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SEEDS-net vol.136

2009/11/03





SEEDS-net vol.136

2009年10月28日発行
 

 一気に涼しくなってきましたねえ。新型インフルエンザが大流行している我が学校ですが、季節の変わり目には皆さんも充分に気を付けてもらいたいものです。ちなみに、SOJメンバーからはまだ発見されていません!

 

 今回の目玉は、お待たせしました!ロングインタビューです。現在は早稲田大学スポーツ科学部の学術院で日々研究を重ねていらっしゃる、ハンドボール元日本代表キャプテンの東さん。心打たれる話の数々は読み応えたっぷりです。存分にお楽しみください。 ( クマ )

※メルマガ今号の発行が遅れてしまったこと、深くお詫び致します。

<もくじ>



++ ひとから見るスポーツ ++     ハンドボールがメジャーになるために必要なコト

 

大崎電気工業株式会社 東俊介さん

 今日の日本において、自分が関わっているスポーツをメジャー化させたいと唱えているスポーツ関係者は少なくありません。ハンドボールもその中の一つです。多くのメディアで取り上げられている宮�ア大輔選手の登場や、話題を呼んだ北京オリンピック最終予選再試合など、近年注目を集めていますが、メジャー化を目指すハンドボール界が直面している問題とは何なのでしょうか。元ハンドボール日本代表キャプテンであり、現在大崎電気ハンドボール部のマネージャー補佐を務めてチームを支える傍ら、早稲田大学スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科の平田竹男研究室に通ってスポーツビジネスを学んでいる東俊介さんにお話を伺いました。

>>まずは地域に認知してもらうところから

Q:現在はハンドボール部のマネージャー補佐という役職に就かれていますが、どういう仕事内容なんですか。

東:GM(ゼネラル・マネージャー)の補佐ですね。会社の通常業務の他に地域の企業や自治体、商店街の皆様にチームのポスターを貼っていただいたり、ファン感謝デー等のイベントに協賛していただくために挨拶回りに伺うといった仕事をしています。これまでは地域とあまり連携が取れているとは言えませんでしたので、まずはチームや選手の存在を知っていただくところから始めていかなくてはならないと考えていますね。特に今年は各種メディアに露出し、知名度の高かった宮�ア(大輔)選手が移籍(スペイン一部リーグ『アルコベンダス』で活躍中)でチームを去ることもあり、従来どおりの活動を行っているだけではますますチームの存在感が小さくなっていくのではないかという危機感をもっています。

Q:たしかに、日本リーグのチームはホームタウンという感じがないですよね。

東:そうですね。試合を開催するのも千葉であったり、埼玉でも三郷などチームの存在する地域でのイベントという感じはしないのではないかと思います。

Q:実際のホームアリーナは三芳(埼玉県入間郡三芳町)ですよね。

東:ええ。でも、三芳町の方でもチームに興味がない、存在すら知らないという方が結構いらっしゃるんですよね。宮�ア選手のことは知っているし、興味もあるけれど、大崎電気とは結びつかないという方も多いのではないでしょうか。実際に試合会場に足を運ばれる方も三芳町の方は少ないと思います。これではとても地域に密着しているとは言えないですよね。

Q:そういう視点というのは、選手時代にはなかった。

東:ずっと考えてはいたんですね。どうすればハンドボールの魅力を伝えることが出来るのだろう、自分に出来る事は何なのだろうと。伝わらないから終わりではなくて、伝えたい、伝えなくてはいけない。では、どうすれば伝わるのだろうと考えると、やはり最初はハンドボールを知ってもらうところから始めなくてはいけない。そして、ハンドボールを知ってもらうにはまず選手に興味を持ってもらわなくてはいけない。そこで、中川選手が立ち上げたNPO法人シュータススポーツラボラトリの活動を通じて、子ども達にハンドボールと自分を知ってもらおうと全国各地で講習会活動を行ってきました。 僕は数あるスポーツイベントの中でも最も訴求率が高いのは肉親の試合だと考えているんですね。子供の運動会には親御さんは会社を休んででも行くじゃないですか。つまり、いかにその人にとって見たいと思わせる人間であるのかというのが非常に大切だと思うんですよ。でも、今は誰も知らないですよね、宮�ア選手以外。チームに所属している日本を代表するような選手ですら、地元の商店街を歩いていても、電車に乗っていても誰にも気付かれないというのが現状です。それではなかなか会場に来てはいただけないですよね。

 

>>「中東の笛問題」の実際

Q:一ハンドボールファンとして聞きたいんですけど、あの「中東の笛」の時のハンドボールブーム(※)とはなんだったんでしょうね?

