政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5252 号  2019・12・6(日)

2019/12/08


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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5252号
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      2019(令和元年)年 12月8日(日)



              何がしたいの 国民民主党:阿比留瑠比

           これも母が言ってゐた言葉である:北村維康

             小畑実 (歌手)は北朝鮮出身:渡部亮次郎

             偉大な日本人中村哲氏を悼む:奥山篤信
           

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何がしたいの 国民民主党
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      阿比留瑠比

国民民主党の中堅・若手議員17人が3日の党会合で玉木雄一郎代表に対 し、立憲民主党との早期合流に向けた交渉入りを要請したとの記事を読 み、改めて考えた。この人たちは、一体何のために政治家をやっているの だろうかと。結局、政治理念や政策の実現に優先順位はなく、ただただ、 国会での議席を守りたいだけなのではないか・・・。

旧民主党の分裂で、いくつの政党が生まれては消えていったことか。ずっ と政治の現場で見続けてきたはずだが、とっさに思い出せない。彼らは、 その時々に掲げた党の理念も基本方針も、次の瞬間には弊履(ヘイリ)のごと く捨て去り、顧みない。

過去と現在の主張の食い違いを指摘されると「今は別の政党だ」とうそぶ く一方で、民主党政権が悪夢だったといわれるとムキになって反論する。 信念などなく、ただ生き残りたいだけ、ただ自己正当化を図りたいだけに しか見えない。

自民と大連立構想

ともあれ、国民民主党についてである。左派色の濃い立憲民主党との差 別化を目指してきたはずのこの党をめぐっては10月、こんなことがあっ た。玉木氏に目えをかけてきた亀井静香元金融担当相がBS−TBS番組 で、今年夏頃に同党と自民党の大連立構想が持ち上がっていたことを暴露 したのだった。

その亀井氏は、雑誌『月刊日本』12月号の対談記事でも、この構想につい て安部晋三首相も了解していたと述べたうえで、こう嘆いていた。

「それで玉木も『よし、やるか』とその気になっていた。ところが周りの 連中に引き留められて、結局これまで通りの野党と一緒にやっていく方向 にかじを切ってしまった。せっかく歴史を動かせるチャンスがあったの に、それを失ってしまったんだね」

実は筆者も今年8月、玉木氏には、左傾化した立憲民主党とは手を切り、 自民党と連立を組んだうえで憲法改正にも協力する考えがあるとの情報を 得ていた。詳細は取材先との約束があるので記せないが、おおむね次のよ うな内容である。

? 玉木氏が立憲民主党の枝野幸男代表が求めた衆院だけでの統一会派結 成を拒み、(国民と立民に遺恨がある)参院も含めた統一会派を提案した のは、枝野氏が呑めないと予想したから

? 玉木氏は、自民党と組むに当たり、衆院側から離脱者が多数出て小さ な所帯となることを覚悟している

? 自民党と連立しても、玉木氏自身は入閣しない・・・。

それが、あれよあれよという間に立憲民主党と衆参で統一会派を結成し、 国民民主党としての独自色を失い、党内では立民との合流を求める突き上 げが始まって分裂含みの展開となっているのが現状である。

前向きな決断を

「玉木氏は優柔すぎて何が何だか分からない。枝野氏にのまれている」

自民党幹部はこう突き放し、立憲民主党幹部は「国民民主党も大変だな、 分裂含みだ」と距離を置く。どうせ分裂へと向かう可能性があるのであれ ば、玉木氏はもっと政党のトップらしい前向きな決断を」すべきではな かったか。

中世フィレンツェの政治思想家のマキャベリは、こう説いている。

「決断力に欠ける人々が、いかにまじめに協議しようとも、そこから出て くる結論は、常にあいまいで、それゆえ常に役に立たないものである」

つまるところ、玉木氏も立憲民主党との合流を求める国民民主党議員も、 政治家として何がしたいのか。どんな展望があるのか。何が何だか分から ない。
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】何がしたいの 国民民主党 令和 元年(2019)12月5日

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)


松本市 久保田 康文さん採録 



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これも母が言ってゐた言葉である
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          北村 維康

