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頂門の一針

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頂門の一針5162 号  2019・9・9(月)

2019/09/09


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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5162号
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       2019(令和元年)年 9月9日(月)


香港は「カラー革命」の前夜?:宮崎正弘

      全世界のアメ通読者の皆様:山岡鉄秀

            「なめたらいかんぜよ」:渡部亮次郎

          日韓悪化 近隣条項の削除を:阿比留瑠比 
 
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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香港は「カラー革命」の前夜?
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)9月4日(水曜日)
      通算第6184号   <前日発行>
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 香港は「カラー革命」の前夜? 中国はセレブを動員して反暴動キャン ペーン
  「レノンの壁」が本格登場、およそ50ヶ所に賛否両論の書き込み
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 香港の地下鉄駅、歩道、バスターミナル。あらゆる場所に「レノンの 壁」が出現した。書き込みは99%がデモ隊支持だが、なかには中国共産 党支持の意見もある。後者の書き込みをみると、香港市民の年配者には 1967年香港暴動の悪夢が甦るという。

 1945年からの国共内戦が激化し、49年の中共成立などが切っ掛け となって、夥しい難民が香港に溢れた。数百万の流民が香港に転がり込ん で、バラックや路上で生活し、治安は極度に悪く、街は埃だらけ、塵だら け、掏摸、窃盗、強盗事件が頻発した、荒れた時代だった。

 1967年5月7日から突如始まった所謂「香港暴動」は、北京の直接 指令によって、工場労働者のストライキはたちまち反英国暴動へと拡大し た。周恩来が直接指令したとも言われ、デモ隊は赤い表紙の『毛沢東語 録』を高く掲げて、英国植民地に反対する現地民の感情を刺激し続けた。

 労働争議から賃上げ要求のハンガーストライキは、その前年から続けら れていた。
一日過酷な労働をしても10HKドル(当時のレートで300円ほど)、 しかも重労働を強いられる現場では安全管理もでたらめ、補償制度も医療 保険もなにもなかった。労働者の不満が爆発するのは時間の問題だったのだ。

 おりから「文革」が始まっていた中国では、香港暴動の反英国運動への 切り替えを促しつつ暴徒を煽り、結局のところ、死者51名、負傷832 名、逮捕拘束された市民が2077名に達したと調査記録は言う。
 
 さてメディアは今回の香港の一連の出来事と中国人民解放軍介入の可能 性を語り、多くは1989年の「天安門事件」(六四)を連想するとい う。西側のメディアの分析もそうだが、香港の若者も、「六四」と「香港 雨傘革命」を比較し、「自由か、それとも死か」と悲壮な決意を示すので ある。

 もう一つ、穏健派の動きが「レノンの壁」運動である。
 もともとレノンの壁は、1980年のジョン・レノン暗殺を追悼し、 チェコの自由化運動の人たちが、プラハの観光名所カレル橋のたもとの壁 に、自由へのメッセージを書き連ね、自由な意見を書き、絵画を描き続け たことが嚆矢とされる。

香港で本格化した『レノンの壁』も、2016年の雨傘革命の失敗と、そ の後の民主化のうねりを、なんとしても東欧型「カラー革命」の段階へ推 進させようとする心理が基盤にある。

 この動きにヒントを得た最初の動きは中国人の海外留学生たちで、中国 大使館、領事館のある豪ブリスベン、シドニー、NZウェリントン、米国 はNY,ボストン、ロスアンジェルスなどで、とりわけ大学キャンパスに 設置され、世界的な連帯のなかに発展した。

 世界中に設立された『孔子学院』は共産党の宣伝拠点だとして閉鎖が続 く欧米諸国とは対比的に、日本では十五もある孔子学院は健在。

そのうえ日本の大学キャンパスでは香港に連帯する動きが殆どみられず、 むしろ大阪ではプロ・チャイナの人たちに「上から」の命令が出たのか、 動員がかかって、五星紅旗をふって、中国の国家を唱うなどの狼藉が見ら れた。


