政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5234 号  2019・11・20(水)

2019/11/20




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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5234号
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      2019(令和元年)年 11月20日(水)



           人民解放軍兵士、香港の町中へ出現:宮崎正弘

                1億総白痴化は成った:渡部亮次郎

   雀庵の「台湾南部、嘉義城攻防の激戦」:“シーチン”修一 2.0

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

      

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人民解放軍兵士、香港の町中へ出現
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月17日(日曜日)弐
          通巻第6279号 
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人民解放軍兵士、香港の町中へ出現(昨年の台風被害以後初。400名が清 掃作業)
そして中文大学構内からは学生が誰もいなくなった
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区会議員選挙直前になって、武闘派学生らは戦術を急遽変更した。第一は 選挙優先。第二は休息、つまり兵力温存。第三は内部分裂を回避するため である。
 
香港の区議会選挙は24日に迫った。世論は民主陣営の優勢を伝えるが、 この選挙は日本でいうところの「民生委員」。政治的影響力は町内会の決 め事であり、地区の自治が香港政庁の政策決定にどれほどの影響があるか を考えると意義は薄い。

だが、今回の区議会選挙を民主陣営が重視するのは世論である。どこまで 民主陣営が票を伸ばせるか、それとも旧態依然とした地区のボスが選ばれ るのか。

中文大学のキャンパスから16日午後10時を期して、誰もいなくなった。
香港大学などでは占拠していた学生のなかでも穏健派が校内の清掃を始め た。武闘継続を主張していたグループは肩を落としている光景も散見され た。しかし紅勘駅にちかい香港科技大学では、17日早朝現在、まだ学生 の籠城が続いている。屋上から火炎瓶を投げるため、駅の周辺は清掃作業 ができないという。

道路が封鎖された地域の住民も総出となって清掃作業。交通アクセスが失 われると生活が維持できないからだ。地下鉄と海底トンネルが封鎖された ため、フェリーは九龍半島と香港島の便を増便した上、無料開放した。そ れでも長い列ができた。

親中派の数十人は政庁前に集まり「秩序回復有難う」と「感謝」の集会を 行った。


▼人民解放軍の柔らかな出動演出には、民主側も一本取られた?

人民解放軍兵士400名が道路の清掃作業に駆り出された。イメージ向上 作戦である。カーキ色の半そでシャツに黒の半ズボンといういでたちで、 ごみを片付ける。

がれきの山となった道路、トンネル、ハイウェイに散乱する投石用のブ ロック、鉄柵、火炎瓶の残骸など大量のごみを排除し、交通アクセスを回 復して香港の人々のライフラインを確保する。台風被害のあとの災害救助 である。人民解放軍の柔らかな出動演出には、民主側も一本取られた?
 
しかし香港市民の多くは「単なるジェスチャー」「兵士のボランティアで 政庁の要請はないと言っているが、見え透いた政治演出だ」と冷ややかな 視線を投げ、「逆にこれは解放軍出動の前触れではないのか」と不安視す る声が強い。

まさに「最初はボヤだった。対応を間違えて大火になった。つぎは焦土 だ」と以前に書いたが、香港は焦土のごとき、荒廃した都会に様変わりした。

地下鉄がとまったことは、ライフラインが成立しない。山手線がとまった ような事態だったのだ。

他方、刑務所の管理部隊が、政庁や長官公邸など重要箇所の警備のため、 配置換えとなった。警備側の配置転換が何を意味するのか。軍の投入の前 触れなのか。

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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1986回】                   
――「支那を亡すものは鴉片の害毒である」――上塚(4)
  上塚司『揚子江を中心として』(織田書店 大正14年)

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上塚は歩く。ひたすら歩く。歩いた先でお馴染みの「排便風景」に出くわす。

柳、杉、竹等の林が青い麥田の合間々々に點在して居る。路端の小部落も 多くは瓦屋根に白壁の比較的小奇麗な家で、如何にも此の邊の富裕さを思 はせる。道に面して至る所大便所の設けがある。肘掛椅子の樣な體裁で、 村人や通行人は人通りがあらうが有るまいが、悠々閑々として、長煙筒を 喰へながら用を足して居る。此れが村落又は小市の附近になると數間毎に 連つて居るから壮觀である」。

