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ITでらくらく建設業

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ITでらくらく建設業 Vol.791(19/07/12)

2019/07/12


 おはようございます。森下です。

 かんぽ生命保険で厳しいノルマを乗り切るために顧客に不利益な
保険契約を結んでいたことが明らかになりました。5年間で2万件
以上の契約で不利益をこうむり、旧保険と新保険の二重払いの契約
が2年間で2万件以上あるとのことです。金融庁の処分の検討に入
ったようです。

 年賀状販売でもノルマの問題があり、廃止するとの話があったは
ずなのですが、同様の話がまた保険で出てくるというのが全体の問
題としてとらえていないという悲しい話です。目標を設定し、それ
に向かって努力することはいいことですが、行き過ぎた目標は単な
る負担にしかなりません。会見も行われたようですが、対応につい
ては未定のため、改善の見通しは見えていません。日本郵政全体で
の見直しを願います。

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・建設業を取り巻くIT(3週間に1回)
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K264 新・担い手3法

 令和元年6月に担い手3法が改正されました。今回はその概要を
お話しします。

 担い手3法と呼ばれてもピンとこない方が多いと思います。これ
は建設業の担い手つまり人材を確保・育成するための3つの法律と
いう意味です。正式には公共工事の品質確保の促進に関する法律(
略して品確法)と建設業法と公共工事の入札及び契約の適正化の促
進に関する法律(略して入契法)の3つです。ちなみに品確法につ
いては住宅の品質確保の促進等に関する法律(所轄は消費者庁)や
揮発油等の品質の確保等に関する法律(所轄は資源エネルギー庁)
も品確法と呼ぶので、注意してください。

 元の法律の目的はもちろん違いますが、平成26年6月に建設業
の人材に関することを主目的として改正されたところから担い手3
法と呼ばれるようになりました。それから5年。さらに深刻化する
人材不足に対応するように改正が行われました。なお、3つの法律
で、品確法は施行されていますが、建設業法と入契法は1年半以内
(2020年秋ごろ)での施行となっています。

 今回の改正は大きく5つのテーマがあります。「働き方改革の推
進」、「生産性向上への取組」、「災害時の緊急対応の充実強化」、
「持続可能な事業環境の確保」、「調査・設計の品質確保」です。
最初の3つは3法共通ですが、4つめは建設業法で5つめは品確法
のみのテーマです。

1.働き方改革の推進

 今回の改正のメインは工期の適正化です。休日や準備期間、天候
等を考慮した適正な工期設定や施工時期の平準化に向けた年度越し
の工期設定です。中央建設業審議会が工期に関する基準を策定や繰
越明許費の活用など具体的な対策に踏み込んでおり、年末、年度末
の集中工事の緩和が進み、十分な工期があれば、長時間労働に対し
て、大きな改善があると思います。

 ほかにも労務費の現金支払いや社会保険の未加入は建設業許可を
出さないし、更新もできないことで加入を要件化するなども決まり
ました。

2.生産性向上への取組

 こちらは監理技術者の専任義務の緩和、主任技術者の配置義務の
合理化がポイントになります。監理技術者の下に第1次検定を合格
した技士補を補佐で置くことで複数現場の兼任が可能になることや
専門工事一括管理施工制度が創設され、一式以外で金額が少ない等
の条件を満たすと一次下請に主任技術者がいれば、二次下請には不
要にすることができます。これによって、技術者不足で仕事ができ
なかった状態が緩和されることになります。

 また、情報通信技術の活用等による生産性向上というi-Construc
tionと連動した内容も記載されました。

3.災害時の緊急対応の充実強化

 発注者は災害時の緊急対応で随意契約や指名入札を適切に行うこ
とや発注者間の連携、建設業者団体の連携などがうたわれています。
災害時には通常の積算単価と異なるので、見積書を取ることも必要
といったことも書かれています。最近増えてきている豪雨災害等へ
の対応だと考えます。

4.持続可能な事業環境の確保

 こちらは事業承継を見据えた改正です。従来は建設業経営に関し
過去5年以上の経験者が役員にいないと許可が得られなかったので
すが、この期間がなくなりました。合併・事業譲渡についても新た
に許可を得なくてもよく、事前認可の手続きで合併時に許可を有効
にすることが可能になりました。建設業での事業承継は大きな問題
となっているので、ここも変わってくると思います。

5.調査・設計の品質確保

 今までは規定になかった公共工事に関する調査等(測量、地質調
査その他の調査及び設計)が含まれました。工事そのものだけでな
く、調査や設計にも品質確保が求められるようになったということ
です。

 今回の改正は大なり小なりでほとんどの建設会社に影響を与える
と思います。法律本文は少し難しい文章ですが、概要や要綱は比較
的わかりやすいのでぜひ、気になる方は国土交通省の新・担い手3
法のページを読んでください。

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R791

 IDE(イーディーイー)
 (Integrated Drive Electronics)

 直訳すると統合化駆動電子装置ですが、ハードディスクのインタ
フェース規格です。1986年にコンパックとコナーが開発し、1989年
に共通仕様となりました。504MBの壁と呼ばれるそれ以上大きなディ
スクが認識できない問題から次の規格に代わりました。

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創刊日:2004-04-30  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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