これも母が言ってゐた言葉である。「世界で死刑廃止の議論が起きてゐる が、それ(死刑廃止)に反対するある外国の人が言ってゐた。『自分もあ る人間を殺さうと思ったことがあるが、人を殺すと自分も死刑になると考 へて、その殺人計画を思ひとどまった』と。」傍で聞いてゐた父が、「な るほど」と頷いてゐたのを思ひ出す。私が小学生の頃の話である。

この度、熊谷で6人を殺害したペルー人が、犯行当時心神耗弱だったこ とを理由に、一審の死刑判決をひっくり返して無期懲役に減刑した高裁裁 判長がゐたが、そもそも人間社会に死刑とは「報復」の要素も含まれてゐ る筈だ。

今回の無期懲役への減刑判決は、被害者家族のつながりに対して不感症を さらけ出したものであり、呆れてものが言へない。妻と2人の女の子を突 然殺された夫の無念は、洵に痛々しい。況や、無期懲役の刑を受けても、 いずれはこの娑婆にシャーシャーと出て来て、また同じやうな殺人を繰り 返しても、法律的には誰も責任を取らない。そしてまた「納得できない」 被害者の家族が、同じやうなコメントをだすだらう。

その犯人が出所する時、出口で待ち構へてゐて、「妻と子供たちのカタ キ、覚悟!」と言って仇をとることは、元禄時代は常識であった。もうす ぐ師走半ばの14日がくる。被害者とその家族の無念を晴らすべく、私も祈 りを捧げたい。





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小畑実 (歌手)は北朝鮮出身
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        渡部亮次郎

NHKが5月1日野ラヂオ深夜便で戦中・戦後の人気歌手だった小畑実を特集 したえいた。そこで以下、ー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
をのぞいてみた。

<小畑 実(おばた みのる、1923年4月30日 - 1979年4月24日)は、朝鮮 平壌出身の歌手である。本名は、康永喆(??? / カン・ヨンチョル)
1937(昭和12)年、同胞のテノール歌手永田絃次郎(戦後北に帰国後、消 息不明)に憧れて日本に渡り、日本音楽学校に入学。苦学しながら声楽を 学び卒業後、作曲家江口夜詩の門下となる。

このころ、秋田県大館出身の小畑イクに面倒を見てもらったのが小畑姓と 秋田出身を称した理由とされる。なお、イクの息子小畑達夫はいわゆる共 産党リンチ事件で殺されている。

デビューは1941(昭和16)年2月、ポリドールレコードからで『成吉思 汗』であった。ただし、朝鮮半島出身を隠して出身地を秋田県としていた。

のちにビクターに移籍。1942(昭和17)年の『湯島の白梅』が出世作とな る。翌年に『勘太郎月夜唄』をヒットさせ新進気鋭の歌手として注目を浴 びるが、本格的な活躍は終戦後であった。

テイチク・キング・コロムビア・古巣のビクターと所属会社を転々としな がらも、甘いクルーナー唱法で『小判鮫の唄』・『薔薇を召しませ』・ 『アメリカ通いの白い船』・『長崎のザボン売り』・『ロンドンの街角 で』・『高原の駅よさようなら』などのヒット曲を飛ばした。特に『星影 の小径』はフランスのシャンソンをベースにしたロマンチックな旋律と 「アイ・ラブ・ユー」という英語を歌詞に用いた斬新さに加え、彼の歌唱 の特徴が生かされた傑作である。
NHK紅白歌合戦に3回出場している

1957(昭和32)年、第8回NHK紅白歌合戦出場を最後に一度引退。一時期実 業界に移り、歌謡界から遠ざかっていたが、1969(昭和44)年頃、折から の懐メロブームもあって『勘太郎いつ帰る』で復帰。韓国にもしばしば渡 り、本名で活躍する。

1977(昭和52)年には『湯の町しぐれ』をヒットさせ気を吐いた。その 後、ステージ活動や刑務所の慰問、後進の指導にあたるなど精力的に活動 していた矢先、千葉県野田市のゴルフ場でプレイ中に倒れ、急性心不全の ため55歳で亡くなる。
           
           
         
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偉大な日本人中村哲氏を悼む
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           奥山篤信

◎アフガニスタンにてテロで亡くなられた偉大な日本人中村哲氏を悼む。
僕は神学を勉強していた2014年頃だったか修士号を取得するために論文を 書いた。そのテーマは<友のために自分の命を捨てること、これ以上に大 きな愛はない。> そして前期博士号課程修了後、著書として

