政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5148 号  2019・8・26(月)

2019/08/26



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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5148号
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       2019(令和元年)年 8月26日(月)



雀庵の「香港を“監獄島”にするな」:“シーチン”修一 2.0

           国際金融筋の強い関心事とは:宮崎正弘      
      日本を守る?日本最大の脅威は「憲法」:加瀬英明
         
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記



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雀庵の「香港を“監獄島”にするな」
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      “シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/16】小生は長い間、台湾への原罪意識を持ち
続けてきた。大東亜戦争は「他に方策なかりし」で開戦し、負けたのは仕
方がないにしても、台湾は日本、台湾人は日本人、同胞であったのに、敗
戦時に台湾を何の相談もなく無慈悲に捨てたのは納得できない。「もう日
本でも日本人でもない、勝手に生きろ」と。

あまりじゃないか。敗戦時の混乱の中で止むを得なかった、四島を守る
だけで精一杯だった、「台湾を切ることはできない」とは主張できなかっ
たのだ、という言い訳は分からないでもないが、こともあろうに日本はも
う一度台湾を裏切ったのである。

1972年に中共と国交を結び、弊履のごとくに台湾を捨てたのだ。牛を馬
に乗り換え、平然と、冷酷に、台湾に背中を向けた。さらにその後は台湾
を不法占拠していた蒋介石独裁国民党ゴロツキ政権(中華民国)を引き続
き支援して、「台湾独立」を求める在日台湾人を従来通り捕らえて強制送
還したのである。

小生が学生時代の1970年、日本から強制送還されそうになった台湾人留
学生、林景明氏の「知られざる台湾」を読んで衝撃を受けた。氏は1945年
3月、わずか15歳ながら「学徒兵」として日本軍に召集された元日本兵な
のに、大村収容所に拘束され、中華民国へ強制送還されそうになっていた。

理不尽というしかない。義を見てせざるは雄なきなり、と知人、友人に林
景明氏を助けようと呼びかけたが、誰一人賛同してくれない。「台湾は中
国のものだから・・・」とベ平連から中核、革マルまでけんもほろろ。

林景明氏の2冊目の「台湾処分と日本人」(1972年)は反蒋介石で台湾人
に同情的だった日本人が、掌を返したように中共に媚びを売り、再び台湾
人を見捨てたことへの痛烈な批判、怒りに満ちていた。小生はその本を10
冊ほど購入して大きな本屋に「無償で結構ですから売って下さい」と棚に
置いてもらった。

同書出版に当たって匿名で全面的に協力した著名人は「日本人とユダヤ
人」の著作で知られる山本七平氏(イザヤ・ベンダサン)だけだったと聞く。

1972年7月、出獄後、家業を手伝っていた小生に林景明氏から以下の手紙
が来た。

<謹啓 その後は久しくご無沙汰にうち過ぎ、まことに申し訳ありませ
ん。何彼と多忙の上、「台湾処分と日本人」の執筆にとても神経を使い、
洪水のような情報を整理しているうちに、長の御無沙汰になってしまった
次第で、ここに深くお詫び申し上げ、2年来のご支援に心から感謝申し上
げます。

おかげさまで本書出版にこぎつけ、これによって運動を発展させること
ができたらと悲願をかけておりますが、私個人の生存権と、全台湾同胞の
自決権を認めてくださいというたった一言の訴えのために、千言万句を費
やしても、なお世論を動かせそうもない現在の情勢に思いを馳せると、な
かなか緊張感から解放されません。

何しろ「知られざる台湾」のような体制批判だけでなく、味方であるは
ずの(日本の)反体制運動家まで告発せざるを得なかったため、本書の出
版によってますます孤立無援となり、本書が遺書となるような結果を招き
かねませんが、たとえそうなっても、事実は事実として書き残す必要があ
るというような気持でペンを進めたからです。

それでも「知られざる台湾」のあとがきや本書の随所において述べたとお
り、もし生命の脅威を取り除くための、止むを得ざる事情がなければ、異
民族の告発は私の好まないところであり、特に親切なご支援をいただいて
きた皆様方も日本人であることが絶えず念頭にあって、政府のみならず、
日本人民まで告発するのは本当に心苦しい思いでした。

