政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5140 号2019・8・18(日)

2019/08/18




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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5140号
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         2019(令和元年)年 8月18日(日)



雀庵の「恥という字をご存知ですか?」:“シーチン”修一 2.0

第4次対中制裁関税は骨抜きに:宮崎正弘
       
        香港境界に中国部隊集結:西見由章   
    
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記



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雀庵の「恥という字をご存知ですか?」
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       “シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/12】<『朝鮮人慰安婦と日本人 -- 元下関労報 動員部長の手記』 新人物往来社1977年(昭和52年)3月>(WIKI)。

著者は得体のしれない吉田清治。ヘイト屋で、嘘つき、それで稼いでい た詐欺師である。「俺は小説を書いただけ、みんなやっている」とうそぶ き、版元の新人物往来社は「あれは小説」と逃げていた。怪人物オーライ 社だな。

吉田は嘘とヘイトの元祖的存在で、学者の秦郁彦によると彼は半島・釜 山から“銀座通”の玄界灘を越えて佐賀県あたりに密入国、背乗りで日本人 に成りすまし、半島から弟を呼んで息子にしたらしい。半島人にとって日 本は憧れの地だったのだ。

(夢も希望もない生地から逃げ出しキラキラの国へ密入国するのは今も 変わらない。努力して一発当てようという人は今は少なく、生活保護が魅 力のようだ)

学生時代に吉田の「日本残虐話」的講演を聴いたことがあり、あまりに もの荒唐無稽に呆れ果てたが、反日妄想の朝日の日共系アカ、松井やより 達(新左翼系の辻元清美らを含むヘイト屋)はそれに感化され(利用し て)、世界中に慰安婦強制連行という大嘘をばらまいた。

1976年か77年頃、小生が担当していた週刊の海外旅行業界紙に台湾のホ テルから広告が入った。「恥という字をご存知ですか?」と日本の旅行業 界に猛省を促していた。集団での買春ツアーはみっともないから止めろ、 という意味だ。

1970年にジャンボ機が就航して運賃が低下、海外旅行は一段と身近に なったが、カネと暇がある農協の皆さんがどっと海外へ出ていった。大票 田の農家は自民党のバラマキで結構豊かで、しかも農閑期という暇もあ る。自転車、オートバイ、トラクター、トラック、乗用車・・・男の子は 乗り物が大好きだから「大体世界中を見て回った、白、黒、黄色の柔らか いのにも全車種乗った」なんていうモサもいた。

江戸時代から旅には買春がつきもので、夜鷹湯女女郎娼婦娼妓らは尊敬 はされないが、美形ならアイドル同様に憧れられたりする職業だった。妓 楼の看板娼妓の花魁や大夫は江戸の老若男女が大騒ぎする大スターだった。

これは西洋でも似たようなもので、プルーストの「失われた時を求め て」やモリエールの「人間嫌い」では娼婦を(陰口は別にして)それなり に敬意をもって遇している。高級娼婦は社交界の華だった。

落語の「紺屋高尾」では職人が3年間貯金してようやくお目見えできる とある。今なら300万円あたりか。初回はお見合いで見初めるだけ、次は 結ばれ、3回目(裏を返す)で「馴染み」になる。1000万円はかかりそう だ。まさにお大尽のオモチャ。

人気アイドルと「恋人になれる」のなら「??ちゃん命」のいささかキモ イ若者は必死で貯金するだろうが、悪に手を染めて御用になったら基本的 に人生アウト、恐ろしくリスクが高い。

美人を嫁さんにしたいなら商社マンになるのが一番だ。あまりにも激務 だから、それを知っている女子社員との社内結婚を会社が勧めているのだ と三井物産の青年が言っていた。素人さんでは耐えられないのだ。ニチメ ン(今の双日)の知人がすごい美人のお嬢様を貰ったが、初々しい奥さん は商社マンの実体を知らない素人、気の毒に発狂してしまった。

役者や芸者がその世界の人を伴侶にするのは、裏の魑魅魍魎の世界を承 知しているから。勝新の女房は玉緒でなければとても務まらない。♪あん た遊びなはれ 酒も飲みなはれ あんたが日本一の芸人になるためやった ら うちはどんな苦労にも耐えてみせます

そういう世界。政治家や理系学者の奥さんだって余程の根性がないと務ま らない。DVにも「耐えて見せます!」・・・「逃げた女房に未練はない」 かどうかは知らないが純ちゃんの息子の嫁さん、大丈夫かいな。

閑話休題。で、それはそれで置いといて(林家三平みたい)、お娼妓さ んの話。

佐藤誠朗著「幕末維新の民衆世界」によると、元蔵さんらお伊勢参りの 7人グループは毎晩のようにお娼妓さんに添い寝をしてもらっている。

<1864年(維新の4年前)3月21日、亀鶴楼で酒に興じ、小春という女を 買って枕を交わした。連れの衆もそれぞれ姫を買って臥した。22日、備前 屋に上がって酒宴。踊り子20人、囃子方6人が舞台を賑わした。留吉とい う女郎と一夜の契りを交わした。

