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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/04/26

                         Vol.072 04/26/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
   未来世紀ブラジル 
  (1985)イギリス・アメリカ Brazil 
   監督:テリー・ギリアム 
   出演:ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ、イアン・ホルム、
      キム・グレイスト、キャサリン・ヘルモンド、ボブ・ホスキンズ
 
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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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なんとも歪んだ世界を作ったもんや。ほとんど全編悪夢。カフカの「審判」を現
代的にとゆーか近未来的に解釈した映画といったとこや。爆弾テロが横行する超
管理&情報化社会(国民総背番号制どころか情報剥奪局とゆー役所まである)と
ゆー意味では現在の世界情勢とどっか通じるとこがあるが、この映画の背景となっ
てる世界はあまりの異様さで、辻褄の合うた説明がしにくい。

こんなにパソコンや携帯電話が一般人が自由に使える情報端末として普及するな
んて誰も考えもせんかった頃の作品や。世の中とゆーのは、けっこう経済的にリ
ーズナブルな形で進化・発達するもんで、この映画のようないびつな進化・発達
は決してせんことがよー分かる。子供の頃に見た21世紀の社会の想像図とゆー
のは、大抵車が宙に浮かんでたり、宇宙服のような服を着てたもんやが、現実の
21世紀の社会は普通の顔つきをしとる。

ただ、この映画では、現実(とゆーても監督が創り出した仮想現実やが)と主人
公の妄想の映像が交互に現れるから、どこまでが現実で(とゆーても仮想現実や
が)、どこからがイマジネーションの世界なんか、ぼやっと見てると混乱する。

ひとつひとつのシーンに監督のこだわりがてんこ盛りになってる。登場人物の服
装は戦前のサラリーマンのような背広に中折れ帽ファッションやし、明和電気で
作ってそうな旧式のタイプライターのようなコンピュータの端末(パソコンでは
ない)やら、懐かしやメッサーシュミットの一人乗り3輪自動車のような一人乗
り3輪自動車が出てくる。さらに、箱形の通勤用車両(なんと片足の女性が立っ
てるのに、だれも席を代わりよらん)、やたらに高い吹き抜けの拷問室等々が出
てくる。

また、妄想シーンでは、不気味な赤ん坊のように匍匐前進する不気味な生き物
(突出して気持ち悪かった)、鎧甲旗指物で武装した巨大な影武者(事実、瞬時
に影のようにかき消えてしまえる)、鳥の翼のような飛行装置(これも明和電気
で作ってそう)等々の有象無象が出てくる。細部をつぶさに観察してるだけでも
結構暇つぶしできそうな映画や。

テリー・ギリアムはさすがにイギリス人だけあって、想像力の赴く先がアメリカ
人のジョージ・ルーカスやスピルバーグとは違うようや。『デリカテッセン』の
フランス人監督ジャン=ピエール・ジュネとも違う。強いて言えば、パラノイア
の世界が近いかいな。。。

ちなみに、荒俣宏著の『パラノイア創造史』のカバーに、 

悪魔の肖像を描いた画家、地球を割ろうとした男、偉大なる記憶力の持ち主、新
文字を発明した人々、二つの人格を往復した男――。過剰なる夢想と偏執の果て
に何ものかを見出し、われわれに別世界の訪れを予感させる古今東西の幻視者た
ち。彼らの得た奇妙なインスピレーションを解明し、「創造と狂気」のはざまを
生きた人々の謎と魅力に迫る

とある。なんとなく近しいものを感じるのは、果たしておっちゃん一人やろか。
 
それにしても、映画の冒頭で「20世紀のどこかの国」とわざわざ断ってるのに、
なんで邦題に『未来世紀』がついてるんやと疑問に思ったが、この映画が公開さ
れたのは1986年やから、21世紀は遙かに遠い未来の頃やった。ま、20世
紀とゆーても、限りなく21世紀に近い20世紀やったら、未来世紀でよかった
んか。。。 

『ブラジル』とゆータイトルに合わせたワケではないやろが、ザビア・クガート
楽団のラテンの名曲「ブラジル」が奇妙にマッチしてた。もうひとつおまけに、
さすがと言うべきか、ロバート・デ・ニーロがエエ味だしてるがな。 
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