このため、せめて表現だけでも婉曲にしようとも考えましたが、論理の組
み立てに神経を集中して、文章を推敲するいとまがなく、それに320頁以
下に抑えないと製本費が段違いに高くなるとのことなので、文章を短くす
るために自ずと乱暴な口調になってしまい、この点でもお詫び申し上げな
ければなりません。

なにとぞご了承賜り、今後とも変わらぬご支援を続けてくださいますよ
う、厚く厚くお願い申し上げます。敬具 林景明拝>

小生が先だって書いた記事で紹介した台湾人の「日本人よ、恥という字
をご存じか」という日本へのメッセージは、以上のことも視野に入れた日
本への大抗議だったのだと思う。

その後、林景明氏の消息は不明だったが、今日調べたら1997年に「日本
統治下 台湾の『皇民化』教育――私は十五歳で『学徒兵』となった」(高
文研)を著している。

以上を記したのは、香港情勢について考える参考になるかと書棚の奥か
ら台湾関係の同上の本や、王育徳著「台湾」、柯旗化著「台湾監獄島 繁
栄の裏に隠された素顔」などを再読し始めた翌日の8月20日、産経・河崎
真澄論説委員の「一筆多論 台湾人元日本兵への補償」が掲載され、刺激
されたことが大きい。偶然なのか、天意なのか・・・

その論考によると、王育徳氏(日本に政治亡命)や、氏の学んでいた旧姓
台北高等学校のOBらの支援で昭和62/1987年〜平成4/1992年までに日本政
府から563億円が支給されたという。本当に良かった。王育徳氏の娘さ
ん、王明理氏は台湾独立建国聯盟日本本部委員長を務めている。

香港について、最近、影響力のある日系支那人が「誰のお陰で生活が向
上したか、本土では習近平・中共の支持率はとても高い。香港が家賃の高
騰などで生活が苦しいのは香港の金持が不動産投資したからで、香港自身
の行政が悪く、それは香港人自身の責任だ」と書いていた。

香港の政治は民意とは全く関係なく北京の出先機関でしかないのは周知の
事実だ。司法、立法、行政府は北京のクチパクでしかない。中共は始めか
ら自由・民主・人権・法治という価値観のない、その存在さえ知らない民
を閉じ込める巨大な収容所だ。それを知っている香港人、空を自由に飛び
回れる鳥は、鳥籠、監獄島ではとても生きてはいけない。

香港が武力で鎮圧されたら、中共は一気呵成で台湾を侵略するだろう。
別々にやれば世界中から2度も非難されるから、いっぺんに短期に済ませ
たい。米軍などが体制を整えるまでの1週間とか10日でケリをつけたいだ
ろう。

「どうせ経済封鎖されるから短期の電撃2正面作戦で行こう、核ミサイル
の先制攻撃で香港のランタオ島、台湾の台東あたりを潰しておけば、米国
も我々の本気度を思い知って介入できまい。よその国の内戦にちょっかい
出して米本土を核攻撃にさらすなんてバカなことはトランプだってしま
い。我が国は14億も人がいるから半分に減ってもノープロブレム」

小生が中共軍の統合参謀長なら習近平らチャイナセブンにこう説く。世界
に君臨し、歴史に名を刻みたい習近平は今頃、決断の際の名言を考えてい
るだろう。「牌は投げられた」「南シナ海を渡れ」・・・アンタ、それ
どっかで聞いたことがあるわよ、「いいんだ、パクリはわが国の伝統だし」。

発狂亭“真面目と駄洒落”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(132)2017/1/7】(承前)【産経】待って
ました“大人”古森義久先生「トランプ氏VS中国の行方」。トランプ政策顧
問のグレイ、ナバロ連名論文「トランプのアジア太平洋への『力による平
和』ビジョンを紹介している。

<同論文は「アジアの自由主義的秩序を保つためには中国の軍事覇権を
抑える実効が欠かせない」として、トランプ氏がすでに発表した米艦艇
274隻から350隻へ、海兵隊の18万から20万への増強がいずれもアジア主体
であることを強調していた。

国際政治学者のブート氏は「トランプの『常軌を逸した予測不能の好戦主
義者』というイメージが中国側にあるため軍事競合となると、中国が譲歩
する見通しが強い」と論評した>

中共軍は「もっと軍事費を!」と不満を募らせているだろうから習政権
揺さぶるために暴発し、カウンターパンチで大打撃を受け、中共支配が大
いに支持を失う可能性は高い。老い先短いから早く暴れてくれ!

