政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針5127 号  2019.8.5(月)

2019/08/05

ひのい

□■■□──────────────────────────□■■□
 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5127号
□■■□──────────────────────────□■■□

        
 
       2019(令和元年)年 8月5日(月)



     豪のカジノホテル「クラウンリゾート」:宮崎正弘

               3度の失脚と復活:渡部亮次郎

     憲法改正のために自公枢軸体制を見直せ:櫻井よしこ
               
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記



━━━━━━━━━━━━━━━━━━
豪のカジノホテル「クラウンリゾート」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019) 8月3日(土曜日)弐
        通巻第6161号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
豪のカジノホテル「クラウンリゾート」をめぐる黒い噂。習近平の従兄弟
が関与
中国客のヴィザ優遇審査に汚職? 中国のギャンブラーは豪で何をやって
いるのか
*********************************
2017年にも大スキャンダルが中国で起きた。

豪メルボルンにあるカジノ「クラウンリゾート」の従業員19人が中国で逮
捕されたのだ。密輸、不正行為、マネーロンダリング? 

彼らは中国における顧客に違法なセールスをしていたとされ、マカオ以外
にカジノが認められていない中国では、カジノセールスそのものが違法行
為だ。

豪政府ポーター司法長官は、クラウンリゾートの顧客中国人のためにヴィ
ザ審査に優遇措置(不法行為)があったのではないか、調査中であると会
見した。

クラウンリゾートは、とかく評判が悪い企業で、ラスベガスの大手ウイン
が一時買収しかけたが、途中で取りやめたこともある。同社は日本にも進
出機会を狙っていた。

とくに常連客のひとりが習近平の従兄弟(60歳代)。彼は中国人顧客を斡
旋し、中国から送り込む仲介業者と親しく、2016年にもゴールドコースト
で、この仲介業者(中国系オーストラリア人)のプライベートジェット機
を捜索したところ、習近平の従兄弟が同乗していたために、話題となった。

また習近平の実弟=習遠平は豪の永住権を持ち、一番高価と言われる豪華
別荘を保有していることでも知られる。

いまカジノに焦点があたるのは、マネーロンダリングである。

カジノのチップは、同じチェーンならば、外国でも使える。それを現地で
外貨に交換できると言うことは、外貨の不法な持ち出しにあたり、外貨不
足に陥った中国がもっとも警戒しているからである。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声  どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)韓国のホワイト国からの除外、予定通り閣議決定されまし
た。この件に対するパブリックコメントは4万5千件で賛成が95%というも
の。まさに知れば知るほど嫌いになる国。

 (A)韓国では株安と通貨安が同時進行中。長らく買い支えてきた
KOSPIは2000の大台割れ、ウォンドルも1ドル1180ウォンを必死で維持して
いたのにあえなく1200まで下落。

ネットでは鎌倉幕府を超えたら次は北条時宗の1274が目安などと盛り上
がっています。ホワイト国からの除外が実際に発動するのは8月末です
が、それ以前の8月15日(韓国の光復節)までにもう一波乱起こりそうな予
感がします。

 (B)ネットの記事から気になったもの。

『愛知トリエンナーレ2019 昭和天皇を焼く、安倍総理をヒールで踏みつ
けるオブジェ展示。慰安婦像も。津田大介が芸術監督(動画あり)』
https://hosyusokuhou.jp/archives/48856391.html

津田大介といえば金豚として左翼界隈の有名人。これでも早稲田大学文学
学術院教授(任期付)という肩書。在日との噂もありますが、真正日本人
ならば精神的コリアンといった人物。芸術だの表現の自由だのを持ち出し
ては日本を貶める。韓国・北朝鮮に関しての指摘は事実であってもヘイト
だと非難する左翼お得意のダブルスタンダード。

韓国がらみで呉善花さんやシンシアリーさんの本を読み返していたのです
が、韓国社会は本当に進歩がない。政権が交代しても上下が入れ替わるだ
けで何も解決しない。

韓国人がどれほど上下関係にこだわるか、シンシアリー氏によると喧嘩で
殴り合いながら相手の年齢を確認するのだとか。韓国人は日本人よりも上
だと思っていますから日本に対しては何をしてもいい、というのが韓国人
の通念。

