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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/05/10

                          Vol.073 05/10/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
   ガタカ (1997)アメリカ GATTACA 
   監督:アンドリュー・ニコル 
   出演:イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ、
      アラン・アーキン 
 
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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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主人公は、両親のカーセックスでこの世に生を享けた出来ちゃったベビーやけど、
能力的にも人並以上のニーちゃんや。しかし、遺伝子的に何一つ劣るもんがない
完全無欠のロックンローラー、もとい、完全無欠の適正者(IQだけでなく、運
動能力もサッカーのスーパースター選手並みに抜きんでてないとあかん。将来に
禿げる可能性が0.000001%でもあってはいけません。つまり、気の毒や
けどジダンはこの時点で落選や。ベッカムは頭悪そうやから、最初からかすりも
せんやろ)しか就職できんとゆー超エリートの宇宙開発会社に入って、宇宙飛行
士になることが究極の夢なんや。

不適正者では、いくら履歴書送っても書類審査で門前払いされてしまうのがオチ
やから、なんかエエ手はないかと思案したんや。そこで、遺伝子ブローカーを通
じて出会った一人の元適正者(交通事故で車いすの境遇になってしもて、現在は
ちょっと世をはかなんどる元水泳選手。しかし、このニーちゃん、元々が遺伝子
操作でエエとこ取りして生まれてきた適正者やから、アメリカを恨み倒して自爆
テロリストになったり、ウイルスまき散らすハッカーになったりできんのや。つ
まり、病的なまでに前向きな性格なんやね)と秘密の契約をし、その男になりす
まして徹底的に世間を欺き通したるねんとゆー身代わり渡世の苦労話を描いた話
なんやけど(ちょっとちゃうかも)、観てて暗澹としてきたで、おっちゃん。

なんともキッツい話や。確かに現在の日本でも差別は厳然としてある。今や東大
入学者の大半は私立高校出身者で、金持ちのボンボン、お嬢ちゃんらしい。就職
にも結婚にも差別はつきもんやが、ここまで完璧な差別とゆーか選別をやったら、
人権団体かて黙ってへんやろ。

それに、DNAの解明がここまで進んだ社会なら、当然遺伝子治療かって進んで
なおかしいと思う。受精卵を遺伝子操作して適正者を産ませる技術だけでなく、
不適正者として生まれてしもた人の遺伝子を適正になるよう矯正できるよーにす
るのんが科学者の使命とゆーもんやないか。20才で死ぬ宿命を背負って生まれ
てきた赤ん坊を科学の力で60才、70才と生き延びられるようにできれば、そ
れこそ科学の勝利。ノーベル賞ものや。

いわゆる天才は突出した才能やから、運動能力面の天才もおれば、知能面の天才
もおる。文武両道とゆーか、両方ともに天才的な人間とゆーもんが歴史上存在し
たんか、しなかったんか、浅学にしてよー知らんが、ま、そんな奴おらんやろ。

ギリシャの哲人ソクラテスが、ナイスバディのおネーちゃんから、ふたりが結婚
したらきっと頭はあんたに似て天才で、カラダはわたしに似てスーパーモデルみ
たいに容姿端麗でスポーツ万能の子ォが出来るでと結婚を迫られたとき、ひ弱な
ソクラテスはんは、頭があんたに似てて、カラダがわしに似とったらどーすんね
んと答えて断ったらしいが、天は二物を与えずとゆーのんが世の常やと、おっち
ゃんも思う。

この映画の背景の社会は、究極のバースコントロール定着社会やから、出来ちゃっ
たベビーやら御落胤なんかは通常あり得んワケや。しかし、そうであるなら、劣
性遺伝子がひとつもない試験管ベビー以外は合法的に出産出来んようにしそうや
が、普通の病院で出産してたから、それほどきついシバリはないことになる。し
かし、そうであるなら、逆に、警察が不適正者狩りをあこまで徹底的にやるとゆ
ーのもなんとなく納得しにくい。(映画まだ観てへん人は何のこっちゃかよーわ
からんやろが) 

おっちゃんなんか、劣性遺伝子が服着て歩いてるよーなもんや。目ェはもともと
乱視の近眼で、近頃は離せば分かる老眼やし、「頭のてっぺんまで額にする気ィ
かぁ!」と抜け毛に文句言いたなるほど生え際は後退する一方やし、医者にGOT
もGPTもγ-GTPも尿酸もコレステロールも高いで言われるし、腹のまわりにたっ
ぷり脂身抱え込んだリンゴ型肥満やし、アレルギーで目はかゆいし、血圧は高い
し、英語はろくに喋れんし、50m泳いだら死にそうになるし、プログラミング
はちんぷんかんぷんやし、車は半年に2回も駐車場の中でぶつけるし、釣りに行っ
たら河原でこけるし、見積書の数字は合計を間違うし、甲子園に応援に行ったら
タイガースが負けよるし(一昨年まで)、ホンマ、劣悪な人生や。それでも僕ら
はみんなぁ〜生きているぅ〜。生きているから楽しんだぁ〜。

ヤクザもごろつきも、おたくもオカマも、異常性格者もハンニバルも、毛髪力が
低下してる人も、器量の悪い女も男も、標準体重をオーバーしてる人も、標準身
長に達してない人も、鬱も躁もおらん社会、天才でなく秀才ばっかの社会、そん
な社会では映画は生まれにくいやろし、生まれた映画も観るに値せんやろ。

この前の『ブラジル』でもそーやったが、世の中とゆーもんは、リーズナブルな
方向に変わっていくもんで、あんまりいびつな形にはならんもんやとおっちゃん
は確信しとる。しかし、独裁者がワケの分からん社会をつくりよるのは、歴史上
枚挙に暇がないが。。。

映画は終盤になって、謎が解けるとゆーか、一種の辻褄合わせがあって、観た後
はそれほど暗澹とした気分が残らんよーにしたった。ジュード・ロウは、『ロー
ド・トゥ・パーディション』でも異常性格者のヒットマン役をやっとったが、こ
の映画でも、元適正者とゆーかなり難しいキャラクターをうまいこと演じてた。 

この映画にでてくる宇宙飛行士の卵が、どいつもこいつも中肉中背で坊ちゃん刈
り、揃いも揃って間抜け面なんは、何でやねん?宇宙に行くのにスーツ来て行か
んでもエエやろ。。。 
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