小池百合子が「都議選勝利へ『断酒』宣言」、自民党支持の酒販連、酒業
界へのジャブだろう。

1919〜1933年の米国禁酒法を熱烈に支持したのは“アップルパイママ”、
酒追放、アル中根絶は彼らの夢だった。

で、どうなったか。アルコール消費は空前絶後の勢いで急増したのであ
る。密造酒は無税だから大安売り、違法酒場も急増し、呑兵衛は心行くま
で飲み、この世の天国を満喫したのだ。

シカゴのギャング、アル・カポネは密造酒で大儲け、それを取締るエリ
オット・ネス麾下の財務省捜査官「アンタッチャブル」との死闘、ギャン
グ3000人、捜査官500人が死んだとか。

Little Pond "Lily"応援団の「グリーンオバサン」も断酒するのだろう
か。小生も輪に入れてくれ。Lilyには「清純、純潔」の意味もあるから、
濁り切った小生は資格外か。

Lilyを愛した尚造は破滅へ向かった。緑のオバサン、気ーつけてな!

都庁発 築地豊洲 お台場へ 魚河岸五輪 迷路の如し(修)

                   (つづく)2019/8/23



         
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国際金融筋の強い関心事とは
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)8月22日(木曜日)参
          通算第6180号  
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 香港騒擾の影で、国際金融筋の強い関心事とは
  香港(HK)ドルは米ドルペッグ制を何時まで維持できるのか?
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デモが長期化し、国際線がとまり、ストリートにガスが充満して通行人が
涙し、遂に観光客が激減した。

それどころではなかった。貿易も船積みペースが緩慢となり、GDP成長
率が凹んだのは予測通りだが、香港の大学と交換留学プログラムを組んで
いたシンガポール国立大学は今年度の交換留学生百人の派遣を中止した。

アリババは8月に予定していた香港株式市場への上場を10月に延期すると
し、香港財閥一位の李嘉誠は新聞各紙に意見広告を打って「暴力はいけな
い」と唱えた。大手銀行は、おなじ意見広告でも「香港政庁の路線を支持
する」と北京よりの意見を開陳した。

悲鳴を挙げているのは観光シーズンを迎えて連日空室ばかりのホテル業界
だ。チムサチョイの目抜き通りにあるミラホテル(部屋数492)、海岸よ
りのインタコンチネンタルホテル(523室)では賃金未払いのうえ、ス
タッフの解雇がおきているらしいとサウスチャイナ・モーイングポスト
(8月22」日)が報じている。

李嘉誠が経営する10のホテルも部屋が連日のように空き、キャンセルは
あっても、予約がない。ホテル従業員、観光業者の多くに自宅待機がなさ
れているという。

反対に嬉しい悲鳴を挙げたのはマレーシアだ。風が吹けば桶屋が儲かる?

フォレストシティのマンション群、不評だったが、香港のデモ発生以来
弐ヶ月で、香港の人が200軒を投資ではなく居住用として購入したとい
う。これまで香港人の主力はカナだと豪だったが、両国が移民制限に傾い
たことも影響しているという。
 
 ▲香港ドルにはアキレス腱がある

香港経済の血流を支える通貨「香港ドル」の固定相場制にアキレス腱が露
呈した。

香港ドルは1983年以来、対米ドル固定制度である。1ドル=7・8HKド
ル(日々の変動幅は7・75−7・85)という為替レートは厳格に守ら
れ、しかも1997年の「アジア通貨危機」に際しても微動だにせず、2003年
のSARS危機でもさしたる変動はなかった。通貨下落はなかった。

香港ドルのレート不動の秘訣は、厳格な発行基準と通貨管理である。
 すなわちHKドルの発券銀行は、その発行量に見合う米ドルを香港貨幣
局(HKMA)に預託しなければならないのだ。

