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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/05/31

                                  05/31/2004発行
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
   ランボー 地獄の季節 
   (1971)イタリア、フランス Una Stagione Al l' Inferno 
   監督:ネロ・リージ 
   出演:テレンス・スタンプ、ジャン・クロード・ブリアリ、
      フロリンダ・ボルカン 
 
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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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この映画は、アルチュール・ランボーの伝記映画とゆーことになってるが、ラン
ボーのことをまったく知らん人が観たら、アフリカでのランボーとフランスでの
ランボーの間に何の脈絡もないので、どーゆーこっちゃと思うやろ。。。

ディカプリオがランボー役をやった『太陽と月に背いて』の映画評で、「われわ
れ凡人にとっては、詩をあっさり捨てて、アフリカくんだりまで出掛けて行って
しまったランボーの後半生の謎にこそ、興味がある」と書いたんやけど、この映
画のアフリカでのランボー像は、写真でよー知ってる10代のランボーが30男
になったら、あんな顔になるのんちゃうかと思わせるよーな「似てる感」がテレ
ンス・スタンプにあって、はまり役やったとは思うものの、謎は謎のままやった。

テレンス・スタンプは、何しろウィリアム・ワイラーの『コレクター』やらパゾ
リーニの『テオレマ』、やら『世にも怪奇な物語』の3話目のフェリーニの『悪
魔の首飾り』のあのテレンス・スタンプなんやから、観てる方は、もっと異常な
行動しよるはずやと思うがな。。。

しかし、10代の頃のランボーは10代の役者がやった方がよかったかも。。。
1939年生まれのテレンススタンプはこの映画の製作時点で30才、ちょっと
年齢的に無理があったんちゃうか。ヴェルレーヌ役のジャン・クロード・ブリア
リは、若い頃はフランスを代表する二枚目やったが、この映画のときで39才、
ま、そろそろ男前だけでは食っていけへん年齢にさしかかってたんやね。それで
も、『太陽と月に背いて』でヴェルレーヌをやったデヴィッド・シューリスほど
の体当たり演技ではなかった。

前説が長なりすぎたが、アフリカで武器商人(死の商人やな)をやってたランボ
ーは、過酷な気候風土のアフリカでの暮らしが「地獄の生活や」みたいにゆーとっ
たが、ランボーにとっての地獄の季節は、フランスでの詩人としての時季であっ
て、アフリカに来てからは、地獄ではなく辺境での日常生活に過ぎない。そこん
とこをちゃんとゆーとかないと、『地獄の季節』とゆータイトルが、アフリカで
の生活を表したタイトルやと勘違いする奴がおるやろ。(そんな奴おらんか?)

ランボーは、ヴェルレーヌと別れた後で、オランダの外人部隊に入隊してすぐに
脱走したり、キプロスの石切場の現場監督をやったりした後、25才でアラビア
半島の南端、旧南イエメンの首都・アデンのフランス商社に勤め、アデンとアフ
リカを何度か行ったり来たりして武器やらいろんな品物の交易をしとったとゆー
ことになってる。

アデンやアフリカでのランボーの実際の生活がどんなんやったかは、資料や手紙
があんまり残ってないからよー分からんのやろけど、武器商人ゆーたら、海千山
千を絵に描いたよーなダーティな仕事やから、もっと正体不明な悪の感じ、転ん
でもただでは起きんとゆーふてぶてしい男に描いてあってもよかったんちゃうか。
奴隷市場のシーンがちらっと出てきたが、ランボーの取扱商品リストに奴隷もあっ
たんか?

おっちゃんとしては、アフリカでの武器商人としてのランボーの敏腕ぶりとか悪
辣ぶりをもっと観たかったんやが、現地の王さん(このおっさんの空笑いが不気
味やった)に軽くあしらわれたり、丸め込まれたりして、けっこう情けない男やっ
た。一方、現地妻のおネーちゃんは、えらいノーブルな感じやった。 

◆◆ネタバレ注意◆◆皆殺しにあった村で生き残りの少年を見つけて連れて帰る
シーンとかは、主人公をエエ奴に見せる、イカにもタコにも、とってつけたよー
なヒューマニズム・シーンやった。

ラストで、ランボーの足の腫瘍が悪化してきて、フランスに戻って足の切断手術
するため、担架を作ってそれを屈強な4人の男に替わりばんこにかついでもろて
港をめざすんやが、重すぎてすぐにギブアップしよる。ランボーはなけなしの金
貨(か銀貨)を取り出して、この金をやるからもーちょい頑張ってーやと頼みよ
る。4人の男が金もろて、また担架を担いで歩き出すんやけど、やっぱり力つき
る。この映画では、あそこでランボーも死んでしもたよーな終わり方やった。
◇解除◇

この映画の台詞はイタリア語なんやけど、フランス人のランボーがなんでイタリ
ア語しゃべんねん。しかも、アフリカ人もイタリア語しゃべっとった。この場合、
イタリア語に吹き替えてあるゆーのんやったら、まだ納得できるやけど、A ネロ、
Eビヤンコ、Iロッソなんて言われても、イカ墨やアサリのスパゲッティしか思
い浮かばん。確かに、アメリカ映画もよーむちゃしよる。『ラストサムライ』で
も当時の武士が流暢な英語しゃべれるはずないやろ。

それにしても、陰々滅々としたタイトルバックやった。切り絵とゆーか影絵とゆ
ーか、葉っぱもなにもない枝だけの木が、文字通りすぱっと切られたり、枝が伸
びたりするんやけど、おっちゃん、遠い昔にみた「パルナス」の暗ーいTVコマ
ーシャル思い出したで。 
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◆ブラット親爺のつっこみ映画評』◆ 第77号 発行人:BRAT PITT 

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