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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/03/09

                         Vol.041 03/09/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
  ゴールキーパーの不安
  The Goalie's Anxiety At The Penalty Kick (1972)西ドイツ
  監督:ヴィム・ヴェンダース
  出演:アルトゥル・ブラウス カイ・フィッシャー エリカ・プルハール

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

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また性懲りもなくヴィム・ヴェンダースを観てしまった。それでもまだDVDが9
本も残ってる。酔った勢いで、ネットオークションでまとめ買いしてしまったの
がそもそも間違いだった。しかし、この劇場用長編デビュー作で、あ奴は一体何
が言いたかったんか?ハリウッドものでは少なくともプロット(スジ)だけはちゃ
んとあるやろ。生の牛スジみたいな咀嚼できんシーンを繋いだだだけの映画では、
まず投資家は金出さんわな。もっとしっかりスジ煮詰めてから映画撮らんかい。
名監督なのかへボなのか、本当のところはどうなのか性急には言えないが、この
作品に限れば何じゃこりゃ?だった。

◆◆ネタバレ注意◆◆一応プロのサッカー選手、しかもゴールキーパーの主人公
が、試合中にオフサイドの判定でキレて退場になって、その後ヤケになって町中
をほっつき歩き、行きずりのネーちゃんをナンパしたり、映画館でシリーレイト
ショーを観たりして時間をつぶしているうちに、切符売りのネーちゃんをストー
カーもどきにつけ回し、挙げ句の果てに一宿一飯一セックスの恩義に預かってし
まうとゆー、イクラなんでもそんな調子よーは世の中行かんやろと思っていたら、
今度は行きずり殺人事件やないか。こんなヘンテコリンなシナリオ、テレビの
『みちのく温泉芸者殺人事件』で使うてくれゆーても、プロデューサーにいらん
言われるぞ。(当たり前や)そもそもオリバー・カーンほどの知名度はないかも
知れないが、海外遠征に参加するくらいの選手だったら、世間の人も顔くらい知っ
てそうなもんやないか。しかも、その後の展開も解せない。そこいらをうろつき
まわる主人公は、どうも昔の知り合いらしい女が経営している旅館に転がり込む
が、そこでもしょーむない騒動を引き起こしたしたりするだけで、話は一向に進
展しない。淡々狸の大行進や。(ブラット親爺は不覚にもここで寝てしまった)
◆解除◆

翌日。意を決してDVDに再挑戦したブラット親爺は、またしてもラビリンスの
ようなスーダラ話の中で迷子の迷子の子猫ちゃんになってしまうのだった。かつ
てフランツ・カフカの熱心な読者だったおっちゃんは、「不安もの」「不条理も
の」には慣れっこのはずなんや。こんなもんではへこたれないぞっ。主人公の名
前がヨーゼフだと分かったとき、頭に浮かんだのは、カフカの名作『審判』の主
人公ヨーゼフ・Kだった。あの『審判』をあの『城』を読破したんだから。。。

たった2時間たらずの辛抱や(辛抱してんのかい!)と再々挑戦。三度目の正直
となるか、二度あることは三度あるのか、仏の顔も三度か、吉と出るか凶と出る
か、賽は振られた。毒喰わば皿までや、最後まで観てやるぞ〜。(そんな大袈裟
なもんか)この手の監督は、観客をおちょくるのが好きやから、こっちもおちょ
くりながら観るとおあいこや。主人公への感情移入一切なし、ストーリーの好意
的深読みなし、シーンの好意的辻褄合わせなし、ないないずくしや。

◆◆ネタバレ注意◆◆ところが、この主人公、結構いろんものにケチつけよる。
で、サッカーの試合を見ているときも、ああやこうやうんちく垂れまくっとる。
と、なんと唐突にエンドロールが始まった。訳分からんうちにゴールされてしまっ
た、ドーハの悲劇みたいな終わり方やった。3日遅れの便りをのせた涙の連絡船
なら聞いたことがあるが、3日がかりでエンドロールにたどり着いた映画とゆー
のは初耳や。それでは、粛々と判決を申し渡す。(長い間)レッドカードで一発
退場!!パチパチパチパチ。。。 ◆解除◆

恒例のタイトルへのいちゃもんだけど、英語のタイトルはThe Goalie's Anxiety 
At The Penalty Kick.つまり、『ペナルティキックにおけるゴールキーパーの不
安』だ。このタイトルだとすごく分かりやすい映画の感じがするでしょ。万一い
たいけなサッカー大好き少年が『少林サッカー』のようなサッカーものと勘違い
してDVDを買い求め、トラウマとなるような精神的ショックを受けてはいけない
と、邦題では前半部分をバサッと端折って、哲学的不安話っぽく聞こえる文学チッ
クなタイトルとすることで、そのよーな誤買を防止しているのかしらん?英語で
ゴールキーパーのことをGoalieとゆーことを憶えたことだけが唯一の収穫やった
な。この戯れ文を読んで、この映画を観てみようと思った人、手ェ挙げて!
(は〜い)そこの君、エエ根性してるやないか。。。 

<追記>
ネットで調べて分かったことだが、この映画はペーター・ハントケとかゆー、え
えからほっとけみたいな名前の作家の前衛小説を映像化したらしい。訳の分から
ん小説を原作にして分かりやすい映画になるはずがない。今のところ、どっちも
どっちもやけど、ヴィム・ヴェンダースとジム・ジャームッシュのどっちが淡々
狸かとゆー難解ホークス映画の目くそ鼻くそ対決ゆーのをそのうちやってみたろ
か。。。 
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