受験

偏差値の現場から〜あなたもできる!E判定からの合格!〜

これまでのべ1,000人以上の学生を東大を筆頭に難関大学合格へ導いた筆者がその実例をご紹介いたします。受験生はもちろん、教員、保護者の方も必読です!

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奇跡!E判でも合格!番外編〜A判定でも不合格!〜

2004/11/30

まず再三発行が滞りまして申し訳ありません。深くお詫びいたします。もう明日で
12月。模試もそろそろ最後になり、受験校どうしよう、受かるところあるのかな
と不安なことばかりが脳裏をよぎり寝るに寝れない受験生の方も多いのではないか
と思います。それに急に冷え込んできましたし。どうぞ体調だけは留意して下さい。

さて、今回は番外編として「A判定でも不合格した」例を取り上げたいと思います。
実はこの「偏差値の現場から奇跡!E判でも合格!」の続編として企画していたも
のです。表と裏があるように、奇跡の逆転には勝つ場合も負ける場合もある訳です。
勝てば官軍ではないですが成功例は何でも良く思えてしまうものです。多数の読者
の方より失敗例はないのですか?という問い合わせを多数頂いてたので今回は先取
りで書くことにしました。といっても読者の皆さんを励まし、自分の能力を最大限
に発揮していただく趣旨には変わりありません。

S君は都内にある超有名進学校の出身。もちろん東大以外は大学ではないという中
で中学・高校と過ごしてきました。とにかくユニークな子でした。バスケ部だった
らしく普段から動き方が独特でした。廊下を曲がるときはスニーカーをキュッと鳴
らしてほぼ正確に90度だったし、今ぐらいの気温ならすぐに試合ができそうな装
いで登校したました。殆ど笑顔を見たことがなくロボットのようでした。高校内で
も有名人だったようです。それは普段の様子もさることながら彼の成績。東大型の
模試では全体で偏差値70を平均的にとり成績優秀者に掲載される「常連」だし、
マーク式の模試でも90%平均。つまりどこから見てもA判定。当然、現役合格間違
いなしと高校でも思われていたのですが、結果は前期・後期とも不合格。東大以外
は大学ではないし、私立に出願するのは縁起が悪いとでも言わんばかりに東大一本。
そんな超高校級の大物を担当することになりました。

授業をサボることもなく、授業以外は自分で決めたメニューを淡々と消化していま
した。模試ではわざと遅刻してきて、60分の試験を40分で解いてしまい、それ
でほぼ満点。成績データや普段の学習状況から「不合格」を示すものは何一つあり
ませんでした。これは困った。「言うことない」とはまさにこのこと。でもそれで
は芸がない。これだけ成績優秀で結果が伴わなかったのはどこかに原因があるはず。
そう考えて、反応がほとんどなくてもコマめに雑談を持ちかけつつ様子を眺めてま
した。そしてちょうど今ごろ彼の方から訪ねてきました。

「少しよろしいですか」
「いいけど、スピードスケートの選手がスタートするような姿勢でどうしたの?」
「はぁ、これはクセで」
「そう。で?どんな話?」
「受験校のことで」
「Sくんは東大・文一以外ないでしょ?」
「はい。国立ではなく私立のことで」
「ふーん。まぁ、そんなに肩に力入れてないで、座って話しましょう」

と本人と纏まって話を聞く機会がきました。私立はセンター型の早稲田・慶応・中央
の法学部を出願するということで話が付きました。本人は私立を受験すること自体に
抵抗があり一般受験する暇があるなら東大対策に集中したい。一方、母親はとにかく
今年で大学に入学させたい、私立でもどこでもいいと彼には内密を絶対条件に密かに
私を訪ねてきて泣き崩れるように懇願していたのでした。そこで折衷案として、自己
採点の検証という意味でセンター型だけは出願しておこうと本人には話をもっていき
ました。

「大学入試では合格者の中に自分の受験番号を見つけた経験ないですから・・・」
「今度は違うよ。二月の最初からガンガン合格していくんだから。景気いいよ」
「はぁ。そうですかね」
「そうだよ。気持ちいいよ。ところで敢えて聞くけど」
「はい」
「去年はどうして結果がでなかったと思う?」

頬を紅潮させ、顔を歪め肩を震わせ始めました。長い沈黙が続きました。

「眠れなかったんです」
「・・・」
「センター試験の前日も東大の試験の前も」
「そうか」
「眠らなくても何とかなると思ったんです。でも普段ならしないようなことしちゃって」
「それは本番の前だけ?」
「いいえ。今ぐらいからずーっとです。睡眠時間を削ってがんばったんです。疲れを感
 じても負けちゃいけないと思って。それに成績が下がるのが不安だったし。90点を
 下回ったらペナルティーとして一問でも多く演習するようにしてたんです」
「そうだったんだ。わかった。去年はわざわざ譲ってあげたんだから、今年はいただけ
 るものは全部いただこうぜ。遠慮なしに。そんで欲しいものだけ取ればいい」
「はい」
「Sくんさぁ、これまでのデータ上では不合格の要因はどこにもないよ。でも気になる
 事がひとつだけある」
「はぁ、何ですか?」
「これからの時期に重要になるんだけど、S君が全く対策してない科目が残ってるよね」

この時S君は苦痛に歪んだような表情になりました。同時に血の気が引いていきました。

「何ですか?僕が対策してない科目って?」
「睡眠」
「???どういうことですか?」
「睡眠は受験で最も大切な科目だよ。S君は去年この科目の対策を怠ったよね。だって
 時間減らしたんだから。」
「はぁ。でもよく4当・・・」
「4時間睡眠だと合格で5時間睡眠だと不合格ってこと?筋肉でもそうだけど、組織
 が強くなるには必ず休息が必要でしょ?運動だけもダメだし休息だけも当然ダメ。
 どちらか一方に偏るのは最もいけないよ。」
「はい」
「いいね。睡眠はこれからの時期は特に重要な科目だからね。しっかり対策してね。
 去年の原因はこの対策不足だったのは今はっきりしたから。夜遅くまでやるなら
 朝早く起きなさい。遅くとも0時まで。それ以降は睡眠の対策時間だよ」
「わかりました」

S君は10日の発表日当日、本郷にお母さんと一緒にやってきました。最初後期日程受
験票交付者の方の掲示板を見ようとしてたので、慌てて文一の掲示板の方に連れていき
ました。そして掲示板に自分の受験番号を見つける初体験をしたのでした。S君は満面
の笑みで涙を流してお母さんと喜びを分かち合っていました。そして二人からお礼の言
葉をただき最後にS君がこう言いました。

「今日から安心して寝れます。試験対策としてではなく」

受験生の皆さんに一言。「睡眠はこれからの最重点対策科目です!良く学び良く休む!き
っとできます!」

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創刊日:2004-04-28  
最終発行日:  
発行周期:月刊  
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