政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5183 号  2019・9・30(月)

2019/09/30



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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5183号
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       2019(令和元年)年 9月30日(月)



雀庵の「台湾・日本の関係強化を!」:“シーチン”修一 2.0

            利害一致したモリカケ追及:阿比留瑠比

     日本人の知らないスパイ活動の全貌より:クライン孝子    
           

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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雀庵の「台湾・日本の関係強化を!」

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       “シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/28(2019/9/28)】日本の存在が支那の古文書に
記されたのは西暦紀元前後、有名な「魏志・倭人伝」である。学校で習っ
たものだが、国書の「魏志」そのものは現存しない。なにしろ焚書坑儒の
国だから紛失なんて珍しくないのかもしれない。しかし、「魏志」の内容
はいろいろな史書に転載されていたから、その内容のポイントは「魏
略」、ま、ダイジェスト版として残され、今に伝えられている。

2000年以上も前の西暦1年のころの日本は、支那の外交官を迎えるほどな
のだから、「国」らしい体裁はあった。大小さまざまな地域国家で、まだ
統一国家ではないが、ここまで来るのにずいぶん長い時間がかかっている。

旧・新石器時代、土器で有名な縄文時代は、主に狩猟採集だから食糧を求
めて家族や大小部族とともに移動するが、大部族になると大きな街のよう
なベースキャンプを造る部族もあった。

移動による家族全体の狩猟採集だと食事用の土器など重いものも携行し
なければならないし、ベースキャンプ周辺では果樹栽培も始まっているか
ら「お父さん行ってらっしゃい、私は果樹園の手入れと魚の日干しを作っ
ておくからね」となっていく。

分業が始まり、商業も盛んになる。弓矢の刃先(黒曜石)は岐阜産、刃
先を固定する接着剤(アスファルト)は北海道産、海産物の保存食糧は
「やっぱ大森産が旨いね」とか。食品加工業や流通業者も増えてくる。流
通業者の往来は「統一言語」の普及にも大いに貢献したろう。

やがてコメの水稲栽培が大陸方面からもたらされた。それまでの陸稲に
比べて何十倍もの収穫がある。主食が確保できれば、遠くまで狩猟採集に
出かける必要は薄らいでくる。つまり定住が当たり前になる弥生時代に
なったわけだ。

生産性が高まると人口も増え、村や街も大きくなる。やがて有力な長
(おさ)や部族が現れ、合従連行していく。まあ、縄張り争いだが、上流
と下流で水田の水争いが激しく、「それなら皆で溜池を作ったり、不作に
備えて食糧庫を作っておいたほうがいいよ」というような塩梅で、こうし
た地縁血縁の国が卑弥呼の邪馬台国など有力国家になっていったのだろう。

紀元前から200年、紀元後300年あたりまでは地方豪族の群雄割拠で、古
墳時代、飛鳥時代の何十年もかけて神武東征のような戦乱の末にようやく
実質的な「日本国」ができたのだろう。支那を真似て最初の元号を「大
化」とした(645年)。

それに先立つ607年(推古15年)、日本は隋の煬帝に「日出ずるところの
天子、日没するところの天子に書を致す、恙無きや」と親書を奉じてい
る。「支那なにするものぞ!」という新興国の気概がうかがわれて笑って
しまうが、煬帝は「無礼者め」と怒ったそうである。

「ジャパンデビュー」だ。支那王朝はそれまで日本を東夷(東の蛮族)
である倭、倭人、倭国と記していたが、900年の唐時代から「日本国」
「日本」と書くようになった。

人にも国にも勢いのある時期がある。台湾は今、台湾人による、台湾人
ための、台湾人の国、つまり独立国家建国の好機到来を迎えつつあるので
はないか。李登輝総統から「緩やかな革命」が始まり、今は中共のクビキ
を離れて完全に独立した国家、国際社会の名誉ある一員、日米英豪欧など
とスクラムを組む有力国家へと確実に変身しつつあるのではないかと思
う。仕上げの「第二革命」「台湾維新」とでも言うのだろうか。