ここで上塚の大陸踏査から10年ほどが過ぎたより昭和4(1929)年11 月、玄界灘を渡り大連で下船し鉄嶺、長春、ハルピン、奉天などを経巡っ た後に天津を経て北京へ向かった里見?の『満支一見』(春陽堂 昭和8 年)を思い出した。

「北京の城壁が見えだしたので、窓外に目をやっていると、いずれ城外 に住むくらいの下層民だからだろうが、実に驚くばかり、野糞中の点景人 物が多い」。「あすこにも、こっちにも、あれ、まだあの先にも、という 風で、とてもすっかりは指し尽くせないくらいだ」。

ここで里見は、北京における野糞についてウンチクを垂れる。

「風のあたらない城壁の陰などで、長閑な日射しのなかで、悠々と蹲踞み こんでいるのを、遠くの車窓から眺めるのでは、決して汚い感じではな」 い。「成程、人間は、食って、寝て、ひる動物だ、という風な、元始的 な、且恒久的な、誠に暢々としたいい気持になる」と記した後、「話の序 でだから書くが」と無順炭鉱での経験を綴る。

「こういう点景人物の一人が残して置いた品物で、直径2寸ちかくもあっ たろうか、とても人間業とは思えないような見事なやつを道のべに発見し た。その時は黙っていたが、後日志賀に話しかけると、彼もまたその偉大 さに一驚を喫したものとみえて、ああ、知ってる、知ってる、とすぐに頷 き返したことがある」。

かくて、「何はしかれ、中華民国人の野外脱糞は、平原の遠景に点じて古 雅の興趣を増すと雖も、想いひとたび闇夜その遺留品を踏んづけざらんを 保せざるに及べば、転、悚然たらざるを得ないものと云うべきである」 と、結んでいる。

想像を逞しくするなら、旅行中の里見は「闇夜その遺留品を踏んづけ」た はずだ。この旅行に同行した志賀直哉は、闇夜の北京の街角で「その遺留 品を踏んづけ」て「悚然」としたそうだが、さすがの「小説の神様」も 「中華民国人の野外脱糞」の前には無力だったということだろう。

さて尾籠な話はこの辺で切り上げ、上塚の旅を急ぎたい。

上塚の眼は綿花の栽培に注がれる。

たしかに上海や通州辺りでは綿花栽培の試験場が見られるが、「如何にせ ん民度發達せざる支那農民の事とて、容易に舊慣を脱却して新法に依る事 を敢えてし得ない」。だから綿花の栽培方法も旧態依然たる儘であり、 「今日に於て何等官僚の跡を認」められず、「土地を虐使し、蒔種、収穫 の時期に注意せず、除草、間引き等に關しても何等考慮する所無し」。だ から増産など見込めるわけがない。栽培面積の割合に収穫量が少ないのは 当たり前だ。

「間斷なき土地の使用」こそ「土地虐使」の最たる一例と言える。作物の 輪作は「農業の重要なる原則」ではあるが、「一作物の収穫後數日を出で ずして、第二の作物を植え、其後直ちに第三の作物を栽培し」、寸時たり とも土地を休ませることがない。そこで「土壤は次作物の爲めに準備を遑 むの期無くして年々瘠土と化すは明から事なり」。

この件を読んで毛沢東の時代を考えた。激しい政治運動が全国規模で連続 し、国民の腦と体は休む暇もなく、かくて精神は「年々瘠土と化」したの ではなかったろうか。
             
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読者の声   どくしゃのこえREADEROPINIONS   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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(読者の声1)一連の即位式、大嘗祭を感動的に見ていて、ふと三島『蘭 陵王』にでてくる横笛の情景を思い浮かべました。
 三島由紀夫『蘭陵王』にかくあります。