 ▲セレブを駆使しての逆キャンペーンを強化

 一方、四面楚歌となって狼狽したかにみえる中国共産党のしたたかさ は、狡知に富んでおり、抗議デモに参加したキャセイパシフィックの乗務 員の乗務拒否を強要したかとおもえば、今度はセレブ、有名人とくち芸能 人に宣伝戦への協力要請である。

 ジャッキー・チェンは親中派として悪名高く、香港へ行くと、この映画 俳優が出る映画はボイコット運動、直近ではベルサーチ、コーチ、ジバン シーという三大ブランドの製品のロゴが、中国の統一を破壊し、分裂主義 の盲動に加担したなどとして、謝罪させるという事件までおきた。

 ことの起こりはベルサーチのTシャツのロゴに「城市一国家」として、 ミラノーイタリア、東京―JAPANと並んで、香港―香港という文字配列 へのイチャモンだった。
「統一」を阻害し分裂主義を煽っているという難癖、CMで使われていた 人気女優のヤン・メイを脅して広告塔を降板させると脅したのだ。

またコーチのファンションモデルであるリュウ・ウェン(179センチの 長身モデル、NY,パリなどで活躍する国債モデル)に対しても、コーチ のCMからおりろと圧力。そこでベルサーチ、ジバンシー、コーチの三社 は、中国に謝罪するという一幕を演じさせられた。

 これら一連の動きの背景には、「中国は一つ」という政治プロパガンダ 戦略があり、その一環として宣伝に利用されることであるにもかかわら ず、それを自覚しながらもなお、中国を巨大市場と幻想するファッション ブランドはあっさり降参したことになる。

     
  ♪
(読者の声2)「香港の自由化運動」について。
1.現状
香港の自由を守る民主化運動は、想像を絶する質と規模になってきた。 NHKなどの既存偏向メディアからの自由に取り組んでいる日本人はあらた めて問題の重大性を認識したと思う。対岸の火事ではないのだ。
こうした民主化運動は、スターリンの死後東欧諸国で多発した。ハンガ リーやチェコの自由化運動とソ連の残酷な弾圧は歴史に残り,各国では今 も犠牲者の慰霊が行われている。自由な社会を守る問題は過去のことでは ないのだ。

2.社会主義の無価値性
当時ポーランド共産党の幹部ラコフスキが、自由を求める労働者を鎮圧出 来ないという件でモスクワに呼ばれた時の発言が興味深い。「・・・私が 皆様に会いにきたのは、非難や告発を聞くためではありません。一言で 言ってしまいましょう。私は社会主義を売りませんでした。それは社会主 義は売れないからです。社会主義は誰にも必要ないのです。我々とあなた 方が築き上げてきたものはすべて,我々が四〇年、あなた方が七〇年を費 やして築き上げてきたものは、一文の価値もなく,これをどうすることも 出来ないのです。だから私が社会主義を売ったという非難される理由はあ りません。無価値のものを売ることは出来ないからです」。
香港の行政長官がこうした意見を北京に言えるか、が問題である。

3.社会主義の無権威性
共産党は強権を振るうがその弱点は権威がない事である。暴力で押さえ込 んでいるだけである。現代の政治権力の正統性の必須条件である国民の信 任がない。日本の新聞は中共の全人代を国会と付記するが、これは国会で はなく共産党の翼賛会である。国会に不可欠な普通選挙制度がないから だ。偽情報だ。
そして共産党独裁の目的が幹部と家族の私利私欲の独占に過ぎないことが 分かってしまった。彼等は公権力を金に換えて想像を絶する大金持ちに なっている。これはまさに共産匪賊が支那の国家を乗っ取った状況 である。

4.中共統治の内部矛盾
社会主義国家の目的は独裁の維持だけである。だから人や情報の自由を必 要とする経済、農民が独立を目指す農業を敵として弾圧してきた。しかし 中共は毛沢東の死後禁断の経済発展に手を出してしまった。このため今や 人や情報が飛び交い、香港の情勢も全土に知られていることだろう。

それに元々社会主義思想の国家論は一国自給自足経済を前提としている。 外国に依存する国際経済は考えていない。マルクスは唯物史観を主張した が、共産主義社会の後の社会を予言することはできなかった。