これは学者でもない小生の「勘」だ。外務省上がりの自称「外交専門
家」のように余計な倫理、論理、主義、宗教などに影響を受けていないか
らこそ、デタラメルケル、マックロマクロンというリベラル≒アカモドキ
の愚かさがよく見えるように、「台湾維新」は近いと思うのだ。

これは中共にとっては体制崩壊を招きかねないから全力で阻止しようと
するだろう。日本は米英豪などと共に台湾を熱烈支援し、中共の攻撃を阻
止しなければならない。

最後の皇帝、夜郎自大妄想の習近平一派を落とせば事は進むかもしれな
い。漢族は党よりも「利己」優先で、党と心中する党員はゼロだろう。清
朝の最後は驚くほどあっという間だった。最後の皇帝、溥儀は日本軍に保
護を願ったのだ。「ゴルゴ13、あんたの出番だ」

一方、台湾が落ちれば、次は日本、フィリピン、インドネシア、ベトナ
ム、豪州が危うくなる。日本は「皇国の興廃この一戦にあり」の覚悟で臨
むべきだ。「日本は同胞を見捨てた」という汚辱を払う機会でもある。

1980年ごろに初めて訪台した際、現地のガイドにこう聞いた。

「外省人(国民党・大陸系)に圧迫されて本省人は大変だね」

ガイドは「そうでもないですよ」とこう答えた。

「200万の外省人はほとんどが独身。結婚したければ本省人の女の子を貰
うしかない。優しくしなければ結婚してあげないって、本省人の女の子は
強気です。外省人の多くは尻に敷かれているんです、ハッハッハ」

逆境にあっても諦めない、「いつか青空」になるだろうと信じて台湾革
命の天命を果たす、見届けるまでは往生できない。

台湾が初めて世界に紹介されたのは3世紀の支那三国時代の「呉」の武
将、沈瑩(しんえい)著「臨海水土志」で、「夷州は臨海郡の東南二千里
にあり、土地に霜や雪がなく、草木も死なない。四方は山と谷である。人
が皆、髪を剃り、耳たぶに穴を開けているが、女性は耳に穴を開けない。
土地が肥沃で、五穀(麻、キビ、アワ、麦、豆)が生えていて、また魚肉
も多い、云々」とある(王育徳「台湾」、WIKI)。

やがて支那大陸で飢饉と苛政に苦しめられた福建、広東の人々は「土地
が肥沃」な台湾に逃げてきた。小さな船で波が荒い台湾海峡を渡るのは命
がけ、博打だった。それでも運を天に任せて肥沃な台湾にたどり着けば餓
死することはあるまいと信じたのだ。

勇猛果敢な高砂族など先住民族との抗争、マラリアなどの熱帯病の“熱烈
歓迎”、やがて雑婚・・・台湾人のルーツだ。次回から台湾の波乱万丈の
歴史ドラマを紹介していきたい。

発狂亭“寝違えた首”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(145)2017/1/13】承前:路線バスは鉄道
事業の一部として発展していった。駅を中心にバス路線を広げていく「ハ
ブ&スポーク」方式で、もともとが駅に人を集めるための方策だから、鉄
道会社にとってはバス事業そのもので稼ごうという気はあまりなかっただ
ろう。

高度経済成長が“バブル狂騒曲”でおしまいになって以降、「全国の路線バ
スで黒字のところはない」と、あるバス会社の社長が言っていた。

バブル崩壊までバス事業の職員の多くは鉄道会社の社員として採用され
ていたから、勤続年数の長いベテラン運転手では「年収1000万円は珍しく
ない」と言われていた。バスが赤字でも客の利便、鉄道の集客を考える
と、バス事業の縮小はできないという認識だった。

これがバブル崩壊で、一気にリストラせざるを得なくなり、バスは鉄道
事業から切り離され、新規採用者から給与水準はがた減りになり、運転手
も平均年収が450万円ほどに減った。以前からの高給運転手は肩叩きなど
のリストラで急減していった。都心部でもこのありさまだから、人口減の
続く地方バスの惨状は目を覆うばかりだ。仕事がない、人がいない、消費
者がいない、交通機関もないのナイナイヅクシ。景気の良いときは地方交
付金もたっぷりあり、純金をばらまくという派手な政権もあったが、ハコ
モノは増えても住民が減るばかりだから、もう衰退、消滅の危機にある。