「笛は武器とはちがった軽やかなしっとりした重みを指に伝えた。重みそ のものに或る優美があった。(中略)笛の吹き口に唇を宛てた時、私は何 気なしに、目を明け放れた窓へ遣った。その時窓外の闇には稲妻が閃いた」

するどい序奏は、りゅうりゅうと耳を打つ高音ではじまった。その音が芒 の葉のような或る形を描いた。私の心はしきりに野のくわ本科植物の尖っ た葉端が、頬をかすめる感じを描いた。(中略)節は次第に喜色を帯び、 リズミカルになった。かと思うと、再び厳粛になり悲壮になった」
「笛が、息も絶え絶えの瀕死の叙情と、溢れる生命の奔溢する叙情と、相 反する二つのものに、等しく関わり合っているのを私は見出した。蘭陵王 は出陣した」

雅楽が暢達にして雅に演奏され、日本人として深く感動しました。
   (BH生、京都)

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(読者の声2)首相の観桜会騒動は陽動で、本丸は国賓問題ではないか。 日本人が気づきだした。騙されてはならないだろう。
 
さて中共の独裁者が国賓? 中共の戦前の歴史は、解放と言うが実は殺人 放火略奪の強盗行為の歴史だった。戦後は毛沢東の暴政で8千万人が殺さ れたという。いまもチベット、ウィグルで弾圧が伝えられている。血だら けなのだ。

日本の国賓とは、政治制度が同じであることが必要だ。即ち自由民主主義 であることだ。現代の中共は国民の選挙を受けていないから、正統性がな い。ただの軍閥に過ぎないから国賓の資格がない。

もし独裁者が国賓として来日すれば、安倍首相の評価は下がるだろう。ト ランプも習近平と同格扱いでは喜ばない。それが中共の狙いだ。日本の評 価も下がるだろう。皇室の権威を下がるだろう。良いことは何もない。
    (落合道夫) 



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(読者の声3)本日(11月16日)の産経新聞「産経抄」が、小泉純一郎元 首相が新嘗祭に参列した際、「暗いから見えない。電気をつければいい じゃないか。」と言ったとか、新年祝賀の儀では、宮内庁から要請された 服装に従わず、「皇室ももっと改革が必要だ」と宣うたという話を紹介し ていますね。

この人物の軽薄さを顕わす発言として、かなり知られた話ですが、現在の 女系天皇容認論にも、同様の危うさを感じますね。

「Because they do, old boy」という言葉があります。10代の少年ならと もかく、いい大人が、教条的で賢慮に欠けた主張を行うことを揶揄する表 現です。

わが国において、天皇男系承継主義が長期間にわたり維持継承されてきた ことは、先人の叡智による伝統であり、これを一時の「多数決」などで覆 してしまってよいものか、賢慮をはたらかせれば、結論は明らかだと私に は思えます。この場合は、正確には「Because they have done for a very long time」というところでしょうか。

ところで、英語教育論ないし入試論ですが、本日(11月16日)の朝日新聞 で、駿台予備学校講師の増田氏が「私は、入試対策には、語彙を増やしつ つ文法・構文を正確に理解→日本語に直しながら精読→内容理解という、正 統派の取り組みが重要だと考えています。多読も速読もそのベースがある からこそ、効果が上がるのではないでしょうか。」と述べられていること には全く同感します。

正確な基礎力を身につけておればこそ、おのずから多読、速読できるよう になるのです。第一級の実力も身に着けていない教師が、しっかりとした 基礎を身に着けさせることもせずに、「一語ずつ日本語に訳していては追 いつかないので、英語のまま理解しなさい」として、「和訳はほとんどな いオールイングリッシュ」の授業(増田氏が述べる高校の現状)を、基礎 的学習も不十分な高校生に行うなどというのは、悲劇というより喜劇では ないでしょうか。

私のような、昭和30年代に占領軍による愚民政策に従った中等教育を受け た者は、今でも、そのことを恨めしく思っています。

少なくとも、教育体系については、戦前のものが優れていたのではない か。 古くは、東京都の学校群制度、京都府の小学区制などは、結局は私 立中学の全盛期を招き、中等教育に貧富の差を持ち込む「結果」になった のではないか(やっと、公立の6年制中等学校などができて、「修正」が 進んでいますが)。