しかしソ連時代末期、毛沢東が社会主義でも階級対立が起こると述べて、 ソ連人の強い関心を集めたという。中共の国民は共産党の長年の腐敗した 独裁体制に嫌気が差している。

それは弾圧する側にも浸透している。皆自由が良いのだ。これは社会の深 層が変質しているということだ。
弁 証法の祖といわれる古代ギリシャのヘラクレイトスは「万物は流転す る」と述べた。習近平もこの大原則から逃れることは出来ない。どうなるか。
    (落合道夫)


  ♪
(読者の声3)「核入り統一朝鮮」にどう対処すべきか
韓国の文在寅政権は、8月22日の大統領府発表により日本とのGSOMIA(軍 事情報包括保護協定)廃棄に踏み込んだ。

これに先立ち文大統領は、「北朝鮮と経済協力すれば日本を経済で追い抜 ける」旨の発言をしている。しかし、幾ら文氏でも普通にやって経済で日 本に勝てるとは思ってはいない。

その本心は「核入り統一朝鮮」を実現し、核で日本を脅して各種賠償金名 目等で多額の収奪をすれば、日本を追い抜けるというもので、国際社会の 目を気にしてそれをオブラートに包んで述べたものだろう。

GSOMIA廃棄は、このタイミングで行う事には国内事情はあったにせよ、大 きくはこの流れに沿うものだ。文氏の経済協力のラブコールに対して、北 朝鮮の金正恩の答えはつれないものだが、これは統一朝鮮の主導権争いに ついて文氏を牽制したものと考えられる。
 
さて、「文氏の想い」はともかくとして、核入り統一朝鮮の実現は果たし て本当に有り得るだろうか?

 米国のトランプ大統領は、長距離核ミサイルさえ廃棄すれば、北朝鮮の 核保有を容認しかねないようにも映る。(もっとも、今は金正恩委員長と デレデレしているが、トランプ氏は脅迫状の事をラブレターと呼び、笑顔 で弾丸を放つようなギャング気質も持ち合わせている人物ではある。

大統領選の戦況が不利になれば、ミサイル攻撃と爆撃で北朝鮮の核施設を 破壊し挽回を図るオプションも持ち合わせているとは思われるが。)
 中国の習近平主席にとっては、核入り統一朝鮮は両刃の剣ではあるが、 米露とのパワーバランスの中でこれを容認し陣営に組み入れる事は有り得 るだろう。

金正恩氏も、連邦制で朝鮮連邦の元首に収まり一族が当面安堵出来るので あれば踏み込む事も考えられるし、韓国民も前述の核脅迫スキームで経済 問題が手当て出来るのであればナショナリズムの高まり次第では躊躇しな いだろう。
日本としては、先ずこれらにより核入り統一朝鮮が実現しないように図る 必要がある。核抜きを図れればよいが、そうでなければ決して統一させな いようにし、朝鮮半島を中国との間で半永久的に緩衝地帯とし続ける必要 があるだろう。

このために北朝鮮と結び韓国を牽制する場面も将来訪れぬとも限らない。
しかしこれらの抵抗にも係わらず、もし核入り統一朝鮮が実現してしまう とするなら、日本は事前に対馬を前線と見定め核武装の覚悟を決める必要 も出て来よう。
    (佐藤鴻全)


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(読者の声4)貴誌前号で、「香港情勢が台湾へ飛び火し、蔡英文総統の 再選が濃厚となった」との一文を目にし、台湾について先生の見解をお伺 いしたく一文お送りします。
 
台湾といえば先の東日本大震災の際にも日本に対して多額の寄付をしてく れるなど親日国であることに違いはありません。地政学的にも対中の要と 言えるでしょう。

台湾は国民党の馬英九政権の様に中国寄りに舵を切ることがあるものの、 元々の台湾人や李登輝元総統から現蔡英文政権にかけては反中でいずれは 台湾独立を目指しており、そのため日米はじめ西側自由主義陣営に常に軸 足を置いているものと自分では思っておりました。

しかし台湾はたとえ蔡英文政権であっても常に西側を向いているのでは無 く、中国・北朝鮮など全体主義国側とも通じており、各国へ良い顔を見せ て常に左右にブレまくっているとの識者の解説を最近目にしました。特に