米国のラストベルト(工場閉鎖で赤錆びた街)を甦らせる、地方都市を
復活させる――投資効率最優先のウォールストリートのセレブではできない
こと、やる気もないことをトランプはやろうとしている。彼に投票した人
は皆、それを期待している。

仕事を奪っている不法移民を許さない、産業空洞化で工場を錆びだらけ
にする企業を許さない――トランプなら粗にして野でもやってくれそうだ、
「品がない?」、上品なら錆び落としができるのかよ。トランプ支持者は
そう思っているだろう。

マスコミはニューヨーク、ワシントンDC、ロサンゼルス、サンフランシ
スコなどの東西両岸のリベラル≒セレブばかりを取材しているのではない
か。産経は、トランプに一縷の望みをかけた内陸部やディープサウスの
人々をこそ取材すべきだ。

「米国の通奏低音(つうそうていおん)だから私はトランプを選んだ」
なんていうシリーズは絶対面白いと思う。バカの宮家とか胡散臭い佐藤な
どの迷妄にはウンザリだ。(つづく)2019/9/28



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利害一致したモリカケ追及
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       阿比留瑠比

ちょっと旧聞になるが、学校法人「森友学園」への国有地売却や財務省に
よる関連文書改竄(カイザン)などを巡る大阪地検特捜部の捜査が終了したこ
とを受け、朝日新聞は8月11日付の「民主主義が問われる」とのタイトル
の社説を掲載していた。まだやっているのかと思いつつ読むと、国会での
さらなる追及を求めて次のようなことを主張していた。

「民主主義の根幹にかかわる事態である。うやむやにすますわけにはいか
ない」「安部(晋三)首相に関しては、妻昭恵氏をめぐる疑問が今も消え
ていない」「『森友問題』を終わらせてはならない」

既視感のある内容だなと思い確かめると、朝日は3月31日付の社説「疑念
直視し捜査つくせ」でも国会での追及を促すとともにこう書いていた。

「森友問題は、民主主義の根幹にかかわる。関係者はそのことを思い起こ
さねばならない」



繰り返し書く執念



また、6月1日付の社説「核心はまだ闇のままだ」でも国会での徹底審議
を要求し、こう説いていた。

「(森友学園が開設を計画していた)小学校の名誉校長に安部首相の夫
人、昭江氏が就いていたことが関係しているのか。改めて疑問が膨らむ」

死んだ子の年を数えるような印象で痛々しい。どうしてそこまで、安部首
相との特別な関係など何も出てこなかった問題にこだわるのか。ほぼ同趣
旨のことを、何回も繰り返し書く執念は何なのか――。

かと思うと最近では、国民民主党の津村啓介副代表が9月15日に自身のツ
イッターに投稿したこんな一文が話題になった。

「モリカケ(森友・加計学園問題)は、長期政権の弊害が分かり易く可視
化されたので視聴率が取れ、情報番組のディレクターから『テレビで流す
ので国会で取り上げてほしい』との要望もあったようです」

伝聞形ではあるが、実際にモリカケを執拗(シツヨウ)に追及していた側の野党
議員の言葉だけに信憑性(シンピョウセイ)があり、さもありなんと感じ
る。津村
氏はこうも記している。

「国会での疑惑追及? 視聴率が欲しいテレビ局と、番組ディレクターと
つるんでテレビに映りたい政治家の共同作業だと思います」

要はモリカケ追及は、利害が一致したマスコミと野党議員が談合して行っ
たという部分が少なくないということである。朝日のしつこさも、目的が
あるからだと考えれば得心がいく。

「視聴率は稼げない」

それにしても、まだモリカケが話題になるのかとうんざりするが、問題を
当事者の立場から率直に解き明かした本が26日に出版されるので紹介したい。

森友学園の籠池泰典前理事長の長男である籠池佳茂さんの著書『籠池家を
囲むこんな人たち』がそれである。新刊書の詳述は避けるが、例えばこん
なことが赤裸々に記されている。