「改革」を行うのは簡単だとしても、その影響は後世にまで大きく残り、 場合によっては(女系天皇容認論のように)、ひとたび崩してしまうと、 2度ととりもどせないことにもなるのです。

大阪市解体論、水道事業運営権売却論など、「変革」「改革」を主張する 方々は、自らの短慮も自覚・認識せずに、ずいぶんと「元気」な方が多い。

中江兆民が、『三酔人経綸問答』で次のように述べています。

「彼らはたいへん変革が好きだが、古いものを棄てて新しいものを採るの が好きだというのではない。ただただ変革するのが好きなのだ。善悪どち らでも、変革することが好きなのだ。破壊が好きだ。勇ましいところがあ るからです。建設を好まない。臆病のようなところがあるからです。保守 を一番好かない。一番臆病のようなところがあるからです。」(椿本祐弘)


(宮崎正弘のコメント)中江兆民は保守主義者。それも頑固なほどの保守 主義を貫いた人物として再評価したのが故西部邁さんでした。


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1億総白痴化は成った
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    渡部亮次郎

<1億総白痴化(いちおくそうはくちか)とは、社会評論家の大宅壮一 (故人)がテレビの急速な普及を背景に生み出した流行語である。「テレ ビというメディアは非常に低俗な物であり、テレビばかり見ていると、人 間の想像力や思考力を低下させてしまう」という意味合いが強い。

元々は、1957(昭和32)年2月2日号の「週刊東京」(その後廃刊)における、 以下の詞が広まった物である。

「テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずら りと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によっ て、『一億総白痴化』運動が展開されていると言って好い。」

又、朝日放送の広報誌『放送朝日』は、1957年8月号で「テレビジョン・ エイジの開幕に当たってテレビに望む」という特集を企画し、識者の談話 を集めた。ここでも、作家の松本清張が、「かくて将来、日本人一億が総 白痴となりかねない。」と述べている。

このように、当時の識者たちは、テレビを低俗な物だと批判しているが、 その背景には、書物を中心とした教養主義的な世界観が厳然としてあった と考えられる。

書物を読む行為は、自ら能動的に活字を拾い上げてその内容を理解する行 為であり、その為には文字が読めなければならないし、内容を理解する為 に自分の頭の中で、様々な想像や思考を凝らさねばならない。

これに対して、テレビは、単にぼんやりと受動的に映し出される映像を眺 めて、流れて来る音声を聞くだけである点から、人間の想像力や思考力を 低下させるといった事を指摘しているようである。>
『ウィキペディア』

都会でもいわゆる井戸端会議を聞くとも無く聞いていると、テレビが放っ た言葉や映像はすべて「真実」と受け取られて居る。だから納豆を朝夕食 べれば痩せる、といわれれば、ちょっと考えたら嘘と分りそうなものなの に、納豆買占めに走ってしまう。

識者はしばしばマスメディアが司法、立法、行政に次ぐ「第4の権力」と いうが、実態は、マスメディア特にテレビを妄信する視聴者と称する国民 の「妄信」こそが4番目の権力ではないのか。

手許に本がないので確認できないが、若い頃読んだものに「シオンの議定 書」と言うのがあり、権力(政府)がヒモのついた四角い箱を各家庭に配置 し、政府の都合の良い情報で国民を統一操作するという条項があった。

<シオン賢者の議定書
『シオン賢者の議定書』(しおんけんじゃのぎていしょ、The Protocols of the Elders of Zion)とは、秘密権力の世界征服計画書という触れ込 みで広まった会話形式の文書で、1902年に露語版が出て以降、『ユダヤ議 定書』『シオンのプロトコール』『ユダヤの長老達のプロトコル』とも呼 ばれるようになった。

ユダヤ人を貶めるために作られた本であると考えられ、ナチスドイツに影 響を与え、結果的にホロコーストを引き起こしたとも言えることから『最 悪の偽書』とも呼ばれている。

