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浅草発◎下駄を履いて歩こう♪ ≪下駄屋.jp Webmasterからの便り≫

浅草で生まれ育った江戸っ子下駄屋が綴る、“和想的”お役立ちコラムと地元・浅草の濃〜い街ネタ。

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浅草発◎下駄を履いて歩こう♪<江戸指物みぞろぎ>

2009/05/03

こんにちは(^o^)/
浅草和装履物 辻屋本店-getaya.jp- Webmasterの富田 里枝です。
メルマガ『浅草発◎下駄を履いて歩こう♪』では、“和”をテーマに、
私Webmasterが出合ったステキな人や印象に残った出来事などをご報告します。

今回は浅草の江戸指物師、溝呂木 義一さんをご紹介します。
溝呂木さんとはすぐご近所で、同じ小学校の出身。学年が少し上なので
あまり面識なかったのですが、北九州のデパートで先日開催された「大江戸展」
で偶然お会いしたのです。


 * M * E * N * U *

 ・和想なる日々・・・・・・・・・・・・・・「江戸指物 みぞろぎ」
 ・getaya.jp 新商品、再入荷情報・・・・・・「表付蒔絵芳町下駄」他
 ・特集のお知らせ・・・・・・・・・・・・・「よそゆき下駄特集」
                      「夏の草履、雪駄特集」
 ・第30回和装人インタビュー・・・浅草神社 禰宜 矢野幸士さん登場


○━━━━━━ 和想なる日々 「江戸指物 みぞろぎ」 ━━━━━━━━○

Webmasterが出合った“和想的”な人やモノ、出来事をお届けするコーナー。


--- 末代までも使い続けられる江戸指物 ---

江戸指物(えどさしもの)とは、金釘を使わずに木材を組み立てて作る、箪笥、
鏡台、小物入れなどの木工品。設計、木どり、組み立て、塗りまですべて
手作りです。
板と板を寸分の狂いもなく組み合わせ、さらに組み手は外から見えないように
作られています。

調べたところ、西の京指物は朝廷用や・茶道具用が発達しましたが、それに
対して江戸指物は、武家や商人、また歌舞伎役者用のものが発達したのだとか。
余分な装飾の無い、木目の美しさで素材の味を生かした繊細な作りは江戸っ子
の気風を感じます。
見えない所で手間を惜しまず、職人技を駆使して作る指物は「末代までも
使い続けられる」ほど丈夫で長持ちが特徴。


--- 名人だったおじいさんから受け継いで ---

‘物差し’を用いることから‘指物’といわれるそうですが、
「今は機械を使っている人がほとんど。うちはまったく使ってないんだけども」
と溝呂木さん。
作業場には、鋸(のこ)、鉋(かんな)、鑿(のみ)など何十種類もの道具が
整然と並んでいます。代々使い続けている道具もあれば、自分で使いやすい
ように工夫することも。

溝呂木さんはおじいさんの代からの指物師。
「祖父は、指物師として初めて叙勲をいただいた職人。僕が小学生の頃、
渥美清さんが、役で指物師を演じるというので、おじいちゃんのところに
見学に来たことがあるんです。サインもらおうと色紙持ってたんだけど、
とうとうもらいそびれた。うちの横に黒塗りのハイヤーがずらーっと
並んでるのを見たらびっくりしちゃって(笑)。」


--- 注文があれば何でも作ります ---

ところで箪笥なども指物なんですか?
「作ろうと思えば作れるよ。指物師っていうのは、何でも作んなきゃいけない
わけだから。座卓、煙草本、楊枝入れ。大きいものから小さいものまで、
注文があれば何でも作ります。」

たとえば、マンション住まいで“洋風のインテリアに似合うようなのが欲しい”
と要望があったら、作れるのですか?
「うーん、洋家具の勉強してないから…。洋モノっぽく作ってる人もいるけど、
なんか格好悪いと思う。あんまりしっくりこないというか、中途半端なものに
なるような気がして、やりたくないね。勉強不足なのかもしれないけど。」

最近、人気なのは?
「一時期は、座卓なんかよく売れたけど、この頃は引き出し類かなぁ。」

あそこにある、帯締め用の小引き出し、いいですねぇ! 和装関係だと他に
どんなのがありますか?
「姿見や半衿箱とか。和装だけに限らずいろいろ使えるんだけども。」

アクセサリーや時計を入れるのにちょうどよさそうな小引き出しもありました。
「帯専用の箪笥もけっこう人気があるね。大きな桐箪笥は今の生活スタイルには
使いづらいせいか、高さのない低い箪笥は、意外と需要があります。」


--- 材料の性質を知り尽くす ---

一人前になるのに、どれくらいかかったんですか?
「とりあえずひと通りできるようになるまで、10年以上はかかったね。」

溝呂木さんは高校を卒業してこの道に入り、おじいさん、お父さんから技術を
受け継ぎました。
使う材料は、キハダ、キリ、スギ、タモなど。
木目がきれいで狂いが少ないのがキハダですが、最近は入手しづらくなって
いて、キリを使うことが多くなっています。
「おじいちゃんは、スギを使うのが得意だった。スギで名前を残した人。」

