[ナブルス通信]「世界的な高まりを見せるイスラエル・ボイコットの動き」
発行日:6/9
>◇レイチェル・コリー号も拿捕される
6月5日、ガザ自由船団の第二弾としてガザに向かっていたレイチェル・
コリー号もガザ沖でイスラエル軍に拿捕され、違法にもイスラエルへ
曳航されました。乗員が無事だったことは幸いでしたが、またもや
イスラエルは国際法に反し、公海上で他国籍の船を襲ったといえます。
乗船していたノーベル平和賞受賞者マイレッド・マグワイアさんは、
アイルランドへの帰国後、こう語っています(抄訳)。「イスラエル
はパレスチナの人々に対してゆっくりと進むジェノサイドを行ってい
ます。それは集団懲罰であり、南アフリカのときのものよりひどい
アパルトヘイト政策の実行です。ですから私たちは人道的支援をする
というささやかな、そして象徴的な形でガザの3年におよぶ封鎖を
破ろうとしました。残念ながら、公海上で(兵士に)違法にも乗りつけ
られ、銃をつきつけられてイスラエルに連れていかれるという形でなし
とげることはできませんでした。しかし、ガザの人たちに私たちは
戻ってくると言います。封鎖が解かれ、パレスチナの占領が終わり、
自決権が確立されるまで、私たちは黙ることなく働き続けます」
アイルランドのパレスチナ連帯キャンペーンは、この時の記者会見で
「(封鎖を破ろうとする)船団だけではパレスチナ人に対するイスラエル
の犯罪を終わらせることはできません。イスラエルに対する経済ボイコッ
トの更なる強化を呼びかけます」と政府やアイルランドの人々に呼びかけ
ました。
南アフリカのアパルトヘイト政策を終わらせたボイコットが、イスラエル
に対しても行われています。今、その波はどんどんと広まってきています。
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>◇「世界的な高まりを見せるイスラエル・ボイコットの動き」
アドリ・ニューホフ
エレクトロニック・インティファーダ
2010年6月4日
9人の死者と多数の負傷者を出した5月31日のイスラエル軍によるガザ
自由船団襲撃を受けて、世界中でイスラエルに対するボイコット運動、
BDSが大きな高まりを見せている。BDS(Boycott, Divestment and
Sanctions)は、イスラエルが国際法と人権を遵守するようになるまで、
イスラエルをボイコットし、イスラエルに関連する企業や事業に投資し
た資本を引き上げ、イスラエルに対する制裁措置を求めていく活動で、
大手労働組合の支援・主導のもとに様々なBDSアクションが進められて
いる国もある。
イスラエルの封鎖によって、ガザの人々は4年もの間、食料をはじめと
する基本的な物資の欠乏に苦しめられ、ガザの外に出る自由さえ奪われ
て、極度に人口密度の高い "檻" に閉じ込められつづけてきた。ガザ自由
船団は、ガザ地区に住むパレスチナの人々との連帯を表明し、人道支援
物資を送り届けるという平和的ミッションを敢行することで、封鎖に真っ
向から立ち向かった。
この平和船団に対するイスラエルの攻撃に対して、世界中の10を超える
大都市で、市民活動グループによる大々的な抗議デモが行なわれた。アラ
ブの国々では285の市民活動グループが、人道支援船団に対してなされた
犯罪行為を非難する共同声明を発表し、封鎖の終結と、イスラエルの戦争
犯罪人たちを国際的な司法の場に引き渡すことを要求した。そして、パレ
スチナでは、BNC=パレスチナBDS全国委員会(the Palestinian Boycott,
Divestment, and Sanctions National Committe:BNC)が、イスラエル
によるガザおよび東エルサレムを含む西岸地区占領43周年を期して、
2010年6月5日を緊急世界BDSアクションデーとすると宣言した。
BNCは、世界中の人々に、それぞれの政府に対し、イスラエルへの経済制裁
と武器輸出禁止の実施を求める働きかけを強めてほしいと呼びかけ、労働組
合に対しては、イスラエル製品を扱うのを拒否してほしいと求めた。これに
呼応して、スウェーデン港湾労働者組合は6月15日の真夜中から24日までイ
スラエルのすべての船舶と荷の出入りを阻止することを決定──同組合の
ビョルン・ボルグ委員長はメディアに対し、何隻程度の船舶に影響があるか
