政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5229 号

2019/11/15


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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5229号
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      2019(令和元年)年 11月15日(金)


    
     雀庵の「台湾ゲリラの残虐さに茫然」:“シーチン”修一 2.0

        中国人留学生が香港からいなくなった:宮崎正弘

         萩生田氏の心優しい本質を見よ:櫻井よしこ

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

      

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雀庵の「台湾ゲリラの残虐さに茫然」
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       “シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/51(2019/11/13】コピーライターの利彦君に
メールを送った。

<2週間ほど前に産経の健康食品広告を見ていたら、コピーが面白かっ
た。ポンポンポンと口上を述べて「さー、どうだ、買ってけ!」と、ほと
んどヤシのバナナの叩き売り、タンカバイで、「あっ、これモロ利彦節だ
なあ、ずいぶん磨きがかかってきたなあ」なんて思ったけれど、勘違いか
なあ。

得意なジャンルが広がるというのは良いね。あれもこれもで大変だろう
けれど、忙しいうちがハナよ。

わしゃ今日は水疱瘡の孫の世話だ。一緒に動物園に行って楽しもうと
思っていたが、孫はシャツを上げて腹を見せた。発疹ができていた。これ
では連れ出せない。

ゴミ出し、雨の時の洗濯物取り込みでさえドジルと「まったく留守番も
できやしない!」と叱られるから、孫の具合が悪くなったら非難轟々、下
手をすると追放される。恐ろしい時代だ。牝鶏鳴きて国亡ぶか>

産業革命(技術革新)が凄まじい勢いで進んでいる。「1980年あたりか
ら通信自由化が全面展開し、ポケットベルや携帯電話・パソコン通信・イ
ンターネット・衛星放送などの新たな通信サービスが展開され、料金の低
価格化も進んだ」(WIKI)。

85年以降のバブル時代は銀行はじゃぶじゃぶとカネを撒き、IT企業もど
んどん試行錯誤的に新機種を出し、ユーザーも新システムを導入していっ
た。ある日突然のごとくに出版・印刷業界ではアップルのマッキントッ
シュが「標準」になり、一般のビジネスの世界ではマイクロソフトのウィ
ンドウズが「標準」になった。


「標準」に対応できない人材や企業は消えていった。

産業革命で人間は幸せになったか、というと、むしろ逆ではないか。記
者は記事を原稿用紙に書いて編集デスクに渡したら「お先に失礼します」
と、飲み屋に行けた。今はスマホで、いつ、どこにいようと仕事の連絡が
来る。無視すれば「メール送っといたろう、なぜ返事しない!?」と怒ら
れ、やがては「融通の利かない、使い勝手の悪い奴」との烙印が押されて
出世コースから外されるのだ。

建設現場で釘を叩くとか鋸を引く音はしない。電動工具だらけで、電池
や電気がなければ仕事ができない。台風で電気が止まったら何もできない。

忙しくなって、脆弱になっただけではないか。技術の進歩、教育の進歩
がもたらしたものは「浮薄の普及」ではなかったか。便利になればなるほ
どオツムも体も劣化するのではないか。鉄道や自動車のない時代、日本人
は1日で10里、40キロを歩いた。江戸〜大阪500キロを女は13日間、それを
男は10日で歩いた。7日で歩く猛者もいた。

福翁は江戸〜横浜往復24時間で横浜の外人居留地を観察し「これからは
英語だ!」と学んだ。「バターン半島死の行進」と言うけれど、日本の歩
兵は足が達者だった、一方で米比兵はいつもはトラック輸送だったから歩
けずにバターンバターンと倒れていったのではないか。「戦場にかける
橋」は創作、不思議の国のアリンス。

小生は「リベラル≒アカモドキ」とよく書くが、ビッグデータを分析する
と「リベラル=アカ=バカ=危険」なのだという。掛谷英紀コラム「なぜ
人は共産主義に騙され続けるのか」「ビッグデータが暴く自称リベラルの
正体」は実に興味深かった。


