政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針5243 号  2019・11・29(金)

2019/11/29


□■■□──────────────────────────□■■□
 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5243号
□■■□──────────────────────────□■■□

        
      2019(令和元年)年 11月29日(金)



          ロシアが抱える諸問題のなかでも:宮崎正弘

            「わが祖国」を聴きながら:渡部亮次郎
       
       メルボルンのモーテルで発見された中国人:山岡鉄秀


                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

      

                購読(無料)申し込み御希望の方は
              下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/



━━━━━━━━━━━━━━━
ロシアが抱える諸問題のなかでも
━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月27日(水曜日)弐
  通巻6289号    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ロシアが抱える諸問題のなかでも、とりわけ危険なのは「プーチン・リスク」
出生率1・16は世界主要国で最低、毎年70万人の人口が減っている
*********************************
中国に拡がる絶望感。めぼしい雇用機会は遠くなり、繁栄はどこかへ去
り、国家がやっていることは何かと言えば、通商摩擦、とりわけ危険な対
米衝突、少数民族の弾圧を繰り返し、習近平の無能に対しての不満が堆積
している。

外国メディアに伝わっていないが各地の暴動は香港並みの暴動化している。

対照的にロシアは中東で劇的に影響力を急回復し、意気軒昂に見える。幻
視か、あるいは蜃気楼だったのか。

ロシア帝国の復活、プーチン大帝の輝かしき指導力は地に墜ちつつある。

第一に「大国」としての恢復が相当の無理をしてきたため、経済負担を超
えたばかりか、ドル箱の石油が値下がりして、軍事予算も減退し、西側の
技術移転がとまってしまったため経済の活性化が停滞した。

第二に威勢の良いクリミア半島併合は確かにロシア・ナショナリズムを高
揚させたが、西側の経済制裁、とりわけ財閥の海外資産差し押さえで、経
済が減退傾向。理由は俄成金たちが「愛国」を鼓吹しつつも、祖国への投
資を忌避し、海外へ外貨を持ち出すからだ。

第三に国勢恢復を軍の拡張に偏重させているため、中東における影響力回
復は短命、雇用機会の喪失、失業の増大はプーチンへの不満を急拡大させ
ている。反プーチンのデモが主要都市で組織化されている。くわえて西側
の影響により「#Me、too」運動、LGBT活動などロシア正教を脅
かす価値紊乱の動きが顕著になった。

第四にプーチンの専制政治はメディアの統制にも動いているが、政敵が海
外から混乱を工作したり、また国内では外国人労働者、とくに中国人が溢
れてきたため、民族的危機感が日増しに強くなった。


 ▲過半の若者がロシアを捨てて外国に移住を希望している
 
ロシアの社会学者がつどう「レバタ・センター」が、2019年10月14日に発
表した世論調査統計は、衝撃的だった。

この調査は露西亜全土50地区、1600人を対象に行われた。

それに拠れば、ロシアの若者(18歳から24歳)の53%がロシアを出て外
国への移住を望んでいることが判明した。あの「大祖国戦争」を戦ったロ
シア愛国主義はどこへ行ったのか?

ちなみに25歳から39歳の青年像も、30%が海外移住を望んでいる。ロシ
アは1989年から2013年までにおよそ540万人が海外へ移住した(このう
ち100万近いユダヤ人のイスラエル移住も含む)。

出生率は1・16%と世界主要国のなかで最低。また長寿を誇る日本とは
対照的にロシア人の平均寿命が短命化しており、男性は59歳、女性は73
歳。主因は自殺急増、アルコール依存、そして殺人の増加などだ。
同調査に拠れば、死刑復活を望む声も50%を超えたという。

ロシアは人口1億5000万人弱。毎年70万人の人口減があり、GDPは世界
12位、ひとりあたりのGDPは8900ドルと統計的には見られるが、富の分
配が不公平であり、プーチンの眷属、友人らが利益を独占し、せっせと海
外へ資産を移している。