1897年8月29日から31日にかけてスイスのバーゼルで開かれた第一回シオ ニスト会議の席上で発表された「シオン24人の長老」による決議文である という体裁で、1902年にロシアで出版された。

1920年にイギリスでロシア語版を英訳し出版したヴィクター・マーズデン (「モーニング・ポスト」紙ロシア担当記者)が急死(実際は伝染性の病 気による病死)した為、そのエピソードがこの本に対する神秘性を加えて いる。

ソビエト時代になると発禁本とされた。現在、大英博物館に最古のものと して露語版「シオン賢者の議定書」が残っている。>
『ウィキペディア』

議定書は19世紀最大の偽書とはされたが、19世紀末に既にテレビジョンの 装置を予測し、しかもテレビを通じた世論操作を描いていたのだから、偽 書を作った人物なり組織は天才的というほかは無い。

実際、日本では昭和28年のテレビ本放送開始とともに、大衆は力道山の空 手チョップを通じて、電波の魔力にしびれていたが、あれから数十年、い までは「テレビこそ真実」という妄想を抱くに至った大衆と言う名の「妄 想」が権力と化している。

たとえばテレビがそれほど普及していなかった時代、政治を志す人間に とって知名度と言うものが、最大のウィークポイントとされた。名前を有 権者にどれだけ知れ渡っているかが、勝敗の分かれ目であった。

しかし、今ではそれはテレビに出演することで大半を解決できる。まして 出演を繰り返すことが出来れば「露出度満点」でたちまち知名度は上が る。大衆がとっくに白痴化してしまって「テレビは真実」と妄想している から万全だ。

かくて政治はテレビ制作者に合わせた政治を展開するようになった。国会 の予算委員会がNHKテレビのタイムテーブルどおりに運営されているこ とを見るだけで明らかであろう。

その実態に気付きながら自身は気付いてないフリをして5年間も政権を維 持したのは、誰あろう小泉純一郎氏である。

成果が上がらないまま、大衆の人気が落ちてくると、テレビは「総理の支 持率が落ちた」と放送し、大衆は更にテレビを信じて支持率を下げる、と いう何とか循環に陥りながら気付かない。自分自身で考えることを何故し ないの。

なんで支持しないか、テレビがそういっていたから。どこがいけないかな んて、私分らない、テレビに聞いて、が実態じゃないか。

このように、大宅壮一や松本清張の指摘したテレビによる「1億総白痴 化」はとうの昔に完成しており、日本と言う国はテレビに振り回される低 級国家に成り下がってしまっているのだ。

したがって政治は真実からはなれてテレビを妄信する大衆の白痴状態に合 わせた流れを辿ってゆくはずである。また若いも中年も思い描くと言う 「痩せればもてる」信仰がある限り、関西テレビがいくら止めても「痩せ る偽情報」はどっかのテレビから永遠に流れるはずである。2007.03.04


 
 
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雀庵の「台湾南部、嘉義城攻防の激戦」
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“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/54(2019/11/19】サンマが不漁だという。確 かにこの秋は今のところ丸焼きは食べなかった。代わりに鮭とかハマチ、 鰹はよく食べたけれど、頭が皿から越境するほど長くて焦げがあって、大 根オロシとレモンが添えられてこそ秋の名物「秋刀魚」ではあるね。

団扇でパタパタ、煙ボーボー、七輪での炭火焼なんて光景は消えてし まった。やろうものならパトカー、消防車が飛んできそうだ。近所迷 惑?・・・同志諸君! 日本中をケムにまく「秋刀魚の日」、10月あたり がええんでない。

神無月 遠慮は無用 秋刀魚焼く(修)


「秋刀魚は目黒に限る」。

子供の頃から目黒には縁があった。父の姉、つまり小生の伯母さんとそ の連れ合いのオジサンが目黒駅のすぐそばでカメラ屋「大進堂」を営んで いた。オジサンが満洲・哈爾濱で写真館を営んでいた時、恋に狂った伯母 さんは海峡を越えて押し掛けたのだ。鴎外のように非情にも放り出すわけ にはいかない。間もなく冬だ。