「現在の父と母は、実は洗脳されたような状態にある。父の泰典は、要す
るに(左翼勢力が)安倍政権の弱体化を謀(ハカ)るための駒として利用され
ている」「(自宅に来た政治家たちの)目的は、倒閣のためであり、その
他のことはどうでもいいという感じ」「総理夫人と父との関係は非常にき
れいな関係しでした。しかし、それでは視聴率が稼げないのです。何か悪
いことをしていた方がいい」

同書には、籠池前理事長やマスコミをコントロールする「黒幕」の存在
や、佳茂さんが直接目にしたマスコミ関係者の実名の言動も描写されてい
る。一読をお勧めしたい。。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)


松本市 久保田 康文 さん採録


  
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日本人の知らないスパイ活動の全貌より
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クライン孝子

2019年9月28日

◆◆プーチンの警戒洞察力ーKGB−

■プーチンの度胸
プーチンに出会ったことがある。
二〇〇七年のことだ
この年G8サミットはドイツが当番で、会場におけるプーチンの記者会
見にて偶然、前列五番目のちょうど真ん中に近い席に陣取ることが出来た
からだその会場でこんなハプニングが起きた。

プーチンが一通り記者会見用のコメントを語り終え、記者たちの質問を受
けようとした直後だった前方に座っていた若い男が、いきなり、プーチン
目掛けて、ビラを投始めたのだ。

一時はどうなることか、一瞬、会場に緊張が走り、私ばかりか、出席者た
ちの多くも、息を詰めるようにしてプーチンを見つめたものだ。

ところが、彼ときたら、マユ一つ動かさず、平然として、「そのビラを私
に寄こしなさいと言い、ビラを受け取って読み終わると、テーブルの上に
置き、何ごともなかったかのように記者の質問を受け始めた。

思わず私は隣席の顔見知りの記者に、「凄い度胸ね」と小声で話しかけ
た。すると彼、「プーチンはもともとKGB秘密警察〉上がりだから、
あれくらいではびくともしないさ。その彼のことだこのビラまきの
背後関係をすでにお見通しで、次の報復を念頭におきながら、記者の
質問を受けているよ」と。

そういえば、当のプーチンだが、(会場では互いに笑顔で握手を交わして
いたもののこの時期、すでに米大統領ブッシュとは犬猿の仲にあって、互
いに火花を散らしていた。

仲の悪い理由は、一九八九年十一月『ベルリンの壁』崩壊を機に、このと
ばっちりを受けて、一九九一年十二月二十五日、ソ連が崩壊してしまった
ことにあった。これにより第二次世界大戦終焉後、冷戦という形で世界を
睥睨し、睨みを利かせてきた米ソ二大国による

世界支配構造は終焉した。苦虫を?み潰し、臍を?んだのは当時旧東ドイ
ツ・ドレスデン
(一九八五年から一九九〇年まで)ソ連秘密警察のスパイとして第一線で
暗躍していたプーチンだった。
片や有頂天になったのは冷戦勝利国アメリカである。アメリカにすれば、
冷戦で一人勝ちしたのはどこか。アメリカだ。そのアメリカが世界支配を
もくろんで何が悪い!

さっそくこれを機にアメリカは米国一国世界支配に着手し始める。
二〇〇三年に勃発したイラク戦争はその典型的な例だ。プーチンはこの戦
争に反対だった。
当時ロシアはイスラム教系チェチェン問題で手をこまねいていたからである。

その負の影響を大なり小なり受けていたEU諸国も乗り気でなく、EU主
要二カ国独仏両国など、この戦争に「ノー」を突きつけたものだ。
これに気を悪くしたアメリカが打って出た次の戦略が、チェコとポーラン
ドにミサイル防衛(MD)システムを配備することにあった。

こうすることで、対ロシアのみならず
EUをも視野に入れたアメリカの、ダブルチェック=二重同時情報収集戦
略を構築し、ロシアとEUに嫌がらせをしつつ、いずれロシアのみならず
欧州をもアメリカの傘下に置くというのだ。