なので日本が反撃するなど思いの外、李朝末期同様に周辺大国にひたすら
日本が悪いと訴える。自ら課題を解決するという発想自体がない。韓国の
国旗である「太極旗」も八卦からいうと不完全なものという指摘があります。

『朝鮮半島はね 地獄の入り口の上に立ってる国だよ 大清属国旗を見てご
らん それと比べて韓国旗も並べて見てみるといい 勾玉にある筈の「陰中
の陽」「陽中の陰」が韓国旗には無いんだよ 地獄において「餓鬼は赤、
畜生は黄、修羅は青」を表す 「餓鬼と修羅の属性を持つ民族性を勾玉で
蓋をし、八卦で蓋の力を強くする」

これが本来の属国旗が意味してた物。 しかし現状、勾玉に「陰中の陽」
「陽中の陰」が無い為、勾玉自体が蓋の意味を成さなくなっている。それ
どころか八卦で、地獄より這い出てくる亡者共を強くする形となっている』
https://dankou.exblog.jp/16814270/
 まさに修羅の国ですね。

 (C)韓国が通貨危機で破綻した1997年の出来事を描いた「国家が破産
する日」という映画が11月8日から公開されます。

「1997年に韓国で実際におこった通貨危機の裏側を描いた社会派ドラマ。
1997年、韓国経済は急成長を遂げ、いつまでも好景気が続くと多くの国民
が信じて疑わなかった。

そんな中、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは通貨危機を予測
していた。政府は非公開の対策チームを招集するが、国家破産まで残され
た時間はわずか7日間しか残されていなかった。」

https://www.youtube.com/watch?time_continue=9&v=ghGRcL3-nAU
 なんというグッドタイミング。映画の公開に合わせて「国家が破産する
日 Part2」を現実に目撃することになるのですね(PB生、千葉)
 


━━━━━━━━
3度の失脚と復活
━━━━━━━━


   渡部 亮次郎

ご承知の如く私は中国については国交回復のとき、記者として田中総理に
同行し、6年後は福田内閣の外務大臣園田直の秘書官として日中平和友好
条約の締結に関与した。

振り返って日中関係の主人公は中国では毛沢東主席であり周恩来総理だっ
たが、隠れたる主役がトウ(鄧)小平だったと思う。だから産経新聞連載
中の「トウ小平秘録」を夢中で読みながら、彼に生涯初めて厭がる鮪の刺
身を食べさせたことなどを思い出している。

周恩来は日本に留学するがトウは16歳でフランスにわたる。1927年に帰国
し、ゲリラ活動を開始。紅七軍を政治委員として指揮するが、冒険的で無
計画な李立三路線に振り回される。

1931年、蜂起したものの根拠地を失った部隊と共に毛沢東率いる江西ソ
ヴィエトに合流し、瑞金県書記となる。

しかしコミンテルンの指令に忠実なソ連留学組が多数派を占める党指導部
は、農村でのゲリラ戦を重視する毛沢東路線に従う鄧小平を失脚させる。
これが生涯3度の失脚の1回目。

鄧小平は、毛沢東の指揮した大躍進政策の失敗(数千万人の餓死者)以降、
次第に彼との対立を深めていく。大躍進政策失敗の責任を取って毛沢東が
政務の第一線を退いた後、共産党総書記となっていた鄧小平は国家主席の
劉少奇とともに経済の立て直しに従事した。

この時期には部分的に農家に自主的な生産を認めるなどの調整政策がとら
れ、一定の成果を挙げていったが、毛沢東はこれを「革命の否定」と捉えた。

その結果、文化大革命の勃発以降は「劉少奇に次ぐ党内第2の走資派」と
批判されて権力を失うことになる。1968年には全役職を追われ、さらに翌
年江西省南昌に追放される。これが2度目の失脚。

そこでは政治とはまったく無関係なトラクター工場や農場での労働に従事
した。「走資派のトップ」とされた劉少奇は文化大革命で非業の死を遂げ
るが、鄧小平は「あれはまだ使える」という毛沢東の意向で完全な抹殺に
までは至らず、一命を取りとめた。トウ氏はせっせと毛沢東に助命嘆願の
手紙を書き続けた。

