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枠をはめずに生きる/新サラリーマン処生術

「枠をはめずに生きること」について、東大講師、NPO代表、サラリーマン、学術学会理事などいろいろなことをやりながら生きている日々の中から思うことを発信

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『オフィスからパソコンがなくなる日』上梓/枠をはめずに生きること

2005/05/22

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§      『枠』をはめない生き方 メールマガジン
┃            2005/05/22号
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◇新刊上梓!『オフィスからパソコンがなくなる日』

アメリカではスターウォーズが大ヒットしているようです。縁あって
スピルバーグ&トム・クルーズの『宇宙戦争』を応援していますので若干
気にかかります。

さて、題記の新刊が上梓されます。

技術的には、シンクライアントというハードディスクを持たないパソコンを
使うと便利ですよという話です。そこから説き起こして、なぜ、日本人は
パソコンビジネスで世界をとれないのか、それは、標準という世界に弱いから
ではないか、そしてそれはホワイトカラーの生産性の低さの原因ではないか
ということに掘り進んでいます。

途中、手書きの資料でのコミュニケーションの価値や、キリスト教に改宗
して悩んだ内村鑑三さんの思い、すりあわせ型ホワイトカラーなどあまり、
他書では見かけない話を書き込みました。

かなり読むのに疲れる本ですが、パソコンの画面ばかり見ている生活って
おかしいよね、と思われる方、紙の媒体に没入されてみてはいかがでしょう
か?

<アマゾン>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042334/

<応援BLOG>
http://blog.livedoor.jp/work_style/

内容を一部ご紹介しましょう(私がもっているテキストデータですの書籍と
は少し違っています)

◇手書き資料でのコミュニケーションの価値

手描きのスケッチの「完成度の低さ」が実は重要なこともあります。つまり、
ラフであることによって、見た人に「まだ意見やアイディアを言っていいの
だよ」、とういうメッセージが暗に送られているからです。パソコンで作成
した精緻な資料ではこうは行きません。見た人はすでに完成されていると感
じ、そこから次の議論が生まれてこないのです。

うまいデザイナーはこのような手描き、あるいは手作りのラフなメディアの
特性を使って、デザインプロジェクトにおけるコミュニケーションを進めて
います。

製品やサービスのデザインプロジェクトでは、商品企画、設計、製造、研究所
、営業、さらには顧客と一緒になってデザインを決めていきます。デザインは
もともと客観的な評価がしにくいものなので、合意を形成していくための独特
のテクニックがあります。それはプロジェクトの進行具合と、メディア(資料
、スケッチなど)の完成度を同期させることです。

つまり、プロジェクトの初期段階では、さまざまな部門のメンバーでも共有で
きるようなコンセプトや簡単なキーワードから入り、イメージが共有されてい
くにしたがってラフスケッチ→CG/ラフモデル→高精度モックアップ/動作
プロトタイプ というように具体性をあげていきます。

◇内村鑑三さんの思い

内村鑑三さんの『代表的日本人』(岩波文庫)には西郷隆盛、上杉鷹山、二宮
尊徳、中江藤樹、日蓮上人を代表的な日本人として、彼らの思想、行動が解説
されています。内村さんは明治〜昭和初期にかけて、キリスト教を日本に普及
された方です。

『代表的日本人』を書かなくてはならなかったのは、キリスト教に改宗しても
やはり日本人である自分があり、二つの価値観の葛藤に悩んだことが背景にあ
るようです。ドイツ語版に付されたご自身の後書きによりますと、内村さんに
とっての、日本人としての自分とは、

「まさに、1人のサムライの子として、わたしにふさわしい精神は自尊と独立
 であり、狡猾な駆け引き、表裏のある不誠実は憎悪するべきものであります」

「また、サムライの定めでは金銭に対する執着は諸悪の根源なりであります」

となっています。

内村鑑三さんの場合、自分がキリスト教徒になったことで感じる様々な思いや
悩みを、日本人の支え木に西洋人の接ぎ木をした、とたとえています。この
たとえは、ある意味、日本人としての家族主義的な働き方に、欧米風の合理
主義的な働き方を接ぎ木しようとして、試行錯誤重ねる我々に重なるものでは
ないでしょうか?

◇すりあわせ型ホワイトカラー

◇プロフィール

・60歳
・企業にて組織の生産性向上に長く従事

◇仕事の仕方の特徴

・情報収集をきっちりやっている

特別な情報源を使っているわけではないが(社)企業研究会の機関誌や日経系
の情報誌をきっちり読んで、体系化している。

・思考技術を持っている

ケプナー・トリゴー法(KT法)の方法論を重視していて、状況の比較検討、
想定される阻害要因への事前対応などを常に行っている。

・新しいことを求める情熱がある/特許が大好き

新しい考え方に触れることを好み、特許の検討を通して、アイディアを世の中
の水準以上にまとめ上げていくことに情熱を持っている。

こうした仕事の仕方は、日本人であろうと米国人であろうと目指されるべき
働き方です。

ケプナー・トリゴー法は、人間の思考法を合理化するために整理された手法です。

・状況分析
・問題分析
・決定分析
・潜在問題分析

の4つに思考の過程を大きく分類しています。その中で、問題が起こっている
状態と起こっていない状態、問題が起こっているところと、起こっていない
ところの比較、問題が起こる前と起こってからの状況などの、徹底した比較
分析、事実にもとづいた分析、事象を分解して細かくしていく分析、など
基本的な頭の使い方を徹底させる方法論です。

欧米発の合理的思考法と言われるケプナー・トリゴー法を取り入れているあたりは
、内村鑑三さんが日本人の支え木にキリスト教を接ぎ木したことに似ています。


<続く>

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