24日、西松屋で芸者福吉を呼んで遊んだ。菊松という14歳の女郎を買っ て臥した。25日、道すがらふと思った。「川竹の流れの女(遊女)となる のは前世戒行の浅かった故と思う。が、14歳で遊女とは可哀そうだ。客た りとも少しは察してやりたいもの>

元蔵はさすがに心を痛めてチップをはずんだのだろう、「無理せんと体 に気をつけてな」とか言ったりして。泣けるなあ。情緒があるが、今は何 かなあー、味気ない。

社員旅行やメーカー主催の小売店主向け海外団体旅行では、宴会の後は 姫と交流するのが当たり前だった。フィリピンでは番号札をつけたお女郎 さんから選ぶ、台湾ではホテルに御用聞きがくる。南米では部屋に帰った ら当局御用達の美女が待っていたというのもある。パーティの最後に会場 の仕切りが開いて集団お見合いという催しもあった。

いずこの国の男も一夜の国際交流は大好きだが、紳士は基本的にこっそ り調達しており、遊郭に親しんできた日本人のように大っぴらにはやらな い。それは世界基準では余りにもお行儀が悪く、目に余るから「恥という 字をご存知ですか?」という苦情になるわけだ。

松井やより達はそんなドンチャン騒ぎ的な買春も叩きまくったが、現地 の娼婦の多くの国では合法、あるいは非合法であれ社会に容認されている 「表向きは自由恋愛、本質は職業としての売春」を叩いたわけだ。

人権侵害、営業妨害、勝手な価値観によるヘイト行為である。

性病予防のためにも免許制の遊郭は必要だと思う。素人、堅気の婦女が 小遣い稼ぎのためなどで安易に裸になったり売春するのは、道徳的にどう なんだろう。純潔、貞淑、操なんてもはや死語で、夫婦や家族の絆はそう いう価値観がなくなるとやがては消えていくのではないか。

セイフティネットである家制度(上水道、学校、育児所、介護施設)の 復活のためにも、世界が称賛した遊郭(浄水場、下水道、スーパー銭湯、 大人の遊園地)の再生が必要だ。

「郭/廓という字をご存知ですか?」



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第4次対中制裁関税は骨抜きに
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)8月14日(水曜日)
        通算第6169号
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 トランプ、第4次対中制裁関税は骨抜きに
  スマホ、PC、玩具は12月15日からに延期
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アメリカのクリスマス商戦は、消費特需。Xマス・プレゼントに用いる靴 下から、メリークリスマスのカード、サンタの衣服も帽子も、キャンドル も幼児の喜ぶ玩具、絵本、これら全部が中国製だ。

8月は生産のピーク、9月から船積みが始まり、11月には全米各地の保税 倉庫から流通ネットにのって百貨店、ショッピンモール、そしてアマゾン の倉庫へと配達される。

これに10%関税が上乗せされると、売れ行きが落ち込む、せっかくの好景 気に水を差す。トランプの再選戦略において、これは目に見えるマイナス 効果となる。

だから12月15日まで関税の適用を延期するという姑息な手段をトランプ政 権は講じることにしたのだ。

どのみち、空輸されるクリスマス用品の滑り込み輸出も、その頃で幕切れ になり、12月25日からは一斉に在庫セールになる。

昨日まで100ドルのネクタイが50ドルになる。流行はずれは25ドルにな る。それも買い物のねらい目である。

土壇場でなぜ逆転したか。

7月27日にトランプはホワイトハウスにGAFA、ならびにHP、デル、 マイクロソフト、シスコなどIT産業を代表する企業幹部を招き、意見を 聞いた。第4次関税の発動前にはライトハイザーUSTR代表らも、反対 していた。
 アメリカ経済を牽引するGAFAなどに痛手となる政策を自ら選択する のは愚かであるという単純な理由からである。
    
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1939回】             
 ――「支那は日本にとりては『見知らぬ國』なり」――鶴見(32)
鶴見祐輔『偶像破壊期の支那』(鐵道時報局 大正12年)

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「自分の久しく尊敬していた王景春君」の話は、まだ続く。

「日清戰爭、それは自分達の直ぐ眼の前であつた戰爭」だったが、「自分 達は之に對し全然無關心であつた」。「自分達の國が日本といふ國と戰爭 してゐるといふ意識がはつきりと吾々の腦裡になかつたのである」。とこ ろが「殊に革命以後支那上下の間には中華民國といふ思想、支那民族とい ふ觀念が次第々々に明白に意識せらるゝやうになつて來た。ナショナリズ ムの勃興が即ち是れである」。

このナショナリズムを刺激するような事件が「鋭き支那人の神經をいらだ たせるやうになつて來た」。「露西亞の侵略に比すれば日本の侵略のごと きは遥かにせゝこましきものであつた」が、「當時の支那人は之を以て支 那民族に對する迫害といふ感覺を抱いてゐなかつた」。

