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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/02/04

                         Vol.008 02/04/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

   イン・ザ・ベッドルーム(2001)アメリカ In The Bedroom 
  監督:トッド・フィールド 
  出演:トム・ウィルキンソン、シシー・スペイセク、マリサ・トメイ 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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大歓迎!あんまりキツ〜イつっこみはやめてね。おっちゃんこう見えても、打た
れ弱いので。。。 f_f_cat@yahoo.co.jp
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このタイトルで、このDVDパッケージやったら、ポルノチックなラブストーリ
ーかと勘違いするけど、まったく正反対とゆーか、お色気なし、オフザケなし、
踊りなし、(ただし、歌少しあり)、スリルなし、サスペンスなし、どんでん返
しなし、なし、なし、なし、なぁ〜んもなしの映画やった。なんでこんな映画が
アカデミー賞にノミネートされたんか。。。 

アメリカの刑事訴訟法では、かっとなって殺してしまった場合は故殺、計画的に
殺した場合は謀殺と区別されるらしい。謀殺には第一級と第二級があり、第一級
なら死刑、第二級なら終身刑となる。それが故殺なら5年くらいの量刑やそーだ。
なにしろ護身用とはいえ誰もが銃をもっとる銃社会やから、ついかっとなってズ
ドンで、正当防衛が認められん場合、全員終身刑では刑務所が囚人であふれかえっ
てしまう。 

◆◆ネタバレ注意◆◆別れ話がこじれてる元嫁の家にピストルもって押しかけた
ら、最初から元嫁と現在つき合うてる男を殺すなり怪我させるなりの意図、つま
り殺意があったはずや。それが、元嫁のあやふやな証言が理由(?)で、計画性
のない殺人(故殺)に格下げ(?)されてしもた。

しかも、息子を殺した犯人がその地域を牛耳ってる有力企業のオーナー家族の一
員やったんで、判決が出る前に保釈金積んで釈放されよった。もちろん、証拠隠
滅や逃亡の恐れがないことが前提らしいが。アメリカは殺人犯でも釈放されると
ころがすごい。それでも、息子を殺した相手が町中を大手を振って歩いとるのに
ばったり出くわすなんて、そんはアホな!とおっちゃんも思う。 

で、そんな野郎は許せね〜と、殺された息子のオヤジが仇討ちに行くワケや。普
通はここからドラマが盛り上がらなあかんのやけど、ビックリするよーなことは
も何も起こらん。この男、逃げよーとも返り討ちにしたろーともしよらん。あっ
さり撃たれてしまいよった。。。 

この映画は犯罪被害者の家族の気持ちをストレートに表現したともいえる。出来
るもんなら自分の手で憎い犯人をぶち殺してやりたい。最愛の人間を殺されて心
が空っぽになってしまったら、そー思うのは当たり前やろ。通常は被害者の家族
が簡単には犯人に接触出来んよーに法律がガードしてる。しかし、よりによって
その法律によって犯人が釈放され、目の前をうろちょろされたら理性もなにもか
も吹っ飛ぶに違いない。この父親を素朴な漁師のおやっさんにせず、インテリの
代名詞のよーな医者にしたのも、そーゆー意図があったんやろ。 

それにしても、仇討ちが終わった後もこんなにスカッとせーへん話は珍しい。映
画の仇討ちもの(リベンジ・フィルム)は古今東西いっぱいある。『レオン』も
そーやが、どんなかたちであれカタキをやっつけるところが映画の最大のカタル
シスなんや。被害者の家族の復讐を正当化するのやったら、現実の社会システム
の中での新しいタイプとゆーかパターンのリベンジのカタチを提示するのが映画
監督の責務とちゃうか。ここまでストレートでは、ひねりがなさ過ぎる。 

多分この映画は原作の小説に忠実に作ってあるんやろ。小説の場合は、どちらか
とゆーと登場人物の心の襞に分け入った心理描写に重点が置かれる。ストーリー
的には、あっさり相手を殺しても読者はそんなにあっけない感じはしなかったん
とちゃうやろか。原作のタイトルは「KILLINGS」や。殺しの複数形。殺人が次
の殺人を呼び、さらに次の殺人へと、連鎖反応が繰り返されていくアメリカの銃
社会の現実を象徴してるんやろと思う。こっちのタイトルのほうがよかったよー
な気もするが、「In The Bedroom」にもダブルミーニングがあるのかも知れん。
◆解除◆

アメリカ政府とゆーかブッシュ大統領はワールドトレードセンターへの航空機テ
ロの復讐を誓って、アフガン〜イラクとテロ撲滅を掲げた復讐戦を続けとる。ど
うもアメリカ人の腹の底には、やられたらやり返せ、復讐は正義やの考えが根強
くあるよーだ。でないと、なんでこの映画が、この時期(911の翌年の)アカ
デミー賞の主演男優賞・主演女優賞だけでなく、作品賞にもノミネートされたの
かさっぱり分からん。 

母親役のシシー・スペイセクは、相変わらず鼻が少し上向いてたが、エエおばちゃ
んになっていた。もともとこの女優、おばちゃん顔やけど。。。
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