1972(昭和47)年9月の田中角栄総理による日中国交回復交渉に同行取材し
たとき、トウ小平の名は誰の口からも出なかった。出せば毛沢東の怒りに
触れ、命を失うかもしれないから当然だった。

漸く1973年周恩来の協力を得て中央委員に復帰する。73年4月、カンボジ
アのシアヌーク訪中レセプションで副総理の肩書きで出席して2度目の復
活がわかった。

しかし1976年4月には清明節の周恩来追悼デモの責任者とされ、この第1
次天安門事件によって3度目の失脚。毛沢東夫人江青らの陰謀だったこと
がのちに分る。

いずれ広州の軍閥許世友に庇護され生き延びる。同年毛沢東が死去すると
後継者の華国鋒を支持して職務復帰を希望し、四人組の逮捕後1977年7月
に生涯3度目の復権を果たす。

中国では政治家や軍人の動静や異動についていちいち発表がないから、在
中日本大使館といえどもトウ小平3度目の復活の確認作業をどのようにし
ていたかは知らない。

しかし、個人的に廖承志氏とのパイプを維持していた官房長官(当時)園田
直氏は早くに知っていた可能性がある。日中平和友好条約の締結に極めて
積極的だったからである。

日中国交回復してから既に5年になろうと言うのに両国の政治・経済関係
の憲章となるべき日中平和友好条約が中国側の頑なな態度によってなかな
か締結できない。その中にあって福田内閣の官房長官園田直だけが早期締
結を唱えて自民党内右派の非難を浴びていたほどだ。

77(昭和52)年7月に復活したトウ小平は、秋には党副主席、78年春には第1
副総理、全国政協主席に選出された。一方の園田は77年11月には官房長官
から外務大臣に追われて就任。

そこで中国育ちの武道家をしばしば旧知廖承志の許(もと)に派遣。その結
果、中国政府がトウ小平副総理の下、条約の早期締結にカジを切り替えた
ことを確認する。

私は外相秘書官とはいえ、元は一介の政治記者であり、但し外交について
は素人である。

だが、条約締結の見通しについて福田総理と園田外相の間に決定的なミゾ
の広がりだけは痛感するようになっていた。トウ小平の存在を知った外相
と全く知らない総理。総理には外務省情報しか入っていない。

トウ小平の胸には既に経済の改革開放路線が出来上がっており、そのため
には日本の資本と技術の導入が不可欠であり、更にそのためには日中平和
友好条約の早期締結が不可欠だったのだ。日本外務省はそこを読めなかった。

中華人民共和国は共産主義国家であるが、それは極端な独裁的人治国家で
あることを見抜いていなかった。トウ小平が以後1997年2月19日の死に至
るまで中国を振り回す人物であることを見抜けなかった。

3度の失脚、3度の復活。地獄から這い上がったと思ったら失脚。さながら
ジェットコースターのような人生の中で人生と人間と言うものの本質をや
や究めた人物トウ小平。彼は毛沢東を乗り越えた。

毛は死体となっても水晶の箱で薬品漬けで君臨しているようにしている
が、トウの遺骨は胡錦濤の手で上空に撒かれて墓はない。文中敬称略 参
考:ウィキペディア他2007・06・22


━━━━━━━━━━━━━━━━━━
憲法改正のために自公枢軸体制を見直せ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


            櫻井よしこ

日本周辺のあちこちに国際政治上の重要事態が発生し、日本はその危機の
ひとつひとつに対処することが求められている。脅威はヒタヒタと押し寄
せている。にも拘わらず、7月21日の参議院議員選挙は、なんと緊張感を
欠いていたことか。

北朝鮮の核・ミサイル問題、隙あらばと中国が狙う尖閣諸島と台湾、わが
国の石油タンカーも攻撃されたホルムズ海峡の緊迫、米国は有志連合に日
本の参加を打診し、おまけにトランプ米大統領は日米安保条約への疑問を
口にする。どれをとっても戦後日本がひたってきた「守られた平和」を脅
かす。

誰が日本を守るのか。この根本的な問いについて、本当はいま、日本人全
員が考えるときなのだ。参院選の公約の柱に、安倍晋三自民党総裁が憲法
改正を掲げたのは当然のことだった。首相の問題提起はこの危機的状況の
下では、むしろ、もっと強調されてもよかった。

