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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/01/26

                         Vol.002 01/26/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  

 アバウト・シュミット (2002)アメリカ About Schmidt 
 監督:アレクサンダー・ペイン 
 出演:ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ、ダーモット・マルロニー、
    ホープ・デイビス、ハワード・ヘッセマン 

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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65才で定年退職したジャック・ニコルソンのシュミット親爺は、さあ余生は嫁
はんと悠々自適で楽しんだろと思ってた途端、嫁はんに急逝されて、男やもめに
なってしまった。普通はこうゆー展開になったら、はちゃめちゃなオヤジの冒険
譚が始まるのが相場やけど、男やもめに見事にウジが湧くものの、おやっさん、
意外に冷静に事態に対処しとるよーに見えた。 

それでも、やっぱりじっと家に引きこもってるはずがない。なんと、大型キャン
ピングカー(とゆーのは和製英語で、アメリカではcamperとかMoter Homeと
か言うらしい。何を隠そう。隠してへん。隠してへん。おっちゃんは以前レンタ
カーの大型キャンパーで、オークランドからシェラネバダ山中のヨセミテ・ナショ
ナルパークまでの往復700kmを走ったことがある。フリーウエーはさすがに
広々としてたが、山道にさしかかると、日本の山道となんぼも変わらん狭さやっ
た。そこを車幅ゆうに2メートル30くらいはある、ほとんどバスのよーなキャ
ンパーでえっちらおっちら登るのだから、どんなに右に寄って走ってるつもりで
も運転席からはセンターラインを大幅にはみ出しとるよーに見えて、対向車が来
ると、アカン、絶対ぶつかると何回目ぇつぶったことか。ほとんど生きた心地が
しなかった。この話長なりそーやから、ひとまず閑話休題)で、娘の結婚式に参
列するための旅に出よった。

道すがらに出会う様々な人々の様々な人背模様をつづった、いわゆるロードムー
ビー話かとゆーとそーでもなく、ま、ちょっとしたエピソードはあるが、娘の住
んでる町に着いて、花婿の家族の家で一宿一飯の恩義に預かるゆーことになった。
この家のおかんが、『ミザリー』のキャシー・ベイツやがな。あの映画はおっそ
ろしかった。おっちゃんラストシーンで腰抜かしそーになった記憶がある。

◆◆ネタバレ注意◆◆シュミットのおやっさんが、ウオーターベッドで首曲がら
んよーになって、ミザリーに看病して貰う羽目に。こら、親切にされればされる
ほど後で何されるか、かなりコワいでぇ。。。でも、この映画のミザリーはエエ
おばちゃんやった。ところが油断大敵、屋外にあるジャグジーにエエ気分で漬かっ
てると、「一緒に入ったるわ」ゆーて入って来よる。うわー、えらい垂れパイや。
そんなコワいもん見せんといて。このときのジャック・ニコルソンの顔が何とも
よかった。 

すったもんだはあったものの結婚式も無事すんで、おっちゃん家に帰るんやが、
そこである手紙を読んで、鬼の目に涙。。。ありゃ?この映画もここで唐突に終
わってしもた。余韻を残すエンディングや言われたらそーですかと言わなしゃー
ないが、もうひとひねりあってもよかったんやないか。。。◆解除◆

この映画は黒澤明の『生きる』を参考にして脚本書いたたらしいが、おっちゃん
の印象ではシュミットのおやっさんは、小津安の『東京物語』にでてくる笠智衆
のアメリカ版やね。嫁はんに先立たれて途方に暮れてるかとゆーとそれほどでも
なく、だからといって、後妻貰うほどの元気もなく、ま、現実を受け入れながら
死ぬまで生きよーホトトギス状態や。ジャック・ニコルソンも、この前観た『恋
愛小説家』の偏屈オヤジの頃よりだいぶ老けた。アメリカ人の枯れた演技ゆーの
んはこんな感じなんかな。ところで、あのすぐに死んでしまう嫁はん役の女優、
目立たんかったな。ほとんど通行人のエキストラ並みやった。 

独居老人を描いた小説で印象に残っているのは、筒井康隆の『敵』。大学教授を
辞職して10年たつジジイの話やから、この映画の主人公より10才年上や。し
かし、この渡辺儀助とゆージーさんはシュミットのおやっさんより格段に偏屈や
し、スケベ魂もまだまだ残ってる。現状の生活レベルを維持しながら余生の帳尻
をしっかり合わせて死ぬための収支バランスをつねに緻密に計算しとる。シュミッ
トのおやっさんなんか、えらいかいらしぃに見えるようなジーさんの話や。おっ
ちゃんの理想は、『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』のお気楽ジーさんの方や
が、儀助ジーさんみたいになるよーな気もする。 
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創刊日:2004-01-23  
最終発行日:  
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