映画

ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

全て表示する >

ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/02/18

                         Vol.022 02/18/2004
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 
         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
 ゴスフォード・パーク 
  (2001)アメリカ・イギリス・イタリア・ドイツ Gosford Park 
 監督::ロバート・アルトマン 
 出演:マイケル・ガンボン、ライアン・フィリップ、アラン・ベイツ、
 ジェレミー・ノーザム、リチャード・E・グラント、ジェームズ・ウィルビー、
 クリスティン・スコット・トーマス、マギー・スミス、エミリー・ワトソン、
 ケリー・マクドナルド、ヘレン・ミレン

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       ▲▼▲▼読者のつっこみ映画評 大募集▲▼▲▼

ご覧になった映画のつっこみレビューを送ってください。このメールマガジンで
紹介させていただきます。もちろん、ブラット親爺の映画評に対するつっこみも
大歓迎!あんまりキツ〜イつっこみはやめてね。おっちゃんこう見えても、打た
れ弱いので。。。 f_f_cat@yahoo.co.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
群衆劇とゆーらしいが、ぎょうさん登場人物が出て来て、しかも、誰が主役ゆー
こともないから、どいつがどいつや、あいつがそいつか、こいつはだれやねん、
と役者の顔とその役柄を把握するのに手間取った。唯一マギー・スミスだけはす
ぐにアイデンティファイ出来た。そら、『ハリポタ』のマクゴナガル先生役で顔
なじみやもんな。 

1930年代のイギリスゆーたら、第1次世界大戦と第2次世界大戦の狭間の時
期。日本でゆーたら昭和ひと桁。英国の貴族社会の栄光も風前のともしび状態に
なってきた頃や。しかし、まだまだ貴族はすっかり没落してしもたワケやない。
それなりに優雅に暮らしとる。そんなひとりの貴族が開いたキジのハンティング
大会が背景。

この映画では、お屋敷の階上の世界(貴族のファミリー、ゲストのアメリカ人映
画プロデューサー、俳優)の連中と階下の世界(執事、女中頭、料理人、メイド、
ゲストの付き人)の連中が、ごっちゃに出てきて、飯食ったり、ハンティングに
行ったり、寝たり、起きたりしよる。階上の連中は階下の連中抜きでは、な〜ん
もできん。1から10まで世話になりっぱなしや。しかし、日本でも、多分ノー・
スコ・リアでも、ちょい前のイ・ラ・クでも、特権階級の連中は一見エエように
見えて、その実、結構生きてゆくのが辛気くさかったりするんやろな。

◆◆ネタバレ注意◆◆この映画、一応殺人事件が起きて刑事も出てくるけど、犯
人探しのミステリー仕立てではない。ただ、何の事件も起こらんかったら、わざ
わざ映画館に来た客が怒るやろから、一応 事件が起こるよーにしましたゆー感じ。
この被害者、殺される前にもう死んどったんちゃうかと、おっちゃんも思た。

ほな、この映画で、監督は何を言いたかったんか?思うに、フランスではとうの
昔に貴族社会は壊滅させられとったが、イギリスでは戦後まで続いてる。続くに
は続くだけの理由があった。イギリスの貴族社会では、雇い主と使用人の主従関
係は決して一方的ではなく、お互い馬鹿にしたり、無視したりしながらも利用し
合っとるところがあったとゆーことかいな。しかし、階級を越えて個人的に関わ
るとロクなことがなかった。特に、1盗2婢ゆーくらいで、スケベなご主人様に
当たったら、新人メイドは毎晩貞操の危機や。手込めにされたメイドや女子工場
労働者もようけおったらしい。ノー・スコ・リアのよろこばせ隊のおねーさんた
ちも似たよーなもんか。

江戸時代の日本の場合、武士は貴族とゆーワケやないが、それでも、町人はでき
るだけ武士と関わり合いにならんよーにしとった。分をわきまえるゆーたら、封
建的なニュアンスがあるけど、人間ゆーのんは、力で押さえつけられてる場合を
除いて、どんな境遇におる奴も結構やりたいよーにやってるもんや。 ロシアの農
奴やアメリカの奴隷が気ままにやってたとは、おっちゃんも思わんけど。。。 

ただ、どんな職業であっても、プロはちゃんと先を読んで手ェ打つゆーおばちゃ
んの発言に、「なるほどなぁ」と感心した。登場人物の親子、姉妹関係がちょっ
とご都合主義的やと感じんことがなくもないが、ま、負けといたろ。◆解除◆

「プロは常に仕事の先を読め」なんて、社員教育マニュアルの第1章に書いてあ
りそーなことや。確かに目に見える階級社会でないが、今でも、いったん奉仕す
る側に回ったら、お客様は神様やゆーて、とことん滅私奉公させられるがな。で
も、まぁ、イヤやったら辞めたらエエのんが、近頃の労働者階級の特権かもしれ
んが。。。当時は前の雇い主に紹介状書いて貰わんと、次の職にありつけなかっ
た。

この映画は、時間を逆行させたり、あえて分からんよーに話の順番をまぜこぜに
したりはせんけど、話が見えてくるのはほとんどエンドロールの直前やった。そ
れまでは、なんとなく昔のイギリス貴族の暮らしぶりのドキュメントフィルムで
も観てるつもりで、眺めてなしゃーない。それはそれで、結構観てられるところ
が、フェリーニの映画に似てなくもない。

ロバート・アルトマンの作品は、この映画の前には『クッキーフォーチュン』と
はるか昔の『M★A★S★H/マッシュ』しか観てないが、基本的に、この監督
はぎょうさん登場人物出すのが好きらしい。ひとりの主人公の内面を丁寧に描く
のもエエが、こんな風に雑多な登場人物を将棋の駒みたいに動かしよる映画も結
構面白いとおっちゃんは思う。外人さんの名前憶えるのが苦手で、顔はどれも同
じに見えるゆー人には向かんけどな。 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Contact me: f_f_cat@yahoo.co.jp              (マガジンID:m00108615) 
                     Copyright(C)2004 BRAT PITT 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-23  
最終発行日:  
発行周期:週1回〜不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。