半導体技術などのハイテク分野では、日本から吸い上げた技術を日本に対 する潜在的敵対国に、台湾経由で流しているらしい。
 台湾と言えば、「状況は困難でも独立を目指す民主国で日本を始め西側 の味方」という単純なイメージで自分は考えておりました。

しかし現実はどうもそんな単純なものではなく実は蝙蝠のごとく左右にフ ラフラしている国らしい。となれば日本としては台湾に対してどのような 対応をとることが我が国の国益に叶うのか、

いささか迷いが生じております。宮崎先生の台湾に対するお考えや我が国 が取るべき態度について、貴メルマガで一度ご意見いただるようお願いい たします。
(HH生)


(宮崎正弘のコメント)台湾は本省人が80%強、外省人が12〜13% の分布で、この他に原住民、少数山岳民族がいます。国民党の独裁時代 に、まず行政を抑え、軍と警察を抑え、教育界を抱き込み、メディアを抑 えた国民党は、ついで少数民族をてなづけたために、

本省人の声が反映されるには70年代後半の「党外雑誌」の刊行まで待た なければならず、そして野党勢力の四つの集団が呉越同舟した民進党の結 党まで、台湾には「言論の自由」はなく、教育と軍隊、警察が国民党の天 下でした。

学校でも教師らは中華思想を鼓吹していました。
 その影響で本省人でも、国民党の言い分が、かなりの程度に浸透してお り、そのうえ、教育が北京語に一本化されたため、台北、新北市など首都 圏では台湾語を喋れない新世代が大勢となってしまった。

そうした影響が色濃く残っていると考えられます。
 日本のメディアが取り上げる李登輝元総統や、金美齢氏らの意見は、じ つは台湾にあっては少数派です。

ただしアイデンティティ調査を行うと「わたしは中国人」と答える人よ り、「私は台湾人」との回答が多く、中華思想による統一なんぞ埒外のこ とと考えている台湾人が圧倒的です。
 
台湾財界は、日本財界と似て守銭奴の発想ですから、大陸重視になるの も、これまた当然でしょうね。拙著『台湾烈烈 ――世界一の親日国家がヤ バイ』(ビジネス社)のなかで、このような台湾の状況を書き込んでおり ます。


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全世界のアメ通読者の皆様
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山岡鉄秀

最近、ちょっとショックを受けることがありました。
私の「グローバル化が進む社会に対応し、
国益を守れる人材の開発が急がれる」
という論に異論を唱える方がいらっしゃったのです。

超有名グローバル企業の社長を務めた方です。
立派な経歴と見識をお持ちです。
しかも、日本の現状を憂いている愛国者です。

その方がおっしゃいました。

「国益」という言葉に違和感があります、と。

その理由はよくわかりませんでしたが、
どうやら、自分ファーストのように聞こえて嫌なようです。

私はこう述べていました。

「国益をしっかり守れる人間が、
結果として国際的にも尊敬されるようになることが望ましい」

これにはこう意見されました。

「逆です。国際的に尊敬されるようになって、
結果として国益を守れるのです」

そして、安倍首相への批判として、

「中国を敵視して、軍拡路線に走っている」

私としては、「国益という言葉に違和感がある」
という反応に違和感と危機感を覚えます。
世界を見渡せば、全ての国々が自国の利益を第一に考えて
しのぎを削っているのが現実です。
恐ろしく自己中心的な世界です。
人類の進化はまだそんなものです。

そのことを私も残念に思います。
どうして未だに覇権を求めて
他国を圧迫する国が存在するのでしょうか?
なぜ平和共存できないのでしょうか?

しかし、現実を直視することから始めなければなりません。
世界は極めて自己中心的である。
この事実をしっかり認識することから始めなくてはなりません。

もちろん、自国の利益だけを追求し、
他国をないがしろにすれば、必ず軋轢を起こし、
結果として自国の利益も失われてしまいます。
ですから、常にWin-Winの関係を模索する必要があります。

私は自分のモットーを英語で聞かれたら、
” Win & Win or No deal”と答えています。
お互いにとって有益な関係を築けないようなら、
ディールしないでおきましょう、という意味です。
国家間でも基本的には当てはまる考え方だと思います。

しかし、戦後の日本外交は、
まさに、このベテラン経営者
のセンチメントどおりに行われて来たのではないでしょうか?

