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【E+C:05/03/30】コストよりもリスク回避へ

2005/03/30

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◆      エンジニア+コンサルが日経を読む
◆          【E+C:05/03/30】
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みなさん、こんにちは。stkです。

「【E+C】エンジニア+コンサルが日経を読む」をご購読頂き、
ありがとうございます。


■【今日の注目記事】

コストよりもリスク回避へ
パソコン部品調達
(29面<商品>)


■【記事概要】

 パソコンメーカーが部品調達の軸足をコストよりリスク回避に
移している。パソコン機能向上に伴い、高性能部品の安定調達が
従来以上に課題になっているからだ。


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■【エンジニアの視点】

 今週の当メルマガのキーワードは「揺り戻し」・・・というわ
けでもないですが、今日も転換点にきているのかな、と思わせる
記事に注目。

 記事で紹介されている事例の概要を簡単に。パソコンに使用さ
れるDRAM(メモリ)の主力規格は、今年後半にも現行の
DDR型から、処理速度が速く消費電力も少ない次世代規格
DDR2型に移るという。

 しかしDDR2を生産するには高い技術が必要で、良品率は現
行品より低いという。そのため、技術力・生産能力を考えると最
大手の韓国サムスン電子は調達先から外せない。

 問題は2番手。パソコンメーカーはエルピーダメモリに期待し
ているとのこと。その証拠に「2002年までほとんど供給して
いなかったパソコンメーカーと取引を始めた」と同社はコメント
している。

 特定のメーカー1社から大量購入して価格を下げるというのが
コストダウンの常套手段。調達先の絞込みってやつで、日産のゴー
ン社長が日産再建にあたって強力に進めたのは有名な話(日産の
場合は、調達先が不必要に多くなりすぎていたようですが)。


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■【経営コンサルタントの視点】

 特定の部品メーカーに依存すると生産トラブルが起きた場合に
対処できない、これを「コストよりもリスク回避へ」という動き
だと記事では解説しています。

 私が思うに、リスク対応をコストに換算するようになった、と
いうことのような気がします。

 ある日突然部品メーカーがトラブルを起こす。ものが作れなく
なるので、機会損失(売れるはずだったものが売れない)が発生
する、あるいは急きょ他メーカー品に切り替えるために設計変更
を行う。

 こんな動きもコストに換算することはできます。現実には発生
しないかもしれないコストなので、これらをコストとして意識す
るには、予算策定上の方針変更みたいなものが必要でしょう。

 記事に書かれている2.5インチHDDの事例も面白い。競合
他社より割高な富士通製品がシェアを伸ばしているという。その
理由は故障が少ないから。

 パソコンの保証期間中にHDDに不具合が出ると「修理後の送
料だけでも約1万円かかる」という。

 トータルコストを考えると割安だ、とういこと。パソコンを売
る部門の予算(要は損得計算)が、パソコンを修理する部門の予
算と切り離されていたら・・・。

 パソコンを売る部門はどうしても自部門の損得計算を優先する
わけで、そうなると少々壊れても安いほうが良い。でもパソコン
修理の部門も連結予算として見るのなら・・・。

 「コストからリスク回避へ」の背景にはこんな考え方の転換も
あるのでは、と思います。


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創刊日:2004-04-17  
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