現在、HKドルの発券銀行は3つ。香港上海銀行、スタンダード&チャー
タード銀行、中国銀行である。

そのうえ、3つの銀行が発券するHKドルのデザインはみな異なってお
り、色も違う。香港へ行く日本人は戸惑ったものだった。

1996年まで、香港返還の前年までだが、筆者はよく香港に取材に行った。
その度ごとに中国銀行のエコノミスト王某氏を訪ねた。

彼」は日本の金融事情が知りたく、筆者は香港の金融事情などより大陸の
状況が知りたく、おたがいに情報交換をしたものだった。その中国銀行が
返還以後、香港ドルの発券業務にも参入してきたのである。

以後、香港へあまり行かなくなったのは簡単な理由で、香港経由で中国に
行かざるを得なかったのはヴィザの関係だった。

当時まだ日本人は中国旅行の度にヴィザを申請する必要があった。抜け穴
は海南島におけるアライバル・ビザと、香港で2万6000円を支払うと、半
年有効のマルチ・ヴィザが「買えた」からだ。以後、東京から直行便で広
州へも成都にも、西安へも哈爾浜にも直接行けるようになった。

3つのデザインが異なるHKドルの整合性のなさ、しかし偽札対策が急務
だった。このため2018年末から1000ドルのデザインを統一し、19年3月か
らは500ドル札のデザインも発券3行が統一図案とし、色も同じにした。
デザインでことなるのは発券銀行の名前だけとなった。20−50HKド
ルのデザイン統一も年内に予定されている。

さて香港の外貨準備はGDPの1・25倍で、3800億ドル前後あり、外貨
準備からHKMAに預託されている外貨は449億ドル。ちなみに香港住民
の銀行預金はGDPの4・7倍、1・7兆ドルに達する。これほど健全
で、安心できる通貨は稀であり、とりわけ中国からの観光客は香港ドルに
交換しがちだった時期もある。いまでは人民元のほうがHKドルより強く
なった。
 
香港経済は金融、不動産、情報産業そして第3次サービス産業でもち、第
一次産業は1%以下、ものをつくる工場はほぼ中国大陸へ移転した。

それでも香港の景気はよく、GDP成長は3・02%、の一人当たりの
GDPは48500ドルだ(ちなみに日本のひとりあたりのGDPは
41020ドル)。

異変は為替レート市場において対ドルは不変であったが、対円の為替レー
トで下落がおきていた。2018年9月に1HKドルは14円60銭だっ
た。19年8月1日、13円80銭。そしてデモの激化、国際空港座り込
みによる欠航などがつづき、1HKドルは、2019年8月22日に13
円58銭まで低くなった。

金融筋はいう。「厳格な為替管理が裏目に出るというアキレス腱がある。
米中貿易戦争は中継地としての香港経済にも悪影響があったが、そればか
りか、もし、騒擾が長期化し、不動産価格が下落し(すでに相場は下落し
ているが)、GDP成長が鈍り、投資家が一斉に預金を海外へ逃がすとな
ると、HKドルは外貨準備の大きさにかかわらず下落する」

ならば、人民元ペッグ制に切り替えるシナリオは考えられないのか。
「そんなことはあり得ない。世界で信用のない人民元をHK貨幣局に預託
しても、信用力があがることはないからだ」。

専門家ならずとも、香港という國際金融市場はマネーロンダリングの本場
として中国共産党が活用している市場であり、香港ドルの乱高下はたちま
ち人民元に響く。つまり中国としても香港ドルが脆弱化することは避けない。

それゆえに想定外の角度から香港のアキレス腱が露呈したということである。
   
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之
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   ♪
(読者の声1)貴誌前号にはトランプのグリーンランド購入が、娯楽番組
ではなく、アメリカは本気なのだという分析は目から鱗でした。であると
すれば、日本の大手マスコミがいうような突拍子もない与太話という解説
こそ、あやしく、というより認識不足ということになりますね。
   (HF生、埼玉)


(宮崎正弘のコメント)トランプのやること何でもかんでも深く取材もし
ないで、悪いという前提があり、左の歪んだプリズムから批判する。その
立場からNYタイムズやCNNは勝手なことを書き散らしているわけで、
安部降ろしのためにフェイクを量産した朝日と、その悪どい手口は似てい
ます。

  ♪
(読者の声2)「伝統に即した大嘗宮造営を願ふ国民の会」より御報告です。

8月19日付にて、内閣総理大臣、及び宮内庁長官あてに、大嘗宮、特に悠
紀殿・主基殿の屋根の仕様を「茅葺き」とするやう、「要望書」を提出致
しました。茲に御報告申し上げます。なほ、今回、「要望書」提出に当
り、連署の御承諾を頂きました先生方は、以下の通りとなります。
【賛同者】(正五十音順)