長期に亘るイギリスの「南支那に對する壓迫」にしても、「當時の支那人 は之を以て支那の國家を危うするものである」と考えることはなかった。

だが、「日支交渉、山東問題に至つては、既に支那人の國家意識が明瞭に 甦つた後」であったから、「全支那を擧げて之(反日)に狂奔するやうに なつ」てしまった。つまり露・英・米・仏・独の各国とは違って、日本は 高揚著しい国家意識・民族意識の真っただ中に突っ込んだことから、『飛 んで火に入る夏の虫』にされてしまった。

であればこそ支那から集中砲火を浴びただけではなく、先行する露・英・ 米・仏は自国に向かってくる国家意識・民族意識という火の粉を避けるた めにも、陰に陽に日本を攻撃したに違いない。もちろん各国は共に“善人 ズラ”をして。これが国際政治というものだろう。

「自分の久しく尊敬していた王景春君」は、さらに言葉を重ねる。
たとえばハルピンだが「大勢の支那苦力が居る。大勢の露西亞人が居 る」。第1次世界大戦以前の「露西亞の國權が強大であつた時には、露西 亞人は支那人を奴隷の如くに虐使し」たが、「支那人は唯々諾々としてそ の虐使に甘んじてゐた」。

だがロシア革命の結果、「傲岸不遜の露西亞人は國を失つて今は喪家の 狗」のように意気消沈するばかり。これとは反対に「甞つて惴々焉たりし 支那人は鷹揚闊歩するやうになつた」。「從來と主客全く處を轉じ」た結 果、「支那の苦力すら露西亞の勞働者を眼下にみおろす樣になつた」。

なぜ「從來と主客全く處を轉じ」たのか。「支那の苦力は自問自答し」た 結果、「支那國家の權力の増大」を自覚したのである。

「支那國が強くなれば自分達自身の意思も斯の如く幸福になるものである といふ事」を骨身に染みて痛感した。「新しき國家精神」の自覚である。

「その國家精神」は、文字を知るのもが国の内外状況を読み聞かせること で「無智な、無?養な人々の間に擴がる」。「斯樣にして支那の政治問題 が、下層階級に行き渉つてゆく」。

こうして「新しい國家精神」、つまりナショナリズムが拡大するのであった。

――以上が王景春の主張の概要だが、鶴見は「自分の聽いた中で一番面白い 話」と認める。全土で目撃した「支那に於ける民族的自覺」を「爭ひ難き 時代相」と見做す鶴見は、「吾々が輕蔑してゐたところの支那人の中に、 今新な國民的自覺が擡頭して居る」だけではなく、「その國民的自覺を抱 かんとして居る民衆の數は四億萬人である」と思い至る。

では「この支那のナショナリズム」は、「如何なる方向に嚮ふものである か」。

3年前にニューヨークで席を共にしたアメリカ女性の「ナショナリズムが 起つた時には日本と支那の戰爭が屹度起こります」との断言に加え、先頃 に上海で会ったアメリカ青年を思い出す。彼は「支那に於てナショナリズ ムが起つて來るならば、その目標は日本だけではな」く、遠からずして 「英國及米國にの嚮ふの日があることを感得する」と口にした。《QED》
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【知道中国 1940回】      
――「支那は日本にとりては『見知らぬ國』なり」――鶴見(33)
  鶴見祐輔『偶像破壊期の支那』(鐵道時報局 大正12年)

            
要するに新たに勃興したナショナリズムの標的は日本だけなのか。それと も、やがてイギリスやアメリカにも向かうのか。

ここで登場するのが長くベルギーに留学し、流暢なフランス語を話す青年 だった。彼は上海での「或る夜激昂したる面色を以て」鶴見に語り掛けた という。

「吾々はアングロ・サクソン人の覊絆から脱却しなければならない。彼等 が宗?を宣傳するといふ名で、支那に入込んで大勢の青年の頭に、囚はれ たる思想を鼓吹することから吾々は遁れなければならぬ。眞實の支那の文 化を起す爲に眞の我に立ち歸る爲に、吾々は斯の如き外國の影響から脱却 しなければならぬ。そしてあの南支那に於ける英國の覊絆から吾々は脱却 しなければならぬ」。

この青年の話を聞き、鶴見は「あの大きな支那の國に今ひたひたと迫つて ゐる」産業革命は、「その特徴であるところの勞働階級の増加」という現 象を招き、「その勞働階級の中に民族的自覺が起つて來るならば、その勞 働運動の中に一種の政治的機運が交つて來ることも亦容易に理解せられ得 るところである」と。

つまり香港・広東における同盟罷業の根柢には労働組合を背景とした民衆 による「英國多年の專制に反抗」する心情があり、「是亦一種のナショナ リズムの反映である」と考えた。