※アジアハンドボール連盟(AHF)はクウェートの王族によって支配されており、中東諸国の試合ではAHFによる審判の買収と操作があからさまに行われ、中東諸国のチーム有利の不可解な判定が頻発していた。今まではAHFによる情報規制が行われ、問題が表に出ることはなかったが、韓国協会の暴露によって実態が明らかとなり、国際ハンドボール連盟は2008年北京オリンピック予選のやり直しを指示。これにより、日本のメディアは大々的にこの問題を取り上げ、一大ブームが起こった。その効果もあって、2008年1月30日に代々木第一体育館で行われた日本対韓国の再試合は超満員であった。

 

東:メディアの立場からしても取り上げたくなる要素が多かったという事でしょう。ハンドボールのあまり世に知られていないけれども魅力的な競技性ですとか、五輪予選のやり直しという事件性と中東の笛というスキャンダラス性。宮�ア大輔という世間に知られたアイコンの存在といった様々な要素があのハンドボールブームを作り上げたのではないかと思います。これまでも中東の笛の存在については協会や選手は声をあげてきたのですが、何も変わらなかったですし、メディアも取り上げてくれませんでしたが、今回はついに動いてくれたという感じですね。あの一連の騒動でハンドボールの知名度は大きく上がりましたよね。

 

>>応援団関係について

東:愛知県で開催された北京オリンピック予選の時に僕は日本代表の応援団をやらせていただいたのですが、それは日本国内で絶対に中東の笛をやらせてはいけないという考えからでした。普段は別々のチームを応援している各チームのサポーターや日本リーグの現役選手なども一つになり、史上最高の応援が出来たのではないかと思っています。

 では、何故このような応援団を組織したのかというと、協会というのはオフィシャルなものですから、中東の笛に対して後から抗議する事は出来ても先に潰す事は出来ない。サポーターや観客は中東の笛があるのかどうか半信半疑。だとすれば、中東の笛に苦しめられた経験を持っている選手が立ち上がるしかないと考え、選手にもサポーターにも関係のある僕がそれぞれをつなぐ事で中東の笛に対抗しようと考えたのです。

 僕が大切にしたかったのは「今の日本代表選手」でした。代表選手は同じ釜の飯を食ってきた仲間ばかり。4年間どれだけ努力してきているのかを間近で見てきました。今回中東の笛をやられた後に抗議して、次の代表の時正々堂々と戦えるようになってもそれでは遅い。選手の輝ける時間は本当に短いですから。だから、僕は今の代表選手が自分の力を出し切って、後悔のないように予選を戦ってほしいという気持ちで応援団を組織させていただいたのです。予選で最も問題になった韓国−クウェート戦でのマイクパフォーマンスや、日本−クウェート戦での度重なるブーイングについてはフェアプレー精神に反するといった非難の声も多々いただきましたが、今でも自分は正しいことをしたと思っています。

 

>>再試合で敗れたことについて

東:選手の気持ちが伝わる素晴らしい試合ではありましたが、残念でしたよね。あれだけ国民の注目を集めた試合で勝利してオリンピック出場を決めていれば、現在ハンドボールが置かれている状況もまた違っているでしょうし。厳しい言い方をするならば、こういう部分がマイナーたる所以なのかも知れません。サッカーは’98年フランスW杯の最終予選でイランに勝利しましたからね。ただ、サッカーもドーハの悲劇を乗り越えて今があるわけですからハンドボールもまだまだこれからだと思います。

Q:選手の実力以外にも注目を浴びた時、もっとメジャーにできる手だてはあったと思いますか?

東:それはあったのでしょうが、当時は協会等を含めてハンドボール界全体がパニックになったのではないかと思います。あれだけの注目が集まったことはこれまでに無かったでしょうし、準備不足だったというところは否めないでしょうが、それは仕方のない事だとも思います。今回を良い勉強として今後に活かしていくしかないでしょう。

 

>>ハンドボールがメジャーになるために必要なコト

 今後、ハンドボールが中東の笛問題の時のような機会に恵まれるかどうかは未知数でしょう。しかし、知名度向上のきっかけをそういうチャンスや4年に一度のオリンピック出場に見出しているだけではメジャー化への道は遠のいていくばかりです。では、ハンドボールをメジャーにしていくためには、どういうアクションを起こすことが必要になってくるのでしょうか。