このような社会基盤の腐食現象、融解がなし崩しにロシア社会を蝕み始めた。

にもかかわらずプーチン大統領は「核戦争を辞さず」「西側がカリニング
ラードを抑えたら、ロシア軍は48時間以内に反撃できる」「中東の安定の
ため地域への支援を続ける」などと獅子吼する。

そんな強気の、金のかかる外交をやっている閑があったら、失業率を減ら
し、企業効率化合理化を推進し、海外からの投資を呼び込み、生活をゆた
かにするべき政治をやって欲しいというのがロシア庶民の望みである。
   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 日本株は、いまからが大勝負期となって日経平均は30倍に
 「アホとちゃうか」と無視する投資家が殆どだろう。ところが!!!!

  ♪
エミン・ユルマズ『米中新冷戦のはざまで日本経済は必ず浮上する』(か
や書房))
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

日本の株式市場に大相場がやってきて、株価は向こう40年で30万円になる
と世紀の大予言。いったい、このような大法螺もしくは世間を驚かせる珍
説を吐く「眉唾エコノミスト」って、何もの?

なにしろ令和時代に日経平均は30万円にまで跳ね上がるなどと啖呵を切る
予言を誰が信用するのだろう?

というわけで、消費税増税が強行され、景気後退予測が主流の論壇状況を
前にすれば、誰もがするように、眉にべっとりと唾をつけて読み出した。

いやはや面白いのだ。

景気判断を企業の盛衰の求め、経営者の質を重視するのはエコノミストの
基盤だが、著者がカバーするのはカジノ、ポケモン、日本の浮世絵という
ジャンルに埋もれたビジネスチャンスであり、投資家があまり関心を抱か
ない世界である。

日本のエコノミスト、とくに悲観論者が支配的な経済論壇のなかでも、政
策的誤謬を指摘する一群の人々にまざって政府への建言に生きがいを見出
すエコノミストや学者、最近はMMT理論が流行。なんでもかんでもアメリ
カの亜流という経済評論家が多い。

他方、少数派の楽観論者も存在しているが、まともな楽観論は、評者(宮
崎)の見渡すところ、一部から「法螺吹き武者」と呼ばれるドイツ証券出
身の武者陵司氏くらいだろう。

 そこで著者であるエミン・ユルマズ氏の来歴をあらためると、なんとこ
の人、トルコからの帰化人。しかも東大に学び生命工学の博士号。日本に
帰化して、ながらく野村證券にいて日本株を売ってきたそうな。

惹句に「トルコ出身の天才エコノミスト」と謳われているが、出発が金融
工学ではなく生命工学という立脚点に、評者は注目した。それなら相場を
長期的スパンで解析してくれるに違いないと思ったのだ。

第一の着眼点はジャポニズムが飛躍株の潮流になるという。

第二にカジノはラスベガスとか、マカオとか治安の良い都市で発達し、マ
カオが香港の二の舞になるとするなら極東のカジノ・ビジネスは日本に移
るだろうとみていること。

第三が香港の國際金融都市機能が失われるのは時間の問題だが、アジアの
金融ハブはシンガポールへ移行するかと言えば,NOで、東京であるとい
う。理由は「シンガポールの実質支配層が華僑。要は中華圏」。したがっ
てグローバル・マネーは中国圏を忌避するからだと予測する。とくにこの
ポイントは評者の認識に通底する。

第四に「ここ30年、日本は長期の停滞期にあり、若い投資家たちは香港
株や中国株に特化していた」。

日本株プロパーはおじいちゃんが主力で引退期にはいり、つぎの若い世代
は日本株にもどるというのが新潮流になること。ポケモン、世界一流の
ウィスキー、欧米で人気がでて日本酒。ゲーム機などでもジャポニズム、
そして大きな市場がインドとその先の中東、アフリカにひらけているでは
ないかと注意を喚起する。
 
しかし、これらは本書の肯綮の一部でしかなく、下記こそが著者の言いた
いポイントである。

1878年(明治11年)日本に株式市場が生まれ初値が130円だっ
た。1920年に日本株はピークを打って549円(ただし明治の一株は
73・6株に増えているので実際は40406円、42年間に、じつに
297倍となった!

