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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評:ミツバチのささやき

2005/03/27

                                  03/27/2005発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

  ミツバチのささやき El Espiritu de la Colmena (1973)スペイン  
  監督:ビクトル・エリセ 
  出演:アナ・トレント、イサベル・テリェリア 

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┃ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついてます。ま┃
┃だ、その映画を観てない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から┃
┃読みませう。ただし、読める部分が残ってない場合があります。(^_^)┃
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究極の淡々狸映画なんやが、純文学映画ゆーか、光と影が彩なす泰西名画的映画
ゆーか、あやしうこそものくるほしい空蝉の世のはかなさを、それこそぼそぼそ
ささやくよーに語っとった。ま、映像的には名作の誉れ高いだけのことはあって、
上品な絵ゆー感じや。それにしても、唐突な終わり方やった。

ビクトル・エリセゆー監督は、たぶんデリカシーが服着て歩いてるよーなおっさ
んなんやろ。近寄りがたいゆーか、誰も寄せ付けんゆーか、めっちゃ気むずかし
いんやろなと思た。

おっちゃん、このところちっこい子供が主役の映画をたて続けに3本も観た。
『ブリキの太鼓』と『マイ・ドッグ・スキップ』とこの映画や。ま、『マイ・
ドッグ・スキップ』は犬が主役やとも言えるが。。。

『ブリキの太鼓』の主役の男の子(名前は確かはオスカルや)は、不気味、キモ
イの極みやったが、この映画の主役のアナ・トレントは、西洋人形(ここはニン
ギョと発音する)みたいなつぶらな瞳で、ぽこぽこ歩いてるだけで絵本の挿し絵
になるゆーか、めちゃ愛くるしい。不思議の国のアリスを具現化したよーなかわ
いらしさやった。 

ただ、この映画のよーに子供を主人公にした〜る映画は、主人公に感情移入しよ
思ても、相手がちっこすぎて感情移入しにくいとこがある。そーゆー意味では若
い衆をそそのかしたりせーへン分、罪がない映画と言える。これが16歳くらい
の女の子が主役やったら、ややこしいことになってたやろ。

◆◆ネタバレ注意◆◆ 小学校の低学年、1年生か2年生くらいの感じや。この年
頃の子ォが世界をどー認識してるのんか?死についての具体的イメージがあるの
んか?専門家ちゃうからよー分からんのやが、アナちゃんは、村に巡回してきた
『フランケンシュタイン』の映画のなかで、フランケンシュタインによって殺さ
れてしもた少女のことがエライ気になってしゃーなかったみたいや。

寝る前に、ベッドのなかで、お姉ちゃんに「なんで殺されたん?」ゆーて聞くん
やけど、お姉ちゃんの方もええ加減な返事するもんやから、すっかりその気になっ
てしもたんがこの映画の発端や。

それと、毒キノコ踏みつぶしエピソードやら、お姉ちゃんの死んだ真似エピソー
ドやら、列車飛び降り男(この男、線路が直線のとこで飛び降りたもんやから、
脚怪我してしもた。普通はカーブの手前でスピード落としたとこで飛び降りるん
とちゃうか?)銃殺事件やら、なんやかんやで、どんどん死そのものに近づいて
行く。

ところで、書斎で書き物したまま眠りこけてしもたらしいお父ちゃんに、お母ちゃ
んがそっと毛布かなんかを掛けたげるゆーのんは麗しい夫婦愛みたいでエエんや
けど、その後、お父ちゃんの顔の下になってたノートを引っぱり出したり、掛け
てたメガネ外したりしたら、大抵目ェ醒めるで。あのシーンも、お父ちゃん死ん
だ真似しとったんやろか?◆解除◆

それにしても、ひとつ一つのシーンは、監督が「次はこんなシーンを撮る」ゆーて
唯我独尊的に撮ってたんやろけど、周りのスタッフは、今なんでこのシーン撮って
るのんか、ほとんど理解してなかったやろな。例えば、猫がドアから入ってくるシ
ーンなんか、筋とあんまり関係ないんやけど、あのシーン撮るだけで100回は撮
り直したんちゃうやろか。。。土門拳が法隆寺かどっかの写真撮るために、一日中
カメラの前に座って光待ちしてて、いつまで経ってもシャッター切らんのとよー似
てる。
 
英語版タイトルは『Spirit Of The Beehive』やから『ミツバチの巣の精神』ゆー
のんか?けったいな題や?それより映画の内容では『ミツバチのささやき』の方が
合うてるのんちゃうかと思わせる希有な邦題やった。
 
それにしても、映画好き文学青少年の深読みにぴったしの映画や。きっと、そこら
中にその手の深読み映画評が出回ってることやろ。 

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