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経営革新羅針盤−経営サポートNPO TASKS発行

経営サポートNPO法人TASKSがお送りするメールマガジンです。専門家集団である弊会が経営革新の「気づきの源泉」、企業経営の開運の扉を開く呪文となる「開けゴマ」となるような情報をご提供します。経営革新の始まりはここからです。

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経営革新羅針盤−TASKS発行-地域活性化マーケティングを成功させるコツ

2012/08/20


◆ 今回の目次 ◆                 Vol. 292  2012/08/20
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[[ コラム ]] 地域活性化マーケティングを成功させるコツ


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[[  コ ラ ム  ]]
  地域活性化マーケティングを成功させるコツ
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                       中小企業診断士 金綱 潤

  2007年以降、ご縁があって(独)中小企業基盤整備機構の地域資源
  活用、農商工連携、等担当者として神奈川県の地域活性化の支援を
  しています。またこれを機に長崎、愛媛、滋賀、北海道等の地域
  活性化の支援もお手伝いしてきました。

  今回は、その体験を通じて現状の地域活性化マーケティングに関する
  大きな問題点を幾つか提記しつつ、「実際どうすれば良いのか?」
  について小生の考えをお伝えしたいと思います。

  ■ 地域活性化マーケティングの現状

  バブル崩壊後、国家戦略の一環として「地域力」と言う言葉がよく
  使われるようになりました。これはある面、今までのように国が
  各自治体や地域について面倒をみる事はもう財政的にも能力的にも
  難しくなった・・との認識の裏返しでもあります。

  そうした流れの中で、徐々にではありますが、各地方自治体、
  商工会議所等の各地域の支援機関、NPOや金融機関、大学、
  研究機関等を中心になって「地域活性化」に向けての商品開発や
  人材育成、調査研究、販路開拓等の動きが目立つようになりました。

  しかしながら経済波及効果や新たな産業基盤の創出、ブランド確立
  等の面で評価すると現状では、まだ上記の多くの取り組みは成果を
  上げきっていないのが実態だと考えています。

  ■ 地域活性化マーケティングの問題点

  確かに、今日では多くの地域ブランド商品やプロジェクトが数多く
  誕生してきましたが、前述したように「本当に売れている商品や
  効果を上げているプロジェクト」は残念ながら少ないのが現状です。
  そこで該当事例が多い問題点を3つ提起します。(  例  )
  1)活性化手法が結局ワンパターン
  (全て外部の専門機関に委託しキャラクターを作ってイベント
    すれば売れますか?)
  2)ターゲット顧客層の絞り込みが不十分、曖昧
  (ターゲット設定が健康志向の高齢者では、販促費が、無尽蔵に
    掛り成果が上がりません。)
  3)顧客目線での事業の可能性が検証されていない。
  (地域の農産物や伝統工芸技術を入れ込んだから売れるわけ
    ではありません。)

  ■ 地域活性化マーケティングの課題

  私は前述した1)〜3)の問題は結局、地域毎の取り組みも主要産業の
  現状分析が中心で本当の意味での「自分たちの価値、存在意義」に
  関しての、掘り下げが不足しているために起きている問題だと認識
  しています。

  各々の地域毎の事情や強み・魅力を客観的に評価する体制が出来て
  いないために、お客様の価値観に合った活動展開につながらない
  悪循環に陥っている現象も目立ってきました。

  また、「連携」と言う言葉だけに依存し結局 意思決定や個々の
  役割分担、予算措置等の面での責任体制が曖昧になっていることにも
  原因があるようです。

  その反面、成果を上げている地域事例を分析すると、推進者と
  お客様の関係が年々進化させていくシナリオが本当によく練られて
  います。そうした地域では必ず現地の事情に精通したリーダーが
  いるのが特徴です。

  ■ 地域活性化マーケティングの課題解決に向けて

  そうは言っても以上の課題を解決するための経営資源(リソース)が
  初めから備わっている地域はないのが一般的です。そこで今回提案
  したいのは、以下の3つのチャレンジです。

  1)想定するお客様の力を借りる。
  2)商品もプロジェクトも初めからお客様と一緒に練り上げる
  3)地域の持つオンリーワンに注目し活用する。

  以上の1)〜3)は実はブランド開発の定石と繋がる考え方です。
  一過性ではなく、年々、力がついてくるサイクルです。

  地産地消やフードマイレージ、産学官連携等の試みも結局は
  「ビジネスとして成立する」か「地域の力を客観的に底上げする
  成果を上げていく」ことが証明されないと、継続しないことに
  なってしまいます。

  そうであるならば、活動の初期から事業化の目途を立てて
  いかないと廻らないのが実際だと思います。「何でもいいから
  色々試してみよう・・」ではなく、「○○年までに◎◎地域の
  雇用を◎◎人創出」等の目標を決めた上で、時間軸毎に誰が何を
  すべきか?を具体的に詰めていく必要があります。少しずつでも
  いいから着実に成果を上げつつ求心力をつけていく方向づけが
  大切と考えています。

  事業はお客様に評価されて始めて成り立ちます。しかしながら
  今日は数多くの商品・サービスが氾濫しています。

  そのためにも「どうしたら売れるか?」ではなく「どうしたら
  お客様の価値観に沿ったことを提供出来るか?」について初め
  からお客様の意見や知恵を取り込む仕掛けや試みが大きな鍵に
  なります。

  現実に多くの地域や商店街では「お客様への体験教室や交流会」
  を通じて従来の売り手、買い手からの関係を脱却して、お客様と
  地域のためになる商品・サービスづくりの成功事例が出てきました。

  経営資源に限りのある「地域」の現状を考慮すると従前の様な
  活性化の戦略ではない「新たな戦略づくり」が今求められています。

                             以 上


━編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆さん、お盆休みも終わって、お仕事に精を出されていることと
思います。かえって、休み疲れなどということはありませんか。
スタートダッシュは難しいのかもしれませんが、気の抜けてしまって
いる休み明け、気をつけましょう。    (佐川)

  佐川は手帳を売っています→ http://www.slide-techo.com/

━次回予告━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

次回の発行は、2012年8月31日を予定しています。

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創刊日:2004-05-24  
最終発行日:  
発行周期:旬刊  
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