政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針5109 号  2019.7.18[木)

2019/07/18



□■■□──────────────────────────□■■□
 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5109号
□■■□──────────────────────────□■■□

        
        2019(令和元年)年 7月18日(木)



「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第29章:“シーチン”修一 2.0

        ミャンマーでの中国のシルクロード:宮崎正弘    
    
     米中・米朝首脳会談、つきまとう危うさ:櫻井よしこ
     
      
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第29章
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


         “シーチン”修一 2.0

駒光なんぞ馳するが如き。遊んだり、学んだり、寝込んだり、入院した
り、手術してもらったり、ボーっと過ごしたりしていたら、いつの間にか
令和の御代になっていた。

全国3500万の諸兄姉、ヂヂババの皆さま、お元気ですか? ようやく書
く元気が湧いてきた。以下は昭和の最後の3月の記事。廃車寸前の頃のこと。

・・・・

<ああ、春だなあ、と心が緩む、水温む。水辺の桜並木は八分咲き、屋上
庭園、その先の多摩丘陵も枯れた薄茶色から薄緑や白に変わってきた。6
時前にはお日様も拝める。噛みつくような寒さもなくなった。

1F床のタイル張りも済ませ、やるべき仕事≒趣味≒暇つぶし≒ゲージツのほ
とんどは終わった。今はどうでもいいが“兎に角ユニークな”木製花活け造
り、1Fの隅っこに“兎に角ユニークな”小さな花壇造りなどを楽しんでい
る。老後の手慰み、遊びみたい。

今朝は新しいガールフレンドに素敵なマーガレットを届けた。「私、お
花が大好きなの!」と大喜びしてくれたが、そうなると1週間に1度は届け
たくなる。次回は色とりどりで10鉢くらいは届けよう。

久し振りに夕食の天ぷらも作った。娘2人が持ち帰る分を含めると10人前
ほどになるが、材料を切って、すべて揚げ終え、キッチンをきれいにする
まで3時間立ちっぱなしで、もうエネルギーが切れてベッドに倒れ込んだ。

揚げ物をすると「油の臭いに当たる」ということなのだろう、ゲンナリす
る。近所の鶏の唐揚げ屋の人は朝10時から晩の9時までひたすら油鍋で揚
げまくるから、さぞやウンザリするだろうな。絶対に揚げ物は食べないだ
ろう。

帝国ホテルの村上シェフの大好物は奥様の作った秋刀魚の塩焼きだったと
いう。奥様が「舌平目のムニエル」を出したら、氏は「・・・ま、家庭料
理ではあるけれど・・・、それにしても俺の仕事を知らないんじゃない
か?」と諦観を新たにしたのではないか。あるいは「女はこういう味が好
みなのか」と興味を示したのかもしれない。


♪男と女の間には 深くて暗い川がある 誰も渡れぬ川なれど エンヤコ
ラ今夜も舟を出す


野坂昭如が唱っていたが、老人になっても女を理解できない。「男は永遠
に女を理解できない」ということは少しばかり分かってきたが・・・

出産は命懸けの仕事で、子を儲けてヒーヒー踏ん張りながら育て上げたと
ころで、子が老いた親の面倒を見るわけではない・・・それなのに子供を
産むというリスクを幸せそうに引き受ける女。損得を含めて理性的に考え
がちな男にとっては、たとえ出産機能があったとしても「ハイリスク、
ノーリターン or ローリターン」の出産なんてまず挑戦はしないが・・・
男にとって女は永遠の謎、理解不能ということが分かり始めただけという
感じだ。

アインシュタイン曰く「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思
い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる」。

名人とは「もっともっと高みへ上りたい!」と挑戦する人なのだろう。王
貞治は深夜に素振りをし、ブンブンという音を立てていたという。夢の中
でも思考を重ね、起き上がって素振りをする。「一番できる奴が一番練習
している!」、チームメートはおおいに感銘を受けたという。


「赤毛のアン」でお馴染みのモード・モンゴメリは今でもカナダの事実上
の「観光省大臣、観光親善大使、インバウンド振興協会会長」で、世界中
からアンの故郷プリンス・エドワード島を訪れる人々が引きも切らない。
モードも実に「学ぶ人」だったが、文系から理系まで幅広いジャンルにわ
たる知性と感性により、100年後の世界を的確に予測しているのには度肝
を抜かれた。モリー・ギレン著「運命の紡ぎ車」から。

<1924年には、モードは、きっと訪れるに違いないと確信していた新しい
啓示の源泉としての科学を、熱烈に支持している。

「これまでになされた啓示の数々は、すでにその使命を終えています。次
の啓示は科学の分野からもたらされるものと私は信じているのです。それ
がどのような形態をとるかは分かりませんが・・・」