■プーチンの巻き返し
そうと察知したプーチンは、さっそく、巻き返し工作を仕掛けている。
手始めは、ドイツにおけるG8サミット開催前年二〇〇六年に発生したリ
トビネンコの放射性物質ポロニウム210怪死事件である。

リトビネンコが体調を崩したのは二〇〇六年十一月一日。場所はロンドン
中心街のホテルの寿司バーだった。
そこには、ロシア人実業家と称するルゴボイとコフツンが同席している。
ルゴボイはさておきコフツンについては、ドイツ人の元妻がおり、

十月二十八日、モスクワからロンドン入りする直前、
ドイツ・ハンブルクに立ち寄ってデートをしている。この事実をキャッチ
したドイツ側は彼が乗った車や手にした書類、ハンブルク郊外の元妻及び
元妻の母親宅を捜索するなど、

この事件は図らずも英米露三国のみならず、ドイツも巻き込む国際情報戦
に発展してしまった。
しかしそれにしても、何ゆえに、三人はロンドンのホテルで落ち合ったの
か。何が目的だったのか。

一つは、彼ら三人は旧ソ連時代にはソ連国家保安委員会(KGB)、一九
九一年の旧ソ連崩壊後はロシアとして新しくスタートしたロシア連邦保安
局(FSB)に所属する秘密警察工作員であり従って旧知だったことだ。
しかも当時のFSB長官はプーチンだった。

二つは、リトビネンコとは何者であったか。その正体である。彼はロシア
連邦保安局(FSB)元中佐で、かつては暗殺にも関与してきた有能なる
スパイだった。

ところが一九九八年十一月のこと、突如記者会見を行い、「知人の暗殺指
示を受けたが拒否したとのスパイ工作員らしからぬ衝撃的な告白を行った
のだ。以後、ロシア官憲から要注意人物として監視される身となり、二度
にわたって不当逮捕・投獄に遭い、その後、身の危険を感じた彼は、

トルコ経由でイギリスに亡命したあと英国の情報機関のスパイに鞍替えし
ている。そのリトビネンコのみが、ロンドンの病院で二〇〇六年十一月二
十三日に死亡した。残りの二人はいち早くモスクワに戻り、放射性物質に
よる中毒症状の治療を受け、一命を取り留めることが出来たからである。
これこそがプーチンの望むところであったのだ。

=中略ー

裏切り者をいかようにして処分するか。「ポロニウム210」を使用する
ことで、時間をかけて殺しに掛かる。こうすることで国際社会=敵方への
見せしめにするそれだけではない。その延長線上で今やウクライナにまで
手を伸ばし、スパイの暗躍に発破を掛けている。

生え抜きのスパイとして身を起こしトップに
り詰めたプーチンの「凄さ」が、実はここにある。

          
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重 要 情 報
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◎ここ大久保通りで珍しく英語が聞こえた:前田正晶

29日の午前中に、日曜日の人出でごった返している新宿区の大久保通りに買い物に出掛けた。すると、目の前から複数の男性の英語が聞こえて来るので、珍しいこともあるものだと思えば、数人のがたいの良い者たちがトローリーケースを引き摺って新大久保駅の方に向かっているのだった。そこで、よく観察してみれば何名かが“Canterbury of New Zealand”(例の大文字のCが三つ並んだロゴマークだ)のTシャツを着ていた。しかも出てきたホテルは今では希少価値が出てきたビジネスホテルのような小さなもの。ホテル不足とは聞いていたが、こんな所にまできて泊まるのか寧ろ感心していた。

そこで彼らはラグビーW杯の応援団(サッカーのフーリガンなんて言葉をつい思い出してしまった)だろうとは見当がついたが、英語を話している限りではニュージーランド、オーストラリア、スコットランドかまたはアイルランド辺りかなと考えていた。ではあっても、不思議なのは未だ予選リーグも終わっていない時点で帰国はしないだろうから、次の試合の開催地に向かって移動するところかなとも思っていた。経験上言えるのだが、あの英語はアメリカ人のものではない。あの小さなホテルに彼らの巨体に合うベッドがあったのかなどと余計なことまで考えてしまった。