阿羅健一(近現代史研究家)、荒木和博(拓殖大学海外事情研究所教授)
荒谷卓(国際共生創成協会熊野飛鳥むすびの里代表)、伊藤哲夫(日本政
策研究センター代表)、大橋幸雄(岡堰土地改良区理事長)、大原康男
(國學院大學名誉教授・連署呼掛人)
加瀬英明(外交評論家)、加藤司郎(乃木神社宮司)、小堀桂一郎(東京
大学名誉教授・連署呼掛人)、阪本是丸(國學院大學教授)、櫻井よしこ
(国家基本問題研究所理事長)

四宮正貴(四宮政治文化研究所代表)、新保祐司(文芸批評家)、?池勝
彦(弁護士)

橋史朗(麗澤大学大学院特任教授)、田久保忠衛(杏林大学名誉教授・連
署呼掛人)
辰守弘(真清田神社宮司)、頭山興助(呉竹会会長)、長谷川三千子(埼
玉大学名誉教授)

藤原正彦(お茶の水女子大学名誉教授)、堀茂(政軍関係研究家)、宮崎
正弘(評論家)

茂木貞純(國學院大學神道文化学部教授)、百地章(日本大学名誉教授)
屋山太郎(日本戦略研究フォーラム会長)、岡本幸治(京都大学法学博士) 

首相官邸、及び宮内庁には抗議のファックスやメールは相当数に及んでを
り、宮内庁もこの状況を深刻に捉へてゐるやうです。残された時間は殆ど
ありませんが、今後、特に宮内庁の動向を見つつ、更に働きかけを行つて
参ります。(「伝統に即した大嘗宮造営を願ふ国民の会」)
  ♪
(読者の声3)先週の貴誌にソウルにおける文在寅糾弾集会の保守側の参
加者のほうが、文支持集会より多いとの指摘、しかも日本のメディアはな
ぜか、この重要な事象を報じていません。

今週の『週刊新潮』に桜井よしこ女史が、ソウルのほか、韓国の数カ所で
行われている反文在寅集会は、文支持集会の「数倍の規模」と伝えていま
す。(吉岡生)



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日本を守る? 日本最大の脅威は「憲法」
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加瀬 英明

日本が直面する最大の脅威は何だろうか? 中国でも、北朝鮮でも、ロシ
アでもない。

正解は日本国憲法だ。こんな間抜けた憲法を戴いている国は、世界に日本
しかない。

イギリスの大歴史家トインビーは、「古代ローマ帝国を滅ぼしたのは、帝
国の辺境を脅かしていた野蛮人ではなく、国内で“パンとサーカス”の享楽
に耽(ふけ)っていた野蛮人だった」と、ローマ国民だったと断じている。

日本国民の多くが一国平和主義をほめたたえているが、一国享楽主義でし
かない。

現行憲法は米国が占領下で日本から永久に軍備を奪って属領にすることを
はかった、どう読んでもべらぼうな代物(しろもの)だ。箆棒(べらぼう)は
江戸時代前期の見世物の信じがたい異様な化物の名で、馬鹿、たわけを意
味するようになった。

日本は独立を回復して67年たつが、日本国民はこのべらぼうな憲法を改め
ていない。日本国民はそれほどたわけなのか?

いや、日本はアジアで唯一つ先進国となった利発な国だ。だったら、原因
は何だろうか。

江戸時代に3世紀近く平和が続いた。徳川家の支配を永続させるのを目的
としたから、新しい政治思想を禁じ、能力主義を斥けて、血筋と年功序列
による硬直した体制をとった。

徳川幕府による平和は、明治以後の日本の呪いとなった。
幕府は泰平を維持するために、何より戦乱を恐れた。武士は幕府が統治思
想とした儒教漬けにされたが、孫子の兵法の心髄である「兵者詭道也(へ
いはきどうなり)」(敵を騙すこと)を学ばせなかった。幕府は儒教の王
道を重んじて、詭計を否定し、戦略思考がタブーとなった。