<人は何のために死ぬべきか─キリスト教から読み解く死生観 >(単行本  春吉書房)を出版した。
ヨハネ福音書15:13にある言葉が<友のために自分の命を捨てること、こ れ以上に大きな愛はない。>を日本の伝統的思考や文化との関連性を研究 したものだ。日本では切腹や玉砕や特攻など、

自ら命を捨てても他者のため、国家のため、社会のために自己犠牲する文 化が存在していたし、今でも存在する。
自分のためでない人のために命を落とす、これは日本史に流れる日本人の 魂なのだ。

中村哲さんはキリスト教プロテスタント・バプティスト派のクリスチャン だ。その政治的信念はまさに護憲派であり、常々<向こうに行って、9条 がバックボーンとして僕らの活動を支えていてくれる、

これが我々を守ってきてくれたんだな、という実感がありますよ。体で感 じた想いですよ。武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。
それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条 ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政 府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。

むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶 対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんです よ。>と語っていた。

全く僕とは異なるお考えの人である。特にイエス・キリストの思想は理想 論として同意できることはあるにしても、最近の法王のように、それを叫 んでも祈っても、それは虚しく偽善でしかないという

現実主義者であり、聖書などは<神話化>して、イエスキリストは<道徳 の師>と位置つけたら良いとの考えである。イエスの考えには現実論は離 れても人間の生き方の<道しるべ>があるからだ。

さらに僕は憲法を真っ向から否定する憲法廃止論を主張しているからだ。 そんな考えから見れば、中村さんはカテゴリーに分けたら<サヨク>だろ う。しかし、中村の実践行動は、

あの物見遊山のシリアやイラクにいったお騒がせ人間とは異なるのだ。
最も大切なのは、この中村さんの人生哲学からの理想より、そのパッショ ンから40年も戦争に苦しんでいるアフガニスタンの人々を救うため、

医療活動や彼らの食料生産のための灌漑設備を逆境の中で命がけで行動 し、そしてテロの銃弾に倒れ殉死されたことだ。
人間として最も美しい生き方は人のために自分を犠牲にして死ぬ覚悟の人 間なのだ。

まさに最大の尊敬に値するのだ! なんという壮絶な死だろうか!
まさに吉田松陰の言を噛み砕いて言うと、人間の寿命はその時間的尺度に あるのではなくその中で社会にどれだけ貢献したのかということ、短い人 生でも、人間の果たすべき使命は、そこにあるのだ!

中村さんは、イデオロギーに関係なく、誰が見ても、一切の私的世界を捨 てて、最後は命をも捧げ、世界のために貢献されたのだ。

左翼であろうと右翼であろうとかかる命を捨てて他者を救おうとする行為 こそ、最高の人生の価値であることを、次世代に伝えていきたいものだ。
素晴らしい日本人として僕は尊敬する。安らかにお眠りください。


          
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重 要 情 報
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◎民主的な選挙で選ばれた2人の大統領を考えると:前田正晶

文在寅大統領:

このところ、TBSの「報道1930」と「Prime News」では韓国問題を専門家 と有識者を集めて、言わば集中的に論じていた。その討論の中で誰一人と して明言しなかった点が一つだけあった。私なりにその点を後難を恐れず に指摘してみれば「文在寅大統領の能力には問題がある」という点だと思 う。そこをもう少し詳細に論じてみれば「朴槿恵大統領を言わば追い落と して出てき彼は、色々な公約をしてはいたが、何一つ実現できていなかっ たし、国内外に多くの難問題を抱えすぎ、処理できずにいるではないか」 と言われていたのと同様な批判が多かったのだったということ。

彼が突き進んだことは「積弊の精算」に見られるような「反日と抗日」 であり、特に戦中の半島労務者の大法院の無法な判決と我が国の3品目の 輸出管理強化強化発表以後には、それまで以上にその姿勢が鮮明となって 「戦後最悪の日韓関係」をもたらしたのだった。一方では、アメリカの一 部に“Korea fatigue”などと言われるまでの米韓同盟を蔑ろにする態度ま で取ったのだった。特にアメリカの対中国の安全保障策であるTHAAD導入 後には中国から邪険にされて、やらずもかなの3項目のコミットまでして (させられて)中国に従う内股膏薬のようなことまでやってのけたのだった。

