政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針5238 号  2019・11・24(日)

2019/11/24



□■■□──────────────────────────□■■□
 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5238号
□■■□──────────────────────────□■■□

        
      2019(令和元年)年 11月24日(日)



          パンダ・ハガーたちが北京に集合:宮崎正弘

                今年60のお爺さん:渡部亮次郎

ウイグル人弾圧の"主犯"を国賓招待ってどうなの: 北野幸伯


                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

      

                購読(無料)申し込み御希望の方は
        下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/


━━━━━━━━━━━━━━━━
パンダ・ハガーたちが北京に集合
━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月23日(土曜日)
  通巻6283号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
パンダ・ハガーたちが北京に集合。中国劣勢の捲土重来を期して?
キッシンジャーに、ポールソン、しかし「言い出しっぺ」ブルームバーグ
は欠席
*********************************
11月22日は「良い夫婦の日」。それにちなんで「良い米中関係の復活」?

国際経済フォーラムはブルームバーグが提唱し、中国の国際交流センター
と共催。習近平に経済閣僚の劉鶴、外務担当の楊潔ち、王毅、中央銀行前
総裁の周小川らが中国側の顔。対して世界の銀行家、エコノミスト、閣僚
経験者が集ったが、なんといってもパンダ・ハガーの代表者はキッシン
ジャー元国務長官だった。

その隣にヘンリー・ポールソン元財務長官。日本からも川口順子元外相が
出席した。人民大会堂で開かれた国際フォーラムは、米中関係の在り方、
貿易戦争、BRI(一帯一路)などを議題とした。

このイベントの言い出しっぺはマイケル・ブルームバーグである。

ブルームバーグは大金持ち、経済ニュース専門メディアのブルームバーク
を創設し、共和党から民主党へ鞍替えし、トランプ批判の急先鋒でもある。

しかし米国内の世論は確固たる「反中」。米中貿易戦争で下手な妥協をゆ
るさないとする強い空気に押され、なにしろブルームバーは、「後出し
ジャンケン」で、大統領選挙に挑むわけだから、のそのそと北京に出向く
わけにはいかないのである。

すでにブルームバーグは予備選の緒戦となる州に登録を済ませ、スー
パー・チューズディではテキサス州とカリフォルニア州が加わる。つまり
3月3日にほぼ態勢がきまる政治日程に変更となったため、出遅れの回復
は望む薄だろう。

かくしてパンダ・ハガーの大集結も気勢の上がらないものとなった。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
謹告 愛読者の皆様へメルマガ「登録の切り替え」をお願いしております
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 登録の切り替えをお願いしております
 @@@@@@@@@@@@@@@@@
小誌の配信サーバーの業務終了に伴い、Melma!版はまもなく発信を終了し
ます。
配信が「まぐまぐ!」に切り替わります。これを機に小誌の題号も「宮崎
正弘の国際情勢解題」となります。
(1)登録を新しくやり直してください。
配信申し込みはこちら
https://www.mag2.com/m/0001689840.html?l=ivu076c88e
 (2)「まぐまぐ」への登録完了後、「メルマ」の解除はこちら
  http://melma.com/backnumber_45206/
以上で手続きは終わりです
      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1989回】             
 ――「支那を亡すものは鴉片の害毒である」――上塚(7)
上塚司『揚子江を中心として』(織田書店 大正14年)

           ▽

上塚の足は?南(安徽省南部)から?北(江西省北部)に転じた。
 
内陸の河は往々にして底が浅い。そこで船に繋げた曳き綱を「拉索的」と
呼ばれる人足が曳いて遡行する。年老いた拉索的の振る舞いから中国人の
生き方に思いを致す。

「老拉索的は三度の食事以外には、朝から晩迄陸に上つて檣の頂上に結び
付けた長い曳綱を以て船を牽く」。「可笑しからうが、悲しからうが、俺
は綱さへ牽けばそれでよいと云ふ風である。彼は考へるでもなし、悲しむ
でもなし全く牛馬の如くに動くのみである。強ひて樂しみを求めたら三度
の食後に吸ふ煙草位であらう」。月給はスズメの涙ほど。「何の爲めに生
きて居るか解らない、支那の下級者には常に此の種の者を見受ける」。