は不明だが、イスラエルからの荷の大半は果物で、スウェーデンからイスラ
エルへの出荷品は工業製品が多いと述べている。
南アフリカ物流労働者連合組合(the South African Transport and Allied
Worker Union:SATAWU)も即座に対応し、「イスラエル製品のボイコット
を強め、組合員にイスラエルの物品を扱うのをやめるよう呼びかける」と発
表した。そして、SATAWUのメンバーである港湾労働者組合にも、スウェー
デンにならって「南アフリカのすべての港へのイスラエルの船舶の入港ないし
荷下ろしを認めないよう」呼びかけた。
南アフリカではまた、南アフリカ自治体職員組合(the South African
Municipal Workers Union:SAMWU)が、6月4日の中央執行委員会で、南アフ
リカのすべての自治体を「アパルトヘイト国家イスラエルの存在しないゾーン」
にするよう「直ちに行動していく」ことを全会一致で決議した。具体的には
「商業、学術、文化、スポーツ、その他いかなる形でも、イスラエルとのつなが
りがいっさいない」ようにするというものである。また、イギリス最大の労働組
合UNITEはマンチェスターでの会議で、「イスラエル企業からの資本引き上げ政策
を強固に推進し」、「アパルトヘイト時代の南アフリカ製品をボイコットしたのと
同じように」イスラエル製品・サービスのボイコットを推進していくという決議を
全会一致で採択した。
被占領パレスチナ国連特別報告者のリチャード・フォークも「イスラエルの殺人行
為」に対するBDSを支持すると表明した。
ノルウェー最大の労働組合連合組織、ノルウェー労働総同盟(LO)のロア・フロ
ーテン委員長は、イスラエルのガザ自由船団襲撃・虐殺に対して、世界第3位の規
模のノルウェー政府年金基金に、すべてのイスラエル企業への投資を引き上げるよ
う呼びかけ、イスラエル駐在のノルウェー大使を呼び戻すよう要請した。ノルウェー
政府年金基金はこれ以前に、複数のイスラエルの武器企業からの投資の引き上げを
発表している。
ガザ自由船団襲撃直後に行なわれたノルウェーの世論調査では、BDS支持の割合が著
しく上昇し、イスラエル製品をボイコットするつもりだと答えた人の数は9.5%から
43%に増大した。社会主義左翼党の党首で教育大臣のクリスティン・ハルヴォルセン
は、国際社会もノルウェーの現行政策にならってイスラエルとの武器取引をボイコッ
トするよう呼びかけた。
スポーツボイコットの動きも強まっている。ガザ自由船団襲撃が起こった時、イスラ
エルにいたトルコのユース・サッカーチームは予定されていた試合をキャンセルして
帰国したが、それにならって、スウェーデンのユースチームもイスラエルとは試合を
行なわないことを決めた。
(中略)
こうした市民社会の反応に伴って、政府レベルでもいつになく強いリアクションが起
こっている。これは、市民の力が政策を変える力となりはじめている証左だと言って
いいかもしれない。デンマーク、フランス、ギリシア、ノルウェー、スペイン、スウ
ェーデン、エジプト、南アフリカ、その他多くの国々では、イスラエルの大使を呼び
出してガザ自由船団襲撃に対する非難を表明した。アイルランド議会の外交問題委員
会ではイスラエル大使の聴聞を予定していたが、イスラエル大使は「予測できない状
況」を理由に聴聞の延期を求めた。委員会では、31日のイスラエルの行為に対してだ
けでなく、その後、支援物資および、ノーベル平和賞受賞者のアイルランド人、マイ
レッド・マグワイア女史を含む著名な平和活動家を載せてガザに航行中のアイルランド
船籍のレイチェル・コリー号に対してイスラエルはどのような行動をとるつもりなのか
が問われることになっていた。
ギリシアはイスラエルとの合同軍事演習の凍結、イスラエル空軍司令官のギリシア訪問
の延期を決定。トルコは自国の大使をテル・アヴィヴから引き上げさせ、ビュレント・
アルンチ副首相が、予定されていた3つの合同軍事訓練の中止を発表した。さらに、6月
3日にはエネルギー大臣が、エネルギー・水関連のイスラエルとの共同プロジェクトを
すべて凍結すると発表した。
ニカラグアは、イスラエルとの外交関係を凍結すると宣言するとともに、パレスチナの