いまだに共産主義を信奉する人がいるのは、不都合な現実を見ない、見
えない、見たくないという「浮薄の普及蔓延」によるのではないか。一種
の宗教とか、自分が出世できない体制秩序破壊を是とする、下郎の逆恨み
的な一種の精神疾患ではないか。正義を装う狂気。

台湾清軍討伐の石光真清らの戦い。清軍、先住民は情け容赦ない攻撃を
する。彼らには残虐とか殺人を好む嗜癖があるようだ。石光の手記「城下
の人」から。

<(土塀に囲まれた大家屋を包囲し、その中の敵を攻撃するために決死
隊が土塀に爆薬をしかけた)


爆薬が破裂した。大隊長も私も、また前線陣地の(絶交した)本郷も。双
眼鏡を目にしてじっと先方を見つめた。爆煙が風に吹き去られると、土塀
瓦解の破壊箇所が現れた・・・だが、そは狭い通路にしかなっていなかっ
た。決死の十名は起き上がって土塀の中に吸い込まれていった。

だが・・・本郷は石像のように突っ立ったまま、突撃の命令も下さず、
じっと先方を眺めていたのである。やがて敵兵に捕らわれた十名の決死隊
が、裸にされ、煉瓦米の上に引きずり上げられた。耳をそぎ、鼻を落と
し、手を斬り、足を断って、なぶり殺しにして、塀の外に投げ棄て
られたのである。

それでも本郷は依然として突っ立ったまま動こうとしなかった。彼の部
下は土に伏せたまま、これも戦死体のように動かなかった。

この悪夢のような時間が十分であったか二十分であったか、あるいは一
時間であったか判らなかった。五分位の短時間であったかもしれない。辺
りはしんと静まり返って、両眼の底に、ドキン、ドキンと心臓の鼓動が響
いた。

次第に私は全身の血がたぎり立って来るのを感じた。大隊長がその時ど
うしていたかも気がつかなかったし、大隊長の許しを得なければならない
ことも気づかなかった。私は本郷の後ろ姿に向かって突進していった。

彼の斜め後方二十歩ほどに近づいた時に、彼の神経も昂っていたのであ
ろうか、気づいて私の方にさっと身を開いた。別人かと思うほど、紫色に
膨れ上がった彼の顔に、二つの眼が食い入るように光っていた。私の眼も
険しかったに違いない。

兵士もおらず、大隊長もおらず、彼一人そこに立っていたら。私はおそ
らくは大喝して彼を張り倒したに違いない。彼の険しい眼と私の眼とが
ぴったりと合って火花を散らした。

やがて彼はくるりと後ろ向きになって、兵に射撃を命じた。その時はす
でに敵側から激しく撃ちまくっていたのであったが、私たち二人は向き
合ったまま気がつかなかったのである。


「彼とは絶交したんだ、絶交して良かった・・・僕は間違っていなかっ
た・・・」

私は大隊本部に戻り、三木大隊長に別れを告げた。大隊長は不機嫌な表
情で何も言わなかった。私は早々に兵を率いて、汚らわしいものを避ける
ように、新竹城に帰還した>

発狂亭“戦争を知らない幸福は不幸の元か”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(168)2017/1/21】産経、黒田勝弘先生
「韓国 知日派の挑戦と自己批判」、そして忘却と怨恨と捏造の先祖返
り、その繰り返し。

永遠に成長しないのが韓国だろう。小生は「韓国は不治の病、DNAで継承
されるから永遠にビョーキ」と確信している。先生曰く「朴正煕は二宮金
次郎の銅像に感銘を受け、李舜臣(文禄・慶長の役における救国の英雄)
像を各地に建立した。今はびこっているのは慰安婦像で、『こんな人にな
りなさい』と子供たちに教えようというのだろうか。朴正煕は草葉の陰で
泣いているに違いない」。

韓国人の大好きなキリスト教は磔刑のキリスト像を象徴としている。ソ
クラテスは「邪論で若者を惑わした」として処刑されたが(自死)、キリ
ストも似たようなものか。「己の言動に殉じた」のだろう。そこには潔
さ、美しさがある。