戦後の1949年(昭和24年)、日本株は再スタートを切った。初値が
172円86銭だった。ピークの平成元年(1989年12月)、バブル
絶頂期で、38915円と、40年間で、じつに225倍となっていた。
 こうした市場の長期的展望に基づいた歴史データから未来を見渡せば、
いまから40年後、日本株は、どう抑制的に見ても30倍になる。それさ
え極力控えめの数字である、とするのである。
             
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READESRS‘ OPINIONS 読
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)主演女優の麻薬疑惑とかで、来年のNHK大河ドラマが2
週間遅れてはじまるとか。

その報道に付随して「麒麟が来る」の内容紹介があったので、見ると、明
智光秀が主人公として描かれるという前宣伝がありましたが、どうやら総
花的な、戦国武将の絵巻のように、斎藤道三vs信長から始まるようです
ね。様々な武将像の物語で明智はどうやらワンノブゼムとして扱われる気
配です。

せっかく宮崎さんの『明智光秀 五百年の孤独』(徳間書店)を読み終
え、このような明智評価がNHKでどこまで深追いされるのか大河ドラマ
を愉しみにしていたので、がっかりです。(HF生、京都)


(宮崎正弘のコメント)近年の大河ドラマは女性が主人公に移行してお
り、雄々しさよりフェミスズムの世界。史実など二の次で、したがって歴
史的事実は軽視されがちのものが量産されてきました。

明智光秀も時代的にはまだ復権するチャンスはすくないものの、こういう
機会をとらえて読書界では明智本がすでに十数冊、書店に並び始めていま
す。そういう効果があったことは事実でしょう。


━━━━━━━━━━━━
「わが祖国」を聴きながら
━━━━━━━━━━━━

          
       渡部 亮次郎

高く済んだ秋空の下(もと)、ひさしぶり、MDでスメタナの「わが祖国」
を聴きながら、落葉で金色に輝く公園の道を散歩した。いつもは「ラジオ
深夜便」の録音を再生したのにつづいて聴くのはモーツアルトかベートー
ヴェンなのに。

なにか壮大で厳粛な気分に浸ることができるからである。とても演歌や
フォークソングではこうは行かない。祖国、国土、独立、さらに故郷の風
物への愛を強烈に感じる。

連作交響詩『わが祖国』 (わがそこく、Ma Vlast) は、ベドルジハ・スメ
タナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲された6つの交響
詩から成る。スメタナは聾唖者になっていた。

全6作の初演は、1882年11月5日、プラハ国民劇場横のジョフィーン島にあ
る会場で行われた。この曲は、近来、毎年行なわれるプラハの春音楽祭の
オープニング曲として演奏されることが恒例になっている。

1 ヴィシェフラド  2 ヴルタヴァ  3 シャールカ  4 ボヘミアの牧場
と森から  5 ターボル  6 ブラニークの6曲から成るから、通しで聴け
ば1時間20分ぐらいかかる。

音楽を学ぶためにプラハへ赴いたスメタナは、ある貴族の家の音楽教師の
座を獲得し、1848年には、作曲家フランツ・リストからの資金援助を受
け、彼自身の音楽学校を設立した。

1874年に梅毒に起因して聾唖(ろうあ)となるが、作曲活動を続け、この
出来事の後に書かれた代表的な作品が『わが祖国』である。

1 ヴィシェフラド
『高い城』とも訳される。かつてボヘミア国王の住んでいた、プラハの大
きな城が描かれた作品。1874年に作曲された。吟遊詩人が古代王国の栄枯
盛衰を歌う、という内容である。