人たちへの支持を改めて表明、ガザ地区の封鎖の終結を求めた。南アフリカのジェイコ
ブ・ズマ大統領はラジオ・インタビューで、いかなる国であれ、今回のように人道支援
船団を襲撃したりすれば、市民世界の一員たる国家とは絶対に認めてもらえなくなるは
ずだと述べた。南アフリカは6月3日の時点で駐イスラエル大使を呼び戻し、イスラエル
の襲撃に対する最大級の非難を表明した。
こうした外交や経済にかかわるアクションとともに、イスラエルとの学術・文化交流の
ボイコットの必要性を強調するスコットランドの作家、イアン・バンクスの提言を支持
する声も高まっている。SF作家としても知られるバンクスは、ガーディアン紙への投稿
で、世界中のアーティスト、作家、研究者たちにとって、「イスラエルにみずからのモ
ラルの崩壊と倫理的な孤立状況を得心させる」最もよい方法は「シンプルに、この無法
国家と今後いっさい関係を絶つことだ」と述べている。[*訳注]
[*訳注]イアン・バンクスは、上記の引用の前に、「ささやかながら意味のあること
として、私は、イスラエルの出版社に今後、私の本をいっさい翻訳・出版させないよう
エージェントに依頼した。すべての作家、アーティスト、クリエイティヴな活動にたず
さわっているすべての人、そして、イスラエルと共同でプロジェクトを進めているすべ
ての教育・研究機関の人たちにも、自分たちに何ができるかを考えてみてもらいたい」
と述べている。
*
アドリ・ニューホフ:スイスを拠点に活動する反アパルトヘイト活動家・人権問題活動家
・コンサルタント。1980年代には、オランダの "南アフリカ委員会(Komitee Zuiderlijk
Afrika:KZA)" のためのさまざまなBDSプロジェクトに参画した。
原文:Global boycotts of Israel intensify after bloody Flotilla attack
http://electronicintifada.net/v2/article11318.shtml
翻訳:山田和子
全文は以下に。
http://palestine-heiwa.org/news/201006091554.htm
────────────────────────────────
>◇Information1
カナダ・モントリオールでの6月5日の抗議デモの様子(動画・1分程度)
http://www.youtube.com/watch?v=Vw44nyCXJh8
コールが格好いいです。先頭から少し進んだところに、BDSの文字が
大きく見えます。また、アパルトヘイト国家へのボイコットを、という
バナーも。
────────────────────────────────
>◇Information2
無印良品がイスラエル進出を決定
http://palestine-heiwa.org/news/201004191552.htm
世界の動きに逆行して、日本の小売店として初めてのイスラエル進出は
経済的紐帯を大きくし、イスラエルの体制にOKサインを出すようなもの
です。無印に進出を取りやめるよう働きかける運動が始まっています。
(上記に連絡先あり)
────────────────────────────────
>◇P-navi info
[ボチボチ更新中。編集者ビーのblog。速報、インフォ、コラム]
http://0000000000.net/p-navi/info/
「イスラエルが,自由船団に対して虐殺と国際水域での海賊行為を行う」
http://0000000000.net/p-navi/info/news/201006032039.htm
「第二回目の拿捕もやはり違法だ」
http://0000000000.net/p-navi/info/column/201006072234.htm
-
勇気がある報告を読んで、憤りを隠せません。底には、宗教があるということさえ、理解する事ができません。「命は一つ」しかないことを考えると、まったく理解することができません。解決が、人間にできることだと思いますが、拘りが、見えない力との闘いだとすると、この理不尽は、軽決する事が出来ないのでしょうか。
2010/6/9
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