 

東:マイナースポーツとメジャースポーツの違いはビジネスに出来るかどうかだと思います。ということは、ハンドボールをビジネスに出来る人が必要だという事ですよね。でも、ハンドボールをはじめマイナースポーツをビジネスに出来る人はマイナースポーツには関わりたがらないでしょう。なぜならマイナースポーツをメジャーに出来るような能力のある人は、メジャースポーツをよりメジャーにも出来るでしょうから、マイナースポーツに関わる必要がないのです。

 であるならば、マイナースポーツをメジャーにするためにはどうすれば良いのでしょうか。それは、お金は関係なくて、マイナースポーツを愛していて、マイナースポーツをメジャーにしたいという強い気持ちを持った人がビジネスの知識を持ち、ビジネスにしていくしかないのではないかと思うんですよね。

Q:自分で理論武装するしかないということでしょうか。

東:そうですね。現状を悲観しているだけであったり、誰かやってくれないかなといって待つのではなく、自分で知識を身につけるしかないんです。だから僕は大学院に進もうと思ったんですよ。

Q:その中でなぜ平田先生の研究室に。

東:以前にスポーツジャーナリズム論の授業にゲストスピーカーとして参加した際に平田先生に興味を持っていただいたのがきっかけです。授業後に昼食をご一緒させていただいた時、「ハンドボール界の問題点は何なのですか?」と質問され、自分の考えていたことを延々と話させていただいて。当時は平田先生がどのような経歴の方かも知らず偉そうに話してしまったので、今考えるとむちゃくちゃ恥ずかしいですけど。釈迦に説法どころの話じゃないですからね(笑)。ただ、先生は僕の話した事の良い点も悪い点も全て分かっていたと思うんですけど、ものすごく真剣に耳を傾けてくれたんです。この先生の下で学んでみたいと感じましたね。

 

>>小学生にハンドボールに触れてもらう大切さ

 あるスポーツがメジャー化するには、ビジネス面での成功と共に、そのスポーツに市民が関わる普及面での成功も必要となります。競技人口という面から見ると、2006年5月発行の日本ハンドボール協会機関誌『ハンドボール』によれば、ハンドボールがメジャースポーツとされているドイツでは100人に1人はハンドボールをしているのに対し、日本は 2000人に1人というレベルだと言われており、厳しい状況に置かれていることがわかります。  

 では、ハンドボールが普及していくために必要なこととは何なのでしょうか。

 

東:繰り返しになりますが、ハンドボールを普及させるには、まず子ども達だけでなく親御さんにもハンドボールを知ってもらうことが必要となります。そして、「走る」、「跳ぶ」、「投げる」、「ぶつかり合う」、「交代が自由」というようなハンドボールの良さをアピールして伝えていかなければならないですね。また、親御さんには「礼儀」、「挨拶」、「思いやり」が身に付くという要素もアピールして理解を得ていかなければなりません。

 先ほども話しましたがNPO法人シュータススポーツラボラトリの活動を通じて全国各地で子どもを対象に講習会活動を行うことで、このようなことを実践しています。 活動の中で、今僕らが注目しているのは小学生です。やはり、メジャースポーツは小学生から指導しているんですよね。小学校で野球をして、それ以降はサッカーをしているという人でも、野球を観に行くじゃないですか。それは、小さい頃にそのスポーツに触れていたことで、面白さを覚えているからだと思うんです。だから、ハンドボールも小学生にもっと注目していく必要があるんですよ。   

Q:東さんが考える、ハンドボールの普及の目標地点、ゴールというのは何でしょうか。

東:地上波でハンドボールの放送があったり、誰もが一度はハンドボールをしたことがあるという状況ができることが、ゴールにはならないにしろ、一つのきっかけにはなるでしょうね。  

 競技人口が多いから普及しているのかというと一概にそうだと言えないように、普及という概念は定義付けが難しいものですが、敢えて定義をするならば、「ハンドボールにプロができて、プロで生活していける人がたくさんいる」こと。実際、日本で普及していると言われている野球・サッカー・相撲・ゴルフは、どれもプロとして生活していくことができていますよね。こういった現状を踏まえると、やはりプロ選手として生活できる環境が整備されることが普及のゴールになるのではないでしょうか。