たしかに「何の爲めに生きて居るか解らない」。だが、彼らはそれなりに
生きている。

ここで久々に林語堂の『中国=文化と思想』(講談社学術文庫 1999年)を。

「中国人は遊んでいるときのほうが、真面目なことをしているときよりも
遥かに愛すべき人間であるように感じる。中国人は政治上はでたらめであ
り、社会上は幼稚である。しかし余暇の時間には非常に聡明で、理知的で
ある。そして中国人はたっぷりある暇を潰す楽しみをもっているのだ」。

かくして中国人は「十分な余暇さえあれば、中国人は何でも試みる」とい
うのだが、その試みを林語堂は書き出す。煩を厭わず書き連ねてみたい。

「蟹を食べ、お茶を飲み、名泉の水を味わい、京劇をうなり、凧を揚げ、
蹴羽根で遊び、闘鶏を眺め、麻雀卓を囲み、博打をやり、衣類を質に入
れ、なぞなぞをし、花に水をやり、野菜を作り、果樹を育て、囲碁を打
ち、小鳥を飼い、人参を煎じ、入浴を楽しみ、昼寝を死、子供の相手にな
り、お喋りに興じ、食べたり飲んだり、拳をしたり、手相を占ったり、手
品をしたり、書道をしたり、芝居を見物し、銅鑼や太鼓を叩き、笛を吹
き、怪談話を語り、漬物を漬け、胡桃を手の中で回し、鷹を放し、鳩を飼
い、廟を参詣し、山に登り、ボートの試合を眺め、闘牛を見物し、媚薬を
飲み、阿片を吸い、町をぶらつき、飛行機を眺め、日本人を罵倒し、白人
に好奇の目を向け、西瓜の種を齧り、政治を論じ、お経を読み、深呼吸を
行い、座禅を組み、法会を催し、香を焚き、蟋蟀を捕まえ、ワンタンを食
べ、盆栽を世話し、お祝いを贈り、叩頭をし、子供を産み、高鼾を立てる」。

林語堂に依れば、中国人は常日頃ここの挙げた60種程で暇潰しを試して
いることになるが、改めて数えると43番目に「日本人を罵倒する」が『ラ
ンク・イン』している。

どうやら「日本人を罵倒する」ことは、「たっぷりある暇を潰す楽しみ」
の1つらしい。

?南の東北部に位置する寧国府でのことだ。

この街を囲む城郭も構造は雄大だが、「此處も同じく、其の一部局を除い
ては甚だしく荒廢に歸して居る」。半世紀昔の太平天国の乱によって破壊
されたものだ。そんな街とはいえ師範学校があり女学校があり「福音(メ
ソヂスト派)經營の?南中學がある。何れも百餘名の生徒を収容し、新式
の?育を授けて居る。佛人經營の天主堂は、城の西南隅、一段高き所白壁
嚴として城下を俯瞰して居る」。かくして「歐米人の平和的施設は思つた
以上に手が廣まつて居る」。

安徽の野を西へ西へと進」む。汗でシャツを濡らしながら歩いていると、
「佛蘭西人と覺ゆる天主?の牧師が二人、馬を走らせて吾等を追越し
た」。上塚らを怪訝な目で向ける2人を見て、「此の未開な、不便な土地
に分け入つて、一意神の?を説く彼等の宗?的犠牲心に心動かされずに居
られ無い」。かくて「ローマンカトリツクの眞?な法服が、丘の彼方に消
え失せる迄見送る」のであった。

さらに進む。荷物運びの人足を1人連れただけで旅する天主教の牧師に出
会う。
             

(宮崎正弘のコメント)たしかに「日本を罵倒するのは中国人にとって娯
楽の一種」とは、NYタイムズも書いたことを思い出しました。出典は林
悟堂でしたか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)世の中、これほど知性が劣化し、兇悪化し、莫迦がはびこ
ることになったとはいえ、忠臣蔵を算盤でデフォルメするという映画
(「決算! 忠臣蔵」)の出現には驚きました。コミカルに描くこと自
体、大義に準じた義士らを莫迦にするにもほどがある。

