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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/02/19

                          Vol.023 02/19/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
 甘い生活  (1959)イタリア LA DOLCE VITA 
 監督:フェデリコ・フェリーニ
 出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、
    アヌーク・エーメ、バーバラ・スティール 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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れ弱いので。。。 f_f_cat@yahoo.co.jp

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『甘い生活』とゆーいかにもデカダンスムードいっぱいのタイトルに騙された。
やっぱり甘い話には気ィつけなアカン。この映画、公開当時イタリアで物議を醸
し、そのおかげで大ヒットしたらしい。日本もまだまだヨーロッパの巨匠崇拝の
時代やったから結構評判になったらしいが、題名に釣られて映画館に行った好き
者のおっちゃんたちは、あまりに退屈すぎる映画で、きっと途中で寝てしまった
やろ。

ブラット親爺も30年くらい昔に名画座で観ている。当時どんな印象を持ったか
定かではないが、冒頭のキリスト像の空輸シーンとアニタ・エクバーグのトレビ
の泉のシーンだけは強烈に記憶している。この映画のハイライトは噴水のシーン
につきると言っても過言やない。

アニタ・エクバーグはかなり大柄な女優で、ブラット親爺はもともと大柄か小柄
かどっちかに偏った女の子が好みやった。中肉中背ゆーのんはどっちつかずで、
いまいち惹かれん。あの役はマリリンモンローをイメージしていたのかも知れん
が、モンローがやるよりアニタの方が大きな赤ちゃんみたいでハマってる。しか
し、このアニタちゃんが出てきたシーンは後半の話の展開と何の関係もあらへん。
DVDのパッケージ写真にも使てるのに、ただのエピソードかい?まだしも、謎
の女アヌーク・エーメの方は後半にもう一回出てくるが。。。

この映画は起承転結といった一般的な筋立てではなくて、起(最初のキリスト空
輸シーン、ここで一応マルチェロ・マストロヤンニが何者であるかは分かる)承
(アヌーク・エーメとの情事でエエ加減な奴ちゃと分かる)転転転転転(とそれ
ぞれのエピソードのつながりもなく雑多なエピソードが続き、この辺りで甘い生
活ゆーのんが、実は甘っちょろい生活やとゆーことが分かる)結(ラストの海辺
のシーン)とゆー構造になってる。この映画でフェリーニが表現したかったのは、
転転転の部分で、ローマとゆー永遠の都とそこに住んどるパッパラパーの生態だ。
退廃。享楽。刹那的快楽。狂騒。今でゆーたら週末の暴走族のバカ騒ぎとなんぼ
も変わらん。ただ、当時の日本は貧しかったから、あんなおしゃれなカブリオレ
に分乗して町中走り回ったり、どこぞの貴族のお屋敷で乱痴気パーティやったり
できんかった(今もできんけど)から、憧れの眼でスクリーンに展開される絵空
事を観とったんやろう。フェリーニは自作の『フェリーニの8 1/2』の冒頭で、
登場人物に、映画の出来に対する自己批判とゆーか自身の作品への痛罵を述べさ
せている。何とも屈折した天才映画監督だわ。

ただ、日本がどんなに豊かになっても、紀元前からの遺跡とルネッサンス文化と
現代の都市が共存していて、しかも、都市全体に色気があるローマのよーな街は
作れない(とゆーてもおっちゃんヨーロッパには行ったことないんやけど)。し
かし、まぁ、なんですなぁ。そこで繰り広げられる物語が、こんなしょーもない
馬鹿騒ぎ、乱痴気騒ぎ、痴話喧嘩でしかないのんは、そもそも人間自体がアホばっ
かしやからしゃーないと言えばしゃーないからやろ。今だってTVの芸能レポータ
ーは毎日駆けずり回っとるし、スポーツ紙や週刊誌にはゴシップ記事が満載やし、
ショーパブではオカマのおにーちゃんらが派手なパフォーマンスやっとるし、国
会でもアホな質問にアホな答弁やっとる。

おっちゃん的には、映像の魔術師がややこしい理屈抜きで美しい怪物都市=ロー
マをスクリーンにぶちまけた『フェリーニのローマ』の方が好みだ。それにして
も、3時間は長すぎる。もうええかげんにエンディングに持ってかなアカンで思
とったら、◆◆ネタバレ注意◆◆やっぱりラストは純真無垢で可憐な少女やがな。
ほかに何かないのん?ま、結局波の音に邪魔されて主人公のマストロイヤンニが
その娘とコミュニケートできんとゆー風に描くとこがフェリーニの只者やないと
こか。。。インテリゲンちゃんの一家皆殺し自裁事件は何が原因やったん?おっ
ちゃん、よー分からんかった。そー言えば、世田谷の一家皆殺しも未解決やった
な。◆解除◆ 

イタリアの映画監督とゆーたら、デ・シーカ(1901〜1974)、ロッセッリ−
ニ(1906〜1977)、ヴィスコンティ(1906〜1976)、アントニオーニ
(1912〜)、ジェルミ(1914〜1974)、パゾリーニ(1922〜1975)と錚々
たる面々が並ぶが、なかでもフェリーニ(1920〜1993)は別格みたいや。こ
の映画監督を国葬にしたイタリアとゆー国もすごい。ブラット親爺は、フェリ
ーニとヴィスコンティがご贔屓だったが、いずれも巨匠と呼ばれるよーになっ
てからの作品しかリアルタイムには観ていない。フェリーニが道化師系でヴィ
スコンティが男色貴族系とゆー分類で記憶の中に整理されとった。 
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