Q:「プロとしてその競技をしていくことだけで生活ができる」というのは重要な要素であると。

東:そうですね。例えば、桑田(真澄)さんのような方の場合、豊かな生活をしていたり、様々なメディアで取り上げられたりして、どこを歩いていてもサインや写真を求められるんですね。そういう人に対して、多くの人々はああいう風になりたいなという憧れを抱きますよね。現にプロ野球選手になりたいという子どもは多いわけですから。そして、その選手やスポーツを見て覚えた感動は、誰もがその人の存在を知っていて憧れの対象であれば、周りの人も共感できるし広がっていくんですよ。そういうことからも、プロとして生活できることは重要なんです。  

 

 

 次は、ハンドボールにプロができていくと直面するであろう問題、選手の引退後のキャリア“セカンドキャリア”についてお話を伺います。

 

>>プロという存在に魅力を感じてもらえるように

 スポーツ選手は引退をした瞬間からスポーツ選手ではなくなり、今までとは全く別の生活に転換します。’02年に「Jリーグ キャリアサポートセンター」が開設されたように、近年そういった選手の“セカンドキャリア”への関心は高まってきているのですが、実業団チームが大半を占めている中、プロ契約選手が年々増えてきている日本ハンドボールリーグの選手のセカンドキャリアはどうなっていくのでしょうか。

Q:ハンドボールの選手が引退したら、その後のセカンドキャリアとしてはどういう仕事が考えられるんでしょうか?

東:一般的には、所属チームの親会社の社員に戻るというケースですね。あと、ハンドボール選手は体育大学出身者が比較的多いので、地元に帰って体育の教師になるというケースです。

Q:しかし、以前と違って、今は教員免許が更新制となりました。体育の教師に転身しようとするプロ契約選手にとっては厳しい状況と言えますね。

東:そうなると、コーチの資格を取得するためにスクールに通ったり、総合型地域スポー ツクラブのコーチになるということが考えられますね。しかし、現状ではハンドボールのコーチの需要は少ない上に、十分に生活できるだけの給料は見込めないでしょう。

 これからもプロ選手やチームが増えてくるならば、引退後を見越して、スポーツだけやっているのではなく、例えば自由に使える時間を活かして何か資格を取るというように、社会で使えるスキルを積み重ねていかないといけないですね。また、そういったことをチームの人間や、僕のような引退した選手が伝えていくことが必要ですね。  

 プロというのは選ばれた人の世界で、多くのお金を稼ぐことができますが、明日はどうなっているかわからない。そういう儚い世界だからこそ、プロ選手は輝いて見えるし憧れの存在になるんですよね。サッカーに関しては、毎年多くの選手が入っては解雇され、チームを離れていっていますが、Jリーグのチーム数の多さもありますし、JFLのようなJリーグより下のレベルのリーグでも選手としてやっていける構造ができていますよね。

 ハンドボールも、日本リーグのチームへの行き先を失ったらハンドボール選手を辞めるという選択肢しかないのではなく、選手として続けられる環境を整えれば、選手はよりプロという存在にプライドを持ち、よりハンドボールへの愛を持てるようになるのではないかと思っています。

Q:では、東さんのこれからの近い目標をお聞かせください。

東:まず、マネージャー補佐としては、地域との連携をさらに図っていって、チームを根付かせていきたいですね。そして、大学院では修士論文をしっかり書くことですね。僕は日本リーグのチームにおける健全経営化のモデルケースを作ろうと思っているんです。そして、チームだけでなく、日本ハンドボール協会や日本リーグ機構の運営についても提言していこうと考えています。

Q:最後に、恒例の質問となるんですが、東さんにとってスポーツ文化とは何でしょうか?  

東:体を動かすことによって、何か対価を得る。それを得て、幸せになってみんなにその 幸せが広がっていくというのがスポーツ文化というものだと思います。何らかのスポーツをすることによって、そのスポーツが上手くなるだけではなく、それによって、この人と知り合えた、学校に入れた、自分自身が成長できたというような付加価値が付くんですよね。

 

 

 

 今年度、日本ハンドボールリーグの第4週までの平均観客動員は900人弱。観客席数は会場毎で違うものの、平均して2000席前後という現状を踏まえれば、まだまだ改善の余地があることは間違いありません。しかし、低迷期以降のJリーグがそうであったように、多くの人にハンドボールを観てもらうまでには長い期間を要すかもしれませんが、東さんのような自ら理論武装しようと行動している人材が増えた時、ハンドボールメジャー化への道筋がはっきりと見えてくるのではないでしょうか。  