現実には、しかし、友党の公明党代表、山口那津男氏は「憲法改正の熟度
は浅い」と述べて、水を差し続けた。国民は憲法改正を最重要の課題とは
考えていないというのだ。国民が考えていないからといって、危機的状況
に目を瞑って問題提起しないのであれば、政治家の存在意義など無い。
「小さな声に耳を傾ける」と山口氏は選挙中に強調したが、仮に憲法改正
論議が熟しておらず、小さな声にとどまっているのなら、「小さな声」に
耳を傾けるという公約こそ果たしてほしい。

与党に大きな問題があるのと同様、野党の状況も酷いものだ。全国の1人
区で統一候補を立てた立憲民主、国民民主、社民、共産の各党は憲法改正
に関して関心の度合いも姿勢も全く異なる。9条擁護の旗を掲げる共産党
や社民党から、安倍内閣の下での憲法改正には応じないという立憲民主、
議論はすべきだという国民民主まで、この大事な点について、彼らはバラ
バラだ。

節操のない政治家の姿

国家や政治の根幹にかかわる憲法についてこんなにまとまりきれていない
野党の統一候補になった政治家は、いざというときどの政党の政策を掲げ
るのだろうか。

私たちはこれまでに余りにも多くの節操のない政治家の姿を見てきた。た
とえば立憲民主の枝野幸男代表である。集団的自衛権を認め、憲法改正私
案まで月刊『文藝春秋』で発表したかと思えば、いつの間にか正反対の主
張に大転換する。平成27年の平和安全法制に反対していたのが、平和安全
法制を認めるという条件をつけた小池百合子氏に拒絶され、平和安全法制
廃止を主張し続ける。

このような変節は国内の観念論の世界では罷り通っても、国際社会の現実
の前では通用しない。天安門事件やベルリンの壁の崩壊から始まった平成
時代は米国一強の下で世界秩序が保たれ、それゆえに観念論の中で現実に
目を瞑り、空想をたくましくして自己満足することも見逃された時代だっ
た。だが、令和のいま、米国は「世界の警察」の役割を返上し、各国に自
らの問題は自らが解決すべしと言い始めた。

それだけではない。先述のように、日本の平和の後ろ盾となってきた米国
から、トランプ大統領の日米安保条約に関する率直な疑問が伝わってき
た。日米安保条約が如何に不公平であるかを、トランプ氏は、6月24日か
ら29日までの1週間足らずの間に、3度も語ったのだ。その中で安保条約破
棄についてさえも言及したという。

さらに、中東のホルムズ海峡の航行の安全、オイルタンカーを守るための
有志連合結成を米国は呼びかけている。参院選挙が終わった7月22日現
在、国家安全保障問題担当大統領補佐官、ジョン・ボルトン氏が日本を訪
問し、米国の考え方などを日本側に伝えたはずだ。

今回の有志連合はかつてイラクを爆撃し攻撃した有志連合とは根本的に異
なる。海洋の安全と自国のタンカーを守るためだ。日本は石油の約87%を
中東に依存しており、その多くがホルムズ海峡を通って運ばれる。日本の
タンカー、乗組員を守り、日本経済を守るのは日本国政府の責任である。
責任を果たすべく、自衛隊派遣の法整備などを急ぐべきだ。それはできな
いので他の国々に守ってほしい、とは到底言えない。

このような現実を見れば、いま日本人全員で日本の安全保障の在り方と憲
法について考えなければならないはずだ。安倍首相の憲法改正重視は、日
本国の安寧と国民の生活を守るためでしかない。にも拘わらず、公明党は
乗ってこない。

公明党を動かす鍵

如何にして日本を守るのか。憲法改正と改革をどう進めるのか。安倍自民
党は戦略の変更を迫られている。どの新聞も大きく見出しに取ったように
自民党は57議席を獲得、14議席の公明党と合わせて与党は71議席を獲得し
た。非改選と合わせて両党で141、日本維新の会の16を足しても157議席で
ある。全体の245議席の3分の2は164だ。とすれば、少なくとも7議席不足だ。