怒りが湧いてくるのは、少数派なのでしょうか?(HG生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)『忠臣蔵』は日本人が涙する定番。12月14日
の討ち入り前に、毎年のように映画が作られました。

忠義という観点に絞り込んで戦前はもっと盛んに芝居に映画に小説にな
り、武士道精神の誉れとして賛美された。恐れをなしたGHQは、忠臣蔵
の上演を禁止しました。独立後、すぐに創られた映画も、最初の頃は大
義、忠誠などが主要テーマだったし、NHKの大河ドラマも、そうでした。

中味も解釈も酷くなったのは、むしろ近年でしょう。

しかし江戸時代から語られていないことがあります。

赤穂浪士はなぜ立ち上がったのか。保科正之に危険視された山鹿素行は、
赤穂藩お預けとなりました。山鹿素行は『中朝事実』を顕した尊皇の思想
家。その山鹿が赤穂藩で、講義をしていた。その思想的影響力が、藩士に
どれほどの影響力を持ったか、この重大な側面がちっとも重視されていな
いという歴史認識の欠陥があります。



━━━━━━━━
今年60のお爺さん
━━━━━━━━


   渡部 亮次郎


「村の渡しの船頭さんは 今年六十のお爺さん 年を取つてもお船を漕ぐと
きは 元気いつぱい櫓がしなる それ ぎつちら ぎつちら ぎつちらこ」

「船頭さん」の一番。「かもめの水兵さん」などと同じく作詞は武内敏
子、作曲は河村光陽。

太平洋戦争直前(1941年)に発表された歌で、「六十のおじいさんです
ら、村のためお国のために休む暇なく働いているのだから、君たちも早く
立派な人間になってお国のために尽くしなさい」というメッセージが込め
られているそうだ。

このような童謡にさえ、そうしたメッセージがこめられる時代だったんで
すね。それにしても60歳のおじいちゃんですら働いている、とは…。うーむ。

あの時代、戦争だったから、老若男女のうち若い男は戦場に赴き、女性が
社会を運営していたのだから「老人」が働くのは当然だった。いまに労働
力が少なくなってきたら80歳でも働かなくてはならなくなるかもしれない。

今の日本で「60」を老人と考える人は僅かだろうが、昭和16年、今から70
年前は少なくとも60歳は「老人だったのである。

常連t的投稿者・平井修一さんの調べによると、世界各地での定年事情を
ニールセン・カンパニー合同会社が調べている。オンライン調査で2010年
9月に、アジア太平洋、欧州、中南米、中東、アフリカ、北米の世界53カ
国2万6000名以上を対象に実施した。主な調査結果は以下の通りだ。

■「年寄り」は70代から

何歳からが年寄りだと思うか、という質問に対し、日本では「70代」
(54%)、世界平均では「60代」(34%)という回答が最も多い。

一方、「80代」からが年寄り、と考えている人の割合が高いのは、北米
(43%)、中南米(35%)、欧州(32%)で、日本(4%)と比べても非
常に高い数値となっている。2012・11・03


         
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ウイグル人弾圧の"主犯"を国賓招待ってどうなの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

北野幸伯:国際関係アナリスト



習近平の国賓訪日を中止すべき4つの理由、魂胆は「天皇の政治利用」

国際・中国 ロシアから見た「正義」 “反逆者”プーチンの挑戦


来春に予定されている習近平の「国賓訪日」に、反対の声が上がってい
る。佐藤正久前外務副大臣は11月11日、「香港問題」「邦人拘束問題」
「尖閣問題」「日本食品の輸入規制問題」を挙げ、「4つのトゲを抜かな
いと国賓というわけにはいかない」と述べた。40人の自民党議員が参加す
る「日本の尊厳と国益を護る会」(代表幹事・青山繁晴参議院議員)も、
同じ理由で反対を表明した。筆者も、習近平の国賓訪日に反対している。
なぜなら、中国は天皇を政治利用した過去があるからだ。(国際関係アナ
リスト 北野幸伯)

米中戦争の最中に
中国に接近する日本

中国の習近平国家主席
ウイグル人を100万人も拘束し、香港では民主化デモを武力で弾圧する――
そんな国のトップと天皇陛下のツーショット写真が国際社会に与えるマイ
ナスイメージは計り知れない Photo:EPA/JIJI