この作品の冒頭に現れ、全曲を通じて繰り返し用いられる旋律の最初の部
分には、スメタナの名前の頭文字B.S.(=B♭−E♭)が音として刻まれている。

2 ヴルタヴァ 『モルダウ』の名で知られる。一連の交響詩群の中で最
も知られた作品であり、単独で演奏されたり、録音されることも多い。ヴ
ルタヴァ川(モルダウ川)の、源流近くからプラハへと流れ込むまでの様
子が描かれている。1874年に作曲された。 スメタナの故郷を思う気持ち
が現れている。

3 シャールカ 1875年に作曲された。シャールカとはチェコの伝説に登
場する勇女の名である。恋人に裏切られたことによって男への復讐を決意
した、という。そのシャールカが男の兵士達を策略にはめて皆殺しにす
る、という(男性にとっては首筋が寒くなる)内容である。

4 ボヘミアの牧場と森から 1875年に作曲された。ボヘミアの美しい風
景を音楽としたもの。途中、ドイツ風の歌やボヘミア風の歌といった民族
的な旋律も現れる。

5 ターボル 1879年に作曲された。ターボルとはボヘミア南部の町の名
である。フス派の人々の拠点であった。フス派の戦士の不屈の戦いを描い
ている。彼らの間で歌われたコラール『汝ら神の戦士たち』が用いられて
いるが、これは『ブラニーク』でも引き続き用いられる。

6 ブラニーク 1879年に作曲された。ブラニークとはボヘミア中部の山
地の名である。その山々の深い森の中にて1000年前のチェコ民族の守護聖
人と勇士達が眠っており、チェコ民族が存続の危機に瀕した時に彼らがよ
みがえって救いの手を差し伸べる、という伝説がある。

曲は、邪悪に覆われた祖国をその勇士達が勝利を収めて解放する、という
内容である。

ベドジフ(またはベドルジハ、ベトルジヒ)・スメタナ(Friedrich)
Smetana, 1824年3月2日― 1884年5月12日)

ビール(チェコ・ビール)の醸造技師の息子として、ボヘミア北部のリト
ミシュル(Leitomischl)に生まれた。若い頃にピアノとヴァイオリンを
学び、家族の参加していた趣味的な弦楽四重奏団で演奏していた。

父親の反対にも拘らず、音楽を学ぶためにプラハへ赴いたスメタナは、あ
る貴族の音楽教師の座を獲得し、1848年には、作曲家フランツ・リストか
らの資金援助を受け、彼自身の音楽学校を設立した。

1874年に梅毒に起因して聾唖(ろうあ)になっても作曲をつづけた。のち
1884年に正気を失い、プラハの精神病院へ収容され、この地で生涯を終え
た。ヴィシェフラトの有名人墓地に葬られている。

スメタナは、明確にチェコの個性の現れた音楽を書いた最初の作曲家であ
るといわれる。そのため、チェコ国民楽派 の開祖とされる。

彼の歌劇の多くは、チェコの題材に基いており、中でも『売られた花嫁』
は喜劇として最もよく知られている。彼は、チェコの民俗舞踊のリズムを
多用している。

また、彼の旋律は民謡を彷彿とさせる。同じ様にチェコの題材をその作品
中に用いた作曲家として知られる アントニン・ドヴォルザークに大きな
影響を与えた。

主な作品

歌劇
『ボヘミアのブランデンブルク人』(1862)
『売られた花嫁』(1863)
『ダリボル』(1867)
『リブシェ』(1872)
『二人のやもめ』(1874)
『口づけ』(1876)
『秘密』(1878)
『悪魔の壁』(1882)
『ヴィオラ』(未完)

管弦楽曲
祝典交響曲 作品6(1853)
交響詩『リチャード三世』(Richard III)作品11(1857-58)
交響詩『ヴァレンシュタインの陣営』作品14(1858-59)
交響詩『ハーコン・ヤルル』(Hakon Jarl)作品16 (1861-62)
連作交響詩『わが祖国』(Ma Vlast)(6曲)(1874-79)
祝典序曲 ニ長調 作品4(1848-49)
プラハの謝肉祭