そこに我が国に対する報復のつもりで公約でもあったそうだったGSOMIAの 破棄を言い出して、アメリカ連邦政府の高官を激怒させる失態を犯したの だった。その結果が国内向けだと専門家に指摘された「我が国の態度次第 ではGSOMIAを何時でも破棄できる」という弁護士らしからぬ国際条約無視 の発表までする始末だった。敢えて言えば「弁護士であるから立派な見識 を持っているだろう」と思うのは如何なものかと思わせるだけだった。

そういう視点からではなく文在寅大統領を批判してみれば「進歩派」(と 言うか)左派である文在寅氏はこれほど失態が多くても、未だに40%もの 支持率があるとの調査結果が出ているといるいうとは「彼を支持する岩盤 の左寄りというか親DPRKで反美国派の上に乗っている」だけである。かか る支持層があってこそ、そこからの支持が揺らがない限り君臨していられ るという民主的な選挙のコインの裏側がイヤと言うほど出ているのだと 思って見ている。来たる総選挙でも保守派が勝利するか否かは見守ってい るしかないだろうし、中国がそれを黙って見ているか否かではないか。


トランプ大統領:

勿論民主主義の旗頭であるアメリカ合衆国の国民が、民主的な選挙で選ん だ大統領である。トランプ大統領はこれまでに公約した通りに前任者のオ バマ大統領の実績を「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」 のスローガンの下にほぼ全て覆してきた。TPPからも離脱したし、「パリ 協定からの離脱」も表明した。外交面では中国との関税賦課合戦に始まっ て鮮明に中国との対峙姿勢を打ち出した。金正恩委員長には“Fell in love”であると言ってのけた。しかしながら、民主党はナンシー・ペロー シ下院議長の指揮の下に弾劾に向けて本格的に始動した。

先日のYM氏との懇談の中でも、彼が今でも交流を続け、その会合にも参 加しているスタンフォード大学経済学部教授のOB会などのアメリカの知識 階層の間では、言うまでもなくトランプ大統領の批判派が多く、特に大統 領の前言を翻すような発言というか政策を捉えて「虚言癖」とまで言われ ていると聞いた。私がここに敢えてそこまで引用したことはトランプ大統 領を批判しようという意図ではない。そうではなく、トランプ大統領は 40%を超えたとも言われている岩盤の支持層を確保していればこそ当選し たのであり、再選を確実視する意見があるという点である。

私はが子供の頃から馴れてきていたし、転進後には22年半も彼らの一員 として働いてきたアメリかでは、トランプ大統領の支持層とされている プーアホワイト、労働者階層、ヒスパニックやアフリカ系等が構成する少 数派民族の人たちとは、W社の工場の組合員たちを除けば先ず接触は言う に及ばす、交流の機会などなかった。即ち、私が期せずして入っていった 多くのアッパーミドル以上の人たちが占める大企業の世界とは無縁の階層 の支持さえ取り付ければ、大統領になれるのだという例がトランプ氏だと 思って見てきた。

この辺りを捉えて「アメリカの二極分化」と見るのだろうが、私はトラン プ氏の巧みな選挙戦略ではなかったかと思って眺めてきた。YM氏とも語り 合ったのだが、トランプ大統領の言動は時には乱暴であるし、言葉遣いに も大統領が使う言葉かと思うような表現が出てくる。しかし、それを非難 することは当たらないのではないかという点で意見は一致した、即ち、ト ランプ大統領は彼の支持層向けに、彼らにも解りやすい言葉を使っている だけだということだ。問題は大統領が本当に意識して使い分けているか否 かだ。

結び:

民主的選挙では候補者が何れの支持層を狙ってキャンペーンを打つかで あって、その狙いとする層が知識階級である必要はないという例がアメリ カにあろう。韓国では明らかに思想的に偏向した支持層に立脚しているの が文在寅大統領なのだと思って、私は見ている。我が国はその2人の大統 領に挟まっている立場であり、しかもお二人とも国内では難局に直面して いる。そういう大統領と如何にして上手に付き合って国益を確保するかが 以前にも増して重要な課題になってくると思っている。韓国では最早「反 日・抗日」は下火で、対中国の方が重大問題となってきたそうだ。


追記:ここまで打つのに、何時もよりも時間がかかりました。それは左手 首をサポーターで固定しているので、痛みはそれほどではないのですが、 指が思うように動かない為でした。MM