木は湿度で収縮、膨張するので、作る季節にも細心の注意が必要。材料の性質を
知り尽くし、狂いが出ないように作るのが指物師の技なのです。


--- 江戸指物を見直す時代 ---

エコが叫ばれる昨今、大量生産品の使い捨てではなく、気に入ったものを大事に
使うという時代の流れになっているのは確かだと思います。
「こないだデパートに来たお客さんがね、親父がつくった物が20年経っても
何ともないって。次が要らないってことだからさぁ。下駄なら歯が減ったから
新しいの買おうとか、あるんだろうけど。」
と苦笑する溝呂木さんでしたが、自分の好みや暮らしに合った家具を注文で
作ってもらえて、修理もできる江戸指物は、今もっと見直されてもいいのでは、
と思いました。


○取材日:2009年3月14日


「江戸指物 みぞろぎ」
東京都台東区浅草6-14-2
TEL / 03-3874-3822


○━━━━━━━━ getaya.jp 新商品、再入荷情報 ━━━━━━━━○

<女物>

「表付蒔絵芳町下駄」商品番号:EL1191 税込価格:28,350円
以前より浅草店に「表付の塗り下駄」はないですか?との声が多々あった
ため、この度思い切って作ってしまいました!柄は3種類。
 ▼商品写真:http://www.getaya.jp/img/goods/EL1191a.jpg
 ▼商品ページ:http://www.getaya.jp/l_gindex.html

「表付蒔絵後丸下駄」商品番号:EL1188 税込価格:29,400円
職人さんに頼んで描いてもらいました。手間がかかるので次回入荷は未定。
 ▼商品写真:http://www.getaya.jp/img/goods/EL1188a.jpg
 ▼商品ページ:http://www.getaya.jp/l_gindex.html

「からす表付舟型下駄」商品番号:EL1205  税込価格:14,700円
渋好みの方に人気のからす表付。萌葱色の鼻緒は素材感も色もぴったり。
 ▼商品写真:http://www.getaya.jp/img/goods/EL1205a.jpg
 ▼商品ページ:http://www.getaya.jp/l_gindex.html


<男物>

「白革鼻緒雪駄」 商品番号:KM0007 税込価格:22,050円
白革鼻緒の白表。正装用の雪駄です。和装結婚式などに。
 ▼商品写真:http://www.getaya.jp/img/goods/KM0007a.jpg
 ▼商品ページ:http://www.getaya.jp/m_zindex.html

「ホースヘア雪駄」 商品番号:KM0435 税込価格:21,000円
丈夫で気軽に履けるホースヘア。夏の着流し姿に。
 ▼商品写真:http://www.getaya.jp/img/goods/KM0435a.jpg
 ▼商品ページ:http://www.getaya.jp/m_zindex.html


○━━━━━━━━━━━ 特集のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━○

「夏のきものに似合う草履、雪駄特集」
http://www.getaya.jp/special/0905_2/index.html

単衣や麻、上布など夏の着物は、着る時期が短いからこそおしゃれ心を
くすぐります。着物の楽しみは四季折々の装い。履き物も同じです。
夏ならではの、夏だからこそ履きたい、そんな草履や雪駄をご紹介します。


「よそゆき浴衣は足元で決める!下駄特集」
http://www.getaya.jp/special/0905/index.html

よそゆき浴衣に似合うような、ちょっと高級感があって、さらに夏が過ぎても
普段着物のおしゃれに役立ちそうな下駄を、特集しました。


○━━━━━━━━━━━ 和装人インタビュー ━━━━━━━━━━━━━○

和装人インタビュー、記念すべき30人目には、浅草神社の禰宜、矢野幸士さんに
ご登場いただきました!
今月行われる三社祭。毎年約150万人もの人出で賑わい、全国的にも有名ですが、
浅草神社の例大祭であることは、意外と知らない人も少なくないようです。
私にとっての三社様(浅草神社)とは、人生の節目節目でお参りしてきた
大切な存在。
若き禰宜、矢野さんの新しい試みや夢を語っていただきました。

http://www.getaya.jp/int_index.html


○━━━━━━━━━━━━━ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━○

お天気にも恵まれているGW真っ只中、いかがお過ごしですか?
私は先日、大宰府で開催されたお茶会に行ってきました。
福岡のいろんな流派が茶席を設けていて、さすがに着物姿がほとんど。
目の保養になりました^^
3日、4日は「博多どんたく」。毎年全国で1、2位を争う人出だとか。
「どんたく」が終わると、福岡では単衣を着る人が多いのだそうです。
東京の下町では、5月のお祭りでもう浴衣を着るから、やっぱり江戸っ子のほうが
気が早い!?


                          (とみた りえ)

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創刊日:2004-04-24  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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