室内楽曲
弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』(1876)
弦楽四重奏曲第2番ニ短調(1882-83)
ピアノ三重奏曲ト短調作品15(1855)
『わが故郷から』(ヴァイオリンとピアノのための、2曲)(1880)

「わが祖国」の初演から100年に当たる1982年に、記念演奏会が東京で開
催された。(演奏は、ヴァーツラフ・ノイマンの指揮によるチェコ・フィ
ルハーモニー管弦楽団)同公演はライブ録音され、翌年レコードとして発
売された。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2007・11・14

       

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メルボルンのモーテルで発見された中国人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

山岡鉄秀


──────────────────────────
2019年11月28日 メルボルンのモーテルで発見された
中国人の遺体が物語ること
───────────────────────────


現在、オーストラリアでは中国人スパイの政治亡命申請が
大きな話題となると共に、改めて中国に対する警戒心が高まっています。
中国は即座に否定していますが、中国があらゆる分野で浸透工作を行って
いる事実を裏付ける証拠はたくさんあります。

クライブ・ハミルトン教授による
中国による浸透工作の実態を暴いた著書
「サイレントインベージョン」がベストセラーとなり、
アメリカが明確な対中対決姿勢を打ち出した文脈で発生した
今回の中国人スパイ亡命事件はドキュメンタリーでも放映され、
大変な衝撃をもたらしました。

豪メディアは11月23日、香港、台湾、オーストラリアで
スパイ(工作)活動を行ってきたとする王力強(Wang Liqiang)が
オーストラリアへの政治亡命を申請したことを伝えました。

王氏はまだ27歳と若いのですが、
彼が人気報道番組「60ミニッツ」で証言した内容は、
香港で彼の上司だった人民解放軍情報将校の実名を含めて、
実に生々しく、信憑性を感じさせるものでした。

たとえば香港では、全ての大学に工作員を送り込み、
味方のふりをして、香港民主化、独立支持派のグループに
潜り込ませる。そして、リーダーやメンバー、
およびその家族の個人情報を取得し、
公に晒すことで恐怖を与えて黙らせる。

彼や彼のボスのようなスパイ(工作員)は、
普段は上場企業の社員という表の顔を持ちながら、
対抗勢力の監視と浸透工作、メディアの取り込み工作を行い、
それに必要な資金を企業から支出させる。

また、王氏は、台湾で独立派を落選させる工作や、
香港で本屋の店主が拉致された事件に
直接関与していたと証言しました。

一方、中国・上海の警察当局は即座に、
「王氏は詐欺容疑で捜査されていた逃亡犯で、
2016年には詐欺罪で懲役1年3か月の
執行猶予付き有罪判決が確定していたが、
今年2月にはさらなる架空の投資話で大金を騙し取り、
警察が捜査を開始する直前に香港に逃亡した」
と発表しました。

これに対して、オーストラリア国内では、
ジャーナリストも政治家も
「性急に結論には飛びつかず、慎重な審査を行う」
という論調が主流となっています。

しかし、時を同じくして、
驚くべきニュースが飛び込んできました。
日本では読売新聞が報じましたが、
中国の情報機関が、オーストラリアで
今年5月に行われた国会議員選挙に、
ある中国系オーストラリア人男性を
立候補させようとアプローチしていたというのです。

この男性はオーストラリアに帰化している32歳で、
高級車販売ビジネスを営み、与党・自由党員でした。
中国の情報機関はこの男性に、
百万豪ドル(7500万円)を供与する見返りに、
中華系住民が多いメルボルン東部の選挙区から
立候補するように説得していたそうです。
もちろん、目的はこの男性を中国政府の傀儡として
オーストラリアの国会に送り込むことです。

