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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/11/08

                                  11/08/2004発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

   トーク・トゥ・ハー (2002)スペイン talk to her 
   監督:ペドロ・アルモドバル 
   出演:レオノール・ワトリング、ダリオ・グランディネッティ、
      ハビエル・カマラ、ロサリオ・フローレス 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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大歓迎!あんまりキツ〜イつっこみはやめてね。おっちゃんこう見えても、打た
れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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この映画、つかみはバッチリやった。のっけから前衛舞踏風のバレエの舞台や。
おっちゃん、口ぽかんとさせて観てたがな。ビナ・バウシュゆーらしい、ドイツ
人のおばちゃんの舞踊団の舞台なんやが、これが何とも芸術的とゆーか、難解ホ
ークス的とゆーか、いずれにしても目ェが離せん妙な緊張感のある舞台やった。

ちょっと脱線。昔々、西部警察ちゃう西部講堂ゆーのんが京大のなかにあった
(今もある)。そこで暗黒舞踏ゆーのんを観たんやが、そらもーエライもんを観
てしもたゆー感じやったな。あれは麿赤兒率いる大駱駝艦の公演やった(たぶん)。
何しろ胎内回帰とゆーか、因果は巡るゆーか、いずれにしても思いっきり非日常
空間やった。

全身白塗りの男女が、壊れたおもちみたいにぎっこんばったんとぎこちない動き
を繰り返す。ときどき、白塗り女の一団が観客席(とゆーても客は床に座り込ん
でるんや)の中に四つん這いになりながら入り込んで来る。その度に、客席はモ
ーゼの出エジプト記の海みたいに左右にさ〜っと割れるんや。それでも、おっちゃ
んの横をすり抜けたときは少しこすれて、白い塗料(?)が服に付いたがな。い
よいよ麿赤兒が登場すると、俄然空間は緊張感を孕み始め、凝視したらアカンも
のを観てるような、一種恐怖心の伴う経験やった。麿はんは妙に色っぽかったな。
他の団員はカタチから入ってるんやが、あのおっさんは存在そのものが異形ゆー
感じやった。「ひえ〜、一般ピープルがえらいとこに来てしもた。明日から普通
の日常生活でけんよーになるのんちゃうやろか」と、つくづく後悔したもんや。

しかし、舞踏ゆーもんはライブで見るに限るよーや。この映画のビナ・バウシュ
の場面も、顔のアップなんかなしに、固定カメラで舞台を撮し続けた方がよかっ
たと思う。

で、ここにふたりの男が登場しよる。たまたま並んでビナ・バウシュの舞台を観
とったんやね。しかも、片方の男は目から涙をこぼしとる。感動のあまり涙を流
す男ゆーのんがおるんやね。おっちゃんは感動で涙が出たことはない。普通は、
ふたりの男は通りすがりの他人のままで終わるんやが、このふたりがマブダチに
なるゆー「なんでそーなるの?」な展開がこの映画やった。ま、縁は異なもの味
なものやから、たまたま並んで座っとっただけの男と再会して、紆余曲折の末に
友情が芽生えても一向に構わんけど。。。
 
さぁ、ここから話はどんどんとんでもないことになっていくんや。ハッキリゆー
て、かなりキワドイ映画なんやけど、不思議にやらしく感じさせんように作った
ーる。これが監督の手腕やゆーたら、そうかも知れん。まず、ふたりの男の一方
は看護師で、交通事故で眠れる美女状態になったバレリーナ志望の女の子(二十
歳過ぎゆー年頃か。えらい別嬪さんや)の世話(この世話ゆーのが、カラダを洗っ
たり拭いたりするだけやなく、化粧はするし、散髪はするし、マッサージ、エス
テなんでもありや。しかも、さも起きてるごとく話しかけ続けよる)を専属で4
年も続けてるんや。

この男の住まいの向いにバレエ教室があったゆうのんも、「そんなアホな!」な
気がしたが、まあ、負けといたろ。そんでもって、そのバレエ教室に通てたんが
この眠れる美女や。男は当然のように、毎日窓からバレエ教室を覗いとる。(そ
ら、おっちゃんも、向かいがバレエ教室やったらラッキーやと思うで。ま、日本
の場合は、幼稚園児や小学生のガキッちょばっかりかも)当然のように、この娘
に目ェ付けよる。99%ストーカーやね。 

◆◆ネタバレ注意◆◆ ここで、ちょっと疑問に感じたんやが、この娘の親が専属
の看護師を指定出来るんやったら、普通は女の看護師にしたんとちゃうか?しか
も、この親は精神科医で、看護士の男も以前にカウンセリングを受けに来たこと
があるんや。(ま、ここんとこはこの映画のキモやから、黙っといた方がエエか
も知れんが。。。)◆解除◆

もうひとりの男の職業が旅行ガイド本専門のライターとゆーのんも、かなり強引
な設定やった。しかも、この男、闘牛を観ても、歌を聴いても、涙流しよる。こ
んなに感動過多症の男が書いた旅行ガイド本は、きっとどの観光地も、絶景ばっ
かで正に目の保養地、地上の楽園やと書いたーるやろから、実際に現地に行った
らがっかりの連続ちゃうか。

男が涙を流した闘牛の話に戻ると、別に牛ちゃんがカワイソ−と思たんではなさ
そうや。死と隣り合わせの闘牛士のエロチシズムに感動したんやろと、おっちゃ
んは好意的に解釈した。うまい具合にこのときの闘牛士が女やった。この女闘牛
士と紆余曲折の末にエエ仲になって、しかも、女闘牛士が牛にこづき回されて植
物人間になってしもて、同じ病院に送り込まれて来る。もちろん、付き添いで男
が泊まり込むワケや。これで主役の男ふたりと脇役の眠れる女ふたりが勢揃いや。

ここで、劇中劇とゆーか、映画中映画が挿入される。この映画がとんでもない代
物やった。おいおい、どこ写すねん。あのどんどん縮んでしまう男の話は、昔、
落語かショートショートみたいなんで、聞いたか読んだかしたよーに思うんやが、
記憶違いか?

確かに、アカデミー賞の脚本賞をもろただけのことはある。こんな下手したらえ
げつない話をなんとなく純愛映画みたいに丸め込んだんやから、ソートーな脚色
腕力の持ち主と認めざるを得んな。
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◆ブラット親爺のつっこみ映画評』◆ 第93号 発行人:BRAT PITT 

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