政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5227号  2019.11.13(水)

2019/11/13

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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5227号
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      2019(令和元年)年 11月13日(水)

  

 雀庵の「台湾ゲリラ掃討:戦場で英雄は育つ」:“シーチン”修一 2.0

        香港警察、大学キャンパスに初突入:宮崎正弘

           文氏の横暴を止められるか:櫻井よしこ      

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

      

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雀庵の「台湾ゲリラ掃討:戦場で英雄は育つ」
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           “シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/49(2019/11/11】右下奥歯が虫歯菌にやられて
貫通した。そのうちグラグラして抜けるだろうが、痛みで涙がポロポロ出
る。子供の頃を思い出して♪お久しぶりね、あなたに会うなんて、と可笑
しくも思うが、穴に正露丸を詰めたり、こめかみと、頬、下あごにバンテ
リン(皮膚浸透性)を塗っておいたらオツムが安定してきた。

イザベラ・L・バードの「朝鮮紀行」を読み終え、長ーい長ーい絶叫マシ
ンのような驚きと感動、美醜を味わった。氏の「日本奥地紀行」は昨年読
んだから、次は「カナダ・アメリカ紀行」「ハワイ紀行」「ロッキー山脈
踏破行」「チベット人の中で」、さらに「宮本常一著 イザベラ・バード
の旅『日本奥地紀行』を読む」を読むつもりだ。

「赤毛のアン」のLMモンゴメリも大好きだが、優秀な女は「感情、気
分」に加えて男的な「理性、知性」を併せ持っているから凄い作家が多そ
うだ。

「英国 作家 女」で検索したら、

ジェーン・オースティン (「高慢と偏見」1775-1817)、アガサ・クリス
ティ (「そして誰もいなくなった」1890-1976)、シャーロット・ブロンテ
(「ジェーン・エア」1816-1855)、メアリー・シェリー (「フランケン
シュタイン」1797-1851)、ヴァージニア・ウルフ (「ダロウェイ夫人」
1882-1941)、ジョージ・エリオット (「サイラス・マーナー」
1819-1890)、エミリー・ブロンテ (「嵐が丘」1818-1848)・・・

英国はシェイクスピアの時代(1600年前後)から文学でも世界をリード
してきたが、女性作家が増えていったのは1800年代からリベラル≒アカモ
ドキ風の「女権拡張運動」(一夫一婦制批判、自由恋愛など)が盛んに
なっていたことが影響しているだろう。

日本では「元始、女性は太陽であった」と時の声を上げた平塚雷鳥らの
仕事が1900年代に始まったが、自らの醜聞とアカ狩りで、戦前は「女性に
よる文学」についてはあまりぱっとしなかったと思う。近・現代の日本で
は世界的な女性作家はいないのではないか。

孤高の一葉女史の作品は万葉文学の味わいがあって「いいなあ」と思う
が、英語にさえ翻訳されていないようで、残念なことだ。

イザベラ・L・バードとLMモンゴメリ、「L」は二人とも「ルーシー」の
略だ。モンゴメリの場合は、2歳に満たない前に母が死んで、母の母親、
モンゴメリにとっては祖母の名にちなんだものだろう。祖母はかなり強
情、厳格、非寛容で、宗教や伝統に基づく自分の価値観以外を許さないタ
イプだった。モンゴメリはこのルーシー婆さんが母親代わりになって育て
られたのだから、個室で自然や鏡の中の自分を相手におしゃべりしたり、
創作するしかない。

モンゴメリは「私はルーシーと名乗ったことはありません!」と強く
言っているが、ルーシー婆さんがいなかったら作品もなかったろう。

一方のバードは、生まれながらの虚弱体質、ベッドの中で読書したり、
窓から眺めたり、あれこれ考えて過ごすしかない。

この二人の幼少期には普通と違って大きな「陰」があったこと、孤独が
思考力や観察眼を強めたこと、という点で似通っている感じがする。「心
も体も健康で元気な奴は作家なんかにならないよ」と夏彦翁は言っていた
が、二人の環境が女性的な「感情、気分」に加えて男性的な「理性、知
性」を育んだと思う。「艱難汝を玉にす」だな。