だから「支那の民族的自覺の勃興が直ちに排日感情の増大であると爲すと ころの結論は、あまりにもお芽出度い議論である」。加えて「支那の國民 的自覺の目標とするところのものが、單に日本だけであるとなすのはあま りにも單純な考察である」。とどのつまり「民族を保存しやうといふとこ ろの本能が、ナショナリズムとなつて現はれて來た時にその運動の嚮ふと ころの目標は、或る一つの國に限るべき理由はない」。そして「その運動 の目標となると、標的とならないとは、支那に對する列國將來の政策如何 に依て定まることである」。

かくして鶴見は、「日本人が、深く思ひを致すべき點は此處に在る」とした。

隣国に起こった激しい反日運動に対する日本人一般の考えを直截に表現す るなら、飼い犬に手を咬まれた、或いは恩を仇で返されたといったところ ではなかったか。であればこそ可愛さ余って憎さ百倍となったとしても何 ら不思議ではない。だが鶴見の考えに則るなら、社会の変化に応じて必然 的に起こった「支那の國民的自覺」がナショナリズムとなって外に向か い、それまで身勝手な振る舞いを繰り返していた列強を標的とした。運動 の目標は日本だけではない、ということになる。

ここで考える。

我が国は――現代の用語に従うなら「反中」「嫌中」から「親中」「媚中」 までが、日中関係(問題)を長期に亘る歴史的関係を軸にして『特殊な2 国間関係』に捉え過ぎてきた。いわば「支那の國民的自覺」が日本だけを 対象にしていると思い込んでしまったことが、日本の対支政策の誤りを導 いたのではなかったか。鶴見の時代から21世紀10年代末の現在に至る1世 紀ほどを振り返ってみても、依然として日本は百年ほど前の“悪弊”から完 全に抜け出ているわけではない。
 
今頃になって「子々孫々の友好」「一衣帯水」「同文同種」などという手 垢の付き過ぎたスローガンを持ち出すようなトンチンカンな“旧時代の遺 物”は存在し得ないと確信する。だが、かといって玄界灘を隔てた向こう 側の大小3つの夜郎自大国とだけ交流を断つことは至難中の至難だ。

ならば「切るに切れない腐れ縁」を自覚した上で、東南アジア諸国、ロシ ア、欧米などとの関係を精査・勘案しつつ日中関係を見定めるべきだろ う。鶴見の口吻に従うならば、「日本人が、深く思ひを致すべき點は此處 に在る」ように思える。
《QED》
(ひいずみかつお氏は愛知大学教授。京劇、華僑研究の第一人者)



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香港境界に中国部隊集結
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 裁判所が妨害禁止令、空港再開

【香港=西見由章、ワシントン=黒瀬悦成】香港から中国本土への容疑者 引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐる抗議デモで、香港の 裁判所は14日、デモ隊の座り込みが続いた香港国際空港の使用妨害を禁 じる臨時命令を出した。中国が香港に隣接する広東省深●(=土へんに 川)に武装警察を集結させ、デモ制圧に向けた動きではないかとの懸念も 強まるなか、中国官製メディアは米国などがデモの「黒幕」だと非難。香 港情勢が米中の新たな火種となりつつある。

 同空港では14日午後までに出発ロビーからデモ隊が閉め出され、空港 業務がおおむね再開。当局が許可した到着ロビーの一部で100人前後が 座り込みを続けた。香港の大学3年の男子学生(22)は「昨日夜の衝突 や裁判所命令を受けて、自分の将来への影響を恐れる人が出てきている」 と認める一方、多くの参加者は18日に予定される大規模デモに「力を蓄 える」方向に転じたとも指摘した。

 中国の部隊が香港近隣に集結しているとの情報について男子学生は「も し本当に軍が展開したら、別の選択肢も含めて皆と進退をともにする」と 語った。

 一方、トランプ米大統領は13日、ツイッターで、「米情報機関による と、中国政府は香港との境界に部隊を移動させている」と述べて中国側の 動きを牽制するとともに、全当事者に冷静な行動を要求した。

 またトランプ氏は記者団に「香港は非常に厳しい状況だ」「自由のた め、中国を含む全ての関係者にとって事態がうまく決着することを望む」 などと語った。

◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2019年8月18日◇◆◇◆◇

▼唸声一言/韓国の理不尽な反日は、日本は絶対悪との思考から

国際法も国家間の約束も日本が関わると一切守らないのは、全ては歴史問題が優先するとの考え方が韓国にあるとのことを現在韓国でベストセラーとなっている「反日種族主義」の著者である李ウヨン氏が先日のプライムニュースで話していました。

李氏はジュネーブの国連欧州本部で「賃金の民族差別はなかった」と発言した韓国人研究者でもあります。韓国人にとっては目の上のたん瘤でしょうが、実に冷徹なものの見方をしています。本当の韓国の愛国者です。

その歴史問題も日本は絶対悪で韓国は絶対善との前提にあることが全てをおかしくしているとも。つまり、絶対悪にはウソでも捏造でも何らをしても許されるとの間違った考え方があるのです。また、このウソ・捏造に日本の良心的知識人、学者、マスコミが加勢しており、反日は日本からの輸入も大きな要因としているのです。