自国のことは後回しにし、どの国とも仲良くし、
好かれることが日本の国益になる!

100%間違っているとは言いませんが、
あまりにナイーヴというものです。

延々と続けたODAで隣国は感謝することもなく軍備を増強し、
真剣に日本の領土を侵略する意図を隠そうともしません。
日本には尖閣はおろか、沖縄の領有権もないと宣言しています。

そのような野望を露わにしている相手に
警戒心を抱くのは当然で、それを敵意と言われても困ります。

善意で尽くすことが国益になるなら、
今頃東アジアはさぞかし平和な地域になっていることでしょう。
現実には世界で最も危険な地域のひとつになっています。

そういえば、あの大前研一さんでさえ、
最近メルマガにこう書いていました。

「北方領土交渉で、安倍首相は順番を間違えた。
中国との関係を改善し、尖閣の問題を解決してから
北方領土問題に取組むべきだった」

尖閣を奪いたい相手とどうやって問題を解決するんでしょうか?
攻めてきているのはどちらなのでしょうか?
中国が世界中で行っている浸透工作の恐ろしさを
大前さんはご存じないのでしょうか?
簡単に関係を改善できる相手ではないのは自明の理です。
その証拠に、いくら安倍首相や菅官房長官が
「日中関係は完全に正常化した」
「関係は改善している」と言っても、
尖閣水域への侵入は全く減らないのです。

完全に舐められています。

やはり、「世代的要素」が存在するのでしょうか?

極めて優秀なビジネスマンでも、
漠然とした善意で問題が解決すると無意識に信じている。

国益を念頭に置くことが悪いことだと感じてしまう。

そのような人たちが
しばらく日本の中枢にいたのですから、
日本が経済的には発展しても、
外交力は脆弱で、袋叩きになるわけです。

日本人は今一度、
リアリズムに根差してやり直さなくてはなりません。

国益の追求はあたりまえのことです。

外国との調和を考慮しながら、
国益を確保できる人材こそが国際社会でも尊敬される。
そういう人材をいかに多く輩出できるかに
日本の将来がかかっていると思います。

( 山岡 鉄秀 :Twitter:https://twitter.com/jcn92977110 )


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「なめたらいかんぜよ」
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    渡部亮次郎

2010年1月10日の産経新聞「小沢氏に訪米要請」にはのけぞった。小沢氏 が如何に「政府」要人では無いとは言え、米政府が、小澤「幹事長」に是 非とも会って「理解と支援を強く望んでいる」というのなら、お出でにな るのが筋だろう。

<【ワシントン=時事】オバマ米政権の対日政策を担うキャンベル国務次 官補(東アジア・太平洋担当)は8日、時事通信との会見で、日米安全保 障条約改定50周年を記念して、19日に日米両政府が声明を出す計画である ことを明らかにした。

また、米政府が交渉するのは日本政府代表だが、民主党の小澤一郎幹事長 は「極めて重要な役割を認識している」と述べ、小澤幹事長の訪米を要請 した。

同次官補は、安保条約改定が行なわれた1960(昭和35)年1月19日は「最も 根幹的勝つ重要な日米安保同盟が樹立された非常に重要な日だ」と指摘。

19日に、外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス 2)や両国首脳の声明発表を希望していると述べた。

「我々の交渉相手は日本政府の公式な代表だが、小沢氏の極めて重要な役 割についても認識している。今後、同氏の理解と支援を得られることを強 く望んでいる。是非、同氏に訪米して欲しい。

同氏との充実した対話を模索することに非常に関心を持っている。」>

これに対する小沢氏の反応は明らかでないが、小沢氏は国務次官補(局長 クラス)に舐められたのだから、訪米するわけには行かないだろう。

紳士同士、武士同士の間なら、用事のあるほうが相手を訪問するのが筋だ ろう。それなのに、日本の命運を左右するもんだいだから
小澤のほうから、訪米したらどうかというのでは、まるで属国の目下のも のを「呼びつける」のと同じである。