なぜそんなことがわかっているかというと、
その男性はその経緯を
オーストラリア当局に通報していたからです。

そして、その男性は選挙前の3月に、
メルボルンのモーテルで遺体で発見されたのでした。

このことが報じられるわずか三日前、
元ASIOのトップ、ダンカン・ルイス氏は、
地元紙のインタビューの中で、
「中国がオーストラリアの政治を乗っ取ろうとしている」
と警告は発したばかりでした。

ASIOはこれまでも繰り返し、
「外国政府による浸透工作が前例のない規模で行われている」
と警告を発し続けて来ました。
もはや、疑う余地はありません。
これはもちろん、日本を含めた多くの国で実施されています。

翻って、日本政府は習近平国家主席を来春、
国賓として迎えると発表し、
政府高官は日中関係は完全に正常化し、
良くなっていると言って憚りません。
その一方で、中国共産党は
国内で習金平主席の中日友好政策が
大成功していることをトップニュースとして伝えています。

これは何を意味しているでしょうか?

中国共産党による対日工作、とりわけ、
政界工作は既に大成功を収めているということに他なりません。

習近平国賓来日を阻止できなければ、
日本は再度国家存亡の危機を迎えることになるでしょう。

( 山岡 鉄秀 :Twitter:https://twitter.com/jcn92977110 )


━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◎安倍内閣はトランプ大統領並みに前政権のレガシーは
廃止したら如何か:前田正晶

私は悪夢の民主党政権の紛う事なき負の遺産である原子力規制委員会など
を、安倍内閣が何故存続させているかが解らないのだ。その委員会はこの
度女川原発の第2号機を安全とあると決めたようだ。一見良い話のようだ
が、実態というか現実はそうではない雲行きではないかと危惧する。

私はこの委員会の判定以上に問題だと思うことがある。それは「地元民の
再稼働賛成を得られるか」という難関が何時も残っているから言うのだ。
確かに福島での前例を見れば「これが我が地元でも発生すれば大変な事態
になる」と地元と首長が危惧するのは理解できないでもない。だが、現実
では、かの委員会ですら安全と承認した原発を、原子力発電が如何なるも
のかを熟知している訳でもない地元民が、権威あるはずの規制委の決定に
反抗するのは矛盾ではないかと思う。地元民には火力発電依存が地球温暖
化の一因であることよりも、万が一の際の自分たちの安全を優先して考え
ているのだろうと思う。

それに反対の声を首長なり誰なりが上げる背景には、私が想像を逞しゅう
すれば、反対する扇動役、即ち原発反対派の存在があるのだろうし、小泉
純一郎元総理のような偉い方が「原発反対の旗を高く掲げておられる」と
いうようなことの影響も出てくるだろう。何十年前だったか、アメリカの
オレゴン州ではでは原子力発電所の導入反対派に「電気がなくなるのと、
万一の災害の危険性の何れを採るか」との論旨で、地元を説得したそう
だ。だが、何とこの原発は後に停止されていた。

だが、今やこのオレゴン州におけるような説得法は福島の現状を見れば、
とても有効とは考えられなくなっているだろう。私は地元に言い聞かせる
べき重要な点は「福島の例に懲りて、火力発電に過剰に依存するように変
更した結果として、地球温暖化を促進したような形となった。そして、今
年のように我が国を襲った台風が異常にまで増えて全国各地で大きな災害
を被ることと、原発は温暖化を促進することがない事の何れを採るか」だ
と考えている。だが、地元民がこの論法を何処まで受け入れるかには疑問
の余地は残る気がする。

私には原発の再稼働が小泉環境大臣の所管の件であるとは思えないのだ。
経産省が推進すべき案件だと思っている。だが、ミーハーの範疇に入るよ
うな一般の地元民には、梶山経産相の一言よりも小泉環境相の発言の方が
影響力がありそうで怖い。