次に出会ったのが目下方々で見かける“Uber Eats”の自転車だった。僅かな間に3台もすれ違ったし、そのうちの1人は初めて見る女性だった。スマートフォンに一切関心がない当方には良く解らないが、あのサービスはその文明の利器のアプリとやらでしか使えないと認識している。それにしても、あれほど方々で見かけるということは、お気に入りの店から取り寄せている家庭か若者か知らないが、増えていることなのだろう。余計なお世話だろうが、そういう場合の税率は明後日からはどうなるのかななどと考えていた。

何れにせよ、現代は益々スマートフォンの包囲網が拡大される一方で、そう遠からぬ将来に我々で悪ければ私のようなアナログ世代はICT化の恩恵に浴することがほとんど不可能になって行き、不便な生活を強いられる時代に直面するのは必定だと思っている。タクシーでも「アプリで呼べる」とのステイッカー(英語の講釈だが、言語はstickerでこれをステッカーとはいわない)を貼っているのが多い。これもスマートフォンの領域でのことらしい。尤も、今やそんなことまでしてタクシーを呼ぶ生活ではないがね。

先日も日本大学のT教授が「もうこの街の異常さにも馴れました。でもここを異常と感じなくなった自分が怖いです」と言われたが、ここに住んで早くも31年となった私は異常さを何とも思わなくなっている。前後から何処の国かも判別できな言葉が聞こえてきても何とも感じなくなった。近頃は中国人も勿論多いがバングラデシュ人が明らかに増えている。以前から何度も触れたが、彼らは道の真ん中に群がって語り合っているし、あの暗い表情には未だに好感が持てない。トランプ大統領がイスラム教国からの入国を禁じられたのが解るような気もするのだ。


◎W杯ラグビーで日本はアイルランドに勝った:前田正晶

ヘッドコーチも選手たちもつい先日まで世界のランキングで第1位だった
「アイルランドに勝つ」と自信ありげに言っていたので、本当にそうなる
かどうかを楽しみに見ることにした。しかも、試合開始前の画面からあふ
れ出ていた雰囲気からの閃きは「日本代表の勝ち」と出ていた。しかも、
アイルランドはエースだというセクストンだったかを体調不備で出さない
というのでは、尚更その閃きが当たりそうな感が濃厚になって行った。

いきなりトライを2本取られたが(1本はゴールキック成功)、私は「これ
でも少なくとも負けはない」と確信するようになって行った。先日は「ア
イルランドのあの体格を有効に使っての突進を続けて攻められては、我が
方の体力が消耗するのでは」との懸念を表明しておいた。アイルランドも
その戦法で向かってきたが、案外に我が方の外国人選手たちを活かしたデ
イフェンスには効果を発揮せず、それに加えて無用なハイパントというか
キックを多用する攻め方が効果を発揮しなかったし、バックス間の綺麗な
パスの展開もなく徒に相手に攻撃権を渡してしまうだけの結果に終わった。

それに止まらず、アイルランドは球扱いが意外に粗雑で落球が多く、
チャンスを逃すし、ターンノーバーを繰り返していたのも敗因の一つだと
思うのだ。日本のデイフェンスみあれほどキック多用のオフェンスが通用
しないことくらいは、事前にスカウティングが出来ていなかったのかとす
ら疑わせてくれた。「たられば話」は無用かも知れないが、スタンドオフ
の田村がペナルテイーキックを2本失敗していなかったら25対12で我が方
の楽勝に終わっていたかも知れないほど、アイルランドの戦法というか
ゲームプランは粗雑だったと思う。いや、その批判の前に我が代表の健闘
を称えるべきかと思う。

