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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評:ギャング・オブ・ニューヨーク

2004/12/06

                                  12/06/2004発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

   ギャング・オブ・ニューヨーク
   GANG OF NEW YORK(2002) 
   アメリカ・ドイツ・イタリア・イギリス・オランダ  
   監督::マーティン・スコセッシ 
   出演:レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、
      ダニエル・デイ・ルイス、リアム・ニーソン 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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 前号で『ブラット親爺のつっこみ映画評』もめでたく100号に到達したんやが、
誰ぞひとりくらいは祝いの酒樽でも送って寄越すんちゃうかと密かに期待したん
やが、どっからも、なんにも、お疲れさんのメールすら送って来んかった。「こ
の薄情もんがぁ〜」と毒づいてみたが、大体おっちゃんがどこの誰か、馬の骨か、
豚のケツかも分からんねんから、送ったろ思ても送れんわな。ま、気ィ取り直し
て、今回は『ギャング・オブ・ニューヨーク』をメッタ斬りじゃ。

ニューヨークの暗部とゆーか恥部をさらけ出した映画や。とゆーても140〜
150年前の話やから、アメリカも、ヨーロッパも、まだまだ市民社会が成熟し
てなくて、街のチンピラも、政治家も、新聞社も、資本家も、騎兵隊も、勝手気
ままにやりたい放題しとった頃の話や。

この前の『北野座頭市』と似たよーなもんで、大筋は親父を殺された息子(レオ
ナルド・ディカプリオ)の復讐劇とヤクザ同士の抗争を描いた娯楽映画なんやけ
ど、1976年にあの名作『タクシードライバー』を撮ったマーティン・スコセッ
シが監督したんやから、もうちょいよー出来た映画かと思たが、なんか中途半端
な感じで、期待はずれやった。

しかし、まぁ、最初の抗争シーンで、おっちゃんびっくりしてしもた。アメリカ
やったらやっぱりドンパチやろと思たら、この映画は飛び道具なしやった(ナイ
フは投げとったが)。日本のチャンバラと大きく異なるのは、武器が刀だけやの
うて、打擲器(要するに棍棒や)で殴り倒しよるとこがえげつない。しかも、男
だけやのうて女も殴り込みに参加してるのが凄い。やっぱりアメリカは男女平等
の国や。

主役のレオナルド・ディカプリオは、やっとアイドル系から脱皮したかいな?ビ
ミョーなとこや。おっちゃん、あのつるんとした童顔はあんまり好きやなかった
けど、この映画では、無精ひげはやしたり、キズだらけにしたりして、少しは汚
れ役しとった。それにしても、◆◆ネタバレ注意◆◆あんなにボコボコに頭突き
されたのに、鼻の軟骨ぐちゃぐちゃになってなかったんは何でや?ほっぺたの火
傷もケロイドにならんときれいに治っとった。よっぽど腕のエエ整形医にかかっ
たんやろ。◆解除◆

一方、一匹狼の女スリ役のキャメロン・ディアスは、はっきりゆーてミスキャス
トやった。150年前の人やゆー感じがせんかった。顔が現代的過ぎるんやろ。
当時では、別嬪さんの部類に入らんかったんちゃうか?けっこうワケ有りの幼少
期を背負てる女にしては、人生の負の部分を表現する演技力が足らんな。

もうひとりの主要人物がブッチャーや。アブドーラ・ザ・ブッチャーとちゃうで、
ビル・ザ・ブッチャー、つまりお肉屋さんのビルや(こう訳すと、なんか親切な
肉屋のおっちゃんみたいや)。この役をやっとったダニエル・デイ・ルイスの印
象を率直にゆーと、ちょっと線が細い感じや。もっとおどろおどろしい殺人マニ
アゆー凄味が欲しかったな。あんまし狂気が感じられん。何となく思慮分別のあ
る男みたいな描き方は、骨がらみにワルな男の感じが減殺されてた。勧善懲悪・
娯楽映画では、ワルはどこまで行ってもワルなんや。吉良上野介はんかて、地元
では名君で通ってるけど、忠臣蔵の映画では好かんタコにされとる。

第75回アカデミー賞の10部門にノミネートされてたのに、ひとつも取れんかっ
たとゆーとほほな結果も、何となく分かる気ィがする。◆◆ネタバレ注意◆◆大
体やね、ヤクザ映画で一番肝心の殴り込み(この映画の場合はお互い納得ずくや
から出入りか)のシーンで、さぁ、派手な殺し合いが始まるでェとゆー瞬間に国
家権力の横やり(とゆーよりタイミングが悪かったんやね。たまたま、南北戦争
の徴兵反対に端を発したらしいニューヨークの大暴動の鎮圧に海軍が出っ張って
来よったんや)で砲撃されて、抗争自体が台無しにされてしもたら、当事者だけ
やのうて観客も白けるがな。そら、なんぼヤクザゆーても、国家権力には歯が立
たんわ。◆解除◆

おっちゃん、この年のアカデミー賞にノミネートされとった映画は一通り観たけ
ど、作品賞としては『戦場のピアニスト』がダントツで、『ロード・オブ・ザ・
リング/二つの塔』、『シカゴ』、『めぐりあう時間たち』、『トーク・トゥ・ハ
ー』、『アバウト・シュミット』、『ギャング・オブ・ニューヨーク』『キャッ
チ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『スパイダーマン』、『アダプテーション』、
『ロード・トゥ・パーディション』の順かな。。。

ニューヨークの大暴動を描いた部分が、映画の本筋と必然性のあるカタチでクロ
スオーバーしとらんかったんが致命傷やな。映画のプロデューサーは、きっと歴
史ものの超大作としてアカデミー賞の作品賞を狙ろとったんやろ。そこで、『コ
ールドマウンテン』みたいに南北戦争を背景にしただけの映画やったらもの足り
ん。もうちょい社会性がいるんやゆーて、アメリカ史の負の1ページとして、ア
メリカ人の間でもあんまり知られてなかったらしいニューヨークの大暴動のシー
ンをむりやり入れさせたんやな。しかし、元々エンターテイメント系のヤクザ映
画なんやから、あんまり欲ばらんかった方がよかったんちゃうか。二兎を追う者
一兎を得ずや。。。残念! 
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◆ブラット親爺のつっこみ映画評』◆ 第101号 発行人:BRAT PITT

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