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ブラット親爺のつっこみ映画評

ここ10数年映画館に行ったことがないブラット親爺が、DVDで観た泣ける映画、笑える映画、よーできた映画、しょーもない映画を関西訛りのつっこみを入れながら論じる格調高い(?)映画批評メルマガです。

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ブラット親爺のつっこみ映画評

2004/01/23

                         Vol.001 01/23/2004
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         ◇◇ブラット親爺のつっこみ映画評◇◇  
 
  アメリ
  Le FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN(2001)フランス
  監督:ジャン=ピエール・ジュネ 
  主演:オドレイ・トトゥ  

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ネタバレになりそうな話の前には、◆◆ネタバレ注意◆◆がついています。まだ、
その映画を観ていない人は、そこから先はすっ飛ばして◆解除◆の後から読みま
しょう。ただし、読める部分があまり残ってない場合があります。(^_^)
 
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観る人みんなが幸せになる“アメリ現象”を起こした映画らしいが、おっちゃん
は幸せにはならんかった。この小娘のいたずらがまわりの人々に幸せをもたらし
たのかもはなはだ疑わしい。この手の映画を『アメリがかわいかった』とぬかす
若い奴も大いに疑わしい。確かにパリが舞台で、アップテンポな展開だから、最
後まで退屈はしない。軽いノリで見ていられる。いや、結構面白い。いけてるシ
ーンもあるにはある。ブラックユーモアが随所に鏤められていて、そこが面白い。
一見軽みと見えて、その実、黒々としたグロテスクなサムシングが背後にしっか
りのたくっている感じがする。どうもこの監督一筋縄ではいかんと思ったら、
『デリカテッセン』の監督だった。なっとく。が、しかし、幸せな気にはならん。

何が幸せやねん。幸せがそんな簡単に手に入るもんか。世の中に不幸の数は星の
数ほどあるが、幸せを数えたら両手の指で余るちゅーやないか。いずれにしろ、
アメリにどっぷり感情移入出来ることがこの映画で幸せになれるか否かの分かれ
目だと宣わく御仁もいるが、こちとら、こんな小娘に感情移入なんかできるかい。
冷めた目で、他人の迷惑を顧みないよーな度の過ぎたいたずらを監視してしまう。
監視するだけじゃなくて、機会があったらチクったろかとすら考える。こーゆー
気分で映画を見るのはあまりない経験だ。何とゆーか、うるさいPTAのおばはん
の気分と言ったらいいのかな。主人公のやることにいちいち違和感を持ちながら、
次々にしでかすいたずらの首尾を厳しく監視している。

主人公が若い女だとゆー点では、『初恋のきた道』も同じだが、あの映画の場合は、
主人公の行動を監視している訳ではなくて、こっちはオヤジだけど、一緒に走った
り、水をくんだりしていた気がする。つまり、主人公に結構同化しているのだ。こ
の映画の場合は、同化どころか、どうにかしろよこの小娘とゆー気分だった。

◆◆ネタバレ注意◆◆特に他人の部屋に無断で侵入していたずらを仕掛けるアメリ
は凶悪だ。ほとんど犯罪。スピード写真収集男の素性を暴くのはほとんどストーカ
ー。お節介にもほどがある。◆解除◆

この映画でもそうだが、フランスの映画監督の作品にはついていけないときが結構
ある。かつてのヌーベルヴァーグの旗手たちも訳わからん映画を量産していたが、
近頃の監督はもっと手が込んでいるとゆーか、きっとサブリミナル・ショットをそ
こら中に鏤めてんのとちゃうかと猜疑心の塊で画面を見つめてしまったりするのは、
果たして私ひとりだろうか。なぜこんなことを言いだしたかとゆーと、映画はエン
ターテイメントかアートかの古くて新しい問題に突き当たってしまったからだ。

かってに突き当たったんやから、突き当たりを右か左に行けばええやん。(そんな
突き当たったゆーてんのに、突き放したようなこと言わんといて)その昔、アート
シアターとゆー観念的、難解ホークス的映画ばかりを掛ける名画座があったが、ど
うもフランス人監督は観客をおちょくるのが好きなように感じられた。これはなん
なんだろう?『アートは万人に分かってもらう必要はないんじゃ。分かる人だけが
分かればいいんじゃ』ちゅうことか?『東の果ての島国のおっさんが分かろうと分
かろまいと知ったことやない』っちゅうんか?エエ根性してるやんけ。なんだか、
ひとりで激してしまった。いずれにしろ映画監督がアートに走ったらロクなことが
ない。あの黒澤しかりや。せっかく金を払って観たってるのに、なんかはぐらかさ
れているような感じになる。こんなことなら観なきゃよかったと思ってしまうこと
すらある。あほらし屋の鐘が鳴るから、この話題はここまで。

あのアメリの親爺さんの家の庭にあった人形が世界中を旅して、そこいらじゅうか
らポラロイド送ってくるとゆーいたずらも、ええかげんせ〜な話やないか。あんな
重いモン飛行機に積んで、世界中の名所まで持っていって、写真撮って出さなアカ
ンなんて、えらい面倒や。なんぼ友達やゆーても、かなりあつかましいんとちゃう
か?映画にはなかったが、アメリが友達にこのいたずらの片棒を担ぐことを無理強
いしているシーン再現してみたろか。。。

   ──────アメリが働いているカフェの隅の方の席──────

アメリ 『なぁ、頼むわ。あんたスッチーやろ。スッチーゆーたら、世界中いろん
    なとこ行けるねんやろ』
スッチー『そら、まあ、行けるけど・・・』
アメリ 『この人形(ここはニンギョと発音)そこら辺にちんと置いて写真撮った
    ら終いやんか』
スッチー『何ゆーてんのん。こんな重たいモン、あたし、よう持って歩かんわ』
アメリ 『あんたしかおらへんねん。うっとこのおとんが立ち直れるかどうかの最
    後のチャンスなんやから』
スッチー『なんであたしがあんたとこのお父さんの面倒みなあかんの?』
アメリ 『なにも、下(しも)の世話までみてくれゆーてへんやろ』
スッチー『誰がそんなもんみるかぁ。あほくさ』
アメリ 『わかった。ほな、こないしょ』
スッチー『こないしょて、どないすんのん?』
アメリ 『あんたとこに、ちょっとニヤケで、ぽーっとしたパーサーがおるやろ』
スッチー『ニヤケで、ぽー、ピエールか?』
アメリ 『ピンポ〜ン。あんたと不倫してるあの人に、ニンギョ運んでもろたらエ
    エやン』
スッチー『・・・』
アメリ 『奥さん、まだ気ィついてへんねんやろか・・・?』
スッチー『・・・』
アメリ 『あんたらが同じフライトのときだけでええねんから。な?やってくれる
    やろ?』
スッチー『カンニンしてえな・・・(長い間)・・・どうしても嫌やゆーたら、ど
    ないすんのん?』

──────ここでアメリは例のいたずらっぽい目ェで、にやっと笑う──────

アメリ 『あんたは、ぜったい断らへんと思うわ。(間)あの人の奥さんお店によう
    来はるねん』
スッチー『・・・やるがな。やったらええねんやろ』
アメリ 『やらせてもらいますやろ』

きっとこんな感じやったんちゃうか。わりかしディープな大阪女っぽいけど。。。 

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