慰安婦問題では朝日をはじめとして、政治家や学者が「従軍慰安婦」とか「セックス・スレイブ」などの新語をでっちあげていました。ココにも反日の原点があります。韓国はこんな部分にこそ、日本からの輸出規制をしてもらいたいものです。

さて、理不尽な反日ですが、これを大統領自らがやっては、どうしようもありません。それも自身の支持率に政治利用するなど言語道断、韓国に遠山の金(キム)さんがいたら、「おうおうおう、黙って聞いてりゃ寝ぼけた事をぬかしやがって、この歴史の事実、見忘れたとは言わせねぇぞ」となる訳なんですが・・・。遠山の金(キム)さんはいなくても、遠山の李(イ)さんには期待したいですね。
では、今週号をお楽しみください。
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12508207468.html
2019/8/18 唸声

◎今日もまたPrime Newsで行こう:前田正晶

16日(金)のPrime Newsの企画は中々興味深いものだった。即ち、反日・抗日で一色となっているかの感が濃厚な韓国で、ソウル大学名誉教授の李栄薫氏の近著「反日種族主義」と題した反日を諫める内容の本がベストセラーになっているとの話題を採り上げて,韓国から李氏をお招きし、その他のスピーカーには新藤義孝衆議院議員、一橋大学法科大学院准教授の権容ソク氏だった。新藤氏は事韓国問題となると遠慮会釈なく厳しい発言をする点が際立っている。

李名誉教授が紹介した「反日種族主義」の内容というか要点を、私なりに極めて簡単に纏めれば「慰安婦問題、戦中の半島からの労務者問題等々が今日までのような事態に至った大きな要因に日本の良心的知識人,学者、マスコミが挙って捏造したことを発表し、それが韓国に入っていった為に現在のような日本と韓国に間に大混乱を生じたことがある。慰安婦の強制連行はなかったし、労務者も徴用されたのは僅かだ。韓国の教科書に載っている朝鮮人炭鉱労働者の写真も全く別のものである」という辺りになる。

李名誉教授の主張は「歴史を正しく検証すべきだ」だったのである。これで十分だろうが、俗に言われている保守派の意見である。記憶が正しければ、櫻井よしこさんも先日この本のことを採り上げておられた。私は見損なっていたが、13日(火)のテレ朝のモーニングショーでも採り上げられていたそうだ。こういう本が韓国で売れているということは、文在寅大統領に対する批判が表向きになって出てきているということだそうだ。退陣要求の声もあるやに聞くが。

私はこの件の他に気懸かりだったのは、一橋大学法科大学院の権准教授がかなり反抗的だったことで、寧ろ反日的な意見を縷々述べていた点だった。しかも,彼は如何なる根拠があるか不明だが「日本の政府の一部には現状から考えて、征韓論が出てきている」と言い出して新藤議員を怒らせ、司会の反町を慌てさせたのだった。彼は反日は根強く、彼自身が「何で日本の大学などに行っているのか」と非難されているという始末。言わば、韓国の反日・抗日の代弁者の如きで、その点では恵泉女学園大学の李泳采教授と双璧を為すだろう。一橋もとんだ人に教えさせているものだと思った。

あらためて言えば、李名誉教授の言わんとすることの中には悲しいかな「朝日新聞や吉田清二のような反日本勢力連中が、韓国にこれらを材料として我が国を非難攻撃して下さいと願い出たのも同然ではないか」と言っておられたと思う。だが、彼は韓国語で発言され同時通訳の音声が流れていたので、どこまでが真意だったのかは確認でいないかと感じた。だが、朝日新聞や吉田清二の具体的な固有名詞を出さなかっただけで、韓国でもそういう反日日本人がいたという事実があったと認識しておられる学者の存在を証明されていた。

なお、李名誉教授のような見解を持つ勢力は韓国全体では10%かと言われたのも印象的だった。私も近頃は老化の傾向著しい上に連日の酷暑に苛まれ、折角の番組も終了まで集中して聞けていなかったので、この辺りまででお茶を濁したい。本日はまた高校野球で智辯学園和歌山が出ていたので、何となく3時間以上も2時近くまで見てしまったので、纏めるのが今頃になってしまった。何故和歌山に関心があったかを考えて見れば、何と我が家は祖父が和歌山から養子に出て東京に来たという因縁がそうさせたようだ。なお、和歌山は石川の星陵の奥川投手に負けてしまった。



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重 要 情 報
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◎14日のPrime Newsは「3人の元外交官に聞く」だった:前田正晶

この企画は既に何度か放送されていたので、出席者も予測出来ていた。 即ち、並び順から田中均氏、藤崎一郎氏(元駐米大使)、宮本雄二氏(元 駐中国大使)だった。外務省入省が1969年の同期だそうで。外務省で位を 極めた方々が見る現在の外交問題を語られるという点に興味があった。