朝鮮ピーは家族や自分のために娼婦になった。金持ちになった者も多い
だろう。「サンダカン八番娼館」を読むと、性交で成功して故郷に錦を
飾った娼婦はちやほやされ(おすそ分け狙いが寄って来る)、尾羽打ち枯
らした娼婦は軽蔑され、嫌われ、苛められた。

キリストもピーも韓国では聖人なのか。韓国女は国内(内需)ばかりか
海外(外需)でもピーを売り、韓国GDPの10%は風俗産業だという説があ
る。娼婦は愛国産業戦士だから、あちこちに銅像が造られるわけだ。歴史
的にも妓生(キーセン)は王室や貴族のパーティでは欠かせない「接待公
務員」「美女軍団」だったのである。

欧米などでは韓国女=娼婦のイメージが年々高まっているのではない
か。美女コンテストをしても整形で皆同じ顔をしているから審査員は大い
に困るだろう。今でもコリアンバー、コリアンパブってあるのだろうか。
(つづく)2019/11/13


         
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中国人留学生が香港からいなくなった
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月13日(水曜日)弐
          通巻第6274号 
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そして中国人留学生が香港からいなくなった
  150人が深センの救援センターに避難した
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香港中文大学といえば「香港の東大」。駅名もずばり「大学」駅である。
西環にある香港大学といえば「香港のオックスフォード」(クリントン大
統領はここで演説している)。地下鉄改札から直接、コンコースが大学へ
つながり、地下からエレベータで大学キャンパスへ移動できるほど恵まれ
た環境にある。

この名門校2つのほか、紅勘にある香港科技大学など11の大学で授業ボ
イコット、13日には学校が閉鎖された。地下鉄、バスが止まったからで
ある。

11月11日、警官隊は香港大学に突入した。

「学問の自由は踏みにじられた」と日本の新聞なら騒ぐだろう。昭和四十
二年だったか、東大駒場に私服でやってきた自衛官が衛藤瀋吉教授と面会
したとき、その自衛官を取り囲んで、東大の民青らは「学問の自治が冒さ
れた」と騒いだっけ。

昭和44年の東大安田講堂、早稲田大隈講堂に立て籠もってコンクリードで
固め、城塞とした極左を排除するため、機動隊の導入は、最後に「学長が
要請した」のだ。

香港では政庁の命令があったのか、警察トップの命令で、大学キャンパス
が蹂躙され、この日、香港大学だけでも1000発の催涙弾が撃ち込ま
れ、大学講堂は医務室となった。287名が拘束され、70名以上が負傷
した。日本の左翼メディアなら「血の大弾圧」と書くだろう。

この日、深せんへ逃げ込んだ中国人留学生(遊学生?)は推定150人。
一時的な避難所となった救援センターに駆け込んだ。香港から消えた中国
大陸からの留学生は80人(サウスチャイナモーニングポスト、11月
13日)。

なにしろ北京語を喋ると殴られる。親中派の態度を見せるとガソリンを被
せられる。中国系の店舗は破壊され、放火される。身の危険を感じている。

11月24日に予定されている区議選は延期されるのではないかと不安視
する観測があがり始めた。

民主派の立法議員は合計7人が、意味不明の罪状で逮捕され、親中派議員
の一人はナイフで刺された。

立候補者はうっかり街頭演説もままならないほどに治安が崩れている。
 
        
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1984回】       
 ――「支那を亡すものは鴉片の害毒である」――上塚(2)
  上塚司『揚子江を中心として』(織田書店 大正14年)

        
              △

上塚は先ず「揚子江の政治的、經濟的價値は誠に偉大である。されば、列
強は疾くより眼を此の地に注ぎ、鋭意利權の穫得、自己勢力の扶殖に是れ
勉めて居る。即ち其の爭奪戰に加はるもの曰く、英、獨、露、佛、又曰
く、日、米、白、即ち世界の列強は、蟻軍の甘きに附くが如く此處に蝟集
し、或は條約に依りて不割讓を約し、或は鐵道敷設權に依りて地盤の鞏固
を期し、或は表に正義人道の衣を纏ひて、内に恐るべき豺狼の牙を磨くあ
り、或は他國シンジケートの蔭に隱れて其の實權を握らんとする等、權謀
術數交々行はれ、其の政策の變現亦端倪に暇なきを思はしめるものがあ
る」と、彼が踏査した大正7(1918)年当時の長江一帯をめぐる列強角逐
の概況を記す。