◎先日、シカゴの郊外でその地方の高校の同窓会があって、私もそこで1 年間お世話になったご縁から、お招きを頂き、出席した。まず司会者が、 「軍隊に在籍した方はお立ち下さい」といふと、大部分の男が起立し、み んなから礼讃の拍手を受けた。

これが日本の同窓会だったら、「皆さんの中で自衛隊にいらした方はお立 ち下さい」と言ったとしたらどうだらうか。ご本人は戸惑ひ、会は白ける だらう。これを見る限り、アメリカは健康な国であり、日本は病んでゐる 国であると言はざるを得ない。

もともと、一国が自国を守るといふことは、至極当然なことだ。それは強 盗が来ないやうに、町中をパトロールするのと同じことで、ただそれが国 内ではなく海外であるだけの違ひである。日本でも、万葉集の昔から、防 人(さきもり)がゐたではないか。

今日よりは顧みなくて大君の醜の御楯と出でたつわれは

この歌は、大君の仰せとあらば、例へ家族を捨ててまでも、辺境の地の防 衛に勇んで行くと言ふ、防人の健気な決意を述べたものである。

それが、「こんな日本に誰がした」?

しかし、そんな詮索は、もういい。要はこれからどうするかである。日本 は、自分の国は自分でまもるべきだ。アメリカと同盟をむすぶことは良い が、同盟とはお互ひが助け合ふことであり、日米安保条約のやうな片務的 なものではあり得ない。サヨクが言ふ、「米軍基地は出て行け」は、その 限りでは正しい。問題は、米軍が出ていった後に、中国軍が入り込まない やうに、そこは我が日本軍がしっかりと米軍がゐた後を引き継いで、四方 に目を光らせなければならないのだ。それは中国共産党の息のかかったサ ヨクには最もいやな選択であらう。しかし国際政治は、「昨日の友は今日 の敵」にいつでもなる修羅の巷なのである。「誰からも、我が国には指一 本と言へどもふれさせないぞ」といいふ姿勢こそが正しいのだ。海外にそ の範を捜せば、永世中立を詠ったスイスがある。

では実際に日本の防衛はどうなってゐるかと言へば、何と、「男女共同参 画」関係の予算の方が防衛予算を遥かに凌駕してゐるのである。敵が攻め て来た時、駅前のホールではダンスパーティーをやってゐました、では洒 落にもならない。「日本は歴史上、初めて被爆国になった」とお念仏のや うにサヨクは繰り返すが、では第二の被爆国にならないために、何か具体 的な方策を建ててゐるのか、とサヨクに訊きたい。いいや、全然。彼らが 言ふのは、「アメリカの核は穢いが、共産圏の核は綺麗だ」と、およそ非 科学的な事ばかりではないか。その「綺麗な」核が日本に落ちて、何十万 人が死んでも、彼等は知らん顔をするだらう。なぜか。彼等サヨクは、日 本人ではないからだ。顔も言葉も日本人みたいでも、中身は日本海の向う 岸の奴らと何ら変らない。

向う岸には核があってこちらをにらんでゐるのだから、対抗上、こちらに も核が必要なのは、理の当然である。それを、サヨクは、「平和憲法を堅 持し、一切の戦力は放棄せよ。しかし向う岸には何があっても、彼等は平 和を愛する諸国民だから、その公正と信義に信頼しなければならない」 と、GHQの英文を下手な和文に訳したままの舌足らずで宣ふ。これって、 可笑しくネ?

時あたかも、無能の野党は内閣不信任案を上程すると息巻いてゐる。これ ぞ解散のチャンス到来だ!期待を持って見守らうではないか!
                         北村維康


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身 辺 雑 記
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8日の東京湾岸は久し振りに快晴。隣の学校の校庭では生徒たちが早朝からテニスをしていた。

7日の東京湾岸、早朝は雨。傘の御厄介で散歩を済ませた。

お湿りを待っていた隣の第三亀戸中学校の校庭の芝生は生き返った
ように光っている。7日は土曜日で数人の生徒たちだけがかけっこをして いた。

1月が来ると84歳。兄は既に81で死んだ。母の生きた年まではまだ15年も ある。毎晩の焼酎も2合までなら百薬の長らしい。頭脳以外はどこも悪く ないからいわゆる長生きをしそうだ。
                          読者:6003人




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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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