 最後に、メジャー化とは今まで大衆の関心があまりなかったマイナースポーツが世間に認められた結果起こること。そういう観点で見れば、今日のスポーツ界が抱えている大きな問題の一つである「スポーツのステータスの低さ」の解決というのは、メジャースポーツの巨大化ではなく、マイナースポーツのメジャー化によって為されるのではないか、と今回のインタビューを通して考えてしまいました。

小林遼平 浅田瑛

 

 

〜東俊介さんプロフィール〜

1975年石川県生まれ。金沢市立工業高校を経て国際武道大学を卒業後、大崎電気工業ハンドボール部(通称:大崎電気オーソル)に所属し、元日本代表キャプテンも務め、日本屈指のポストプレーヤーとして活躍した。’08-’09シーズンをもって引退し、現在は大崎電気工業株式会社ハンドボール部のマネージャー補佐を務める傍ら、早稲田大学スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科に通い、平田竹男研究室にて研究活動を行っている。また、中川善雄選手が立ち上げたNPO法人シュータススポーツラボラトリの理事も務め、ハンドボールの普及活動に尽力している。

 

東俊介さんのブログ「Azumaism」:http://azumaism.blog77.fc2.com/

大崎電気ハンドボール部“大崎電気オーソル”ホームページ:http://www.osaki-osol.net/

NPO法人 シュータススポーツラボラトリ:http://www.shootus.net/

【参考資料】

財団法人 日本ハンドボール協会:http://www.handball.jp/

日本ハンドボールリーグ:http://www.jhl.handball.jp/

Jリーグ キャリアサポートセンター:http://www.j-league.or.jp/csc/

早稲田大学スポーツ科学学術院:http://www.waseda.jp/sports/



++ マイオピニオン ++   観戦マナーあれこれ

 

  ゴルフ界で今起きている問題は、石川遼を見たいとゴルフ場を訪れたファンが、選手の打っている瞬間を撮ろうとカメラ音を鳴らしてしまうことらしい。テレビではシャッター音が鳴りショットを打つのを途中で止めた石川遼が音の鳴った方向を見て怒っているというシーンがたびたび流されている。
  メンタル面がとても重要視されるゴルフでは、選手の集中を妨げる原因となるものをできる限り排除すべく、誰かがショットを打つ際には音を立てないよう気を付けるとともに極力動かないようにするという『暗黙のルール』が存在する。

 同じような話がテニスにもある。先日行われた楽天オープン2009では、1試合に2〜3度、プレー中にフラッシュが焚かれていた。選手がサーブを打つ瞬間は確かに綺麗にカメラに収めたいと思ってしまうものだが、選手がボールを見失ってサーブがまともに打てなくなることに考えが及んでいない。眩しさが邪魔でサーブを途中で止めるシーンも見られた。
さらにいえばプレー中は観客は喋るのを止め、静かに見守らなければならないのも観戦マナーとなっているが、一度もテニスをする・観るに触れたことの無い人にこれらに気付けというのは、敷居が高いのではという気持ちもある。そもそも、スポーツの中にはフラッシュおかまいなしのものも存在するからだ。

 サッカーはその良い例である。キックオフの瞬間、中村俊輔がFKを蹴る瞬間のフラッシュは物凄いが、特に禁止の方向には向かっていない。あれは相当に影響があるはずだと感じるのだが、中村俊輔はFKを決め続けている。サッカーに慣れた人が初めてテニスを観に行くと違和感を覚えるだろう。
  フラッシュはおかまいなしであるが、サッカーの試合は、ゴール裏の席で中立の立場でゆったり観戦しようということがほぼできない。ゴール裏はそれぞれのサポーターが陣取るエリアとなぜか暗黙のうちに決まっている。これも一度もサッカーに触れたことの無い人に気付けというのは難しい話だ。

 

 スポーツはその競技ごとに観戦マナーが暗黙のうちにできあがっており、今の観戦者はときどきそれに振り回されている。けれどもそこに一旦興味を持つと、文化的なスポーツの価値がぐっと高まるのではないだろうか。ゴルフやテニスの観戦マナーは、これはこれらのスポーツを生んだ貴族・有閑階級の「平民の野蛮な遊びとは一線を画す」という発想そのものなのだ。ではサッカーはどうか。相撲は、野球は。意外に深いスポーツの文化は、調べてみるととてもおもしろい。

熊本 拓真

 



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