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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評:惑星ソラリス

2004/10/12

                                  10/12/2004発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

    惑星ソラリス (1972)ソ連 СОЛЯРИС / SOLARIS 
    監督:アンドレイ・タルコフスキー 
    出演:ナタリア・ボンダルチュク、ドナタス・バニオニス、
      ユーリー・ヤルヴェト、  ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー、 
      アナトーリー・ソロニーツィン 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』(1968)と比肩されるSF映画
の傑作ちゅーふれこみで観たんやが、う〜ん、なかなかのもんやった。が、おっ
ちゃん的には『2001年宇宙の旅』の方に1票入れるな。この映画、はっきりゆー
て、第1部はいらんのちゃうか?

◆◆ネタバレ注意◆◆ソラリスゆー惑星の海が意識を持ってる有機体で(このへ
んは、なんで海が意識持ってんねん!とつっこんでみても、持ってんねんからし
ゃーないやん!となるのがオチや)、その海が、人がせっかく記憶の中にしっか
りカギ掛けて仕舞い込んでる、忘れよー思ても思い出せん(もとい、忘れられん)
人やモノをおせっかいにも物質化しよるんや。物質化するゆーのんは、記憶の中
の人やモノのイメージを血肉の通った生命体や質量のある物体にして当の本人の
眼前に出現せしめるワケで、観てない人はなんのこっちゃか分かりにくいやろけ
ど、宇宙ステーションの中には、おおよそ宇宙には不似合いなガラクタが一杯置
いたった。あれはみんな搭乗員の潜在意識の中のイメージが物質化したもんなん
やろ。イメージの対象が人間の場合は、コピー人間(クローン人間みたいなもん
か?)として眼前に現れよるワケや。ゆーても幽ちゃんや幻覚とちゃうで。足も
ちゃんとある。足どころか、人体のパーツは上半身も下半身も完璧に揃っとる
(確かめたわけやないが。。。)。ただ、記憶はちょっと欠落してるみたいやけ
ど、喜怒哀楽の感情も相手を思いやるやさしい心根も愛情もたっぷりや。

主人公のおっさん(この男がなんとももっさいおっさんなんや)も、10年前に
自殺したはずの嫁さんのそっくりさん(こっちはえらい別嬪さんや)に初めて出
くわしたときは、ちょっとパニクって、その嫁さんのそっくりさんをロケットに
乗せて宇宙空間に発射してしまいよった。(何すんねん。このおっさんと思った
で。なんぼ映画やゆーても、なんの訓練もしてへん女の人がロケットは運転でき
んやろ。車でも免許いるで)ま、これはロケットを使った宇宙葬のバリエーショ
ンのよーなもんで、最初から嫁さんのそっくりさんを始末するためにロケットで
宇宙空間に捨てたんや。発射の時に、発射場の部屋(?)の中におって、あの程
度の火傷で済んだゆーのんも、ちょっと「そら、ないやろ」やった。

これでもうあんな幽霊もどきは目の前に現れんやろと思てたら、大間違いのコン
コンチキやった。コピー2号がすぐ現れよった。なんぼでも複製が作れるからコ
ピー人間なんや。『マトリックス』の100人スミスとエエ勝負やね。コピー1
号と2号の間には、微妙な仕様上の違いがあった。それは何かと問われたら(ベ
ンベン)、着てる服が1号のときは自分で脱がれへん服やった。ところが、2号
はんのときは、自分でちゃんと脱げるようになっとるがな。しかも2号の方がち
ょっと色っぽかったりして。。。◆解除◆

しかし、まぁ、なんですなぁ。若かりし頃につき合うてて、訳ありで別れた彼女
がその頃の年齢のまんま目の前に現れたら、かなりどぎまぎするやろ。こっちは
無駄に歳だけとってるけど、記憶の中の彼女は若いまんまや。その彼女の口から
『今でも好っきや』なんて言われた日には、そらもうグラグラっとくるわな。今
の暮らしをかなぐり捨てて、手に手を取って恋の道行(ゆーほど見た目にはカッ
コエエもんにならんやろけど)を決行するかもしれん。しかし、潜在意識の中の
イメージが本人の断りなしに物質化されるんやから、自分に都合のエエおなごは
んだけが物質化されるとは限らん。すぐに血相変えた嫁はんが目の前に現れよる
な。そら、えらい修羅場になるで。

