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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/03/29

                         Vol.060 03/29/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
  カサブランカ
  CASABLANCA(1942)アメリカ
  監督:マイケル・カーチス
  出演:ハンフリー・ボガート イングリット・バーグマン、
     ポール・ヘンリード、クロード・レインズ

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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大歓迎!あんまりキツ〜イつっこみはやめてね。おっちゃんこう見えても、打た
れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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『カサブランカ』直訳すれば白い家。地名やから「白屋敷」とでも呼ぼか。別に
漢字を当てる必要はないけど、ニューヨークを紐育と書いたり、桑港、華盛頓、
倫敦、巴里、伯林など、都市名の当て字が結構ある。なんであんな訳の分からん
当て字をつくったのか?話変わって、例のハンフリー・ボガ−トがイングリッ
ト・バーグマンに言う"Here is looking at you, kid."が、なぜ「君の瞳に乾杯」
と訳されたのか?しかも、これは映画史上希にみる名台詞と言われている。直訳
すれば、「君が見えてるよ、ほら」とでもなるのかな。。。あんまり自信がない
ので、googleで『カサブランカ』を検索すると、こんなサイトが見つかっ
た。<映画で英語☆カサブランカ
 http://www2.justnet.ne.jp/~azono/scene9.html >そこで、なぜ"Here is
looking at you."が「キミの瞳に乾杯」なのかの解説があったので、引用してお
こう。 

"here"は常に品詞が副詞なので、主語ではありません。主語は動名詞句"looking 
at you"(キミを見つめること)です。 「乾杯」と言うとき、"Here is a health 
to you!"(健康を祝して乾杯)とか"Here is luck to you" (幸運を祝して乾杯)と
ゆー慣用表現があります。 "Here is looking at you."は「キミを見つめることに
乾杯」とゆーことになるのでしょう。 この表現は、このカサブランカのオリジナ
ルです。「キミの瞳に乾杯」は名訳だと思います。

なるへそ。しかし、なんで「君の瞳」やねん?見てるのが自分の目ェやった「君
を見てる俺の瞳に乾杯」とちゃうんか?"Here is luck to you"とゆーのも、「あ
なたに幸あれ」と言って乾杯してるので、「幸運を祝して乾杯」とゆー訳そのも
のが意訳やないか。いや、やっぱり恋人同士が見つめ合うときはお互いに相手の
目ェを見るんやから、相手の黒目に自分の顔が映っているのを見て、つまりそれ
くらい顔と顔をくっつけて、決め台詞を言うたんやから、ここは「君の瞳に乾
杯」でエエのんかな。。。しかし、こりゃなんぼハンフリー・ボガートでちょっ
とキザ過ぎるで。あんな台詞何回もゆーたら大抵のおなごはんに嫌われるのんと
ちゃうか。なぜこんな話を始めたかとゆーと、映画の字幕スーパーは、短いフ
レーズにしなくてはいけないから、結構端折ってあったり、思いっきり意訳して
あったりするけれど、あれじゃ映画を観て英語を覚えることはできないとつくづ
く思う。最近のDVDは英語字幕もあったりするから、何て言ったのか分からな
いときは英語字幕で確認することもできるけど。その国の文化や言語、特に慣用
句やスラングを知らないで外国映画を観ると、妙なものを観たと好奇心は満足で
きるが、本質的には何も理解できてないのかも知れない。極言すれば、翻訳小説
は文学作品たり得るか、とゆー問題にまで行き着く。かな?まぁ普通に映画を愉
しむためには日本語字幕は欠かせない。ただ、変な意訳はやめてよ、とお願いし
たいだけだ。

映画の邦題と同じで、極端な意訳はグローバルスタンダードじゃない日本向けだ
けの妙なイメージが出来上がってしまうような気がしているのは、私ひとりだろ
うか?(この言い回しもやたら使うてるな)ネイティブ同士だって、世代や人
種、その国が階級社会だったら階級によって、理解出来ない言い回しはいっぱい
あるだろうから、結局のとこ、この問題に深入りしても何の解決策もないとゆー
ことか。なんか尻切れトンボ。。。

最近NHKのニュースで、外国の一般人がインタビューを受けているときに、妙な
吹き替えが入ることがある。それが農民だったらいかにも田舎の百姓のような言
い回しだし、若いにーちゃんやねーちゃんの場合は、蓮っ葉な感じの言い回しで
吹き替えられている。あれは絶対やめるべきだ。いくら目の悪い人がニュースを
見て(聞いて)いる場合もあるといっても、すべてを吹き替えにしているわけで
はなく、一般人のコメントだけを吹き替えにしているのが、いかにもNHKらしい
姑息なやり方に思えておっちゃんは気に入らん。同じやるんだったら、ブッシュ
もフセインも金正日も声優を決めて吹き替えろてんだ。ま、金さんは滅多にしゃ
べらんから吹き替えはいらんか。。。