「妻妾同居? あなた、それ本気ですか? 故郷に帰らせていただきます」

奥方は逃げてしまった、というか、復讐の鬼となって生涯離婚に同意し なかった。

方や「自由恋愛“恋せよ乙女”派」、方や「女権拡張“泣き寝入り拒否” 派」、とかく女は恐ろしい、アナ恐ろしや。君は据え膳を拒否できるか、 女に恥をかかす気か、最早これまで、毒も皿も食らうしかないのだ。げに 恐ろしきはハニートラップ!

今夜も多くの青年が罠にはまり、悲しみの人生へと堕ちていくのであ る。哀しみ本線二本間隧道!

伯母さんとオジサンは結局、死ぬまで内縁関係、子供は(本妻への遠 慮、恐怖からだろう)なさなかった。その代わりでもあったか、カメラ普 及以前、小さい頃の小生をよく撮ってくれた。オジサンはベレー帽の写真 師でもあり、宮内庁の仕事もしていたようで、店には昭和天皇のご真影が 飾られていた。

小生が保釈されてから最初に入った会社が東急渋谷線「学芸大学」東 口、目黒区碑文谷鷹番の建築金物店だった。85歳でも新刊を出している演 芸評論家・矢野誠一氏の「落語歳時記」によると、あの一帯は将軍家の 「お鷹野」狩猟場だったのだという。「鷹番」、鷹を飼育・調教する職人 が結構いたのかもしれない。「江戸期に目黒筋鷹狩場の番人の屋敷であっ た場所は、現在鷹番と呼ばれている」(WIKI)。

この辺りには「柿の木坂」「碑文谷公園」、白金台の「八芳園」、目黒 駅周辺には「雅叙園」「自然教育園」「林試の森公園」などがあり、結構 アップダウンがある。「お鷹野」があったところなら合点がいく。

「サンマ8割減5万トン未達か、全サンマが10月末集計」と水産経済新聞 2019年11/12が報じている。

<全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、八木田和浩組合長)は8 日、2019年漁期の10月末時点の水揚げ状況を公表した。水揚数量は2万299 トンで前年比79%減に落ち込んだ。平均単価は10キロ3997円で99%高と倍 値だが、水揚げ額は81億1324万9000円で58%減>


通年だと1匹200円ほどが今期は400円、大型は500円になったのだろう。本 場“目黒のサンマ”をふるまう祭りは今年も無事開かれたとか。良いことだ。

建築金物店で小生の脳みそを共産主義から文学へと導いてくれたのは同 僚の詩人・吉田修君で、今まで知らなかった世界を教えてくれた。大恩人 だ。彼と出会わなかったら編集者にも記者にもならなかったろう。コペル ニクス的転換だった。

後に仕事の関係で恵比寿のスタジオ、目黒雅叙園、ウエスティンホテル (この日本語表記は我々記者連中が決めた)などにはよく行ったが、夕刻 には「とんかつ とんき 目黒本店」での食事も楽しみだった。肉もいい が、添え物のキャベツは多分日本一だろう。

まあ「お鷹野」周辺は小生のセンチメンタルジャーニーの場。東急渋谷 線「学芸大学」の隣は「祐天寺」で、ここは後に小生を捕食した女が巣を 張っていたところだった。

吾が人生 苦く塩っぱい 秋となり(修)

台湾清軍討伐の石光真清らの戦いはゲリラ、コレラ、マラリアの連合軍 に悩ませられる。明治28年10月初旬、南部の敵の拠点、嘉義城攻めの時に は石光中隊200名はなんと5分の1の40名になっていた。石光の手記「城下 の人」から。

<半病人のような部隊であったから、嘉義城近くに陣を設けるまでに手 間取り、辿り着いたのは十月八日であった。嘉義城は台南に本部を置く黒 旗軍の頭領・劉永福の叔父、劉歩高が守備していた。黒旗軍は、かつて安 南戦争の時に仏軍を相手に武勲を挙げた勇敢な部隊であったから、清国の 降伏を不満として、台湾の独立を宣言したのであった。