 筆者が習近平の国賓訪日に反対する理由は4つある。

 1番目の理由は、中国への過度の接近が、同盟国である米国との関係を
破壊するからだ。日本人はほとんど意識していないが、世界は2018年から
「米中覇権戦争の時代」に突入している。トランプは2018年7月、8月、9
月と、連続して中国製品への関税を引き上げた。これで、世界は「米中貿
易戦争が始まった」と認識した。

 そして、同年10月、ペンス大統領がハドソン研究所で行った「反中演
説」後、「米中新冷戦」という用語が世界中で使われるようになった。

 問題は日本政府の動きだ。安倍首相は2015年4月、米国における議会演
説で、以下のように演説した。(太線筆者、以下同)

<米国国民を代表する皆様。
私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。
米国と日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこう
ではありませんか。? 希望の同盟――。
 一緒でなら、きっとできます。>

 非常に感動的なスピーチで、結果、日米関係は劇的に改善された。しか
し、今となっては、「口だけ」と批判されても仕方ない状況になってい
る。というのも、米国が中国に「宣戦布告」した直後から、日中関係は
「劇的」といっていいほど改善されている。

 戦争の最中に、同盟国が敵国に接近する行為を一般的に何というだろ
う?そう、「裏切り」である。日本は中国に急接近することで、同盟国米
国を「裏切って」いるのだ。

 それで、米国の日本への態度も変わり始めた。トランプは、大統領就任
後封印していた「日米同盟破棄論」や「同盟不平等論」を、再び主張し始
めている



━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2019年11月24日◇◆◇◆◇

▼唸声一言/GSOMIA終了直前の延長とさくらを見る会の野党のドタバタ騒ぎ

今回、日本の対応は何もしていないにも関わらず、韓国は米国に追い詰められてGSOMIAを嘘吐き延長としました。延長の条件にいつでもGSOMIAを終了できると一体、誰を脅しているのでしょうか?GSOMIA破棄延長は韓国の一人芝居に過ぎません。マッチポンプで大騒ぎしながら、脳内ドーパミンを活性化させているのです。韓国国内にウソを吐きまくって体面を整えていますが、韓国人はこんなウソも分からないアホばかりなのでしょうか?まぁ、そんなことはないでしょうが、本当にこんなバカげたウソを信じていたら、すぐに戦争でも引き起こしかねません。本当に危険な国と周辺国から思われます!

我が国ではさくらを見る会で朝日や野党が騒いでいるものの国民はつまらんウソのような話には関心がありません。安倍政権の支持率はそれほど変わらず、野党の支持率は下がるばかり、ただ単に憲法議論を避けるためにゴネていると言うことが国民にも分かっているかのようです。当の野党が一番くだらないと分かっているのではありませんか?特に旧民主党の先生方は4組8名の支援者をご招待として割り当てられていたのですから、全部合わせれば、支援者3200名にもなります。これを選挙とは別なんて誰が考えても納得がいきません。しかしながら、支持率を下げてまで、さくらを見る会で大騒ぎする野党は一帯、誰の為の国会議員なのでしょうか?同じことが韓国にも言えますが・・・。

では、今週号をお楽しみください。

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12548189149.html

2019/11/24 唸声




◎GSOMIA失効停止の中止では何も現実的には変わっていないのではない
か:前田正晶

悲観論者の私は康京和外務部長官の発言を見て「矢張り韓国は何も譲っ
ていないし、何も変えていないのでは」と本気で危惧するに至った。それ
は、彼女は「我々はGSOMIAを何時でも破棄する権利を留保している」とも
述べたし、「時間の余裕を稼いだ」とも別途発言したと知ったからだ。こ
れらの意見の表明が彼女の独断の見解に止まっていれば未だ少しは安心だ
が、文大統領の指揮下にある外務部長官が恣意的に物を言うとは考えにく
く、大統領の本心を代弁したと解釈できるのではないか。

