映画

ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

全て表示する >

ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/02/25

                         Vol.028 02/25/2004
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 
         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
 けだもの組合  (1930)アメリカ Animal Crackers 
 監督::ヴィクター・ヒアマン 
 出演:グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、
    ゼッポ・マルクス、リリアン・ロス 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       ▲▼▲▼読者のつっこみ映画評 大募集▲▼▲▼

ご覧になった映画のつっこみレビューを送ってください。このメールマガジンで
紹介させていただきます。もちろん、ブラット親爺の映画評に対するつっこみも
大歓迎!あんまりキツ〜イつっこみはやめてね。おっちゃんこう見えても、打た
れ弱いので。。。(@。@;) f_f_cat@yahoo.co.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マルクス・ブラザースの喜劇やが、いまいちついて行けんかった。いつものよー
にグルーチョは相手役をコケにしまくってるし、ハーポはエキセントリックなギャ
グを連発するし、チコは起用にピアノを弾くし、ザッポは相変わらず無芸やしと、
それぞれまあまあやってるが、いっこも面白ない、致命的やこの面白なさは。
『我輩はカモである』は結構笑えたのに、こっちはすべりまくってる。スラップ
スティックコメディとしては、『我輩はカモである』が数等よーできてたゆーこっ
ちゃな。 

つらつら考えるに、この映画はストーリーがありすぎた。監督が話の筋を追っか
けてる部分とマルクス兄弟が芸をする部分がうまいことかみ合ってない。話の途
中に無関係なコントが挟まってるとゆー感じやから、こりゃ、あかんわ。マルク
ス・ブラザース以外の普通の役者が面白くも哀しくもない真面目な芝居をしてた
んでは、ハッキリゆーて間が持たん。おっちゃん途中で2回も中座してしもた。
なんか、こう、まどろっこしいんや。映画館で観てたら席立つお客さんいっぱい
おりそうや。 

ところが、この映画、元々彼らの舞台喜劇やったんを映画に焼き直したものやっ
た。とゆーことは、この話をまんま舞台にかけとったんか。ま、グルーチョの場
合はしゃべり芸やから、それなりに客の反応見てアドリブかましとったんやろが、
映画ではアドリブできんわな。ハーポのハープやチコのピアノ演奏も舞台でなら、
はちゃめちゃなことをやった後にちょっとかっこエエとこ見せて、客に「えらい
うまいやんか」と感心させて拍手もらうパターンや。これも映画ではちょい無理
やね。 

映画的演出に生涯こだわった喜劇役者と言えば、やっぱり身体を張っていたバス
ターキートンやろ。チャップリンも基本はペーソス系やが、映画ならではの演出
が結構うまかった。ふたりとも監督も兼ねてたから、映画としての出来と自分の
芸のマッチングにこだわりがあったんやろ。ところが、マルクス・ブラザースの
場合、根が舞台芸人やから、ひとりが芸してるときはまわりは少し引いて邪魔せ
んよーにしよる。しかし、映画は舞台とちゃうから、ひとりだけが芸をしてまわ
りがぼさっと突っ立ってると間が持たん。また、その芸も映画的にスピード感の
あるもんでないと、目の前で生でやってるワケやないから、ハラハラしたりドキ
ドキしたりせーへん。上手にピアノ弾いても、それがどーしたんとゆー感じ。 

さっき、ストーリーがありすぎると書いたが、こーゆースラップスティック・コ
メディの場合、コメディアンは基本的に出ずっぱりでないとアカン。ストーリー
はコメディアンのギャグを邪魔せん程度におおざっぱな設定があればよい。スト
ーリーの説明のために脇役が画面の中央で芝居するシーンが多ければ多いほど、
お笑いの濃度が薄なるワケや。 

笑いのツボゆーのんは、昔からそんなに変わってないと思うけど、アメリカン・
ジョークで笑えんかったときみたいな、ちょっとスカ食らった感じやった。

この映画の原題は『アニマル・クラッカーズ』やから、動物のカタチに型抜きし
たクラッカーのことか。しかし、食べるクラッカー以外に、クラッカーには、
かんしゃく玉とか、貧しい白人とか、ものすごい美人とか、逸品とか、コンピュ
ータ犯罪者とか、関連性のない意味がいっぱいある。最後のコンピュータで悪さ
する奴ゆーのんは、この時代にはおらんわな。それにしても、邦題の『けだもの
組合』ゆーのんは映画のどのあたりを根拠につけたんやろか?この題だけ見たら、
グリム童話の『ブレーメンの音楽隊』みたいな内容を連想するのんとちゃうか?
いや、これではきれい事すぎる。もっとやらしい内容を想像する奴もおる。なん
せ「けもの」やなくて「けだもの」なんやから。「けだもの」なんて言葉、悪代
官とかに手込めにされて、「このけだもの!」と泣き叫ぶときくらいしか使わん
よ。 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Contact me: f_f_cat@yahoo.co.jp             (マガジンID:m00108615) 
                      Copyright(C)2004 BRAT PITT 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-23  
最終発行日:  
発行周期:週1回〜不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。