武士道は戦うことが目的でなくなり、勝つことではなく、「死ぬ」ことに
価値が与えられ、精神修養の哲学に退化した。

江戸時代の庶民を涌かせた『忠臣蔵』は、吉良邸に突入する前に、正門前
で大石内蔵助が山鹿(やまが)流の陣太鼓を高らかに打ち鳴らすのが、見世
場となっている。47士は奇襲したはずだったが、奇襲となると王道に反
した。

明治維新が徳川体制を一新したから、才気ある人々が国を導いたが、日清
日露戦争に勝つと、自信過剰を患って江戸時代へ戻った。

日本は先の対米戦争で、軍官が年功序列によったために、ボロ負けした。
戦後、高度経済成長によって、世界第2位の経済大国となると、日露戦争
後に似るようになった。

日本国憲法が戦略思考を奪ったために、憲法が家康公の祖法となってし
まった。

  
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重 要 情 報
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◎言いがかり国家の韓国に如何に対応すべきか、「静かな無視」で良いの
か:前田正晶

正直なところ、私如きにこの国家間の大問題に適切な対策が解る訳はな
いと思う。だが、韓国は我が国からの如何なる呼びかけにも応じて来ずに
いながら「光復節の文在寅大統領の演説の内容を事前に知らせておいたに
も拘わらず、日本が何ら反応してこなかった」というのをGSOMIAの延長を
拒否した理由に挙げてきた。見事なばかりの言いがかりである。このよう
な度重なる韓国側の言いがかりに対して、小野寺五典元防衛大臣はテレビ
に出演する度に「静かな無視で対応して放っておけば良い」との慎重な意
見を披露されている。

私も既に論じたが、下手に韓国の言いがかりに反応して正論を述べれ
ば、彼らとの際限のない「泥仕合」になるだけだろうから、真っ向から反
撃乃至は反論に出たくとも,ここはジッと我慢して耐えておく方が賢明で
はないかとも述べてきた。だが、それでは韓国を図に載せるだけで、今回
のような「良くそこまで考えたものだ」と感心させられかねない言いがか
りを付けてくるのだろう。ここでまた英語の講釈をすれば、小野寺氏の
「静かな無視」は“benign neglect”辺りが当たっていると思う。「慇懃な
無視」などと訳されている。

私はこのまま大人の対応で「慇懃な無視」を続けていれば、韓国側は文
在寅大統領は来年の選挙を控えていることでもあり、何としても我が国を
屈服せねばとばかりに全世界の諸国に向けて得意技ののロビーイングを強
化するか、我が国を貶める広報宣伝活動を一層本格化してくるだろうと危
惧する。私は韓国がPR作戦に本腰を入れる前に、さり気なく世界に向けて
今日これまでの経緯を可能な限り簡にして要を得た文章で「如何に韓国が
虚言を弄し、事実を歪曲しているか」の穏やかな広報活動に励んでみたら
どうかと思っている。

しかしながら、いくら我が国が静かに丁寧に実態を述べたところで韓国側
が反論に出てくるのは疑いもないのだ。そこで、望むらくは「我が国が韓
国が如何にしても反論出来ないような論旨を組み立てて置くこと」が肝要
だと考えている。この場合は直接の論争ではなく飽くまでもインターネッ
ト上のことなので、韓国政府側もそう簡単には言いがかり的な論旨を組み
立てては来られないのではと、希望的に考えている。いや、仮令この手法
で泥沼になろうとも、今日までの数々の不当な言いがかりに対して「無反
応なのは屈服したのだ」と思わせないことが肝腎だと愚考しているのだ。

私にもこれが最善の手段ではないかも知れないとは解っている。だが、
「何処まで続くぬかるみか」と韓国の不当な言い草に連日連夜ウンザリさ
せられているのに何時までも耐えている必要などないと思って言っている
のだ。確かに、現在の局面で本格的に反論・反撃に出たところで速やかな
問題の解決に結びつかないだろうことくらいは承知で言っているのだ。だ
が、国民感情としては何時までも“benign neglect”の穏やかな大人の姿勢
で事に当たっておられては「飯が不味くなる」のである。韓国ばかりに言
いたい放題を許しておいて欲しくないのだ。