時事通信の記者もどうかしている。何故、この点を質さなかったのか。国 務次官補程度とはいえ、米政府高官に単独インタビューできて舞い上がっ たのか。

いずれにせよ、この際、小澤氏は訪米すべきではない。北京観光団引率に 次ぐ失態になる。2010・1・10


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日韓悪化 近隣条項の削除を 
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       阿比留瑠比

昨今の日韓間の軋轢(アツレキ)の多くは、互いに本当の歴史を知らないことに 起因するのではないか。特に日本製品や日本由来の言葉や植物まで排斥し ようとする韓国側の常軌を逸した反日ぶりは、自国の歴史を美化・粉飾す る韓国と、その韓国に遠慮して異を唱えないこれまでの日本の在り方が助 長したのだろう――。

虚説が独り歩き

元通商産業省(現経済産業省)官僚で、在韓日本大使館参事官や埼玉大大 学院教授などを歴任した松本厚治氏の次の言葉を月刊『WiLL』9月号 で読んで目からうろこが落ちた。

「未来志向などと言われていますが、今日本に必要なのは、徹底的に過去 を志向することです。ゆがめられた過去の正体をつきとめ、嘘が大手を 振ってまかり通るような状態に終止符を打ち、自由闊達(カッタツ)な議論がで きるようにしなければなりません」

慰安婦問題や教科書問題などで日韓間で政治問題が持ち上がるたびに、政 府は「過去志向」で事実関係を徹底的に調査し、知ろうとする前になあな あで済ませようとしてきた。その結果、慰安婦の強制連行や性奴隷化など 虚説が、まるで歴史的事実であるかのように独り歩きしていった。

松本氏は著書「韓国『反日主義』の起源」で、膨大な資料・文献を基にこ うした偽りの過去との決別を試みている。詳しくは原著に当たってほしい が、例えばこう問いかける。

「そもそもなぜ日本で跆拳道(テコンドー)の正体が語られないのか、不 思議でならないのである」

同書によると、跆拳道の第一世代の指導者は戦前日本で修業した空手家 で、当初は自分の道場に空手、唐手、拳法といった看板を掲げていた。跆 拳道という言葉が使われだしたのは1950年代半ばからで、韓国固有の武道 を自称するようになったのもこれ以降だった。松本氏は記す。

「日本の社会に、韓国(朝鮮)への迎合、と言って悪ければ同調の心理 が、確実に存在する。国技の実態が実は空手などと言えば『優越史観』に 悪用されると慮(オモンバカ)っているのか」

相手が韓国だと日本が遠慮するため、韓国は次々に歴史を塗り替えてい く。いわゆる徴用工問題もそうである。これはもちろん一義的に韓国の問 題であるが、韓国に対して強く主張するとすぐにヘイト(憎悪表現)だと か、差別だとか決めつけて韓国を擁護したがる日本側も悪い。

悪弊改める機会

現在の日韓関係の悪化は、こうした悪弊を改めるいい機会だとも言えよう。

「近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際 協調の見地から必要な配慮がされていること」

日本の教科用図書検定基準には、この「近隣諸国条項」が盛り込まれてい るが、戦後74年がたったのだからこの際、条項を削除してはどうか。

この条項をめぐっては、自民党の稲田朋美総裁特別補佐も今年2月、条項 の対象からの韓国除外を呼び掛けており、条項削除か韓国除外の検討を進 めたらいい。

もともと、近隣諸国条項は誤報がきっかけで生まれた。文部省(現文部科 学省)が教科書検定で「侵略」を「進出」に書き換えさせたというマスコ ミの一斉誤報(産経は訂正)に、中国や韓国が猛反発したのがきっかけで ある。

出発点が間違いである上に、その後、中韓が日本外交・教育を押さえつけ る道具にもされてきた。条項があっても韓国の反日姿勢が改まらないのだ から、無意味である。


(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】(2019)9月5日
松本市 久保田 康文さん採録 



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重 要 情 報
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◎野球に見る文化比較論:前田正晶

