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経営革新羅針盤−経営サポートNPO TASKS発行

経営サポートNPO法人TASKSがお送りするメールマガジンです。専門家集団である弊会が経営革新の「気づきの源泉」、企業経営の開運の扉を開く呪文となる「開けゴマ」となるような情報をご提供します。経営革新の始まりはここからです。

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経営革新羅針盤−TASKS発行-経営者、管理者なら押さえておきたい安全配慮義務

2017/07/20


◆ 今回の目次 ◆                 Vol. 457  2017/07/20
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[[ コラム ]] 経営者、管理者なら押さえておきたい安全配慮義務

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[[  コ ラ ム  ]]
  経営者、管理者なら押さえておきたい安全配慮義務
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                       中小企業診断士 川口紀裕

  「安全配慮義務という言葉を聞いたことはありますか?」

  企業の経営者や管理職向けに労務管理、ハラスメント対策、メンタル
  ヘルス対策のセミナーや研修などを行う際に冒頭の質問をすることが
  あります。皆さんは聞いたことがありますでしょうか?

  実際にセミナーや研修などの現場で問いかけた際に、知っていると回答
  する人の割合は全体の1割を下回るぐらいです。多くの経営者、管理者は
  言葉自体全く聞いたことがないという方がほとんどであり、新任管理者
  だけでなく既任管理者であってもほとんどの方は知りません。

  安全配慮義務は労働契約法第5条に以下の通り定められています。

  『使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保
  しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。』

  この義務は大変重要なものであると位置付けられており、金銭支払
  義務と同等といわれています。つまり、人を雇用する以上給料などの
  金銭を支払うことは当然果たすべき義務ですが、同様に人を雇用する
  以上その人の心身の安全を守らねばらならないということです。

  過重労働により過労死をしてしまったり、業務に起因する要因で
  メンタルヘルス不調となり自殺をしてしまったり、ハラスメントの
  被害にあい被害者の方が自殺したりといった痛ましい事件を目に
  することがありますが、これらはまさに使用者による安全配慮義務
  違反となります。

  使用者とは、企業および経営者だけではなく管理監督者(いわゆる
  管理職)も該当するとされています。安全配慮義務違反で従業員や
  従業員の家族の方から訴えられた際に、なかなか訴えられた企業、
  経営者、管理職の側が安全配慮義務に違反していないことを証明する
  ことはかなり難しいと言われています。

  判断する際には次の2点で判断されます。

  一つは予見可能性についてです。

  例えば、過労によるメンタル不調で自殺した部下がいた際に、上司が
  部下の過労によるメンタル不調の発生を予見できたかどうかです。
  職場で共に働く上司であれば当然部下の様子を日頃から見ているので
  予見できるのは当然と考えられるケースが多いです。

  もう一つは結果回避可能性についてです。

  前述の例でいえば、部下のメンタル不調にならないようにするために
  上司及び会社としてありとあらゆる手を打ったかどうかが問われます。
  例えば、過労にならないように口頭で残業をなるべくしないように
  注意していたという程度では結果回避のための打ち手を全て果たしたと
  はいえません。結果回避に向けて全ての手を尽くしたと裁判で認定
  されるのもかなり困難といわれています。

  最悪の事態が起こって訴訟されてから考えることではありません。
  社員の心身の健康を守る義務を常日頃から果たすことを意識する
  ことがとても大切ですね。

                             以 上


━編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  安全配慮義務は、上述のように知られていないケースが多いです。
  先日、当方も同様のことをあるクライアントに話したところ、
  誰も知りませんでした。危険ですね。(佐川)

  佐川は文具を売っています→ http://www.slide-techo.com/
  ※すごい文房具、GetNavi、趣味の文具箱、STATIONARY magazine等に
   掲載され、TBS、テレビ朝日にも取り上げられています。


━次回予告━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

次回の発行は、2017年7月30日を予定しています。



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創刊日:2004-05-24  
最終発行日:  
発行周期:旬刊  
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