そこで上塚が注視したのは、上海と遥か西部の甘粛省蘭州を結ぼうと構想
された海蘭鉄道だった。

「今から丁度7年以前」というから辛亥革命直後の時期に当たろうか。

「未だ歐洲の風雲急ならず、支那問題が世界の視聽を牽いて居つた時、突
如として海蘭鉄道借款が、明らかに露佛の後援下にある白耳義シンジケー
ト代表者と革命政府との間に締結せられたりとの報道が傳はつた時、列強
は如何に驚愕と嫉妬の眼を以て、之が論議に花を咲かせた事であらう」。

「支那鐵道の研究に興味を持つて居」た上塚は「特に注意して其の將來を
仰望し」、上海周辺調査の一環として海蘭鉄道東の起点である「揚子江岸
の海門」に足を向けた。

上塚に拠れば「海蘭鐵道は東揚子江口海門に起こり、通州、如皐、
阜?、清江浦等を經て徐州に出で、河南に入り開封、洛陽を過ぎて陝西省
城西安府に至るものを東部線とし、西安より甘肅省蘭州に至るものを西部
線とするものである」。じつは西部線には南北の2路線があって、「北部
は咸陽より平凉府、安定を經て蘭州に至るもので車道を通ずべく南路は鳳
翔、寶鷄、泰州、鞏昌、逖道等を經て蘭州に達するもので、路稍峻嶮、馬
車を通ずる事が出來る」。南北両徒路は距離も工事の難易度もほぼ同じ。
「全延長實に一千に百餘哩で支那中原の地帶を東西に通貫する一大鐵道で
ある」。

「露佛が此の鐵道に力を注ぐや、其の意とする所は、劈頭先づ海門も以
て大上海の繁栄を奪ひ、漸次西北行して舊?河に沿ふ千里の沃野の關鍵を
握り、途中開封、洛陽等の要地を縫ひ、軍事、政治、經濟の中心たる西安
府を扼して蘭州に至り、更に天山南路によりて烏魯木齊、喀什?爾を經て
一路直に中大亞細亞に出で『コカンド』に於て露國中央鐵道と相連絡し、
遠く歐露に達せんとするにあつたのである」。

ところが肝腎のロシアが革命によって崩壊してしまった。まさに「今や
時世も變遷し、露佛の偉圖は只一塲の夢と化し終つたのであるが、本鐵道
の如きは支那自身の立塲より見ても政治上、經濟上最も重要なる鐵道たる
を失はざるが故に、近き將來に於て必ず敷設完成の問題に逢着すべきは明
かである」。

たしかに「露佛の偉圖は只一塲の夢と化し終つた」が、「本鐵道の如き
は支那自身の立塲より見ても政治上、經濟上最も重要なる鐵道」であるこ
とに変わりはない。であればこそ現在、中国とヨーロッパと結ぶ「中欧班
列」と呼ばれる輸送ルートとして動いているわけだろう。じつは中欧班列
の先陣を切って重慶とドイツのデュースブルクが結ばれた2011年は、奇し
くも海蘭鉄道借款が纏まって1世紀後ということになる。ウルムチ(烏魯
木齊)から西行して阿拉山口で国境を越え中央アジア、欧州を経てロンド
ンへ。一方、カシュガル(喀什?爾)からパキスタンを南下してイランの
国境に近い港湾都市のグワダールへ。

つまり中国と欧州を鉄道で結ぶ構想は、1世紀を経て実現したことになる
わけだ。《QED》
             
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読者の声   どくしゃのこえ  READERSOPINIONS
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(読者の声1)宮崎先生が英文科とは知りませんでした。大学入試を突破
した英文科の学生に発音記号だけの教科書とはほとんどブラックユーモア
ですね。