意識野からさっさと消えてなくなれと念じ続けても消し去りがたい過去の記憶ゆ
ーのんは誰にもあるやろ。物質化されたコピー人間が、昔ひどい仕打ちをして捨
てたおなごはんで、その時の恨みつらみをしっかり並べ立てられたりしたら、こ
ら、かなり悲惨な愁嘆場になる。いずれにしても、この映画の別嬪さんの嫁はん
みたいなワケには大抵の男はいかんな。自業自得やけど。。。 

世の中にはトンデモナイもんを想像する変人奇人が結構おる。そいつらがソラリ
スに行ったら、こら、えらいこっちゃ。目ェ背けたなるよーな魑魅魍魎、不気味
な有象無象に宇宙ステーションの中を徘徊されたら、生きた心地せんやろ。これっ
て、まんま『エイリアン』やった。あるいは、朝から晩までやらしいことばっか
妄想してるおっちゃんみたいなんが行ったら、そらもう酒池肉林のハーレムゆー
か、♪天国よいとこ一度はおいでェ、ウ〜ワ〜ウ〜ワ〜ウ〜ワッワァ〜♪状態や
ね。 

話を映画に戻すと、別に女優の裸を観たいと思てこの映画観てたんやないんやが、
この手のマイナー映画にはお定まりのサービスカットがちゃんと挿入したった。
一応必然ぽいシーンとも言えんこともないが、やっぱりちょい疑問やな。もうひ
とつ、びっくりしてしもたんは、第1部の終わり頃に、なんと走る車の中から撮
影した東京の首都高速が出てきたことや。確かに低予算の映画では、『マトリッ
クス』みたいに自前の高速道路を作ってしまうワケにもいかんし、当時のソビエ
トには、高架で所々2階建てになってたりもしてる(阪神高速なんかビルの土手っ
腹くりぬいたーる)都会の自動車専用道路なんか存在せんかったやろし、アメリ
カのフリーウエーでは道幅が広すぎて、早回ししてもジェットコースター感覚が
表現できんかったやろし、英語の道路標識やったら読めるロシア人いっぱいおる
かも知れんし、まだまだ東西冷戦の時代やったし、日本語読めるロシア人なんか
ほとんどおらんやろし、とゆーワケで、東京の首都高に白羽の矢が立ったちゅー
ワケや。それにしても、我々日本人が観たらやっぱりごっつー場違いな感じやっ
た。何せ日本のタクシーが走ってるんや。「阪急電車」「急行は早い(やったか
な)」と書いたーるTシャツ着てる女の子が出てくるとゆーアメリカ映画よりずっ
とけったいな感じやった。

監督のアンドレイ・タルコフスキーは、一部で熱狂的なファンがおるらしいが、こ
の監督、かなり変度高いな。普通SF小説の作家とかSF映画撮ったろゆー監督
は、科学大好き少年のなれの果てとちゃうんか?しかるに、この監督はどっちか
ゆーと空想科学小説の空想の方に思いっきり比重が掛かってる感じや。あんまり
科学的な視点はない。その点、『2001年宇宙の旅』の方は、ずっとサイエンティ
フィックやった。

最後に、例の無重力の抱擁シーンはえらい叙情的なんやが、火ィのついた燭台が
ぷかぷか浮遊するのは、いくら何でも危険がアブないで。それに、テーブルに置
いたった燭台が、勝手に浮かび上がるゆーのんも?マークや。もうひとつ、ピー
ター・ブリューゲルの絵は何の象徴なんや?分かりにくすぎるで。監督はん。 

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