私は電力供給事情を思う時に、非常に単純な考え方をすれば、都内を一寸
移動すれば解ることで異常ではないかと思うほど所謂「タワーマンショ
ン」の新増築の数の多さに圧倒されるのだ。また、オフィスビルはと見れ
ば、ここというビジネス街や中心地には、住友不動産は気が触れたかと思
うほど大型の物件を建てまくっているのだ。私はこれらの建物は全て新規
の電力需要者だろうと思って眺めている。私はこれらを手がけている不動
産業者たちは電力の需要と供給をどう考えているのかなと、疑いたくなっ
てしまう。それだけではなくて、上下水道の設備だけでも大変だろうなと
思っている。

火力発電の燃料については化石燃料の代替に木質バイオマス燃料の電力会
社向けの輸入も促進されていると聞かされている。これは確かに有効な対
策の一つであると思うので、もっとす推進されて然るべきではないか。で
はあっても、その程度で我が国の火力発電依存による地球温暖化に歯止め
がかかるとはとは、現時点では考えられないのだ。私が最後に問いかけた
いことは「このままでは来年も再来年も大型台風が襲ってくる危険性を回
避できないとしたら、貴方は如何に対応すれば良いと思いますか」であ
る。だが、これとても即効性は余り期待できないのではないかな。


◎「閃き」を信じるべきだったと悔やむ
(直感としても良いかも知れない):前田正晶

私は22日の韓国の「GSOMIAが失効停止を条件付きで延期する」と発表す
る5時間ほど前に、「韓国は破棄するだろう」と仮定して論じていた。今
になって繰り言を述べても詮ない事だが、この一文を書いている時には得
意とする「閃き」というか直感的には「破棄はない」と出ていたのだっ
た。だが、どう考えても文大統領のこれまでの徹底した反日的な振る舞い
と南北統一による高麗連邦の創設の理想に燃えている実績を見れば、理論
的には破棄しかないと考えるのが妥当であるとの考え方に自らが負けて
「破棄」を選んでしまったのだった。

その何時間か後になって「破棄しないと記述しておけば、どれだけ格好良
かったか」と悔やむことになってしまった。私は事がスポーツの勝ち負け
を常に試合開始前の閃きで予測してほとんど外れたことがなかったという
「確固」たる実績を誇ってきた。だが、この場合の閃きと韓国の国家とし
ての方針というか態度を予測するのでは性質も重みも全く異なる。それ故
に「閃き」よりも理屈を優先してしまったのは、残念なことだった。私は
こういう優柔不断なところが自分の弱点だと以前から自覚している。

ということは「自分は二つに一つという決断を迫られた場合に、直感を捨
ててどうしても理屈と理論と確率を優先して判断してしまう傾向がある」
と承知していながら、「閃き」で人生の重要な決断までもしてきたことを
忘れて、理屈にすがってしまうのだとの反省でもある。換言すれば、私に
とっては選択肢が多い決断を迫られる方が容易であって、二者択一の決断
の方が遙かに難しく、また往々にして「閃き」を軽視して読み損なってし
まった実績もあったということ。一瞬、頭の中が真っ白になって、判断能
力というか理性などが何処かに飛んでしまう状態になるようだ。

重大な物事というか事案の判断などということは、かくも難しいものだと
思って事に当たってきた。1971年に全く予想も夢想もしていなかったアメ
リカの会社からの勧誘があった時などは、将にこれ以上はないという人生
を賭けてしまうかも知れない難しい「二者択一の決断」だった。この際
は、後になって思い当たったのは「30秒ほど考えて、自分の為になるなる
という閃きを信じて、行きます」と答えたこと。「17年も育てて頂いた会
社にどれほど迷惑をかけるかなどということよりも、自分の為と大変な挑
戦を敢えて仕掛けよう」ということだけしか脳裏に浮かばなかった。