このW杯では諸外国の強豪は意外に思わせられたほどキックを多用して
(むざむざと)相手に攻撃権を与えているように思えてならなかった。そ
れ以外にも疑わしいと思わせられた現象に、本日のアイルランドの単調な
攻め口を見るにつけても、彼らはどれほど綿密にスカウティングをしてい
るのかと疑いたくなった。それとも、彼らはアメリかではあれだけ発達し
ているヴィデオその他の機器をフルに活用するスカウティングの手法を確
立させていないのかなと思ってしまった。

残る強敵はスコットランドだと思うが、このまま順調にいけば予選リー
グを勝ち上がっていくのは当然のような気がする本日の勝ち方だった。本
日のように堅固なデイフェンスも良いが、もう一段決定力を上げれば、
もっと良くなると見た。例えば、松島をFBに下げて福岡を使ったようなオ
フェンスも良いかなと思っている。兎に角、アイルランドを負かしたのも
「天晴れ」だったが、「閃き」が当たったのも気分が良かった。誰だか失
念したが、解説者の1人が「ラグビーには番狂わせはない」と言っていた
のを思いだした。


◎サッカー界はあのラグビー代表の勝利に学ぶべきだ:前田正晶

フットボール界でXリーグのテイームの元助監督とオフェンスコーチを務
めたものが28日夜の対アイルランド戦の勝利を以下のように分析していた。

「試合を通じて当り負けないフィジカルトレーニングの賜物だと思いま
す。ダブルチームでタックルする。すぐ起きる。日本人らしい反復動作の
正確性です。」

私はもう一言加えて「エデイー・ジョーンズ前ヘッドコーチの頃に猛練
習で鍛え上げられた体幹の強さと強靱な身体能力が、当たり負けだけでは
なく当たられ負けもしない次元に達していた」とも言いたいのだ。彼らの
身体能力は私が懸念したアイルランドの当たりに負けない段階にあったの
だった。

それにつけても残念に思うことは「我がサッカーの全日本代表の体幹と
身体能力は未だ未だラグビー代表たちが到達した次元にはほど遠いところ
に止まっているのではないか」なのである。私は20年以上前からフット
ボールのXリーグのトレーナーたちから「サッカー界は何か勘違いしてい
るようで、しなやかな体つきを尊重し十分な基本的に身体能力を鍛え上げ
る訓練をしてない」と聞かされて、その面を鍛え上げるべきだと指摘して
いた。それが欧州や南アメリカの強豪たちに当たり負けしない体力を整え
る基本的な訓練であるという意味だ。

後難を恐れずに言えば、我がサッカーの全日本代表は偶にヨーロッパや
南アメリカの選手たちに当たられて倒れないと「欧州に行って鍛えられて
きた賜物だ」などと見当違いのことを言って褒める解説者がいるのだから
話にならない。森保監督は南野、堂安、中島翔哉等を抜擢して新戦力を整
えはしたが、私の目には彼らがラグビーの代表のような次元にはとても到
達していないとみている。森保監督は世代交代を図るのも結構だが、ラグ
ビー界のような辛い練習を強いても体幹と身体能力の強化を図るべきでは
ないか。

先日も指摘したことで、前法政大学のフットボール部監督の安田氏は
「サッカー界にもラグビー界並みの体幹と体格を備えた選手を養成しよう
と、FCイワキを創設された」というではないか。基本的な身体能力のト
レーニングを重要視しているフットボール界の監督らしい着眼点ではない
か。私が見る問題点は「サッカー協会の田嶋会長や森保監督があのラグ
ビー代表の勝利をどのように評価し、学ぼうしたか」である。ここまで来
ると、話は上記の元Xリーグの助監督の分析に戻っていくのだ。

マスコミもラグビーの歴史的とも言える勝利を賞賛するのも勿論結構だ
が、サッカー界には厳しい目を向けてやってほしいものだと考えていると
いうか、寧ろ「これを機会に真剣に身体能力の向上を図るトレーニングに
励むべきだ」と論じて貰いたいのだ。



━━━━━━━
身 辺 雑 記  
━━━━━━━

30日、曇天。

29日の東京湾岸は曇天のち晴れ。隣の第三亀戸中学校の芝生の校庭では近
隣の大人たちが野球をしていた。
                          
                      読者:6003人

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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

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