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【E+C:05/05/20】現代自、「高炉」で賭け

2005/05/20

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◆          【E+C:05/05/20】
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■【今日の注目記事】

現代自、「高炉」で賭け
2010年メド鉄鋼一貫生産へ
需給、波乱要因にも
(3面<総合>)


■【記事概要】

 韓国の現代自動車グループが素材不足・素材高の解消に動き出
した。同社は高炉を建設することを発表、2010年には鉄鋼の
一貫生産事業を傘下に持つ自動車メーカーとなる。


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■【エンジニアの視点】

 高炉とは鉄鉱石を溶かす設備のこと。いわゆる「溶鉱炉」のこ
とです。鉄鋼メーカーは、鉄鉱石から鉄を作る「高炉メーカー」
と、スクラップ(くず鉄ですね)を溶かして鉄を作る「電気炉メー
カー」の2つに分類されます。

 新日鉄など誰でも知っているメーカーは「高炉メーカー」。「
電気炉メーカー」としては東京製鉄とか大阪製鉄とかがあります。

 なんて詳しそうに書きましたが、そんなことはないです。少し
前に製鉄メーカーの株をほんの少しですが売買したときにちょっ
と勉強しただけ。ほとんど儲からなかったし。(;_;)

 自動車メーカーである韓国の現代自動車を中核とする企業グルー
プが高炉建設をする、と発表したというのが今日の記事。

 現代自動車はすでに熱延(高炉から出てきた鉄の塊を熱して延
ばして板にする工程と考えればよいでしょう)など川下の工程は
すでに持っていて、さらに上流の高炉にも手を出す。

 現代が作る高炉の生産能力は700万トン。東アジア(日本・
中国・韓国・台湾)の粗鋼量は4億5200万トンなんだそうで、
700万トンっていうのはその1.5%に相当する量。

 なんとまぁ大胆な。自前志向の究極とでも言うか・・・。


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■【経営コンサルタントの視点】

 「評価二分」という見出しの囲み記事に注目。記事中の数字を
拾い上げて見ます。

・高炉1基あたりの設備投資額は400〜500億円といわれる。

・同社はその高炉を2基建設する。

・鉄鉱石などを運ぶ港湾施設も整備する計画。総投資額は数千億
  円に膨らむ可能性がある。

 あらためてその大胆な計画に驚かされます。液晶パネルの業界
でも韓国のメーカー(三星、LG)の大胆極まりない投資計画に
驚かされますが、あくまでも本業に対する投資。自動車メーカー
が「製鉄所」を作るというような違和感を感じるような投資では
ありません。評価が二分というのはまぁ当然かと。

 現代自動車の使う鋼板の約半分は、輸入鋼板とのこと。鉄を運
ぶのは金がかかりますので、どうしても割高になるのでしょう。

 記事に掲載されている地図を見ればわかるように韓国の年間粗
鋼生産量は47.5百万トン。日本は112.6百万トンですか
ら、決して多くはありません。韓国内生産分では追いつかず、輸
入鋼板でまかなっている状況が想像されます。

 だったら自分で作ってしまえ、というのはある意味、自然な結
論なのかもしれません。

 ただ、技術的に自前で高炉を立ち上げるのはしんどいだろうと
も。日本鉄鋼連盟の三村会長は「現代自動車単独では難しく、大
手鉄鋼メーカーの積極支援が必要」とコメントとしているとのこ
と。

 「自分の首をしめることになりそうだから、支援するのはいや
だなぁ」というのが、本音なのでしょう。もう少し裏読みすると、
技術的に難しいからうまく行くわけがない、と考えているのかな
と。

 液晶パネルの業界でも、同じようなことを考えているうちに、
韓国・台湾メーカーに大差をつけられてしまった面もあります。
油断禁物といったところでしょうか。


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