モンゴメリの父母は名門、夫は牧師、バードの父はインドでの弁護士を
経て後に牧師、ともに上流階級に近い中流階級だったことも幸いした。良
き土の上に蒔かれたから大輪の花が咲いたという、運もあったろう。努力
したからこそ運を生かせたとも言える。

台湾清軍討伐の石光真清らの悪戦苦闘の中で、臆病だった兵士が勇者に
育っていく。J・マケインは「戦争の中には栄光から悲惨まで人生のすべ
てある」と言っていたが・・・ちょっと感動的だ。石光の手記「城下の
人」から。

<(西村二等兵は分隊中一番の臆病者で、逃げ隠れして一度も戦闘に加
わらない。山本上等兵が西村を遠くへ連れ出して説教している)

私は二人に近づき、その間に入った。

「おい西村、話は聞いた」

「申し訳ありません・・・」

「黄塵の中を行軍した時にお前は落伍したが、運が良くて助かった。あ
れから今日まで、お前は逃げ隠れしていたそうだが、他の者は皆戦った。
それでも誰一人死傷しておらん。戦というものの生き死には、これは運だ
よ。生きよう生きようと思っとるような奴の方が戸惑って撃たれるものだ。

次の戦闘からは、必ず僕の傍におれ、いいか、離れるんじゃないぞ、も
し、こそこそ逃げ出したら、その時は従卒の井手口にお前を撃ち殺す権限
を与えておく。いいか、容赦はせんぞ」

と私は彼に申し訳をさせずに叱ってから、大声で井手口を呼んで言った。

「これからの戦闘には、お前は必ずこの西村を傍に置け。離れるような
ことがあったら、撃ち殺しても、斬り殺しても、お前の勝手にしてよろしい」

井手口は不動の姿勢をして真面目な顔で、


「はっ、必ず、そう致します」

と言った。すると西村の顔色が土色になってブルブル震えだし、とうと
うしゃがみこんで動けなくなってしまった。


私は井手口と山本を促して、西村をそこに残したままさっさと引揚げた。

それから間もなくの(明治28/1895年)7月10日、敵の大部隊が来襲し
た。早速、井手口は西村二等兵を小脇にかかえるように引っ張って、私に
ついて来た。初めのうちは夢遊病者のようにふらふらしていたが、どうし
たことか、途中から急に私の前に飛び出し、地物にも拠らず立ち姿のまま
で敵に向かって突撃を始めた。

この日の戦いで、敵は百五十ほどの死体を遺棄して退却したのであるか
ら、相当に激しい戦闘だったと言える。この日から西村は生まれ変わった
ように勇敢になり、無事に凱旋して「金鵄勲章」*を受けたのであった。

初めての戦闘で眼がくらみ、腰の浮いた私を始めとして、部下たちもこ
のようにして一戦闘ごとに勇敢になり、生死を超越した暮らしを送るよう
になると、なぜか母のことも、急死した兄のことも、思い出すことが稀に
なった。兵士たちの心境も、おそらく同じようなものであったと思う。

国からの手紙などが届くどころか、敵の来襲が引続いて、糧道さえが断
たれ、無暗にバナナを食わされていたのである>

*「金鵄勲章」(きんしくんしょう)は、かつて制定されていた日本の
勲章の一つ。日本唯一の武人勲章とされ、武功のあった陸海軍の軍人およ
び軍属に与えられた。金鵄章ともいう。「金鵄」は、日本神話において、
神武東征の際に、神武天皇の弓の弭にとまった黄金色のトビ(鵄)が光り
輝き、長髄彦の軍兵の目を眩ませたという伝説に基づく。(WIKI)

発狂亭“近衛兵の父は「暑い寒い、辛い苦しい、旨い不味い」と言ったこ
とはなかった。その息子は「歯が痛い」と泣いている。戦がないと男は軟
弱になるばかりか”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(166)2017/1/20】産経、青木伸行「お別
れ会見 オバマ氏(トランプの)取引外交を警告『米国は大丈夫だ』エー
ル」「高い理想と現実、せめぎ合い、米と世界が漂流した8年間」。

ようやくオバマと民主党の政治が終わった。歴代唯一の反米大統領で、
米国にとっていいことを一つでもやったのか? 彼にとっては不本意だろ
うが、リベラルのどうしようもない愚かさを明らかにしたのは、愛国保守
派、サイレントマジョリティにとっては大きなプラスになった。

