資格

一日1題、技術士(金属)試験問題にチャレンジしよう!

技術者資格の最難関といわれる技術士試験の択一過去問にチャレンジします。ご質問は大歓迎です。金属系の技術者の基礎知識の整理にも役立ちます。

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■一日一題金属の問題にチャレンジしてみよう。2006/06/07水

2006/06/07

2006/06/07水
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■一日一題金属の問題にチャレンジしてみよう。2006/06/07水
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◆ようやく「株式市場を読み解く」を読み切りました。前著の
「こんな株式市場に誰がした」も面白かったですが、既に古い
記事になってしまっています。今回の「読み解く」は、LDの
ニッポン放送株買占めとか西部鉄道の上場廃止の顛末を取り扱
っているので、昨今(文字通り昨日今日の意味です)の世情を
読み解いているようで面白かったです。M&AやPERや上場
廃止基準などの一般常識も日頃の仕事では全く使わない知識で
すので、新鮮な驚きと興奮でした。(どうしてもモノを扱う仕
事ではこういう部分が疎くなりますね)読みやすい本ですよ。
日経文庫の一品、逸品、一度手にとって見てはいかがでしょうか。
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【第1部;一次試験問題再録】
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平成16年度1次試験の択一問題から出題します

200402 金属の塑性変形に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 金属材料の巨視的な塑性変形には転位の増殖機構が必要であり、
フランクリード源は転位の増殖機構の一つである。
2 結晶の主すべり系はシュミット因子により規定され、この値が0.5を
越えることはない。
3 面心立方格子には単位胞に4つのすべり面があり、それぞれ3つの
すべり方向があるので12のすべり系が存在する
4 双晶変形は結晶学的に特定の面と方向で生じ、低温ほど、また、
変形速度が大きいほど起こり易い。
5 結晶のすべりは原子の最密な方向で生じ、面心立方晶では<111>が、
また、体心立方晶では<110>がすべり方向である。
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◆塑性変形の問題は、過去それ程たくさん出題されているわけではありません。
しかし、塑性加工問題は、実に様々なジャンルから出題されています。塑性加工
問題は、大きく分けて2つあります。ポイントは次の2つです。
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■塑性加工
◆すべり変形;転位、すべり面、すべり方向
◆双晶変形;双晶変形の起こり易さ
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◆この中で大半はすべり変形問題です。双晶変形は、その内容を理解して
おくだけで事足ります。まず簡単な双晶変形から解説しましょう。
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■双晶
◆定義;特定の平面を境にして元の結晶と鏡面対称の関係にある原子配列を
持つ結晶
<双晶面、双晶方向>
・体心立方結晶;双晶面{112}、双晶方向<111>双晶ができやすい。
・面心立方結晶;双晶面{111}、双晶方向<112>双晶ができにくい。
・最密立方結晶;双晶面{1012}、双晶方向<1011>双晶が非常に
できやすい。
<双晶の特徴>
◆衝撃的な荷重がかかると双晶ができる
◆低温での変形の場合双晶ができる
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■すべり変形
<すべり面・すべり方向>
・体心立方結晶;すべり面{110}、すべり方向<111>、すべり系6
・面心立方結晶;すべり面{111}、すべり方向<110>、すべり系12
・最密立方結晶;すべり面{0001}、すべり方向<2110>、すべり系3
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◆転位の増殖も何回か出題されています。
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■転位の増殖機構
◆結晶内部に転位を次々増殖する機構が存在しなくては、結晶表面の巨大な
すべり面が説明できない。この機構を転位の増殖と呼ぶ
◆結晶に外力が加わると、すべり面が交わる場合がある。この交線は動けないが
すべり面の移動に伴い中央部が張り出してくる。張り出しが交線を一周すると、
再びもとに転位線にもどる。この時外部の転位線は広がり続けている。あたかも、
元の転位線が外部転位を生み出しているかのような挙動である。これが
フランク・リード機構である。
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◆さて、解説は出そろいました。もう一度問題を見てみましょう。
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1 金属材料の巨視的な塑性変形には転位の増殖機構が必要であり、
フランクリード現は転位の増殖機構の一つである。
→○
2 結晶の主すべり系はシュミット因子により規定され、この値が0.5を
越えることはない。
→○
3 面心立方格子には単位胞に4つのすべり面があり、それぞれ3つの
すべり方向があるので12のすべり系が存在する
→○
4 双晶変形は結晶学的に特定の面と方向で生じ、低温ほど、また、
変形速度が大きいほど起こり易い。
→○
5 結晶のすべりは原子の最密な方向で生じ、面心立方晶では<111>が、
また、体心立方晶では<110>がすべり方向である。
→×。方向の表示が逆。これは解説を覚えるしかありません。
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創刊日:2004-02-17  
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