司会の反町が何故か話題を先ず田中氏に振る事から入っていったので、同 氏の発言が最も多かった感があった。そこで、私がこれと思った話題を採 り上げてみよう。

対韓国問題だが、田中氏は韓国を担当した時期もあったので韓国を知って いるのだと断った上で「現在の文在寅大統領の反日的で筋が通っていない 発言や、その他の者たちの数多くの無理無体な主張に一々反応せずに無視 しておく方が良い。反応すればまた熱くなって応じてくるので際限がな い。落ち着くまで放っておくべきだ」と指摘された。私は黙っていれば、 相手は言い分が通ったと思って付け上がるので反論すべしと言い続けてき たが、練達熟練の外交官はそうは考えていないと解った。

お三方が一致して批判されたのが、河野外相が駐在の韓国大使を外務省に 呼んだ時にその発言を中断させて「無礼だ」と非難した態度は宜しくない と厳しく批判された事だった。テレビカメラを入れていた場であのような 態度を取るのは今流行のポピュリズムであり、将来ありと期待した河野氏 だけに困った事だと思うという訳だ。但し、河野外相はその英語力を活か して韓国の矢張り英語が上手い康外相と密接に電話連絡しておられる点は 評価されていた。

輸出管理手続きの変更については藤崎氏だったと記憶するが、あの経産省 で行った説明会では「矢張り事前に服装等はどのようにするかくらいは打 ち合わせておいた方が良かったし、如何に何でも半袖シャツはあるまいと 思っただけではなく、韓国に対して『こういう変更をするから』くらいの 告知があった方が良かったのでは」と言われた。これは細川昌彦氏も指摘 しておられたが、あの韓国側の2名はあの地位に転じてきたばかりで何も 知らず、あの案件の基本的な解説に数時間を要したにも拘わらず、帰国後 には経産省を非難する報告をされてしまった点も述べておられた。

お三方の見立てでは「矢張り文在寅大統領がその任にある期間中は、我が 国と韓国との間にある諸問題や外交関係には所謂落とし所はあるまいとの 事だった。文在寅大統領や韓国に数多くいる人たちにとって「韓国の併 合」は許すベからざる何物にもまさる怨念の一件であるから、彼らは譲る まい」と言われるのだ。しかも政権が変わればまた見解が異なってくるの で、容易に決着はつくまいと言われていたと聞いた。

トランプ大統領については同じ外務省出身の宮家邦彦氏と岡本行夫氏が 否定的な発言を繰り返しておられたので、肯定的なご意見は少なかった が、田中氏が「トランプ大統領は対中国の交渉と言うか解決を引き延ばし たままにしておかれる事だろうから、数多ある公約の中で未決になってい る我が国との通商交渉では必ずやドカンと大きな要求を突きつけてくる危 険性がある」と予測された。私は我が国との貿易赤字はそれほどではなく とも、選挙対策を考えた時に強硬姿勢に出てくるだろうことはあり得ると 思っている。

トランプ大統領に関しては外務省お偉方が高い評価をしておられるとは到 底予測出来なかった。その点は藤崎氏が「それにしてもあのトランプ氏の 言葉遣いは酷いですな」と言われたにに対して田中氏と宮本氏が直ちに賛 成された事が素直に表していたと思う。私は既に採り上げたが、昨年の1 月には何と“shithole”などという「汚い言葉」を使われ、しかもそれを我 が国のメデイアが一斉に誤訳した例があった。私は以前に「トランプ氏の 言葉遣いは、その鉄板の支持層であるプーアホワイト以下向けになってい る場合が多いので、品格に欠ける場合がある」と指摘した。

お三方は矢張りと言うべきか何と言うか「外交を政府や官僚だけに任せ ておいて置くのは」という意見を述べておられたが、それは私でもある意 味で尤もだとと思う。私はお三方は現在何故そのように外務省を蚊帳の外 に置くような状況になっているかをご存じの上で言っておられると思って 聞いていた。経産省にしたら「製造や貿易の現場や実務を経験していない 者たちを介入させても」という思いがあると見ているのだが。


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 メルマガ「週刊正論」 令和元年8月16日号
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【いまこそ、日本を取り戻すとき 櫻井よしこ氏】

民間シンクタンク「国家基本問題研究所」(国基研)の櫻井よしこ理事長 は15日に東京・九段北の靖国神社境内で開かれた戦没者追悼中央国民集 会(主催、英霊にこたえる会・日本会議)であいさつしました。櫻井氏は 昭和天皇の玉音放送、昭和21年の「新日本建設に関する詔書」を紹介し たうえで、新しい令和の時代の「一番大きな課題」として、憲法改正を実 現する重要性を強調しました。
櫻井氏のあいさつ要旨は以下の通りです。

◇「玉音放送」

さきほど昭和天皇の玉音放送を拝聴しました。思い出します。昭和21年 1月1日の御詔書のことであります。玉音放送で昭和天皇は「堪へ難キヲ 堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ」とおっしゃっている。そのお心で敗戦を受け入れ、 ポスダム宣言を受け入れ、アメリカの占領政策を受け入れました。天皇陛 下も、その当時の我が国の指導者たちもなぜそのような決断を下したのか。