デタラメルケル、ダレモオランドを蹴飛ばせばEUは解体へ向かう。「通
貨、国境管理を含めて各国の主権(自由、独立)を抑制すれば戦争が起き
ない、平和が保たれる」というリベラル、EUの理念は、皮肉にも難民モド
キを手招き、加盟国のナショナリズムを煽ってしまい、「俺は俺の道を行
く」という風潮を生んでいる、というか先祖返りを促進している。


EU、米国、世界がどうなるのか、今年で方向が分かるだろう。(つづ
く)2019/11/11



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香港警察、大学キャンパスに初突入
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月12日(火曜日)弐
          通巻第6272号 
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香港警察、大学キャンパスに初突入。李嘉誠の本丸ビルも初襲撃
  警官のピストル、倒れる学生。この一枚の写真は世界に衝撃を与えた
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「香港最悪の日」とメディアが伝えたが、もっと最悪になる様相である。 学生の死に抗議する集会とデモ、警官隊との衝突で、11月11日は早朝 から荒れた。

西湾河では警官隊がデモ隊にピストルを発射し、ひとりが重体。早朝から ストが呼びかけられたため、交通機関も麻痺状態になった。

 警官が学生にピストルを撃った現場の画像が世界に流れた。

この一枚の衝撃写真は、今後の香港の運命を変えるかも知れない。あのベ トナム戦争、泣き叫び逃げる少女の写真も衝撃的だったが、警察署長がゲ リラ容疑の青年を、カメラの目の前にピストルで撃ち殺した。この写真が アメリカに於けるベトナム反戦運動に火をつけ、ベトコン支持が南ベトナ ムでも増えた。

11月11日はアリババの「独身セール」が騒がれた(売り上げ史上最高 の4兆円突破)が、香港では11の大学で授業ボイコットが呼びかけられた。

香港大学、中文大学、香港理工大学の3つのキャンパスへ催涙弾とゴム弾 を打ち込みながら警官隊が突入した。大学キャン発に警官隊が進入したの は初めてである。

抗議する市民にガソリンをかけて火をつける事件も起こり、被害者は重篤 に陥った。警察側は、この映像をあちこちにながしているが、香港市民の 警察への信頼はゼロに近い。

この日、李嘉誠の本丸、長江実業ビルが初の襲撃を受け、入り口のガラス が壊された。李嘉誠は中立を保っていたが、もとより江沢民人脈に近いた め、デモ隊は味方という認識でビル襲撃は避けられてきた。

香港の繁華街は、いま死んだようになっている。

インド人、アラブ人が蝟集する重慶大楼も静かである。外国人らはまった くビジネスにならず、引き揚げも考えているとこぼす一方で、ブラダに続 いて有名ブランドの香港撤退が本格化しそうな雲行きともいう。

日系の航空会社は、香港便を半減あるいは中部航空便は停止している。香 港に進出の日本企業の多くも出張を取りやめている。観光ツアー? 募集 さえやめているところが蔽いようだ。
           
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読者の声   どくしゃのこえ  READERS‘OPINIONS  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)祝賀御列の儀、祝賀パレード最前列にて、なんと天皇皇后 両陛下と視線がお合いする僥倖に浴しました。

まわりの観衆はほぼ全員カメラないしスマホをかざしているのですが、私 は、日の丸の小旗を振りつつ、両陛下が乗ったオープンカーを直立直視 し、日本国を立派な真の独立国として歩む先頭に立ってと祈りを込めて拝 謁をしたこともあって、私に視線を向けていただいたのかもしれません。

天皇陛下に今回初めてオーラを感じました。
 
妃殿下の微笑みは民間出自妃の健やかな微笑みでしたが、天皇陛下の微笑 みは、オーラゆえの慈愛や憂いを含んだ頬笑みでした。

5時間半並んだ今年の新年一般参賀では、上皇陛下にオーラを感じるもの の、当時の皇太子殿下には、オーラを感じる取ることはできませんでした。

ところが1年弱ののち、血統のなせるわざなのか新天皇におなりになった ゆえか、風格や品格が急増したことを感じ取りました。

さらに大嘗宮の儀の悠紀殿供饌の儀や主基殿供饌の儀等のいにしえからの 神事を経てさらなる畏怖を感じさせる存在におなりになることを国民の一 人としてお祈り申し上げます。(KU生 杉並)