自民、公明、維新が一致協力して憲法改正に取り組むと仮定しても、数が
足りない。それなのに、その苦しい中で公明党の山口氏はどう見ても憲法
改正に後ろ向きだ。こうした状況について、「産経新聞」の前政治部長の
石橋文登氏が語る。

「改憲勢力イコール自民、公明、維新という数式にもはや縛られるべきで
はないのです。共産、立憲民主、社民を外してその他の野党との協力態勢
で改憲勢力を形成する戦略に切り替えるときです。その方が自公で3分の2
を確保するよりも、改憲実現の可能性はあると思います」

自民の113に国民民主の21、維新の16、それに与党系無所属の3を足すと
153議席である。国民民主の全員が自民党と協力することはあり得ないた
めに、これは楽観的すぎる数字だ。それでも、このように自民党が軸足を
公明党以外に移すことが大事なのだ。公明党だけが組む相手ではないこと
を、実際の行動で示すことが、結果として公明党を動かす鍵となるだろう。

安倍首相は選挙戦の後、各社のインタビューに応じ、「2020年には憲法改
正を成し遂げたい」と答えた。このいつもの決意表明に、日本テレビ解説
委員長の粕谷賢之氏が、20年に改正憲法を施行したいという意味かと追加
質問した。総理は、「そうです」と回答した。

「産経新聞」政治部長の佐々木美恵氏は22日1面の記事で、21日夕、首相
が東京・富ケ谷の私邸で麻生太郎副総理と会談し、「憲法改正をやるつも
りだ」と語ったこと、「今後の1年が勝負の年になる」との認識を共有し
たことを報じている。

国際情勢の厳しさをよくよく実感しているからこその首相の決意であろ
う。その決意を私は大切に思う。
『週刊新潮』 2019年8月1日号 日本ルネッサンス 第862回


             
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◎韓国と台湾を旅して:前田正晶

韓国にて:

私は1971年に(未だアメリカの会社に転身する前の事)初めてソウルに出
張する前には、現地の事情に精通した人たちから予め韓国での注意事項を
沢山教えられていた。中でも重要だった事は「間違ってもソウルを京城と
言わない」だった。その他にも色々あったが、無難に過ごすべく誰に会っ
ても最も丁寧な敬語を使うようにしていた。

この出張の途中で、現地の貿易商に少しは市内観光で息抜きをしましょ
うと南山に案内され、市内を見下ろしたのだった。その際に何気なく「ソ
ウルの民家は我が国のものと形式が同じですね」と感想を述べてしまっ
た。すると、それまで謙り気味だった社長がキッとなって「何を仰います
か。日本の文化は中国に源があり、それが我が半島を経て入って行ったも
のです。であるから、一般人の家が韓国のそれと似ているのは当然です」
と、言うなればお説教をされてしまった。「不味い事をいったのか」と気
付いたが手遅れだった。

この社長はかなり我が国に親近感を示し、我が国からの輸入に熱意を見せ
ていた。私はこの「日本の文化は中国に源があって云々」という韓国人の
誇りというか「我が国を一つ下に見ようとする姿勢」は未だに変わってい
ないと、テレビに登場する所謂専門家の1人が指摘しているのが言うのを
聞いた。だが、あの年齢層にいるのでは私のように現場で韓国人に日本語
で厳しく注意されたのとは学習の仕方が違っているのではと疑っている。

私は21世紀に入ってからも、日本の会社時代から交流を続けてきた中小財
閥のオウナーKim会長と韓国に行く度にお目にかかって、世界とアメリカ
と我が国の紙パルプ業界の現状について語って来たし、色々な問題で意見
交換もしてきた。だが、会長からは一度たりと雖も妙な対日感情を見せら
れた事などなかった。また、李泰院でも東大門でも慶州でも何処でも韓国
の人たちに悪感情を示された事はなったのは幸運というべきだろうか。

1992年にソウルのW社事務所に出掛けた際に、所長(韓国人であり意思の
疎通は英語で行っていた)が英語のガイド付きの市内観光のバスツアーを
紹介してくれた。ガイドは非常に誇り高き女性で「私はここまで英語の能
力が高くなるように勉強して来たので、一般人とは異なる月収20万円を得
ている」と誇らしげに語りかけてきた。彼女に英語力はある程度の段階に
は達していた。だが、私が当然のように英語で応答したところ、その後は
私に語りかけて来る事はなかった。思うに、日本人の英語力を侮っていた
のだろう。私は5回訪れた韓国では一度も「日本統治」を懐かしむ声を聞
かずに終わった。

