を望む」とも追記しておこうか。


 20分後、そこを去り、目指す場所、公民館へと行こうとしていたのが、午
後2時40分、勤労青少年ホームに来てしまった次第だ。もう動くのも難儀で
あった。

 そこにあった自転車置場に腰を降ろし、旅の日記を付け始めた。寝袋を広げ
て乾かし、着ていた衣類も乾かす。時間がたくさんある。書かずじまいのスペ
ースもたくさんあるということで、書くことに意識を集中させることにした。
過去の旅の軌跡を追いながら、綴り続けていた。



 午後4時20分からはNHKラジオ講座、スペイン語とロシア語を聞く。

 聞き終えた後、またも書き始める。

 相変わらず書き綴っていると午後6時、あの録音されたハモンド・オルガン
が宇和島城の城山山頂から聞えてくる。なんとも異国的な雰囲気を醸し出して
いるではないか。


 午後7時頃、ここの管理人らしい老人風の男の人が訊いて来る。見回りに来
たのだろうか。

 「何か用か?」
 
 別に何の用もなかった。今晩はこの場所、軒下ででも寝ようかとも考えてい
たが、何か用か と聞かれたので、答えねばならないと思い、つい寝ることに
ついて関連質問をした。

 「この場所に泊めさせてもらいたいのですが」

 「ここは労働省の建物だ。鍵を閉める」いかにも居丈高だ。

 「ああ、そうですか」

 勤労青少年ホームが労働省の建物とは知らなかった。その建物の中で泊まら
せてくれと言いたかった訳ではなかったのだが、――つまり、相手が分かるよ
うに言わなかった、言えなかったのがいけなかったのだが、―― そのように
取られてしまったようだ。

 勤労青年でなければ泊まらせてくれないのだろう。勤労もしていないし、そ
の男の人の目には青年とも見えなかったのかもしれない、そんな部外者の旅人
は口答えもちょっと粘ることもせずに、黙ってそこを去った。


  実は目の前には広々とした宅地、そして新築中の家屋があった。出来れば明
日、そこで泊まろうと思っていた。が、急遽、予定を変更。今晩にすると決め
た。


 午後7時15分、そこへ自転車ごと入った。

 夕食の残り、食パンにジャムを付けて再び食べ始める。

 午後7時40分、寝袋に入った。






  *  *

http://ja.wikipedia.org/wiki/天赦園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 

天赦園(てんしゃえん)は愛媛県宇和島市にある日本庭園。国の名勝に指定さ
れている。元は二代藩主の伊達宗則が海を埋め立てて造成した浜御殿の一部で
あったが、幕末に宇和島藩七代藩主の伊達宗紀が慶応3年(1868年)に築庭。
鬼ヶ城連峰を借景とした池泉回遊式の庭園で、大名庭園でもある。

 天赦園の名は宗紀が詠んだ句、

 馬上少年過
 世平白髪多
 残躯天所赦 
 不楽是如何

「馬上に少年過ぎ 世は平にして白髪多し 
  残躯は天の赦す所 楽しまずして是を如何せん」(元は先祖である伊達政宗
が詠んだもの)に因み、余生を十分に過ごしたいという思いが込められており、
宗紀は隠棲のためにこの天赦園を築き、庵を結んだ。

園内には伊達家の家紋である竹を配しているのが特徴で、珍種も含め22種も
の竹が植栽されている。

また、藤原氏とも関わりが深いことから多くの藤が植えられ、藤の名所とし
ても名高い。


「天赦園」の写真
http://www.sight-seeing-japan.com/7-shikoku/ehime/tensyaen1.jpg

http://usyosen88.blog.ocn.ne.jp/./photos/uncategorized/img_1686.jpg

http://usyosen88.blog.ocn.ne.jp/./photos/uncategorized/img_1689.jpg

http://usyosen88.blog.ocn.ne.jp/./photos/uncategorized/img_1691.jpg



和霊神社【宇和島市観光協会】
http://www.uwajima.org/spot/index3.html

宇和島 「和霊神社」を地図上で探すと、、、
http://www.mapfan.com/spotdetail.cgi?SPOTCODE=SUH3KYW06

「和霊神社入口」写真
http://www.sight-seeing-japan.com/7-shikoku/ehime/wareijinja1.jpg

石段
http://www.sight-seeing-japan.com/7-shikoku/ehime/wareijinja2.jpg

「本堂」写真、どなたかお二人が祈っていらっしゃるようです
http://www.sight-seeing-japan.com/7-shikoku/ehime/wareijinja3.jpg





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