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文氏の横暴を止められるか
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      櫻井よしこ


「 国民革命デモ、文氏の横暴を止められるか 」

韓国国民が闘っている。ソウルでは10月3日の「開天節」(韓国の建国記 念日)に続いて、9日の「ハングルの日」にも文在寅大統領の内外政策す べてに反対する大規模デモが行われた。25日夜から26日にかけても国民各 層が集結し文政権打倒を叫んだ。

彼らの要求は、娘の不正入学をはじめ数々のスキャンダルを抱える曹国氏 の法務大臣辞任から文政権打倒へと一段と強まった。多くの国民が、曹氏 辞任だけでは文政権の悪事は終わらない、文政権の狙いは韓国という国 家、その価値観の粉砕だと、ようやく気付いたのだ。

韓国デモのこの質的変化は、デモをする人々がつい先頃まで「保守派デ モ」と自称していたのが、「国民革命」と呼び始めたことにも表れてい る。韓国言論界の重鎮、趙甲濟氏はこう説明する。

「文政権などの左翼勢力は『民族』や『民衆』という言葉を使って大韓民 国を否定してきました。韓国は自由と民主主義を国是としています。なの に、種々の制度を変えてそうした価値観を抹殺しようとするのは憲法違反 です。国が憲法を守らないなら、主権者の国民が立ち上がり憲法を守る。 それが国民革命の意味です」

趙氏らの国民革命には反日スローガンはひとつもない。朝鮮問題専門家の 西岡力氏はこれを、理不尽な反日主義から脱け出した「自由と全体主義の 戦い」だと言い切った(「言論テレビ」10月25日)。

周知のように曹氏は法相就任から35日で辞任した。多くのメディアが保守 派デモ、国民の厳しい批判、検察に追い詰められた末の辞任だと分析し た。だが真の理由は他にあるのではないか。

辞任に当たって曹氏は「私は自らに課せられた役割を果たした」と語っ た。彼が果たしたと主張する「役割」とは、辞任表明の3時間前に発表し た「検察改革」を含めて、長年構想を練ってきた左翼革命実現の道筋をつ けたということであろう。曹氏や文大統領のいう検察改革の本質は、曹氏 が発案した「政治検察」、韓国型ゲシュタポの創設である。

逮捕は時間の問題

今年4月末に遡る。文政権はこのとき「高位公職者犯罪捜査処」(公捜 処)の設置法案を「迅速処理案件」に指定した。日本にはないこの制度 は、迅速処理案件に指定された法案は提出後330日が経過すれば必ず採決 すべしという制度だ。仮に法案審議の委員会が抵抗して審議が進まなくて も、議長権限で委員会の頭越しに本会議で採決が出来る。

迅速処理案件に指定された「公捜処」設置法案は、捜査、逮捕、起訴など の権限を検察から取り上げ、大統領直属の公捜処に移すというものだ。公 捜処のトップは大統領が直接任命するため、大統領権限が異常に強大化す る。政治検察と呼ばれるゆえんである。捜査対象となるのは高位公職者約 6000人で、法案には以下のように詳述されている。

「大統領、国会議長と国会議員、大法院長と大法官(最高裁判所長官と最 高裁判事)、憲法裁判所長と憲法裁判官……」

その他にも高位の軍人、高位の警察官など国家の政策決定や秩序維持に携 わるあらゆる分野の高位者が対象とされている。大統領は捜査対象の一番 手に明記されているが、公捜処長官は大統領が任命するため、事実上大統 領は捜査対象にはならない。「言論テレビ」で「統一日報」論説主幹の洪 熒氏が指摘した。

「公捜処の捜査対象者は6000人ですが、うち5000人が判事と検事です。法 案をよく読んで下さい。さまざまな公職者には、たとえば『政務職以上』 とか、『特別市長』とか『警務官以上』などと条件がついています。他 方、司法に携わる者については『判事と検事』だけ、即ち、全員です。司 法権限は起訴権も含めて公捜処が全ておさえる。まさに司法クーデターです」

