マンガ・アニメ

LETGO★

ONEPIECEゾロサンオンリーマガ★隔週で小説をお届け♪

全て表示する >

ラブレス?

2004/11/03

「サンジくん、お願い…たすけ…て…」

「ナミさん!?」



1年と少し前、オレには好きな女が居た。

彼女の名前はナミ。

オレがまだ、チームの頭だったころ。

仲間に連れて行かれたキャバクラで、彼女と出逢った。

彼女は、誰から見ても無理な笑顔で客と接していて、それはとても痛々しかった。

初めて話した時、初めて抱きしめた時、初めて彼女を抱いた時、彼女は泣いた。

どうしてかは今でも分からない。

自分のことは話さない人だったから。

その彼女が、その日珍しくオレの携帯に電話してきた。



「どうしたんだ!?」

「ロロノアって…いう、男に…」



彼女のキレイな顔は、血だらけで。

いや、それこそ体中が血まみれだった。

オレは話を聞く前に彼女を風呂に入れて、オレはコーヒーを淹れた。

でも、そのときちょうどコーヒー豆が切れてて…

彼女が風呂から上がる前には帰って来れるだろうと思って、買いに出かけた。

帰ったら、彼女は浴槽の中で死んでいた。

殴られただろう顔は腫れて、ナイフを突きつけられただろう喉元には一筋の跡。

オレはその日、何度も抱いたはずの彼女の体が思っていたより白いのを知った。

それは赤く腫れあがった痕のせいか、それとも浴槽に広がっていく彼女の血との、
ギャップ?

彼女には家族が居なかった。

引き取る者のいない遺体は、白い骨になって、ほんの少しになって、オレの腕に帰っ
てきた。

オレがゾロにあったのは、その翌週だった。

まるで痺れを切らした母親のように、いやな笑みを浮かべてオレにこう言った。



「プレゼントは届いたか?」



その一言で、オレは彼女から最後に聞いた名前を思い出した。

『ロロノア』



「まさか…ロロノアって、お前?」

「なんだ、あの女、お前に言わなかったのか?」



その瞬間、初めて他人の痛みというものを知った。



「お前がやらせたのか!!」

「そうだ。俺がやった」

「嘘でもやったなんていうな!!下の奴らが勝手にやったんだろうが!!?」

「大してかわんねぇだろ?」



拳に広がる人を殴った痛みと、彼女が受けた痛み。

その後、オレは復讐した。

彼女を輪姦して、顔の形が変わるくらい殴ったあいつらに。

それがきっかけでオレは刑務所に入った。

オレの「傷害」だけで、何であいつらの罪は問われなかったのか。

それは、ゾロの父親が握りつぶしたから。

同じ息子でもこうも扱いが違うものかと、呆れもした。

けどそんなこと最初から期待してもなかった。

父親がくれたのは、多額の養育費と認知だけだ。





ラブレス?に続く。

--

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-05-20  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。