ここまでで何か言いたかったかと言えば「何か決断をする時には閃きとい
う名の直感を採るか、理論・理屈・成功か不成功かの確率と周囲に与える
影響等々を慎重に考えて時間をかけて決断するか」という点である。私は
人生においては「自分の方に向かって流れてきた事の有り難さを尊重して
して、これが自分の運命である。それを受けて未来を切り開けるかどうか
は自分の能力次第」と割り切って、会社を変わるというようなこれ以上な
いような重大な運命を受け入れてきた。

「その運命などは何時何処からどのような形で自分に向かってくるかの予
測など出来る訳がないし、その運の是非や質をどのように判断するかが当
人の実力次第である」と認識してきた。「予期していなかった方角から私
に向かってきた運命には逆らえない」という閃きに従ってきたと言えるだ
ろうか。

今回のGSOMIA云々の読みは人生の重大事では勿論なかったが、「閃き」を
妙な理性と理屈が曇らせてしまったのだと反省している。事相手が韓国と
なると、この先には未だ鋭意交渉すべき難航が予測できる案件が山積して
いる。ではそれらの諸問題がどのように進み、解決されるかされないかに
ついては、何の閃きも来ていない。だが、韓国だけを相手として話し合っ
て行きだけでは、事は捗らないとの予感がある。即ち、海外向け情報発信
を強化して、諸国を味方につける努力をしないことには、先日のTIMEの記
事のような基本的な誤解と誤認識が世界に蔓延しかねないと危惧する。



◎ 反日は韓国人にとって気持ちがいいものではありますが、
米国を敵に回してまでやることではないと言う損得勘定が働いたのでは
ないでしょうか?彼らの損得勘定は日本人以上に敏感です。ですので、
是非はともかく、在日の皆さんの商売は上手いのです。

今回の日本の反応で反日は損であるとの感覚が韓国人に生まれれば、それ
だけで安倍首相の価値があるのです。今までは反日をすれば、韓国は得を
したのですから!私は全てではないけれど、一定以上の韓国人は心に思っ
ていること(親日感情)が態度に出たのではないかと感じています。

先日、BSプライムで旧自民の御三方(石井一、亀井静香、武部勤)が韓国問
題を語っていましたが、彼らに任せたら、今まで通りの延長で何ら改善な
どあり得なかったと感じた次第です。やはり、旧自民は日本は悪いことを
したと言う自虐感に縛られ反日もやむなしとしていたように感じました。
ひょっとしたら、彼らは韓国人の反日を利用でもしていたのかと・・・?
まぁ、そんなことはないでしょうが、自虐感で外交などできる筈がありま
せん。

長期政権だけで安倍首相は何もできなかったと言う輩がいますが、そんな
ことはありませんね。これも短期政権で異常なマイナスを作り出した民主
党政権のおかげとも言えますが、この韓国との関係だけでも一歩前進した
と!彼らの心情を考えると、リベラル感覚では絶対に後退しかありません
ので。

桜を見る会糾弾などパフォーマンスでしか存在を強調できない野党の姿勢
は、結局は韓国・中国の反日、北朝鮮のミサイルとよく似ていますね。出
自はともかく、パフォーマンスでは現実を乗り越えることができないのは
民主党政権で証明済みです。同じことを韓国の文政権でも行っています。
                           佐藤隆一拝


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
29 日の東京湾岸は久し振りの快晴、爽快。

ジャーナリストは先に結論を言う。以後、順次その理由を言う。NHKで政
治記者として禄をはんだので、その習慣が抜けない。

27日夜の過食が祟って28日の血糖値「168」。血圧のみ正常「130」

28日の東京湾岸は朝から雨。傘を差しての散歩となった。散歩は医者か
ら健康のためと義務付けられているもの。流石、都立猿江恩賜公園には他
に散歩者は居なかった、当然。しかし公園の散歩道は銀杏の落葉でゴール
デン・ロード。

翌日配信予定のメルマガも完成してしまったので仕方なしCDを聴いて居
る。1000枚ぐらいある。死ぬまで聴ききれないだろう。
                         読者:6003人





規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。