前外務副大臣・佐藤正久氏は「GSOMIAには(康長官の発言のような)恣意
的な破棄を認める条文はない」と指摘しておられた。私は今日までの韓国
の国際法無視の数々の行動を見れば、今回の執行停止の中止の裏にはこの
ような無法な考えがあり、単に時間稼ぎを狙っただけの事だったと考えね
ばならないのかと、不安に思わざるを得なかった。即ち、時間を稼いでい
る間に我が国と「貿易管理手続きの変更問題について協議し合って、
GSOMIAの延期と交換条件(トランプ大統領の言葉を借りれば“quid pro
quo”だ)に持ち込もうとの魂胆だろうと読みたくなる。

即ち、そもそもこの管理手続きの変更を発表した後で「協議」が出来る
と思い込んで来日した韓国の担当部署の2人が、全く事の次第を知らずに
来た時点の状況から韓国側は全く変わっていないと言うか、「貿易管理手
続きの変更は、当事国の一方がその一存で決定する事であって、相手国と
の協議の対象ではない」という事が未だに理解できていないとしか思えな
いのである。でなければ、解っては来たが知らん振りをしているのかも知
れない。しかも、我が国が「安全保障に疑念がある」と表現した事をも曲
解しているのだ。

我が国は韓国を安全保障上信頼できないと言っているのではなく、韓国の
3品目の輸入品の管理が杜撰で世界の安全保障上に悪影響を及ぼす危険性
がある点について懸念を表明したのを認識できていないようなのだ。そこ
の解釈を誤って、我が国が韓国不信任論を唱えたと思い込んでいるのだ
し、半島からの労働者に関する大法院の判決に対知る報復手段であると、
ここでも曲解したのだとしか考えられない。この度の韓国側の延期発表
で、言うなればここまでの2件の事案では対話による解決の道はあるかも
知れない。とは言え、韓国は3年間も我が国の呼びかけに応じなかった事
は結局頬被りである。

だが、大法院の国際法を無視した判決問題の処理は残っている。それは被
告とさせられた会社の資産を差し押さえ換金するという時期は迫っている
という事だ。この件については、そもそも韓国が国内問題として処理する
べきことである。韓国は文議長を始めとして我が国が受け入れる事などあ
り得ない解決案を並べて、受けない我が国が間違っているといったような
アリバイ工作までしている。だが、私は「ボールは韓国のコートにある」
という我が国の主張は正しいとは思う。しかし、これまでに正しい主張が
通った事がない相手だけに先行きは不安だらけだ。

文在寅大統領政権はアメリカにあれほど圧された事もあってGSOMIAの執行
停止の中止にまでは踏み切ったが、未だ未だ解決すべき案件は厳然として
残っている。私は文在寅大統領が本心から日米韓の連携を尊重する事に完
全に踏み切ったとは見ていない。即ち、彼の本心は南北統一による高麗連
邦の創設と中国とロシアの仲間入りすることにあると見ているという事
だ。今回の時間稼ぎと康長官が言う決断が、4月の選挙に如何なる影響を
もたらすかだ。それまでに文大統領以下の進歩派が如何にしてレームダッ
ク化を回避できるかが鍵ではないか。



◎They are not making the things happening.:前田正晶

22日夜のPrime Newsで韓国のGSOMIAを条件をつけて失効させず、我が国の
貿易管理手続きの変更に関するWTOへの提訴を中止するとの発表を検討し
た討論の中で、実務を担当されてきた前外務副大臣・佐藤正久氏と通産省
の元貿易管理部長だった中部大学教授・細川昌彦氏に、恵泉女学園大学の
李泳采教授とともに反対側に着席していた共同通信出身の平井久志氏が、
再三その発言の内容に見せた認識と言葉の誤りを指摘された。私はこの専
門家であるべきはずの平井氏がその理解度と言葉の誤用を正された点に、
大いなる関心を持った次第。

掲題の英文はもしも和訳すれば「彼らは現実に何か事を起こしているので
はない」という意味になるが、これは屡々アメリカのビジネスパーソンた
ちが「現実の世界で何かを起こしているのは我々の方である」と言う時に
使う表現であり、「マスコミというのか報道機関が何らかの事を起こして
いるのではなく、我々が起こした行動を伝える役目を担っているのだ」と
いう指摘をしているのだ。もう少し具体的に言えば「彼らに恣意的な解釈
を盛り込先ずに、我々の真意を正しく理解して報道をしてくれる」との意
志の表現でもある。掲題の裏返しの表現は“We are making the things
happening.”なのだ。