7日には2回の途中からだったが、最後までこの何とも言いようない無残 な敗戦を見ていた。いきなり結論めいたことから入っていけば「諸悪の根 源は高野連である」と「野球とBaseballの違いがイヤと言うほど現れてい たこの大会だった」の2点に収まるだろう。間違っていたらご免なさいだ が、私はそもそも高野連は高体連には属していない団体であると認識して いた。

次に結論ではなく「文化比較論」の一環として指摘しておきたい点があ る。それはMLBに行ったダルビッシュが2ヶ月ほどで「アメリかでは(彼が 承知していた野球とは別個の)何か異種の競技をやっているようだ」と 語った点を挙げておきたい。それほど「野球」と“baseball”は違っている のだが、ダルビッシュは我が国では高野連は言うに及ばすNPBもマスコミ も気が付いていない相違に慧眼にも短期間で目覚めたのである。その相違 点は私の年来の指摘である「英語とEnglishは全く別個のものである」と 同じであろうと思う。日本化しすぎた。

今回のU―18の我が代表を試合はほとんど見ていたが、韓国に負けた試合 を除けば「野球における文化の違いがかなり歴然としていた」と言えると 思った。それは極論の如くに受け止められる方が多いと思うが、私の我が 国の野球と野球界の見方では「甲子園の野球とその聖地での大会に出る為 であり、トーナメント方式の試合で勝ち上がる為の野球が頂点にあり、年 間に140試合以上もあるNPBのリーグ戦でも、その勝ち上がっていく為の戦 術と戦法が踏襲されており辛い練習に耐える精神主義が美化されてまかり 通っているのだ」となるのだ。

その精神主義というか同じテイーム内における規律と規範の在り方は 「全員一丸となって」であり「長幼の序というか年功序列の尊重」であり 「自己犠牲の精神」のように見えるのだ。何だ、それはあらゆる運動部に 共通しているのではないかと言われそうだが、私は野球には最も顕著に表 れていると思う。マスコミにも罪があるが「犠牲バント」が美化されすぎ ていてテイームの為には犠牲になる精神が尊いものと評価されている。議 会を避ける為に言って置くが、私は犠牲バント多用を否定しているのでは ない。我が国の野球の文化の特徴だと言っているのだ。

7日のオーストラリアの敗戦を見ていた痛感していたことは同じ窮地に 立たされているオーストラリアの18歳以下の者たちにはそのプレシャーに 圧迫されている感じがせずに個性的に伸び伸びとやっているかに見えた が、我が方は前夜の敗戦で気落ちしていた点を割り引いても全員が萎縮し ており、監督とコーチの指示以外では動くことが出来ずに「テイーム」と いう型にはめ込まれた没個性の集団のように見えていた。

言い方を変えれば、選手たち一人ひとりを見れば素材としては申し分な いと思わせてくれているが、誰が出てきても投手は同じような綺麗な フォームで個性がないし、打者もアメリカ人に多く見かける個性豊かと言 うが一風変わった形で打席に立つものなどいないのだ。打つ方も投げる方 もベンチから監督コーチの指示があって動いているのだろうが、没個性と いうか「全員一丸となっって病」にかかっているのではないかなどと思わ せられていた。

高野連またはそれぞれの高校の監督さん(と言うが、アメリカ式に投 手、打撃、守備、走塁、)トレーニング等々のコーチ入るのだろうか)は 永年の歴史と伝統の下に生徒たちを指導しておられるのだろうが、それが 後難を恐れて言わせて貰えば「聖地甲子園に出る為のトーナメント方式を 勝ち抜く為の枝葉末節までの技巧と教え込みすぎてきた為に、北アメリカ や太平洋州の高校生たちのような個性が育たずに、綺麗に小さめに纏まっ た選手たちが育ってしまったのだと疑っている。奥川恭伸君は我が国の高 校生にしては少しだけ変わったフォームだが、個性的とまでは言えない。