台湾で:

1995年には家内と共に台湾旅行に出掛けた際の事だった。台北で市内観光
をした時の運転手さんは日本語世代で名所旧跡を案内してくれて、淀み
ない日本語で色々と説明してくれた。彼は行く先々で「ここは日本統治の
古き良きものが残っている」とか「日本統治時代は良かった」といったよ
うな解説をしてくれた。台湾の人たちがどれほど日本統治を評価し懐かし
んでいるかが良く理解出来た次第だった。

その日にとても印象的だった出来事があった。それは故宮博物館を見学し
た際に館内で出会った韓国の団体が大声で騒ぎ立てているのを見た家内が
「台湾では韓国では感じた後ろから刺されるような視線を感じる事がなく
て気分が良いのに、台北でまた韓国人に出会って感じるとは」という感想
を漏らしたのだった。即ち、この団体に出会ってあらためて韓国と台湾の
違いを感じたと知ったという事。私は韓国ではそれほどに感じ取れなかっ
た彼らの視線が、女性には感じ取れたのかなと思わせられたのだった。

◎8月2日の夜にプロ野球とPrime Newsを見て思った事:前田正晶

恐らくPrime Newsでは韓国をホワイト国から外した件が採り上げられると
予想して、20時まではセントラルリーグの野球を見て時間を繋ごうと考え
ていた。私はこの対韓国の手続きの変更関連の諸問題だけではなく、我が
国と韓国との間柄は政治・経済・外交等々全ての面において文在寅氏が大
統領の地位にある限り、先ず好転する事はないと割り切っている。そこ
で、Prime Newsで誰がこの件を語るにしても、先行きの見通しが明るいよ
うな話にはならないと思っていた。実際に始まってみれば、対韓国問題の
専門家は佐藤正久外務副大臣だけだったので、大きな期待は持てないと感
じた。

プロ野球:

ところで、その時刻に至るまでの野球観戦だが、恐らく大方の興味は「一
時は読売巨人の独走に終わるかと思わせていたものが、風向きが変わって
2位を10ゲームも引き離していたところからDeNAに3.5ゲーム差にまで迫っ
たし、好不調の波が激しかった広島が好調を取り戻してきたので、面白い
展開になるだろう」という点に絞られていたと思う。読売嫌いの当方から
すれば、原監督がこの危機的(?)な状態から如何にして脱出するかにも
大いに関心があった。

ところがである、その難しい局面にあって好調のDeNAとの初戦に、今季
は昨年の最多勝投手の切れ味を失ったかに見える菅野智之を当ててきた。
ローテーションからしても当然の起用だとは見えたが、結局は4点を失っ
て敗戦投手になってしまった。一方、パシフィックリーグではソフトバン
クホークスの育成選手上がりのエース千賀滉大が2位に迫ってきた日本ハ
ムを2安打で完封して期待に応えていた。私の目には菅野は妙に貫禄を付
けているだけで「何としても勝とう」という千賀のような気迫も直向きさ
もないとしか見えなかった。それで、今季は8勝6敗でDeNAから移ってきた
山口俊の方がエースとしか見えない始末だ。

広島も勝って当然のような締まりがない阪神を相手に昨年の最多勝投手
だった大瀬良大地が完投完封で、また一歩読売に迫っていったので、先行
きが面白くなってきたかの感がある。だが、私の見立てでは今季は余り不
調の底に沈まずにここまで来た読売は短期的に不調に陥っているだけで、
このままズルズルとDeNAと広島に追い付かれて追い抜かれたままになると
は余り予測は出来ないのだ。折角昨季まで負かされ続けた憎き広島から中
心打者の丸佳浩を買い取って来た事だし、何しろ金に飽かした他球団から
買い集めた経験豊かなFA選手団を二軍にまで置ける余裕を見せているの
で、今季は必ず息を吹き返してくると悲観的に予測している。

