その他教育

知的生活どっとこむ/これが事の本質

800字程度のコラム。海外生活通算11年間のキャリアで、バッター「日本」に向かって真剣勝負。東京/阿佐ヶ谷在住。40才。10・8才男児の父。銀行員。総発行部数2000部。

全て表示する >

知的生活どっとこむ

2003/05/10

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■総■発■行■部■数■■2000部■■■
■     知 的 生 活 ど っ と こ む / こ れ が 事 の 本 質
■■     発想・創造力 + 洞察・思考力で日常生活の「惰性」に逆らう!
■■■   【第150号】  2003年5月10日(土)発行
■■■■     テーマ:  『9年間に何を学んだ? その3 宗教』
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■転・送・歓・迎■■

ロンドンのヒースロー空港ターミナル3。 特定の日時にはメッカに向かって額を床
につけるイスラム教徒の集団がある。 ここ、ニューヨーク。 日曜日の午前中、教
会の周りは車であふれている。 また、アメリカの自宅にも、日本人のものみの塔の
信者が勧誘に来る。 「宗教」という問題はなかなか理解し難い・・・。

ところで、あたためて、宗教って何だろう? 私の理解はこうだ。 人間は自己の外
部や内部になんとか「足場」を作って自らを支えようとする。 前者は「広義の宗教」
的アプローチで、自己の外部に一種の絶対的なものを置き(実は自己の思考回路の一
部であるが疑う余地がないとして「封印」し)、それを「足場」にする。 既存宗教
はもちろんのこと、ジンクス・占い・縁起等、理屈抜きに外部情報を信じることがす
べてに優先するものは「広義の宗教」と定義できる。 また、後者は内面的アプロー
チで、自己の内部に「自尊心」を築き、それを「足場」にする。 そして、志を決め、
「志の実行」(人生を積極的に切り開く生き様)で、生きている証・理由を得る。

ところで、142号「インディアンと日本人」で、私の宗教観のブレークッスルーを
述べた( http://www.melma.com/mag/18/m00011518/a00000144.html )。 もう一
度記す。 日本に住んだことのある日本語がしゃべれるアメリカ人Aさん(モルモン
教の宣教師として日本に住んでいた)との会話。 私「ところで、アメリカ・インデ
ィアンの宗教って、何でしたっけ?」 Aさん「日本人と同じですよ。」 私「え? 
仏教ではないし・・」 Aさん「自然と言うか、何と言うか、いろいろなものに神を
感じるようです。 日本人もそうでしょ?」 私「ええっと、そうですねー。 結局、
日本人の宗教は自然崇拝なのかもしれませんね。 よくご存知ですね。」

私は、人間は「個」に注目すればするほど「宗教」を必要とするのではないかという
仮説を持っている。 不安な心を絶対的な一神教で救ってもらう感じである。 逆に
言うと、「個」の薄い日本人には総じて「宗教」ニーズが低い。 自然崇拝をベース
に、神様、仏様、イエス様の教えを道徳的価値として受け入れているということでは
ないだろうか。 違う言い方をすれば、日本人は、人間にとって普遍的な「不安な心」
を、宗教等「絶対的」なものに頼らず、「相対的」(=個を薄めた組織全体で)なも
ののなかで上手く処理しているとも言える。 そして、前述の「内面的アプローチ」
で、「自尊心」を「足場」に、「志の実行」(人生を積極的に切り開く生き様)で、
生きている証・理由を得ようとする方に心のエネルギーを使う傾向が本来強い。 こ
れが、日本人が国際的に見て勤勉と言われるものの理由ではないかと考える。 大胆
な仮説だが・・・。

======================================
<ひとこと> 148号(分化差)、149号(個と組織)、この150号(宗教)
は、相互に関連しています。 帰国したら忘れてしまうかもしれないと思い、かなり
大胆に切り込んでみましたが、いかがだったでしょうか。 次回は、「工業化−>情
報化社会」の予定です。

■■■知■的■生■活■ど■っ■と■こ■む■■■■■■■■■転・送・歓・迎■■
■○H P: http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/1448/
■○M L: intellectual-life@egroups.co.jp (HPから登録後投稿可能)
■○メール: hidetoh@nifty.com
■○発行所: melma!-11518 まぐまぐ-36287 Pubzine-6509 Macky!-hideto
■○発行者: はしもとひでと ニューヨーク在住 40才 10・8才男児の父
■○その他: 創刊00年6月1日 メルマガ・MLの入退手続はHPからどうぞ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■M■L■■50人■■■■■

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2000-05-28  
最終発行日:  
発行周期:週1回程度  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。