しかしその教授法は良いと思います。では、その教科書を中学校で使おう
と、校長や教育委員会に相談すれば、答えは間違いなく「ダメ」。

残念ながら日本の公教育は共産主義国家並みに雁字搦めなのです。しか
も、最近はブラック企業並みに雑用に追われ、教員は教材研究どころでは
ないようです。

GHQの愚民化政策は今もあちこちに残っていますが、その最たるものが当
用漢字と小学校における学習漢字の学年配当だと思います。

当用漢字とは、読んで字のごとく、当面使ってもよい漢字のことで、漢字
廃止が前提でした。もっとも日本語の表記をカナ文字化、ローマ字化しよ
うという運動は明治時代からありましたが。当用漢字は、占領終了後も常
用漢字と名を変えて、今も日本の子供の知的発育を妨げています。

日本の小学生が学ぶ漢字は、1年生80字、2年生160字、3年生200字と、6年
間で1006字ですが、中国では1年生700字、2年生1254字、3年生1001字と、
6年間で4718字。現行の常用漢字2136字すべてを学ぶには更に中学校の3年
間を要します。

しかも平成になってから、生活科、総合的な学習の時間、外国語活動など
の教科新設によって、国語・算数の時間は減り続け、来年からは英語とプ
ログラミングが正課として導入されます。正に愚民化政策。読解力や計算
力を伸ばすには十分な練習時間が必要なのです。

実は、漢字の学習能力は幼児期(3歳くらい)が最も高く、それ以降は下
降の一途だそうです。これに気付いたのが「石井式漢字教育」の提唱者石
井勲博士。高校教師から中学校、小学校へと転勤しながらの調査研究を続
け、漢字を教えるには幼稚園がもっとも効果的との結論に達したとのこと
です。

この方式は、実際に、幾つかの幼稚園で採用され、その効果が証明されて
いるにも関わらず、一向に広まりません。国の教育方針に反するからで
す。幼稚園でたくさん漢字を覚えた子供も、小学校に入学すると学年別漢
字配当表に閉じ込められてしまうのです。運動会の徒競走で「お手てつな
でゴールイン」というのが話題になったことがありますが、教室の中では
本当に結果の平等主義が絶対なようです。江戸時代の子供は論語や童子教
を素読していましたが。

お子さんやお孫さんの英才教育に興味がある方にお勧めの本:塩原経央著
「国語の底力」(産経新聞社)

文部科学省のHPに「各国の大学入試について」という表があります。

興味深いのは「回答方式」。日本だけがマークシート方式のみで、アメリ
カはマークシート+記述式(エッセイ)、ドイツ、フランスは記述式+口
述、イギリスは記述式のみ。欧米では入学後の学習能力、つまり国語力・
思考力が試されているのに対して、日本の入試は入学者を選抜するためだ
けに行われている感じです。

大学を目指す高校生は、当然、試験の形式に合わせて勉強します。そのた
めに欧米の高校生はたくさん本を読み、自分の考えをまとめる練習をしま
す。日本の高校生はひたすら知識を暗記する努力をします。

さらに大学生の一日の勉強時間という調査もあります。日本の35分に対し
て欧米の大学生は2時間から3時間。また、大学入学者の卒業率は日本の
90%に対して、欧米では50%から60%。欧米の退学理由は「授業について
いかれない」が大多数なのに、日本では経済的理由。大学で専門科目を学
ぶには5千や6千の漢字は必要だと思いますが、一日に35分の勉強で十分な
のでしょうか?

日本の大学に対する国際的評価が下がり続けるのは、むべなるかなといっ
た感じですね。(昔の外国語教師)

  ♪
(読者の声2)数日前に国連人権委員会関連の対策会議が参議院議員会館
で開かれましたが、話題の一つが日本の先住民だと言われる沖縄とアイヌ
の問題です。

そこで私が、宮崎さんの『神武天皇以前』の中に、学術的にもアイヌは先
住民族ではないと書いてあることを紹介しておきました。

その他のMLでもアイヌあるいは沖縄県民先住民族説が話題になることがあ
ります。こういう事実から見ると、こういう日本の中の先住民族だと左翼
が主張するケースがまだまだあるようです。『神武天皇以前』にでてくる