ここから先に進む前に私の経歴の一部を振り返っておくと、1990年4月の
在職中から紙パルプ産業界の専門出版社の月2回発行の業界の専門誌に連
載を開始して2000年まで続け、94年のW社リタイア後には95年からは季刊
誌の英字誌も担当していた。同社へに寄稿は2013年に2度目の心筋梗塞発
症まで続けされて貰った。更に縁あって静岡放送では1996年から2008年ま
でラジオコメンテーターという役割を担当させて貰っていた。私はこの辺
りを称して「ジャーナリズムのほんの片隅に片足を入れていた程度」とい
うマスコミ人の真似事をしていたと言ってきた。

私は更に言っておきたい事は永年「真実は一つ」というマスコミのみなら
ず、多くの方が好んで用いられるこの表現は適切ではないと思っている。
私は「出来事が一つであり、その見方と評価は見る者の立ち位置と立場と
角度、思想信条、経歴・職歴によって全く変わってくるのであり、特に朝
日新聞の例が示すように報道機関次第ではたった一つの出来事が、朝日否
定派とは全く異なる事案のようになってしまう例が慰安婦問題のような結
果を生じるのだと考えている。繰り返して言うが「同じ出来事でも一寸角
度を変えて見れば、別の事件だったようになってしまう」という事。

その私が烏滸がましくもマスコミの批判をするのは適切ではないかも知れ
ないという留保条件をつけて、ここでは敢えて言わせて貰いたいのである。

22日に平井氏が何気なく言ったのではと、ある程度好意的に見ても良いよ
うな事があった。それは経産省が貿易管理手続きについて「韓国と対話を
再開云々」と記者会見で述べておられた点について、平井氏は「協議を再
開」と言ったのだった。そこで佐藤氏と細川氏に一斉に反論されて「協議
ではない。対話だ。この二つは全く異なる性質だ。我が国に協議をする意
図はない。貿易管理手続きの変更は我が国が決定する事であり、相手側と
協議をする性質ではない」と厳しく指摘されたのだった。「協議」といっ
た平井氏が知らなかったか迂闊だったかは分らないが。

私には平井氏が誤解していたのか、気安く「協議」を用いたのか知らぬ
が、彼が韓国がWTOへの提訴の手続きを中断と発表し、経産省が局長級ま
でに対話を行うと述べたのを「協議に応じる」と彼の立場から考えて(も
しかして深い慮りなく)解釈してしまったのかと思って聞いていた。この
言葉の問題の他にも、平井氏は何度か実務経験者である専門家に解釈の誤
りを指摘されていたが、私には「一つの出来事」でしかなかったこの貿易
手続きの変更が、共同通信の元幹部ですら別物に見えていたかのかと、報
道機関の解釈と報道の仕方の難しさを見た気にさせられた。

この度の韓国のGSOMIA失効停止を回避した件でも、韓国側の発表には「こ
こでは失効させないが、何時でも失効させられるようになっている」と保
留条件をつけてあった。だが、佐藤正久氏は「(有効)期間中に破棄でき
るという条文はない。1年の期間が終了する前の3ヶ月に通告する事でしか
出来ない」と指摘された。私にはこの協定文にこの規定があるかは解るは
ずがないが、これでは韓国がつけたつもりの留保条件は誤認識である。今
朝の時点ではこの件について確固たる指摘をした報道はなかったと思う。

また、韓国の康京和外務部長官の空港での談話では「これで貿易手続きの
変更の足がかりが出来た」という意味の言っていたように聞こえた。即
ち、外務部では「協議再開」と解釈していたようなのだ。すると、問題に
すべきは韓国側の発表が「協議」となっていたのを、外務省が「対話再
開」と和訳したが、経産省は飽くまでも細川氏の指摘のように「対話」と
発表したにか、この辺りは糾明して欲しい。即ち、韓国側はGSOMIAで譲歩
したのである以上「対話再開」程度で留め置かせないと思っているかも知
れないのだから。


