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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評:ラスベガスをやっつけろ

2004/11/17

                                  11/17/2004発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

    ラスベガスをやっつけろ 
    (1998)アメリカ FEAR AND LOATHING IN LAS VEGAS 
    監督:テリー・ギリアム 
    出演:ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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おっちゃん、お下品ものも、アブナそーなんも、とんでもないもんも、決してキ
ライやないけど、ズルズル、べちょべちょのエイリアンもの、ゾンビーものだけ
は受けつけん。最近はちょっと女性向け映画ばっかり観てたキライがあるんで、
(嫁さんと一緒にDVD観ることが多かったからや。おっちゃん、嫁さんの前で
は常識人を装っとる)ちょっと毛色の変わった激しいのんをいっちょ観たろやな
いかと思たんや。ポルノ映画も、バイオレンス映画も、怨念映画も、変態映画も、
ホラーもアラーもキリストも、撮りたい監督がおって、観たい観客がおるんやか
ら、なんでもかんでもオッケイや。表現の自由や。趣味の問題や。映画は娯楽や。
とゆー意見もあるかも知れんが、この映画はちょっと問題ありやった。

テリー・ギリアム監督の映画では、『未来世紀ブラジル』でも『12モンキーズ』
でも『フィッシャーキング』でも、ある種狂気が描かれとった。この監督、えら
い狂気好きみたいやが、いずれの映画もドラッグでトリップしてる話ではなかっ
た。(こーゆー映画をドラッグ・ムービーとゆーらしい)しかるに、この映画で
はドラッグ中毒の男が主人公で、その男の幻覚を視覚化してあるところが根本的
に前3作と違うところや。

初っぱなからとんでもなかった。主人公は自分のまわりを飛び交ってるコウモリ
を叩き落とそうと、蠅叩きを振り回しよる。ここで、一時停止や。(気色悪い系
の映画は苦手やから、観るの止めとこかとちょっと思た)常軌を逸した主人公の
行為は映画の重要な要素と言える。一般ピープルが実生活ではなかなか体験でき
んよーな想像を絶する出来事を疑似体験させるとゆー機能とゆーか効能が映画に
はあるけど、あくまで観客として第三者的にドラマを眺めてるんであって、自身
が出来事の渦中に放り込まれるワケやない。
 
しかるに、ジャンキーの幻覚を視覚化した映像を見せるゆーのは、観客が幻覚の
中に放り込まれるワケや。ドラッグはサイコーと持ち上げてるとまでは言わんに
しても、ある種の潜在意識を観客に植え付けとる。サブリミナル効果みたいなも
んや。ドラッグの幻覚ってこんな感じやと眼前に繰り広げて見せられたら、一遍
自分もやってみたいと思うノータリンがでてくる。何がいーたい歯がいたい。つ
まり、おっちゃんは、薬物による幻覚を視覚化した映画は好かんとゆーこっちゃ。
こんなバッド・トリップ、自分もやりたいと思わんから、別にかまへんのんちゃ
うのんゆー人もおるやろ。しかし、バッドであろーと、グッドであろーと、ドラ
ッグ体験の再現を売り物にした映画は、レイプや快楽殺人を興味本位で描いた映
画と一緒で、映画作りの禁じ手やと思う。

気を取り直して再挑戦。なんの用か知らんが、標準体重を大幅にオーバーした中
年男と頭頂部全面の毛髪力がなくなってしもた若い男のふたり組がラスベガスへ
向かっとる。ど派手な赤のコンバーチブルや。この手のオープンカーが出てくる
だけで、パッパラパーのヤンキー映画ゆー感じや。あんなにラリっててホテルに
チェックインできたんが不思議なくらいやが、ひとまずホテルのスイートルーム
に投宿した。

周りの客がハ虫類に見えるホテルのバーのシーンは、『スターウォーズ』の酒場
のシーンとなんぼも変わらん。モノのカタチがグニューっと変形するゆーのんも、
『マスク』でおなじみや。ドラッグ・ムービー恐るるに足らず。しかも、幻覚の
映像化はこの辺りまでで、この後はふたりの男のご乱行が交互にでてくる。片方
がラリってると、もう片方は都合よく冷めとるんで、最悪の事態には立ち至らん
とゆーのも、なんとなく監督のご都合主義っぽい。

そのホテルを逃げ出して、車も買い換え(今度は純白のコンバーチブルや)次の
ホテルに移るんやが、ここらで、この映画のテーマがさっぱり分からんよーになっ
てくる。相変わらずの愚行、乱痴気騒ぎの連続や。確かに、薬でぶっ飛んでる男
はこんな感じかいなとは思うが、だんだん飽きてくる。一体全体、お前は何が言
いたいねん?主人公とおぼしき男の声でナレーションが入るんやけど、この男、
自身のはちゃめちゃな行いを反省してるふうでもない。早よ終わらんかいと、エ
ンドロールを心待ちにしてしもた。この映画はおすすめしません。

ラスベガスが舞台の映画とゆーたら、『リービング・ラスベガス』を思い出した
が、あの映画はアル中のおっさんがひたすら酒を飲み続けるゆー話やった。ラス
ベガスは常軌を逸したおっさんが主役の映画の舞台として、うってつけのようや。
街自体が浮世離れしてて、張りぼての金のシャチホコみたいにインチキくさいか
らやろ。

原題の『FEAR AND LOATHING IN LAS VEGAS 』は、直訳すると『ラスベガス
での恐怖と嫌悪』か。このタイトルが、なぜ邦題の『ラスベガスをやっつけろ』
になったんか?日本の映画配給会社の思慮の浅さとゆーか、軽薄振りが窺われる
好例や。おっちゃんなら、『ラスベガス、とっても恐くて嫌なとこ』と訳すけど
な。

ジョニー・デップゆー役者もそーとーな曲者や。『12モンキーズ』のブラッド・
ピットとどっちが曲者か?おっちゃんは、ジャック・ニコルソンに一票入れとく
わ。 

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