主要テーマは、まだまだ行き渡らせる必要があると感じています。
沖縄県民が先住民族なら、青森県民、岩手県民他多くの県民だって先住民
族ではないとは言えないと思います(関野通夫)



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萩生田氏の心優しい本質を見よ
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         櫻井よしこ

「朝日新聞」の萩生田光一文部科学大臣に対する批判が凄まじい。大学入
学共通テストの内、英語のテストで活用予定だった民間試験に関する発言
への批判だ。

周知のように萩生田氏は今月1日、英語の民間試験の利用を2024年度実施
に向けて延期すると発表した。歴代の文科大臣らが決定に関わり、準備が
進んでいた中での延期決定には、文科省事務局側の反対も強かったが、正
しい選択だったと思う。

朝日も2日の社説で決断は遅すぎたとしながらも、「見送りの結論は妥
当」と評価した。他方、翌日同紙の看板コラム「天声人語」は論難した。

「(萩生田氏は)裕福な家庭の子が腕試しできることを認めつつ『自分の
身の丈に合わせて、頑張ってもらえば』と述べた」「教育に格差があるの
はしかたない、そんな社会の気分を萩生田氏はグロテスクに示しただけか
もしれない」

天声人語は朝日新聞の顔と言ってよい堂々たるコラムだ。イデオロギーや
価値観の差を超えて注目されている。天声人語子は、例えば産経新聞の石
井英夫氏、毎日新聞他で名コラムを物してきた徳岡孝夫氏、また、亡く
なってしまったが「週刊新潮」の山本夏彦氏らと同様、正に日本メディア
界の大御所と位置づけられる。

普通の記者がどんなに背伸びしても「天声人語」のコラム担当になるのは
至難の業であろう。同コラムに期待されているのは、目の前の事象の表面
の薄い皮一枚を論ずることではなく、背景も歴史も心得たうえで、寸鉄人
を刺す批判、或いは本当に心をあたためてくれるような励ましを表現する
ことではないのか。左の人であれ右の人であれ、読者はそんな渋い味をコ
ラムに求めていると思う。

全体像を汲みとった内容であれば、批判であったとしても納得できるだろ
う。的を射た批判に脱帽さえするやもしれぬ。天声人語子はそんな堂々た
るコラムを書く立場にあると思うのは、私だけではあるまい。

剥き出しの敵意

そうした視点から読むと、先の萩生田批判には味わいがない。剥き出しの
敵意ばかりが突き刺さる。その表現は、天声人語子の言葉を借りればむし
ろグロテスクだった。

改めて萩生田氏の「身の丈」発言の全文を読んだ。一体この発言の何が問
題なのか、わからない。氏はたしかに「裕福な家庭の子が回数受けて、
ウォーミングアップができるみたいなことは、もしかしたらあるかもしれ
ない」と語っている。

しかしその後こう言っている。

「そこは、自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑
張ってもらえば。できるだけ近くに会場を作れるように今、業者や団体の
皆さんにはお願いしています」

世の中が全ての面で平等であるなどと大人は考えていない。しかし、良識
ある大人は、平等の足らざるところを何とか埋めようとし、全ての人々に
平等のチャンスを与えられる社会の構築を目指している。萩生田氏も全く
同じだ。だからこそ、氏は業者側にできるだけ近くに会場を作ってほしい
と要望している。

さらに「できるだけ負担がないようにいろいろ知恵を出していきたい」
「離島なんかはもう既に予算措置しました」と明言している。

こうした氏の発言を、貧しい家庭の子供たちに対する上からの冷たい目線
だと非難するのは間違っている。そのことは萩生田氏のこれまでの働き振
りを見れば一目瞭然であり、その背景をも含めて書くのがコラムニストで
はないだろうか。

14年4月に自民党の馳浩会長、民主党の笠浩史事務局長の形で「夜間中学
等義務教育拡充議員連盟」が発足したが、この課題にとりわけ熱心に取り
組んだのが自民党の幹事長代行となった萩生田氏だった。同件に関して自
民党政権は文科省よりも積極的な姿勢を打ち出した。