「今季」と限定した根拠はFA選手を買い集めたのは結構だが、その中に
は既に盛りを過ぎて最後の花を咲かせられそう者が数多くいるので、選手
層は厚いが相変わらず若手が育っていないのだ。どれほどFAの選手を買い
集めているかをここに列記するよりも、選手名鑑ででもお調べ願いたい。
あれほど金をかけて今季も優勝出来なかったら、期待の原辰徳監督も前任
者の高橋由伸と同程度の能なしになってしまう。私が見るこの球団の駄目
なところは守りの要である二塁手を未だに取っ替え引き換えしているとこ
ろにあると思う。捕手だって西武から取ってきた炭谷が負傷欠場ではセン
ターの丸を除いては頼りない状態だ。

DeNAだが、筒香、ソト、ロペス、どうやら復調した宮崎に2年目の神里も
加えれば打つ方は揃ってきた。投手も今永、浜口、少し目鼻が付いてきた
上茶谷、山崎康、三上、三嶋と数は揃ってきた。私はここの最大の問題点
は未だに雑な野球しか出来ない者が多く、緻密さに欠けている点だと思っ
ている。それに筒香君は優れた打者だと評価はするが、未だに雑だしヤク
ルトの山田哲人と同様に「ここぞ」という試合を決めるような場面では
打ってくれない気がしてならないのが不安なのだ。換言すれば既に勝負
あったとしか見えない気楽な場面でしか打ってくれないという事。

広島については既に指摘した事で、未だに読売に丸佳浩を持って行かれ
た空白が埋め切れていないのが欠陥だと思う。色々と3番打者を入れ替え
てはきたが、バチスタでは外国人独特の粗さが目立っているだけで、未だ
丸の代役にはなっていない。それに田中広輔の打力不振は高卒の小園でう
めるのは無理があると見ている。更なる問題は投手に柱となる者がいない
事。大瀬良君は昨年は好成績だったが今季はその疲れが出たか他球団に研
究されたかで切れ味がない。その点ではその昔の(?)最多勝投手の野村
祐輔も同じだし、ジョンソンには経年劣化が見える気がする。だが、3連
覇の経験を活かして読売に迫っていってほしいものだ。

Prime News:

ここでPrime Newsに戻れば、佐藤正久外務副大臣は確かに職務上もあるの
だろうが情報は持っておられるようだし、それなりの見識もおありだとは
思って何時も聞いている。だが、自衛隊のご出身では外交はご専門ではな
いかのようで、歯切れが良くないし「私の立場ではそれ以上言えない」的
な意見が多いのは不満である。職責上は止むを得ないと寧ろ同情して聞い
ているが、隔靴掻痒の感は免れない。2日夜は中国問題の専門家である興
梠神田外語大学教授の方が環球時報の記事を引用して中国の見解というか
見方を披露されたのに見劣りしてしまった。

悲観論者の私は我が国がこのまま韓国の形振り構わぬ我が国を貶める広
報宣伝活動と諸外国へのロビー活動を展開され、文在寅大統領があの地に
ある限り、我が国と韓国の間が何処まで悪化していくかは予想が出来ない
のだ。即ち、何処かの専門家の口が滑った「この問題の落とし所」などが
あるとは思えないのだ。私は何処かに落とすのではなく、我が国が毅然と
して立ち上がって韓国を突き落とす以外に何の決着があるのかとすら考え
ている。


◎Me too.の問題点はmeは主語であるべき私という意味の代名詞の“I”の目
的格であって主語には立たないのであると教えられてきました。即ち、こ
れではインテリ階層には無教養」と蔑まれる文法を忘れている英語なので
す。例えば“Him is a very good person.”では体を為さないとの同じです。

主宰者もご記憶にあるかと思う文科省のOBで某大学に転進しておられた方
は、私のこの見解に対して「ライシャワー大使も私的な会合では使ってお
られたから使って良いのだ」と反論されました。その通りで、非公式な場
ではアッパーミドル以上の人でもこういう言葉を使う事はあると思いま
す。私は使いません。その代わりに“I think so, too.”かI agree with
you.”か、“The same here.”か“I feel the same way.”辺りを使うと思い
ます。前田正晶


━━━━━━━
身 辺 雑 記  
━━━━━━━
東京湾岸は5日も快晴、爽快。

4日の東京湾岸は快晴。公園での散歩は快適だった。
                       読者数:6001人

          


規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。