前置きが長くなりすぎた。『カサブランカ』はおっちゃんが若かりし頃に観て、
感動し、とゆーか、すっかりハンフリー・ボガ−トの虜になってしまった(しっ
かしまぁ、なんですなぁ、イングリッド・バーグマンはキレかったなぁ)男は
あーゆー生き方をしなくちゃならんと思いこんだものだった。ただ、如何せんボ
ギーほどハードボイルドにできなかったので、『ゆーべどこにおったん?』と女
に聞かれて、"That's so long ago I don't remember"「そんな昔のこと、覚え
てへん。」とか『今晩おうてくれんの』と迫られて"I never make plans that 
far ahead."「そんなえらい先の計画は立てられん」 といったカッコいい台詞を吐
く機会はついぞなかったけどね。今回DVDで見直すまでに、少なくとも5〜6
回は映画館で観ている。ここ25年はほとんど映画館に足を運んでいないから、
若かりし頃に頻繁に観たわけだ。と言っても、当時すでに名画座でしか観られな
かったのだけど。映画の各シーンのスクリーンショットを集めた洋書(もちろん
写真の下にそのシーンの台詞が書いてある)を東京のイエナ書店で買って、自己
流の翻訳(けっこう逐語訳)をしていた記憶がある。第2次世界対戦の最中に作
られたハリウッド映画がこれなんだから、やっぱり日本は戦争する相手を間違え
たとしか言いようがないね。

ハンフリー・ボガートは決してハンサムとは言えないが、男好き(男が惚れる感
じ)のする面構えをしている。白のタキシードやトレンチコート、中折れ帽、米
軍の軍服が似合うし、キャサリン・ヘップバーンと共演した『アフリカの女王』
のときのしがない船長のカッコやネクタイをはずしたワイシャツ姿もカッコい
い。何よりもくわえタバコが決まってる。この映画のときで43才。う〜ん、今
のおっちゃんよりめちゃ若いやんか。それでこの渋さ。しかも、45才で24才
年下のローレン・バコールと4度目の結婚。生粋のニューヨーカーだ。一方、
おっちゃんの方は、白のタキシードは持ってないし、トレンチコートも中折れ帽
も軍服も持ってない。たまに被るのは阪神タイガースの野球帽やし、嫁はんは年
上や。タバコは2年前にやめたから、くわえるのは歯間ブラシくらいや。ま、こ
れでも生粋のオオサカーではある。

ところで、この映画の中で酒場の客が「ラ・マルセイエーズ」を合唱するシーン
でぐっと来て、思わず涙ぐんでしまったのは、私ひとりだろうか? この「ラ・マ
ルセイエーズ」とゆーフランス国歌が、まためっちゃ右翼で、エラく血なまぐさ
い好戦的な歌詞だとゆーのもWEBで調べて分かった。これも転載しとこか。 
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いざゆかん 祖国の子らよ
栄光の日がやってきた
我らに対し 専制者の
血塗られた旗印が掲げられている.
聞こえるか 我が国土に
残忍な兵士の叫びが響くのを 
彼らは我が国土深くに侵入し 
息子たち 妻たちの喉を切り裂こうとしている.

武器を取れ 市民諸君!
大隊をつくれ!
進め!進め!
不純なる血が
我らが大地を染めるまで!
出典:『ラ・マルセイエーズ』を歌おう 
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◆◆ネタバレ注意◆◆さて、この映画のハイライトシーンは、バーグマン演ずる
イルザがピアノ弾きのサムに "As time goes by."「時の過ぎゆくままに」を
"Play it once, Sam, for old time's sake." 「もう一度弾いて、サム。昔の想い
出に」と頼み、サムがしぶしぶ弾き語りを始めるてぇと、ボガート扮するリック
がすっ飛んできて"Sam, I thought I told you never to play ..." 「サム。その
曲は2度とくなと言っただろ」そこで、イルザに気づき・・・う〜ん、よかった
なぁ。あの場面。それから、最後の飛行場の別れのシーンも。イルザの目ェから
大粒の涙が。。。おっちゃんはここでは泣かんかった。おっとその前に、ブルガ
リア人の若い嫁さんの頼みをリックが一旦突っぱねたように見せておいて、ルー
レットでわざとその夫に勝たせるシーンもよかった。よかった。思わず『ボ
ギー!あんたは男だ』と叫んでしまいそうになったのは、果たしてわたし一人だ
ろうか?(ええかげんにしなさい)◆解除◆

さて、さて、この映画でつっこみを入れなければいけないのは、背景になってい
るモロッコのカサブランカが当時フランスの植民地であり、そこで、フランス人
とドイツ人が我が物顔で酒を飲んだり、歌ったり、しかも、リックはアメリカ人
でナイトクラブの経営までしているとゆー設定だ。製作時期が1942年なんだ
から、今頃文句を言うのもなんだけど、アメリカ映画はアフリカに対して往々に
してノー天気なところがある。ターザンしかりだ。 
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Contact me: f_f_cat@yahoo.co.jp              (マガジンID:m00108615) 
                       Copyright(C)2004 BRAT PITT 
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