夜間高校、夜間大学に較べて公立の夜間中学はまだ少なく、貧困、親の理
解不足、引揚帰国、外国人などといった理由で修学の機会を逃し続け、義
務教育の中学教育を受けられなかった人々がわが国には存在する。

そのような人々のために、萩生田氏は同僚議員らと共に汗をかき公立夜間
中学拡充に奔走した。恵まれない国民に対する氏の目線は決して「上か
ら」でも「グロテスク」でもない。むしろ非常に心優しい。国民、とりわ
け困った立場の人々への思いの深さは、氏自身の人生と深く関わっている
のではないか。

氏は東京都八王子の普通のサラリーマンの家庭に生まれた。なぜ政治を志
したのかと問うたことがある。大学在学中から八王子市議会議員の秘書を
務めた体験に加えて、当時の八王子市が生活基盤の整備で非常に遅れてい
たことが背景にあった。

「身の丈に合った」闘い

「たとえばトイレです。水洗ではなく汲み取り式でした。周辺部に較べて
こんなに遅れている。八王子市民の生活を改善したい。そう思ったので
す」と、氏は破顔一笑した。

政界入りに必要とされる地盤・看板・鞄のいずれも氏にはなかった。それ
でも八王子市議選挙に挑み、地元の仲間の応援を受けて議席を得た。10年
間市議を務めて都議となり、すぐに衆院選に挑んだ。03年の衆院選から
ずっと国政選挙を闘ってきた。

市議から始まるこのプロセスは、二世三世議員の歩みと較べると、不利な
こと、口惜しいことが多数あって当然だ。政界で大きな力を持つ前述の三
つの要素がなくとも氏は、その都度、与えられた立場で、いわば「身の丈
に合った」闘いでベストを尽くしてきた。そのような自身の体験があるか
らこそ、生徒達を励ましたかったのではないか。残念だが、世の中は平等
ではない。大人として政治家として、自分は差別のない国造りに努力する
が、他方、皆も頑張って欲しい。なぜなら頑張ることで、必ず、道は開け
るのだから、と。天声人語子がその点を全く察していないのは驚きである。

だが、一連の朝日新聞の報道の中で、納得できた記事もある。3日の開成
中学・高等学校長、柳沢幸雄氏の言葉だった。氏はざっと以下のように
語っている。

「日本の大学入試は、入り口で厳格、出口はズルズルというところがそも
そも問題だ。国公立大であっても、各々、入試についての考えがある。そ
れぞれの大学の方針に合った、緩やかで多様な入試であっていい」

今回問題とされた経済や地域の格差について、柳沢氏は国や大学が受験生
向けの奨学金を出すことを提唱するが、それもひとつの案であろう。

24年度まで先延ばししたとはいえ、萩生田氏には英語試験の見直しをはじ
め、日本の教育の土台を担う重い責務が課せられている。身長180セン
チ、体重95キロ。かつてはこの体で100メートルを11秒3で走り、明治大学
ラグビー部にも属した。その体力と志で、萩生田氏には果敢に働き続けて
ほしい。
『週刊新潮』 2019年11月7日 日本ルネッサンス 第876回

   
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重 要 情 報
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◎今、日本は確実に死に向って進んでゐる。その原因は、隣国のチャイナが世界制覇を狙って、傍若無人の振舞をしてゐるからだ。チャイナは我が国を見くびって、「脅かせば降参するだらう」と高をくくってゐるに違ひない。しかし我が国は、さう易々とは卑怯者の軍門には下らないぞ。いざとなったら、特攻隊のやうに、身体を張って国を護るぞ。命なんかは惜しくない。だから国民は、死を覚悟せよ。アメリカは我が国を骨抜きにしたが、アメリカ人の中にも骨の有る奴はゐた。パトリック・ヘンリーは「自由を与へよ。然らずんば死を与へよ」と宣言したではないか。同じことを我等も叫ばう。北村維康

◎宮家邦彦氏の World Watch:前田正晶

宮家氏は以前から我が国の英語教育の不備というか至らなさを指摘してお
られ、改革論者の私にとっては数少ない同じ意見というか考え方の持ち主
である有り難い有名人だと、この点では大いなる敬意を表してきた。その
宮家氏が本14日の産経のコラムで「日本の英語教育を憂える」と題して改
革の必要を強調しておられた。勿論大賛成なのだが、その中から私が大い
に興味を持った2点を挙げておこう。

