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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/04/01

                         Vol.063 04/01/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
  ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ
  BUENA VISTA SOCIAL CLUB(1997)アメリカ
  監督:ヴィム・ヴェンダース
  出演:キューバの老ミュージシャンたち ライ・クーダー 
 
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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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う〜ん、このドキュメンタリー映画(?)はつっこめないな。よすぎる。何でこんな
にいいんやろ?人生とは死ぬまでの暇つぶしだと看破した御仁がいたが、この映
画にでてくる老ミュージシャンたちは、音楽を伴侶に人生を楽しみ尽くして死ん
じゃった(先頃、ギタリストで歌手のコンパイ・セグンドが、ハバナの自宅で亡
くなった。95歳やったとか)とゆー感じや。映画としてのできはともかく、映っ
てる町並み、部屋、人間、空気、木や花までが色彩豊かで自然やった(木や花が
自然なんは当たり前や)。 

キューバ音楽とゆーと、東京キューバンボーイズとゆーバンドがあったことを思
い出す。どんな曲を演奏していたのかまったく覚えてないが、マンボとかルンバ
とかの日活映画によう登場したナイトクラブやらダンスホールで演奏される曲が
中心やったよーだ。しかし、今回の映画で耳にしたキューバンミュージックは実
に新鮮やった。日本人の疑似ラテンではなく、肉も血も体液もラテンの男や女が
生み出すサウンドは、まさに南国の花々のように艶めき、カリブのきらめく太陽
が創り出す光と影のくっきりとした輪郭を有していた。えらい文学的やなぁ。 

楽器を演奏できないとゆーコンプレックスを10代半ばで背負い込んで以来、40
年。いつかはセロ弾きのゴーシュになったるんやとゆー青雲の志も挫けまくり、
いまだにギターひとつ弾けない。我が身の不甲斐なさを省みるに、この映画にで
てくる男や女のなんと楽しげなことか。キューバは社会主義国とはゆーものの、
国民は典型的なラテン系やから、男は女を喜ばせるために生き、女は男を惹きつ
けるために生きてるとゆープリミティブに当たり前の生き方をしてる。日本の女
たちは、近頃結婚願望を失ったらしい(ホンマかね?)。30代〜40代の独身
女(昔で言や行かず後家)が増えている。彼女たちにすれば、一生連れ添うに値
する男がおらんことが独り身でいる最大の理由とか。確かに通勤電車の中でマン
ガ本をむさぼるように読んどるニーチャンや小学生や中学生の女の子を拐かすよ
ーな不埒な輩を見るにつけ、情けなく、苦々しく感じているのはおっちゃんだけ
ではないやろう。人前にもかかわらず化粧に没頭しているバカ娘も含めて、こい
つら確かに気楽に生きているように見えるけど、生を満喫しているといえるんか?
死なずに生きている意味はなんぞや?おっと、この問題に深入りするのはよそ。 

で、まぁ、キューバの大御所ミュージシャンたちは、意気軒昂にカーネギーホー
ルにまで進出するんやけど、(ニューヨークのお上りさんシーンはヴィム・ヴェ
ンダース監督のご愛敬)人生の余白に近い時間に、こんなにも輝かしい瞬間を手
に入れることが出来た彼らがつくづくうらやましい。芸は身を助くとはゆーもの
の、魂が紡ぎ出す音楽は素晴らしい。コンパイ・セグンドは、「この世の中で大
事なのは、花と女とロマンスだ」と言い切り、不遇のときも人生を楽しみ、90
才を過ぎて酒も女も生涯現役(!)、いつもゆっくりと葉巻をくゆらし、ラムを
傾けてた。『六然 by 崔後渠 』のラテン版といったところや。 
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自処超然(ちょうぜん)  ちょっと脱力系で、自分のことにはあまりこだわらず
処人藹然(あいぜん)   人に接するときは和やかにのびのびと、女にやさしく
有事斬然(ざんぜん)  何をするにも、うじうじしないできっぱりとやり
無事澄然(とうぜん)  何もなければ、カリブの海のように澄み切っている
得意澹然(たんぜん)   調子のいいときは、かえってあっさりしていて
失意泰然(たいぜん)  へこんだときも、ジタバタせずにゆったり構えている
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目指すべきはこんな爺さんや。 
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