回りくどい言い方になってしまったが、私が主張したいことは脇村春夫 君が高野連の会長に就任した時に開催したお祝いのクラス会で彼に渡した 「甲子園の野球を止めよう。あれに出る為、そして勝つ為に高校生たちを 小さく纏めてしまう指導を止めよう、高校生の投手がプロのような多彩な 球種を操るような「小成に甘んじるような野球を止めたらどうか」と記載 した忠告文(は言いすぎかな?)を再度述べているだけだ。

私はこれまでに繰り返して「野球とは投手が思いきって力一杯の早い投球 をして打者と勝負して、打者は目一杯振り回してその速球を打ってやろう と勝負する競技である」と指摘してきた。アメリカに行ってMLBの野球を 見ていると,投手は「打てるものなら打って見ろ」と自己最高の投球をし て、打者は「それなら勝負して見せよう」と力の限りバットを振って立ち 向かっていき競技だと解る。かれらには“for the team”は二の次で「どう だ、俺様は凄いだろう」と誇示し合っているかのように個性のぶつかり合 いなのだ。

私にはU―18の大会では「甲子園で勝つ為の野球」が「個性発揮合戦の野 球」に負けた文化の違いが出たと思っている。



◎文在寅政権の恐るべき真意を考えて見ろ:前田正晶

7日だったかに、何処だったかBSの局で司会者が「休暇をとってテレビを 見ていたら、何処でもここでも競い合う如くに曽国氏問題ばかり」と皮 肉っていた。私は曽国氏の疑惑問題だけをとりあげていたら,問題の本質 を見薄なうことになるのだと、あらためて指摘しておきたい。

このテレビ局の批判の如き事は、私も昨日採り上げたばかりだった。その 時にも指摘したのは「曽国氏をこのまま文在寅大統領が強硬に法務部長官 に任命し、自分の進歩派政権の後継大統領に仕立てようとしていることを 落ち着いて考えれば、現在の保守派政権の実績を全て破壊し、国際法を無 視する反日・抗日政権が今後とも最短でも7年は続くという意味なのであ る」という点だった。考えただけでもウンザリだ。

文在寅大統領が光復節の演説の演説で披瀝した「朝鮮民主主義人民共和 国と統合して日本を凌ぐ経済大国となる」との大目的の為には、如何なる 困難をも恐れずに排除していくとの意思表示である。即ち、朝鮮を植民地 とした日本こそが諸悪の根源であり、その悪というか「積弊の精算」を敢 行していくとの決意表明以外の何物でもなかった。その先にあるものは、 アメリカとの同盟関係をも破棄するという「離米」であり、そもそも同盟 国ではない我が国との関係の悪化などは眼中にないと考えておくべきだろう。
その文大統領の最側近で後継者と決めているかの如き曽国氏は日の聴聞会 でも「戦中の半島出身労務者問題の大法院の判決は尊重する」と述べて 「文大統領の後継者と目されている反日・抗日の姿勢を明らかにした」で はないか。この曽国氏の件は多くの疑惑があるのとか「タマネギ男」など と面白おかしく特集すべき案件ではないのだ。マスコミがより本腰を入れ て強調すべきは「文在寅大統領よりも我が国にとっては遙かに有害な50歳 台の大統領になってしまう法務部長官に任命される危険性を秘めた人物 だ」なのである。間違っても「芸能ネタ」の如き扱いは避けるべきだ。

悲観論者である私の考えすぎであれば結構だが、文在寅から曽国というこ れまでのように同じ派に属する大統領が2人続けば「我が国と韓国との関 係の改善」などは(それが何故、何処まで必要かの議論は別にして)望み 薄だし、最悪に向かってしまった現状だって出口が見えてくるとは到底考 えられない。アメリカ側にも韓国に対する強硬な姿勢を見せる政府高官が おられるが、問題の鍵はトランプ大統領が韓国の処置をその政策の優先順 位のどの辺りにおいておられるかでもあると考えている。




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身 辺 雑 記  
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9日野東京湾岸は台風一過の後、雨。

8日の東京湾岸は晴天。自宅近くの都立猿江恩賜公園を家人に乗っても らった車椅子を転倒防止用に押しながら散歩した。以前転んだことがあっ た。転倒で骨折でもすると老人は寝たきりとなって以後、歩けなくなる。
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