◎岡潔先生を知ってゐる人は、日本国民中、何人ゐるだらうか。

岡先生は子供のとき、祖父から「他人を先にし、自分を後にせよ」とだ
け、徹底的にしつけられた。岡先生は、「このことが、後年数学を研究す
ることになって、どれだけ役に立ったか分からない」と述懐しておられる
のだ。私は長い間、その訳が判らなかった。しかし、岡先生のファンを以
て任じてゐる私としては、その訳を理解しなければならないと気が付い
て、真剣にその訳を自分なりに探ってみた。そして分かった。

他人を先にし、自分を後にするといふことは、「小我の自分」を徹底的に
抑止することである。小我とは、今のマスコミみたいに、ヤクザのやうに
開き直ることだ。「日本国憲法」の前文にある、「主権は国民にある」と
いふアメリカ的発想が、そもそも小我的なのだ。今の教育は、押しなべて
小我的である。だから虐めも無くならない。衝動的な殺人事件も頻発す
る。世に教育者を以て任じてゐる諸君よ、思ひ当たる節はないか。

戦前までの日本の教育は、紳士的であった。だから大東亜戦争と言ふ、ヤ
クザによって仕掛けられた戦争に負けたのだ。戦後は、今でも、ヤクザの
子分のやうなチャイナ、コリアに翻弄されてゐる。アメリカだって自国の
事しか考へてゐない。しかし日本は、紳士的であることをやめてはならな
い。なぜならば、日本は天皇の国だからである。天皇は日本の宝である。
従って日本は世界の宝なのだ。仮に日本を失くしてご覧。世界はますます
猛獣同士の、弱肉強食の、修羅の巷となって滅びるだらう。

だから、日本を失くしてはならないのである。そのためには、天皇を失
くしてはならない、そのためには、「小我教育」だけは、やめさせなけれ
ば成らない。憲法も、真っ先にまず明治憲法に戻し、そこから現代に合ふ
やうに、明治憲法の規定に従ひ、改正すればよいのである。「他人を先に
して自分を後にせよ」とは、まさに教育の鉄則ではないだらうか。

おなじことを終生、叫んでをられた方がいらっしゃる。谷口雅春先生で
ある。谷口先生は、心霊的な立場からも、占領憲法の不当性について警鐘
を乱打してをられたが、志半ばにして昇天された。世の中に活躍してゐる
谷口先生の弟子は多い。衛藤晟一参議院議員もその一人である。因みに本
日、11月22日は、谷口雅春先生のお誕生日である。岡潔先生と谷口雅春先
生は、日本の大恩人である。時間のある方は、図書館に行ってそれぞれの
方の御著書を繙いてご覧。いままで忘れてゐたことに出会って、はっとさ
れるだらう。北村維康


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

24日も午前中は雨、うんざり。草木には有益だろうが、散歩を義務付けられている私には不易。仕方なし、午後に期待。

23 日の東京湾岸は雨。仕方ナシ。つま先立ち300回。

私は大酒飲みだが、焼酎しか飲まない。ウイスキーは高価だし日本酒は甘
すぎる。日本酒をいただいてもどなたかにやってしまう。日本酒を飲まな
い酒飲みだということを知らない人は本当の友人では無い。わたしという
人間をよく知らないからだ。日本酒もウイスキーも醸造酒で私の舌には
合わない。

一戸、二戸の戸とはアイヌ語で「集落」という意味。八戸の次の十の戸が
岩手県の遠野市だ。岩手県にNHK記者として在住4年。遠野には豚コレラ発
生で取材に行った。60年近く前の思い出だ。東北進出進出を図っていたコ
カコーラからNHKの10倍の報酬を示されて入社を誘われたがその晩、局長
から政治部への異動を内示され、コカコーラ行きを断った、人生はカネ
じゃない夢を追うことだと思ったからだ。政治家相手の抜きつぬかれつは
私にあっていた。東京で初めて会ったのは事前運動をしていた森喜朗氏
(のちに首相)だった。人生これすべて裏口でやってきた森氏が何を間
違って総理になるとは神様も間違うことをやるという証拠だろう。
                          読者:6003人

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。