◎奥川恭伸君は何か勘違いをしていたのでは:前田正晶

何時までも文在寅大統領の大勘違いに付き合っていても詮無いことなの
で,昨22日に最後まで見てしまった甲子園の野球の決勝戦を冷静な評論家
の目で回顧してみよう。なお、本日は午前中に懇談してきた某私立大学の
新聞学科の教授は「文在寅大統領の今日までのやり方を見ていれば、当然
GSOMIAを破棄してくるものと決めつけていた。あの破棄声明は何の不思議
もなく意外でもない」と語っておられた。全く同感だった。

さて、高校野球である。私は既に「奥川恭伸君は言わば完成してしまっ
たような好投手で、最早伸びしろが残っていないのではないか」という見
方を披露していた。昨日の決勝戦はどちらが贔屓という訳でもないので、
もし何かの閃きでもあるかと思ってチャンネルをNHKではなくテレ朝のBS
の元横浜高校監督の渡部氏と古田敦也の解説を選択した。いきなり結論め
いたことを言えば「渡辺氏は奥川君は6回で既におかしくなっていた」と
の見解を聞かせて下さり、その通りで奥川君が打たれて負けた。こういう
のを本当の解説というのであり、NHKの解説は説明に過ぎない。

私は試合開始前の奥川君の緩んだ表情を見て「これでは駄目だろう」と密
かに履正社の勝ちを予想していた。尤も、アナウンサーによれば星稜高校
は「必笑」(ヒッショウ)をモットーとしているそうだが、それにしても
あの表情は私には油断にしか見えなかった。それにアナウンサーは繰り返
して「奥川君はキャッチャーの山瀬君と小学校からのバッテリー」を強調
していたが、それだけで甲子園で優勝出来るものではない。問題は奥川君
の特徴を如何に活かす配球をするかだろう。

奥川君は150 kmを超える直球をビシビシと決める高校生離れした能力を
持っていると私は見ていた。即ち、私の考えではその快速球を軸にして
ピッチングを組み立てるのだと思っていた。ところが、あの決勝戦では意
外や意外奥川君は変化球を主体にしたかの如く三振を取りに行く投球では
なく、寧ろ外していくような組み立てになっていた。それにも拘わらず、
あの試合では制球力が整っていなくて全ての球種が高めに流れていたの
だった。その最悪の結果がスリーランホームランになった高めのスライ
ダーで、あの一球で試合を壊してしまったと私は見ていた。

要するに「小学校からのバッテリーである事」は勝利に結びつかなかっ
たのだ。この辺りが勝負の怖いところで、ベンチから監督が余程細かくシ
グナル(「サイン」というのはカタカナ語であり意味を為さない、念の
為)を送って、バッテリーを指導しておくべきだっただろう。ベンチから
守備中に指示しないでも、ベンチに戻った時に組み立てを注意していたの
かと疑っていた。私の言いたいことは「そこが勝負の分かれ目だった」と
の点である。即ち、山瀬君は投手と当日のどの球種が一番良いかを事前に
綿密に打ち合わせておくべきだったということ。

子供のやることを超後期高齢者が批判しても意味はないと思うのでここま
でにするが、非常に緊迫した一定以上の技術水準に達している両高校が非
常に良い試合をしてくれた。履正社はあの兵庫県の高温多湿に馴れていた
のだろうが、あの苛酷な条件の下にまだ身体が出来上がっていない高校生
たちに連日連夜試合をさせるのを、もうソロソロ朝日新聞も高野連も本気
になって考え直すべきだとあらためて言っておきたい。あの期間中に大阪
市内の京セラドームで阪神が野球をやっていたが、その空き時間の昼間に
あのドームを活用する企画でも立てたらどうだろう。

「何、甲子園は高校生たちの聖地だから譲れない」だと。そんなのは時
代感覚の欠如した野球馬鹿の言い分だ。高校生たちの健康問題に気を配る
のが当然だろう。終わりに優勝した履正社高校にお目出度うを言って上げ
よう。実は何を隠そう、私は高校2年の時にあの大優勝旗に触ったことが
あったのだ。それは昭和24年にたった一度だけ出た我が母校の野球部が優
勝して、あの優勝旗を持ち帰って学校に飾ってあったのだ。



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身 辺 雑 記  
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26 日の東京湾岸は曇天。

東京湾岸は25日も快晴。

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創刊日:2004-01-18  
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