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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/02/29

                         Vol.032 02/29/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
 早春  (1956)日本 
 監督:小津安二郎
 出演:池部良、淡島千景、岸恵子、高橋貞二、笠智衆、山村聰、
    浦辺粂子、杉村春子、宮口精二、増田順二 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)

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小津安といえば、ジム・ジャームッシュやヴィム・ヴェンダースが心酔してる日
本が誇る名監督のひとりとゆーことになってるが、戦後の『早春』を初めて観た。
なるへそ、ジムはんやヴィムはんが気に入りそーな淡々とした感じや。なんてこ
ともない日常のひと齣が叙情的に描かれてる。特に女の描き方がエエ感じ。男は
アカンな。どいつもこいつも日常性に流されてて、しゃきっとしとらん。男は黒
澤、女は小津ゆーことかな。 

◆◆ネタバレ注意◆◆ところで、池辺良の主人公が同僚の岸恵子と浮気するとゆ
ー話やが、◆解除◆嫁はん役の淡島千景がえらいキレイで色気があるんで、おっ
ちゃんビックリしてしもた。淡島千景とゆーたら、おかん役とか近頃ではおばあ
ちゃん役しか知らんかったが、若い頃があったんやね。(当たり前やが、若いと
ゆーても30前後の設定か?)昔の女優さんはベッピン揃いや。ま、十人並みで
は、女優になんてなれっこなかった時代やから。。。杉村春子と浦辺粂子は、こ
の映画の時点ですでにおばちゃんやったが。。。 

いかにも猫の視線だった。思いっきりローアングル。テーブルの天板がまったく
見えないとゆーことは、地上20cmくらいのとこにカメラがあるってことにな
る。カメラマンは寝転がって撮影してたんかい。猫ならたまには高いところに駆
け上ったりもするが、徹底的に低目いっぱい、ぎりぎりストライク。これじゃ、
よっぽどうまいことすくい上げんと長打にはならんぞ。唯一、ビルの窓から下の
通りを眺めるシーンだけは見下ろしとったが。。。ではなぜ小津安はローアング
ルにこだわったのか?おっちゃんはこう推測する。つまり、このアングルが畳の
上で生活する日本人の男にとって、女がもっとも色っぽく見えるアングルなんや。
肘枕して寝ころんでるときに、嫁はんがアイロンかけやら拭きそうじなんかの家
事をしてるのを見るでもなく眺めてるアングル。その嫁はんが、当時の映画女優
のようなベッピンさんやったら、そりゃきっとエエ眺めや。家の中でジーンズを
履いたりしてたら興ざめや。スカートか着物やろ。スカート丈も膝下くらいやし、
もちろん素足で、立ったり座ったりするときに膝小僧が見えるかなっとゆービミ
ョーなところや。着物ならアキレス腱の辺りがちら見えする程度やろが、ローア
ングルなら、それがまたえらい色っぽい。どーもマニアックな話になってしもた。

◆◆ネタバレ注意◆◆ 浮気して曖昧宿(あいまいやどゆーのは、なかなかニュア
ンスがある呼称やね。近頃のラブホテルには行ったことがないから、入り口がど
んな雰囲気なんかよー知らんけど、昔の連れ込みホテルは歩いて入らなアカンか
らめちゃ恥ずかしかった。最近は車でシューと入ってしまうんかな)に泊まった
翌朝、池辺良が、友人宅に泊まったと白ばっくれた後で、嫁はんをつかまえてちょ
っとキスするシーンがあったが、あそこは妙にリアリティがあったな。

だいたいこの映画、若い娘は出てくるが若い男が出て来ん。1956年の公開と
ゆーと戦後も10年近く経っている。池辺良は兵隊帰りの30半ば男の設定で、
同僚も30男ばっかだが、そんなおっさん連中と20代前半のOL(この時代は
まだBGとゆーてたかも)の恵子ちゃん(千代とゆー役名だがもっぱら金魚とゆ
ーあだ名で呼ばれてた。この金魚、おっさん連中が麻雀をしている部屋にもちょ
くちょく顔を出しよる)らがハイキングなんかに行くか?なんぼ娯楽の少ない時
代やったゆーても、若いもんは若いもん同士で遊ばんかぁ。しかも、トラックを
ヒッハイクして、うまい具合に空荷の荷台に乗り込むゆーのもめちゃ不自然。た
とえ、ヒッチハイク出来たとしても、普通は助手席に乗せてもらうやろ。これを
監督のご都合主義と言わなくてどーする。おのおの方。 ?解除? 

ところで、煉瓦をつくっている会社が東京の丸の内に本社を構えるほどの規模だっ
たのかね。。。タイピストだけでも十数人も雇う必要があるのかしらん?しかも、
部長役(?)の笠智衆が大口の契約がどーのこーのと言っていたが、ホンマかい
な。。。この映画のよーなサラリーマンの普通話は、今でゆーたらTVのトレン
ディドラマかな。そーゆーたら、テレビ草創期の人気番組に『スチャラカ社員』
とゆーのがあったが、あれも話の中身はこの映画となんぼも変わらん一般庶民の
普通話やった。TVがほとんど普及してない時代だから、こんな何てこともない
サラリーマンの普通話の映画でもお客が入ったんやろか。ま、淡々狸映画とまで
は言わないが、映画館で観るとちょっと辛そう。この話で2時間半は長すぎるの
んとちゃうか。 

この映画、タイトルもめっちゃおかしい。ほとんど夏のシーンばっかりなのに、
なぜか『早春』。なんでやねん??? 
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