最初は宮家氏が「世界各国で語学教育を展開する国際企業の発表によれ
ば」として、我が国の英語力の低さを指摘しておられた点だ。この企業名
は引用されていなかったが、その企業の発表では「日本人の英語力は非英
語圏の100ヶ国・地域の中53位で、前年の49位から低下。我が国はアジア
の中でも後れを取り、シンガポールが5位、フィリピンが20位、韓国が37
位、台湾が38位、中国ですら40位という。日本はロシアやベトナム、イラ
ンと同程度だということだ」と言わば嘆いておられた。私の経験上も残念
ながら「矢張りそういう評価が出るか」と思って読んだ。

次は「英語をしゃべれない英語教師に何年間英語を習っても英語がしゃべ
れるように決してならない。これが英語、中国語、アラビア語を学んだ筆
者の外国語学習の教訓である」とした上で、「朝日が主張するように『ま
ず話す力を含む総合力が学校で身に付く』」ためには、先ず今の英語を
しゃべれない英語教師を総入れ替えすべきなのだ」とまで言われるのだ。
改めて申し上げる」として「英語のしゃべれる立派な英語教師から学べ
ば、必ず英語がしゃべれるようになる。」と主張されているのだ。

随分と思い切った主張であり改革論であると思うし、賛成できる点は多
いと思う。だが、朝日の主張はそもそも見当違いで、私がこれまでに何度
も引用してきた女性の英語教師が「何年やっても話せるようにならないの
は、話せるようにする為に教えているのではなく、生徒たちを5段階で評
価して優劣を付けるようになっているので、話せるようにならないのはお
かしいという非難は当たらない」と公開の席で言い切ったのをご存じない
らしい。始めから会話能力をつけるなどという目標はない教育なのだ。宮
家氏もこの点をご存じだったかが疑わしい。

私は英語教師総入れ替え説は大いに興味を持ったが、その非現実性を考え
る時に、これまでに何度か指摘してきた「外国人離れした発音しか出来な
い教師に教えられれば、native speakerたちの発音についていけないのは
当然であるから、学び出す初期だけには正しい発音と知識階級にも通じる
ような英語を母国語とする外国人に教えさせると良いのでは」が最大限の
妥協だと思う。私自身が昭和20年に中学に入って最初に教えて頂けた先生
が、何とアメリカ人を親にしておられたことで、本当の発音を教えて頂け
たという幸運があった。

その後でGHQの秘書の方に「英語で話すことを仕込まれたお陰で、英語で
自分の思うことを表現できる能力がついた」のだった。即ち「正しい発
音」と「英語とは日本語とはものの考え方が違うのだ」ということが自然
に身に付いたのだった。ここには二重三重の幸運に恵まれたことは否定で
きない。だが、宮家氏の真っ向からの改革論と私の経験を重ね合わせてみ
れば、英語教育改革の道筋が見えるのではないかと思うのだ。

私は自分の独自の勉強法だった「音読・暗記・暗唱」方式を他者にも応用
して、中学生や某大手商社での個人指導でも実績を残せた(と思ってい
る)」のだ。ではあっても、英語で話せる能力を万人につけてやる必要が
あるのだろうか。私が13歳から教えられても間に合ったのに(アメリカ人
の中で20年以上過ごして評価された)、現在のような英語教育を小学校か
ら開始することに意味はないと思っている。しかし、考えれば考えるほ
ど、英語教師たちの改革というかカタカナ語でいう「レベルアップ」が先
決問題だと思ってしまう。しかし、その先には文科省というさならなる難
物があるのだが。



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身 辺 雑 記
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15日の東京湾岸は晴天。早々、大学病院で内科定期検診。

東京湾岸は14日も曇天。太陽が恋しいと思っていたら正午近くなって晴れ
た。ベランダの植木には週に一回しか水をやらない。やり過ぎると根腐れ
病をおこすから心を鬼にしている。
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