同法案成立を文政権が異常に急いでいる。公捜処設置法案が4月末に国会 に提出され迅速処理案件に指定されたことは前述したが、当時の様子を西 岡氏が語った。

「迅速処理案件に押し込もうとする文氏の与党に、野党第一党の自由韓国 党が反対して議場は激しい殴り合いの修羅場になりました。暴力沙汰で やっと通したのです。そしていま、天皇陛下(現上皇陛下)の謝罪を求め たあの国会議長の文喜相氏が330日でなく180日で採決できると言い始めま した。法律のどこにもそんなことは一言も書かれていません。法的根拠の 全くない超法規的手法です」

文大統領一派の主張する180日目が10月28日だ。従って本稿が皆さんの目 に触れる頃、或いは公捜処設置法案は可決成立しているやもしれない。こ のように無法を承知でごり押しする背景に曹氏を巡る深い闇があるとの見 方がある。曹氏の妻は10月24日に逮捕された。このまま捜査が続けば曹氏 の逮捕は時間の問題だ。その場合、どのような闇が暴かれるのか。

北朝鮮の麻薬スキャンダル

前述のように曹氏は公捜処を立案した人物だ。韓国を左翼独裁革命で潰そ うと考えている点で、大統領の文氏とは同志である。思想が同じで、甘い マスクで国民に人気のある(あった)曹氏を、文氏が後継者に考えていた のは間違いないだろう。

曹氏を政治家にするには一定の資金が必要だ。曹氏が多額の資金をファン ドに投資していることは判明済みだが、そのファンドの投資先にソウル市 が大規模発注をしているのである。これは政権全体による闇の政治資金作 りなのではないかとの疑惑が指摘されるゆえんである。

疑惑はまだある。2017年5月、文氏は曹氏を民情首席秘書官に任命した。 検察などの法務行政全体を監督するこの地位には検察出身者が就くのが通 例で、曹氏のような学界出身者の起用は異例だった。

洪氏は、曹氏が民情首席秘書官を務めた2年余りの間に北朝鮮の麻薬に関 する巨大スキャンダルを隠蔽した疑いも浮上していると指摘する。

捜査が進めば、一連の疑惑が文政権の致命傷となりかねない。そのような 事態を防ぐために文政権が公捜処設置法成立を急いでいる可能性もある。

それにしてもこの後ろめたい法案を韓国国会は通すのか。韓国は一院制で 300議席、3名欠員で現状勢力は297、法案可決には過半数の149が必要だ。 文氏の与党「ともに民主党」は128で、与党系無所属の1人を加えて129、 過半数に20議席不足だ。第一野党の「自由韓国党」以外の少数党は左翼政 党で、彼らが文政権に協力すれば公捜処設置法案は可決される。

一方で、国民革命デモは間違いなく勢いを増しつつある。国民革命の前で 左翼政党は文政権に肩入れできるのか。国民は勝てるのか。韓国はまさに ぎりぎりの戦いの中にある。
『週刊新潮』 2019年11月7日号 日本ルネッサンス 第875号



    
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重 要 情 報
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◎香港だ、韓国だ、北朝鮮だ、チャイナだと、気が滅入る話ばかりだ。

ここはひとつ、明るい歌を歌って元気を出さう!(北村維康)

https://www.bing.com/videos/search?q=%e6%84%9b%e5%9b%bd%e8%a1%8c%e9%80%b2%e6%9b%b2+%e6%ad%8c%e8%a9%9e&view=detail&mid=95A9BC0AF3864801360E95A9BC0AF3864801360E&FORM=VIRE

愛国行進曲

作詞:森川 幸雄

作曲:瀬戸口藤吉


◎国際競技団体と付き合う難しさ:前田正晶

外食から帰宅して偶然に見たフジのバイキングとやらで、日本の連盟の 常務理事が「この期に及んでそんなことを言うか」と、オリンピック種目 となったスポーツクライミングで選手選考方式で国際連盟との間に規定の 解釈に相違があったと怒っていました。我が方はスポーツ仲介裁判所に提 訴したそうです。散々すりあわせたつもりの規定の解釈を一方的に変更を 通告してきたという怒りでした。