天皇陛下は二つのことをおっしゃっていました。このままいけば日本民族 が滅びてしまう。日本民族を滅ぼさせるわけにはいかない。ご自分の責任 として、日本民族を永続させなければならない。それが理由の一つであり ます。もう一つはこのままいけば、日本国の国体が失われてしまう。国体 は今風にいうと国柄でございます。その国体が失われてしまう。そんなこ とがあってはならない。連綿と続いた我が国の国体を守り続け、民族を守 り続けることが皇室の役割の一番大事なことだとお考えになっていらした。

それがあのポツダム宣言の受け入れ、その後の占領政策の受け入れにつな がりました。

思い出してみましょう。当時の日本がどういう状況であったのか。本当に 多くの方が命を落としました。犠牲となって散華しました。空襲もありま した。都市という都市は空襲を受け、我が国の工業基盤はことごとくと いっていいくらい破壊されました。当時の人たちが苦労なさったことの一 番大きな点は、国民を飢えさせないということでした。逆にいえば、多く の国民が飢え死にするかもしれないという本当に世界の最貧国の状況のな かに我が国は落ちてしまっていたわけです。

◇日本再建への決意

それともう一つ、諸外国の我が国に対する見方は非常に厳しいものがあり ました。アメリカの世論調査では、昭和20年6月ですが、天皇陛下を処 刑せよという意見が33%ありました。裁判で厳罰に処せというのが 17%ありました。終身刑だというのが11%、追放せよが9%です。こ のような厳しい見方が天皇と日本国に向けられていました。

そのなかでとにかく日本民族として、日本国として生き延びていくため に、様々な無理無体な占領政策も棒を飲み込むような気持ちで飲み込んだ はずであります。そのお心が「堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ」に表現さ れているように、私は思います。

堪えがたきを堪え、忍び難きを忍んで、棒を飲み込むような気持ちで、す べてを受け入れたその先に昭和天皇も、そして私たちの祖父母の世代の先 輩たちも何を考えていたか。必ずいつの日か日本国を立派に再建するとい うことだったはずであります。

◇民主主義は輸入でない

占領政策によって、日本は本当に変わりはじめました。そこでさっき申し 上げた昭和21年1月1日の詔書を思い出します。これは俗に「天皇の人 間宣言」と言われた詔書でありますが、一番大事なことはそんなところに はありませんでした。この御詔書を出された三十数年後に天皇陛下は記者 会見でおっしゃっています。

「人間宣言であるとか、そのようなことは第二のことであった。私が一番 国民に伝えたかったのは、民主主義などのよき価値観は輸入のものではな いということである。これを国民に大いに認識してもらう必要があった」
昭和天皇はこのようにおっしゃっています。昭和21年の元旦といえば、 占領がはじまってまだ数か月です。その間に日本国民は、民主主義も男女 平等も弱い人を守るさまざまな施策もみんないいことはアメリカが教えて くれたと思い込み始めました。ご承知のように当時は大変な情報統制が行 われていて、そのなかで国民は戦前戦中の日本は一から十まで悪かったと いうふうに考え始めました。でもそうではない。そのことをお示しになる ために、昭和21年元旦の御詔書で天皇陛下はこう言われました。

「ここに新年を迎える。顧みれば明治天皇は明治の初国是として、『五箇 条の御誓文』を下したまえり」

ここにいらっしゃるみなさんは、「五箇条の御誓文」をそらんじていらっ しゃると思います。時間の関係で全部は言いませんが、その冒頭の第一条 は「広く会議を興し、万機公論に決すべし」というあのあまりにも有名な 言葉です。これこそ私たちの国が、民主主義という名前はそこにありませ んけれど、民主主義の真髄を実践していたことを表わす言葉であります。 (拍手)

◇憲法改正に挑む

私たちは歴史を振り返る必要があろうかと思います。平成の30年間、本 当に平和で穏やかでありました。国内だけをみれば何の問題もない。けれ どもこの平和も安寧も誰が日本に与えたのか。私たちが私たちの手で本当 にそれを築き上げたのか。そうではないということを田久保先生がおっ しゃいました。何かおかしいということを寺島会長がおっしゃいました。 何かが本当におかしいまま70年以上が過ぎたんです。

みなさん、いまこそ日本を取り戻すときなんです。(拍手)

私たち日本民族は穏やかな文明をはぐくんできました。穏やかですけれど も、いざというときには雄々しく立ち上がる勇気ある民族でもあります。 このことを肝に銘じて、憲法改正に挑んで日本国を世界の目の前で、穏や かでそして勇気ある国家としてもう一回つくってまいりましょう。(拍 手)そのために、この英霊の前で私たちは誓いたいと思います。令和の時 代の一番大きな課題として、国家の基盤である憲法をきちんと改正して参 ります、と。
一緒に力を尽くしましょう。ありがとうございました。




