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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評:スカートの翼広げて

2004/11/15

                                  11/15/2004発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

   スカートの翼広げて 
   (1998)イギリス THE LAND GIRLS 
   監督:デビッド・リーランド 
   出演:キャサリン・マコーマック、レイチェル・ワイズ、
      アンナ・フリエル 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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大歓迎!あんまりキツ〜イつっこみはやめてね。おっちゃんこう見えても、打た
れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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時代背景は第2次世界大戦のまっ只中、ロンドンが空爆され始めた頃の映画なん
やが、死と隣り合わせの戦場ものやのーて、銃後の若い娘たちの話やから、のど
かとゆーか、ちんまりしてるとゆーか、まぁ、イギリスの田園風景が美しかった
んで、大負けに負けといたろか。ちょっと驚いたんは、戦争前にイギリスではす
でにトラクターがあったゆーことや。 

田園風景で思い出したんやが、数年前に大阪と奈良の間に立ちはだかる生駒山の
土手っ腹をぶち抜いて、大阪市内から奈良市内まで高速道路がつながった。おっ
ちゃんも奈良へ行く用事があったときに通ったんやが、最初のトンネルを抜けて
次のトンネルに入るまでの間に突如としてなつかしい田園風景が現れたんや。ちょ
うど秋やったんで、ピーカンの青空の下、刈り入れ前の黄金色の稲穂が波打って、
それはもー美しい田園風景やった。おっちゃん、なんでこの風景がこんなにビュ
ーティフルなんか考えたんやが、すぐに答えが分かった。

要するに、道路際や田圃の中に目障りな看板がひとつもないんや。日本の道路は
どこもかしこも看板だらけや。ところがこの区間にはこれまで道路が通ってなかっ
たから、日本の田舎の景色が温存されとったんやと思う。ただ、現在もあの頃の
ままとは思われん。不細工なデザインの看板がにょきにょき林立しとるんとちゃ
うやろか。。。

看板屋のおやっさんは目立ってなんぼやと思てるのかも知れんが、けばけばしい
だけやのーて、明らかに神経を逆なでするよーなデザイン(あれはデザインとは
言えん)の看板が多すぎる。下手なイラストまがいの絵ェ描くな。もうちょいマ
シな書体使えよ。社名や店名がでかすぎるんちゃうか。○○歯科とか□□医院と
か、近所の住人しか来んねんから、そんなでかい看板いらんやろ。

看板も悲惨やけど、建物も悲惨や。日本人は、景観に関してはあんまり気ィにか
けん国民なんやろか。ヨーロッパは異常なまでに景観を大事にする。あれも行き
過ぎると全体主義に陥るキライがあるけど、目障りになる看板や建物は、やっぱ
りない方がエエと思うな。京都は比較的景観にうるさいよーやが、あのローソク
みたいな不細工な京都タワーが出来たときに、おっちゃん、こらアカンと思たで。
それに、子供っぽいデザインの京都駅ビルも、衝立みたいで景観ぶち壊しやない
か。その点、まだ奈良の方がまだマシかも知れんな。

戦後の新建材で作られた建物は、さらの内は何とか見られるが、古なると目も当
てられんほどみっともなくなってしまう。いくら国全体が貧乏やったとはゆーて
も、大工さんや工務店のおやっさんは、もーちょっと景観を気にせなあかんかっ
たんちゃうか。安もんは安もんでも、古なったらそれなりの味がでてくる建材が
あったはずや。ブリキやプラスチックの波板やプリント合板、リシン吹き付けの
壁、ブロック塀、ケバいグリーンの金網なんかが、景観をぶちこわしにしてしも
た。関係ないけど、大阪ドームの水色のフェンスの色もなんとかならんやろか。

ぼちぼち映画の話に戻らんかい!とつっこまれそーやから戻ると、3人の女の子
(ゆーても、20代半ばやからガキではない。3人ともなかなかの別嬪さんや)
が、Women's Land Army(農業促進婦人会)のボランティアに志願して、息子
やオヤジが従軍してて人手が足らん農家の手伝いに行くLand Girlになるんやが、
日本でゆーたら女子挺身隊のよーなもんかと思ったが、こっちは無理矢理引っ張っ
て行かれたよーやから、ちょっとちゃうな。

この映画の原題は『The Land Girls』なんやけど、それを『スカートの翼広げて』
とゆー文学的な邦題つけた配給会社の、こんなどーってことない映画をそれなり
にひょっとしたらおもろい映画かも知れんと錯覚させるテクニックは、そーとー
なもんや。この邦題とDVDの写真だけみて、てっきり3人の女が度重なる逆境に
めげず、あのスカーレット・オハラみたいにたくましく生きていく女の一生もん
と、おっちゃんも勝手に思いこんでしもたがな。ま、大負けして、そーとも言え
んこともないこともないけど、やっぱり、たわいない青春ものの女同士の友情話
やな。 

◆◆ネタバレ注意◆◆で、筋としては、ここの農場の息子ジョーがこの3人の女
の子と次々に関係をもつとゆー棚ぼたの艶福話なんや。と書いたら文句ゆー人が
おるかもしれんが、はっきりゆーて、話は下半身に集中しとった。いくら恋は女
の主食やゆーても、戦時中の非常時にアレにしか関心がない女ゆーのんも困った
もんや。とはゆーものの、ポルノまがいの映画ではないけど。。。

それにしても、もーちょっと修羅場とか愁嘆場とか土壇場のどんでん返しとかが
用意されててもよかったんとちゃうか。クライマックスゆーのんがまったくない
から、ハラハラもドキドキもせん、根っからのやや良心的淡々狸映画やった。
 ◆解除◆

ウディ・アレンの『ラジオデイズ』では、戦時下のニューヨーク、『フェリーニ
のローマ』では、戦時下のローマが舞台やった。この映画の舞台は戦時下のイギ
リスの田舎やけど、3つの映画に共通してるのは、「向こうさんは戦争中といえ
ども結構生活を楽しんどったんやな」とゆーことや。日本はどーやったんか?実
際のところ彼我の差はかなり大きいよーな気がするけど、これって市民社会の成
熟度の違いやろか。。。

3人の女の子はそれぞれ出身階級が違うんやが、上流階級と中産階級、労働者階
級出身の娘が、きっとそれぞれの階級ならではの典型的な喋り方をしてるんやろ。
日本人でゆーたら、初等科からの学習院出のお嬢と、山の手の国家公務員家庭の
子女で、司法試験一発合格のキャリアウーマンと、下町生まれで美容専門学校卒
のおねーちゃんとゆーとこか。。。発音やボキャブラリーの違いが日本人のおっ
ちゃんにはさっぱり分からんかったが、美容師やとゆー娘の台詞はときどき男言
葉にしてあったから、たぶん、めっちゃ乱暴な物言いをしてたんやろ。この辺は
吹き替え版の方が多少はニュアンスが伝わったんかも知れん。

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◆ブラット親爺のつっこみ映画評』◆ 第94号 発行人:BRAT PITT 

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