先頃のIOCによる突然の東京オリンピックのマラソンと競歩を札幌に移 すという決定も、今回の国際スポーツクライミング連盟の選手選考方式の 解釈でも、元々欧米人が主力になって運営されている団体の中に入って いったのですから、その中でどのように協調し、話し合い、振る舞うかを 次善に余程十分に研究しておくべきだったでしょう。さもないと、今回の ような突然の変更の決定の通告のような目に遭うでしょう。換言すれば、 彼らの中に入りその中である程度以上の地位を確立するには言葉ができる のに越したことはありませんが、論争と対立を恐れない国際性は必須です。

言葉の点は自分では為さればそれに越したことたはないでしょうが、良 い通訳に恵まれれば何とかなると補いはつくは思います。だが、文化の違 いと欧米との文化と思考体系の違いの存在を知らなければ、思うように彼 らと話し合い且つ自分に有利なように議論を展開して交渉を進めることは 容易なことではなくなるでしょう。

そういう人たちの世界だと知らずに純真無垢にノコノコと入っていく と、日本代表が強いとなるや、過去のヴァレーボールのようにルールを変 えられ、水泳のように「泳法を変えろ」という結果を生じるのです。後に なって「そういう世界だったか」と知っても手遅れでしょう。私も何度か 言ったように「最初からあのような世界だと承知していたら、アメリカの 会社に転進などしなかっただろう」と言ったのには、そういう目には見え ない厚くて高い壁があったと転進してから知ったからです。外から見てい たのでは解らない相違点があるのだと、改めて指摘して終わります。


◎古川勝久氏が指摘した我が国の決議違反:前田正晶

古川勝久氏は対DPRKに対する制裁問題を論じる番組に屡々登場される。昨 11日の「報道1930」にも登場されて我が国の問題点を指摘しておられた。 だが、私にはその経歴というか肩書きがもう一つ良く解らないので検索し てみた次第。それは長くて「国連安全保障理事会 北朝鮮制裁委員会専門 パネル元委員」とあった。TBSはシンガポール生まれとのみ表示するが、 学歴は慶応大学出身でハーバーバードで修士号を取得しておられた。

古川氏は以前にも報道1930に出演され「我が国はUNの制裁違反を犯してい る国の船を寄港させており、明らかに制裁決議違反で処罰されることもあ り得る」との警鐘を鳴らしておられた。昨夜は、かの金正恩委員長の問題 のベンツが我が国の大阪を経由してDPRKに入って行った経路を追求された ことを語っておられた。簡単に言えば、関係させられた大阪の会社の社長 が巧みに罠に嵌められたということで、彼が悪者として世界中にその存在 を知らせてしまったのは気の毒だそうだが、加担する悪意はなかったとい うことだ。

古川氏はこの件もさることながら、「UNの制裁に関して我が国では関連 する各省庁間の連携が不十分で、制裁を実施する体制が整っていないだけ ではなく、問題を起こしている国の船舶の入港か寄港を拒否すべき法律が 出来ていないのは問題である」とあらためて警告されていた。しかも、省 庁間にはこの制裁措置に対知る認識が不十分であり、確実に実行する意識 が欠如しているのではないかとまで指摘された。だが、現実には我が国は DPRKに罵られたように、かの国に種々の制裁を課しているのではないのか なとも思ってしまう。

だが、古川氏にそう聞かされれば、私にでも「これは国家としての一大事 か」と思わせられる。しかしながら、DPRKのようにUNが厳しく言う「禁」 をいともアッサリと破っている国があるのを見れば、我が国に「制裁の実 施」に対する認識が何処まであるのかなと考え込まされた。何れにせよ (私はそのご威光をそれほど信じていない)UNが決議している以上、古川 氏が憂慮してみせられた法整備は可及的速やかに整えておくべきではない かとは思わせられたのだった。

因みに、私は“United Nations”を「国際連合」とする奇妙な訳語を認め ていないのだし、同様に「安保理」も排除していることをあらためてお断 りしておく。



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身 辺 雑 記
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13日の東京湾岸は曇天。

東京湾岸は12日も好天。夕方は亀戸駅近くの韓国風居酒屋でいわば異業種 の月例懇親会。速記者も来た。

                読者:6003人




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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

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