◎13日のPrime News「“トランプ流”の総括」にはやや驚かされた:前田正晶

「“トランプ流”の総括」とは何が言いたいのかという興味で、Prime News を最後まで聞いていた。ゲストスピーカーは木村太郎氏、宮家邦彦氏、中 林美恵子氏だった。先ず意外だったのは、中林美恵子氏が鮮明にトランプ 氏批判の意見を述べられた事だった。私は中林さんは豊富な政府とアメリ カ議会に関する情報をお持ちとは承知していたが、批判的な意見を言い出 す事がないお方だと思っていた認識を覆されたのは、アメリカの保守派に は反トランプ的な傾向が益々著しくなってきた事かと勝手に理解した次第。

現に私が交信しているW社の管理職以上の人たちにはトランプ大統領の支 持者は皆無なだけではなく、概ね激しい批判派が多いのだ。その辺りを木 村氏やかなりの数の専門家が「アメリカの二分化」という辺りに現れてい ると思う。私は長い間お世話になったアメリカを懐かしんで言うのではな いが、アメリカが変わってしまいつつある事は決して歓迎出来る事態では ないと受け止めている。その辺かというか分化を起こしたのがトランプ大 統領であると、私流に総括出来るとも考えている。“I do miss good old America, I really liked.”とでも言って置こうか。

宮家邦彦氏と同じ外務省出身の専門家岡本行夫氏もかなり強烈且つ鮮明 にトランプ大統領批判を展開してこられた。特に岡本氏はトランプ大統領 を無知・無能呼ばわりまでされていた。宮家氏も躊躇う事なく「トランプ 大統領は外交などやっていない」と仏頂面で言われたほどの批判派だと認 識している。木村氏は宮家氏ほど直接的な表現でトランプ大統領批判はさ れなかったが、「やっている事全ての根本には『アメリカファースト』が あり、選挙対策でありナルシズトだ」と表現された。私は「アメリカ ファースト」ではなく再選を第一義に置く「自分ファースト」だと見ている。

お三方の意見を最も象徴的に表していた事の一つが、宮家氏が言われた 「トランプ政治には“P”即ち“person”という彼自身があり、それとは別個 に動く“O”即ち“organization”という官僚組織があって、共に理解し合わ ず、Oが何か進言してもPは滅多に聞き入れも採用もしないという状態が続 いている」との点だった。即ち、Oは何とかPに何とか勉強して貰って事を 丸く収めようとするが機能していないで、Pは何も知らぬままに事を起こ してしまうという解説だった。

私はトランプ大統領の就任直後から「この方は何もご存じではないのか、 あるいは全てをご承知でありながら知らん振りをしておられるのが読み切 れない。だが、多くの彼が巻き起こした旋風を見るとご存じではないので はと危惧させられる」と何度も指摘したし、W社の同僚たちの評価と認識 はこれほど穏やかのものではなかった。W社ジャパンの90歳になられたア メリカの経済界の事情に精通された長老も「俺でさえ、知っているのか知 らないのが判定出来ない」と慨嘆されていた。

16日「夜のお三方のご意見を総括してみれば「知らないのだ」と断定され たのにも等しい批判ばかりだった。私は寧ろ「そこまで言っても良いの か。フジテレビはそこまで割り切ったのか」と思わせられていた。宮家氏 などは「トランプ流の外交などない。彼がやっている事は外交ではない」 とまで言われたほどだった。木村氏は「トランプ氏は巧妙に民主党の数多 い大統領候補に名乗りを上げた連中を批判しアレクサンドラ・オカシオ (英語読みでは「オケイシオ」だが)・コルテス等を左翼に追い込んでい る」と指摘されたが、確かに再選に向かっての作戦が着々と進行している ようだ。

私はPrime Newsのような番組の視聴率がどれほどあるかなどは知らない が、日常生活で「アメリカという国はそも如何なる国か」や「アメリカの 政治の実態」などに余り関心がない一般の視聴者が昨夜のような話を聞い ても「トランプ大統領が我が国にとってご信頼申し上げるべき大統領なの か」または「素晴らし世界を変えようとしておられる大政治家なのか」ま たは「安倍総理を自分の都合だけで利用してきた大統領か」などは判断す る材料にはならないと思って聞いた。我が国とは全く異なったシステムで 動いている国でありそこの大統領なのだなどと解る訳はないと思う。

お三方は一般人とは異なる世界に住んでおられて、アメリカを経験し且つ 十二分に観察してこら方なのだと承知していないと、かえって迷わされる だろうとさえ危惧した。私には興味深い2時間弱だったが、それは20年以 上も彼ら支配階層の世界に片足の爪先くらいは突っ込んできたので何とか 理解出来る素地があったので、面白かったと言えるのだ。結論めいた事を 一言だけ言えば「我が国の政治家を見ているような視点からトランプ大統 領を理解しようとしたり、批判しようとしても無駄だ」と言う事。それは 彼は規格外であるから。



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身 辺 雑 記  
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18 日の東京湾岸は晴天。

17日朝もセミ時雨の都立猿江恩賜公園で家人に乗ってもらった車椅子を転 倒防止用に押しながら散歩を済ませた。
                         読者:6001人
                        




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