従卒の井手口一等兵の手厚い看護によって、私の健康も九分通り快復し ていた。間もなく嘉義城偵察の命令で、井手口他三名を連れて出発、城壁 の上に旗がひらめいていたが、人影も物音もなかった。井手口が志願し て、這うように城壁に近づいて行った。

彼の報告によると、西門は内側に厚く土嚢が積んであるらしいがよく判 らない、幅十メートルほどの堀が巡らしてあって、深さは腰から胸ほど、 堀の底には竹槍を植えてある。この報告に基づいて工兵隊が竹の梯子や橋 などを徹夜で準備した。

翌日の午前十一時三十分頃、各方面とも同時に砲兵陣地から砲撃が開始 された。私が経験した中で最も激しいものだったが、嘉義城は相変わらず 静まり返っていた。一発の小銃さえ撃ってこなかった。敵はすでに退却し たのであろうか・・・やがて歩兵隊の進撃が始まり、竹製の橋と梯子は滑 るように部隊とともに城壁に押し寄せた。梯子が城壁に一斉にかけられて 兵士が登り始めた。

やはり敵は、その時をじっと待っていたのである! 城壁上に一斉に敵 兵の黒い姿が現れて、小銃を浴びせてきた。わが方の援護部隊も一斉に火 蓋を切った。すると、思いもかけないことに、城壁上から真白い煙がもう もうと立ち込めて、あたり一帯が見えなくなり、兵士たちが転がり落ちて きた。石灰を大量に撒いたのである。

(WIKI:石灰は無害ということで、運動場や野球場などでのライン引き に使われてきたが、アルカリ性を持つために触ると皮膚がかぶれてしまう 危険性があることに加え、目に入ると視力の低下を引き起こすなどの問題 が指摘され、云々)

この戦闘の有様は、まるで戦国時代の絵巻物を見るようで、こんな戦法 は私たちが教えられた戦術にはなかった。援護射撃はできないし、梯子の 兵士は目が開けられなかった。一斉に退却ラッパが鳴った。


蓆や麻袋、マスクなどで頭を覆って再び梯子を登り始めると、敵は石灰の ほかに石塊や煉瓦まで降らせた。敵も味方も旧式な戦法を繰り返し、わが 方の損害は大きく、それでも午後二時ころ、やっとのことで東門の一角を 占領して万歳にの声がとどろくと、間もなく西門にも取りつくことができ て、日章旗が上がった。万歳、万歳の声が轟いた。

すでに勝敗のけじめがついたのに、混乱した敵兵は、ばらばらのままで 勇敢に抵抗した。狭い城壁の上で、赤い房のついた槍を構えて突貫してき たり、青龍刀を揮って襲いかかってきた。敵も味方も、城壁上に満ちた戦 死者を踏んで肉弾戦を演じた。だが・・・これも一時間ほどで静かになった。

私は味方の死傷者を収容し、部下の死体の血を一人一人、寄せ書きの日 章旗に滲ませてポケットに収めた。重傷に喘ぐ敵兵や意外に多かった残留 市民の悲惨な重傷者は見るに忍びず、止めを刺して歩いた>

「戦争には人生のすべてがある」・・・マケインの言葉は重い。生、 死、喜び、悲しみ、栄光、屈辱、愛、憎悪・・・極端のオンパレードだ。 神経を病む兵士が少なからずいるというのもむべなるかな。

発狂亭“秋晴れて 戦史繙く 一喜一憂”雀庵の病棟日記から。


【措置入院 精神病棟の日々(171)2017/1/22】産経「大統領就任演説  国民が再び統治者となった 雇用も国境も取り戻す あなた方は再び無視 されない」「トランプ大統領就任 TPP離脱表明 アメリカ製品を買おう  IS壊滅 軍備増強」。

