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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評:ノスタルジア

2005/02/07

                                  02/07/2005発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

 ノスタルジア NOSTALGHIA(1983) イタリア、フランス、ソ連  
 監督:アンドレイ・タルコフスキー 
 出演:オレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、
    ドミツィアナ・ジョルダーノ、パトリツィア・テレーノ、
    ラウラ・デ・マルキ、デリア・ボッカルド、ミレナ・ヴコティッチ

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┃ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついてます。ま┃
┃だ、その映画を観てない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から┃
┃読みませう。ただし、読める部分が残ってない場合があります。(^_^)┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
黒澤明も、フェリーニも、この監督も、どいつもこいつも歳とって「よっ、巨匠」
とか言われるよーになると、無茶しよる。ほとんど他人には理解不能の私小説み
たいな私映画を撮ろうとしよるんや。アンドレイ・タルコフスキー生誕70周年
記念映画祭のサイト"http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/nstlg.html"で、
この映画の解説を読むと、 

(前略)水と、光と、霧と、闇と、火の、タルコフスキー独特の詩的宇宙が、
『ノスタルジア』では、従来のカラー作品の深く渋い色彩美にイタリア撮影技術
の艶と鮮かさを加えて映像美の極致に達したといえよう。(後略)

と書いたーる。おっしゃる通りです。しかし、言わしてもろたら、「ほんで、そ
れだけかいな?」やった。

◆◆ネタバレ注意◆◆このサイト、それ以外にも、この映画の隠された筋も説明
してくれてる。なんで隠されたとわざわざ断ったかとゆーと、おっちゃん、この
サイトで映画の筋読むまで、そーゆー筋やったとはつゆ知らんかったからや。
(アホちゃうかと思われそーやけど、ホンマに知らんかったんや。ぼーっと観て
て字幕読むのんさぼることが多いのはしぶしぶ認めるけど、最近の映画でよーあ
る撮影したシーンをシャッフルしたみたいな編集で鍛えられとるから、ケッコー
話の筋追っかけることだけは得意のつもりやった)

のっけから霧の摩周湖やった。ノスタルジーゆーよりノームチューイやで。モノ
クロ映画かいなと思たら、あにはからんカラーやった。それにしても地味なカラ
ー映画や。総天然色ゆーて、これでもかぁゆーくらい色彩を氾濫させとった時代
の映画人が観たら怒るんちゃうか?しかも、ラテンの国イタリアとは到底思えん
暗さや。どっかの映画批評サイトで、このDVDの痛恨の極みは、画面が明るす
ぎるこっちゃと書いたはる御仁がおったけど、おっちゃんは「何が映ってるのん
か、もっと画面明るせな見えんやないか!」と、画面につっこんでた。

1時間経っても、話の展開はなかった。ほとんど『ゴドーを待ちながら』の不条
理な時間感覚ゆーか、じっとガマンの子ォ状態や。どーってことないんやけど意
味ありげな匂いのするシーンが次々映し出されるだけや。流れに浮かぶうたかた
の如く、かつ消え、かつ結びて、淡々と映画は進行していく。淡々狸映画の極め
つけやね。ま、映画館で観たら確実に寝てまうやろ。

教会のなかで、マリア像の衣装のおなかのとこのチャック(?)開いたら、中か
らぎょうさんの小鳥が飛び出しよったんやが、あれは奇術か?それとも奇跡の再
現か?昔、古今亭志ん生が、「落語家は、芸術家なんかじゃなくて、芸人だから
術は使わない」ゆーてたのをどこかで聞いたか、読んだかした記憶がある(うろ
覚え)が、映画監督も妙な術使うたらアカン。

『ブラックレイン』で大阪の街を霧(とゆーかスモーク)だらけにしよったリド
リー・スコットも「よーやるわ」やったが、この監督も無茶苦茶やね。映像の詩
人ゆーのんも、百歩譲って認めよ。しかし、薄日差してるのに、あの雨の勢いは
なんやねん。あれは時間雨量30〜40ミリの土砂降りの降り方やで。◆解除◆

ただ、この手の独りよがり映画は、ヴィム・ヴェンダースの『都会のアリス』と
か、ジム・ジャームッシュの『デッドマン』みたいな思い入れタップリの若手監
督の作品のよーに、若い衆をたぶらかしたりせんだけ、まだ罪はないとは言える。
この監督、石をもてソ連を追われたんかどーかよー知らんのやけど、望郷の念ゆ
ーたら『ぺぺ・ル・モコ』のジャン・ギャバンとか、寅さんみたいに、一度は捨
てたはずの故郷に対する熱〜い想いが沸々と沸き上がって来なアカンのちゃうの
ん。この映画でイタリアの景色にノスタルジー感じてるのは、一体誰やねん?

それと、この主人公みたいに、秘書のおねーちゃんに『好きなんか、キライなん
か、どっちやねん。蛇の生殺しみたいなマネさらすな』言わすよーな優柔不断な
態度はアカン。(すんません。こんな台詞は映画にはなかったんやけど、おっちゃ
ん、あのおねーちゃんの気持ち代弁しときました)ラストの前のろうそくショー
と焼身自殺は、なんやったん?しょーもない冗談としか思えんけど。。。

今度こそラストの廃虚だけは、絵的にちょっと凄かった。イタリアにはあんな建
物がそこら中に転がっとるんやろな。けど、おっちゃんは『冒険者たち』の海の
中の要塞の方が、ストーリーの背景としてちゃんと存在理由があったと思うから、
「映画のなかの名建築コンテスト」ゆーのんがあったら、あっちに1票入れとく
わ。。。 

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