TPPは梯子を外され、NAFTAは解消され、made in USAが増え、buy Americanで米国製品を買う人は増えるかもしれないが、消費者は「品質が 良くて安いもの」を求めるから、関税政策に加えて全産業のレベルアッ プ、イノベーションが必要だろう。できるのか?(つづく)2019/11/19



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重 要 情 報
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◎昭和44年に東大を受けられなくて、翌年東大に入学した人に黒川康正弁護士・公認会計士・通訳がいます。黒川康正氏の著書では『資格三冠王ーー難関らくらく突破のコツ全公開』(実業之日本社、1982年)が有名ですが、『黒川式 悩み解消術』(サンドケー、1992年)も良い本です。 (まこと)

◎「桜を見る会」は公職選挙法違反?:前田正晶

野党どもは現在のように国の内外に速やかに対処すべき問題が数多くある 時に、毎度お馴染みの安倍内閣の攻撃に専念して貴重な国会の時間を浪費 している。今回の材料は「桜を見る会」のようで、例によって例の如く今 井雅人という我が大学の出身者等々が居丈高に追及していたのも決して愉 快なことではないい歓迎できるものではないのだ。


私は毎年のように新宿御苑だったかで開催されるこの行事のニュースを見 させられても、野党は愚か誰も非難攻撃していなかったことだのに、突如 として野党どもがあれほどいきり立つ材料になることだったのかと、お陰 様で初めて認識させて貰えた。これまで特に気にも止めていなかった事案 なので、ニュースで総理に隣にあの妙な奴としか認識していなかった 「イッコー」とやらが立って「ドンダケー」だったかと叫んでいるのを見 て、総理というか自民党はあのような連中の機嫌まで買わねばならないと 意識されていたのかと、あらためて認識させて貰えた。


その招待客とその名簿とうに関しての野党の総力を上げているのだろう攻 撃に対しては、菅官房長官以下二階幹事長等々が色々と弁明されているよ うだ。だが、私は安倍総理の後援会がその会に参加するツアーまで組んで いたのには「何故そこまでやる必要があるのか」と寧ろ奇異の感にとらわ れているのが正直なところだ。トランプ大統領や文在寅大統領が再選を目 指してあれやこれやと支持層の歓心を買い拡大を狙っているのは解るが、 総理は4選までが取り沙汰されているのに、後援会が野党に付け込まれそ うなことまでする必要があるのかと疑問に感じている。


内閣府(だったか?)の答弁でも「昨年の招待客の名簿は破棄した」とい うのも余りにも不自然で、モリカケが大いに揉めた時の様子を想起させて くれた。私はこれまでに何度か触れたことで、選挙権を得る年齢に達して から66年も経っているが、未だにただの一度でも居住する選挙区内で候補 者から何らかの接触をされた記憶はない。それなのに、絶対に何度でも当 選確実だろうと思われ、我々(私?)が国政を託して安倍総理が、何故に 地元民を招待して歓待されるのかなと奇異に感じているこちらがおかしい のかなと思ってしまう。この時とばかりに攻め立てる野党はもっと奇異な 存在だ。



◎  北村維康

1.野党は憲法改正論議を怖がって、逃げ回ってばかりゐる。モリ・カ ケ、英語の試験関係、桜を見る会、等々。徒に審議を紛糾させて、挙句の 果ては審議拒否だと。そんな奴は議員の資格なし。安倍首相は躊躇するこ となく、ここで改憲解散をやればよい。

ふれー、ふれー、安倍総理、ふれー、ふれーか・い・さ・ん、それ、フ レーフレー解散、フレーフレー解散!

2.自衛隊の隊員募集に極めて悪意をもって非協力的な都道府県、市区町 村がある。その結果。隊員は足りなくて困ってゐる。ならば、台風や地震 などの災害派遣についても、どこの被災地を優先するかについて、自衛隊 にも選ぶ権利がある。


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身 辺 雑 記
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20日の東京湾岸は快晴、爽快。

久し振りに居住地の江東区役所を19日午後訪れた。交付されているマイナ ンバーカードを更新するためである。

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