5年後もなおモードはこの考えをまったく変えてはいない。

「人類は、成長し、賢くなり、何一つ不自由のない豊かさを手に入れる
ためには、何らかの代償を支払わねばなりません・・・

わたしたちは科学の素晴らしい発達の時代に足を踏み入れつつあるのだ
と信じています。これまでに夢にも考えられなかったことが実現するで
しょうが、偉大な文学や名画は生まれないでしょう。一度に何もかも手に
入れることはできないのです。

飛行機で世界を一周することが可能になるでしょう。また原子の秘密を
解くこともできるでしょう。でも、シェイクスピアやホメロスのような偉
人は生まれないことでしょう。彼らは神々とともに退場したのです」

1927年の初め頃、モードは原子力の未来を懸念していた。

「それは素晴らしく、また、啓示的なものでしょう。でも、美しいかし
ら? 原子からエネルギーを放出させる方法を発見すれば、動力というこ
とでは、イエスキリスト以来の画期的なものとなるでしょう。でも、私の
生きているうちは、いえ、私の子供たちが生きている間も、その発見がな
されなければいいと思っています。

良いにしろ悪いにしろ、、人間の生存の諸条件がすべてひっくり返さ
れ、滅ぼされてしまうでしょうから。ありとあらゆるものが消滅するで
しょう。私たちが今持っている金融機構も、価値基準も、生活様式も。
まったく新しい世界が生まれるのです。それに慣れた人々にはとても素晴
らしい世界かも知れません。彼らは、私たちの時代を振り返る時、暗黒と
無知の中をさ迷った時代とみなすことでしょう」>

核兵器、原発、レントゲン・・・1945年の米国によるヒロシマ、ナガサキ
の“原爆お試し爆撃”以来、あまりの凄まじい破壊力により、それ以後に核
兵器が戦争で使われたことはない。相手国の攻撃を抑止するための“脅し”
としての「伝家の宝刀」になっているが、偶然か故意を問わず、一旦、核
戦争(無差別大量殺戮)が起きれば双方の主要都市は恐らく潰滅するだろう。

「今のところは」米ロ、米中、米朝、印パ、イスラエル・中近東で核戦争
が起きることはなさそうだが、永年の憎悪や疑心暗鬼というマグマがある
のだから、明日にでも核戦争が始まる危険性が消えることはない。危い世
界なのだ。

原発は低コストのエネルギーを世界にもたらし、これからも普及していく
だろう。それにより生産性はたかまり、放射能の活用で医療も向上、普及
し、地球の人口は増え続け、やがて100億の大台を突破するだろう。しか
し、地球にとって人間は悪性腫瘍である。衣食住の発展とは森林が破壊さ
れ、河川や海が汚れ、都市化による温暖化が進むことで、その人間という
癌細胞がひたすらに増殖するのである。地球は耐えられるのだろうか・・・>

ま、永遠の成長はないし、宇宙自体の寿命が50兆年とか100兆年とか言わ
れているから、豆粒のような地球が100年後、1000年後にあるかどうかは
分からない。2億年続いた恐竜時代は一瞬で亡びた。

さてさて相も変わらず「全然進展しない拉致問題」。政治家や官僚は
「臭いものには蓋をして」被害者、被害者の可能性大という人々や家族が
「死に絶えるのを待っている」ようである。拉致の日本における司令塔は
朝鮮総連だ。その総連を叩き潰すどころか手厚く保護している、そのよう
に見えるのが日本の統治者の主流ではないのか。半島利権でもあるのか。

小生でさえ歯がゆいのだから拉致被害者やその可能性大の失踪者の家族は
辛くて辛くてたまらないだろう。同胞が悲しみ、苦しんでいるのを放置し
ていては、とても自立した一流国家とは言えまい。自前の憲法も作れな
い、米国の51番目のヘタレ州、State of Japan のままでいいのか。恥を
知れ、恥を!

綺麗なべべ着て、美味いものを食って、テレビ見てゲラゲラ笑っ
て・・・ご先祖様は泣いているぞ! ふにゃれの国を子に引き渡すのか。
「“売り家”と唐様で書く三代目」を繰り返すのか。このままではThe End
だ。それでいいのか、ということ。上がアホなら下もアホ、か。

古人曰く「戦時あっては敵、平時にあっては友」が普通の外交関係であ
り、戦時も平時もいつまでも続くわけではない。志那人は「治に居て乱を
忘れず」「外交は血を流さない戦争、戦争は血を流す外交」と言った。西
郷先生は「外交で侮られるな。常に“戦”の一字を忘れてはならない」と教
えた。

戦後の日本人は“戦”の一字を忘れ続けた。三島が諌死した思いがよく分かる。

「特定失踪者問題調査会」のHPを見て欲しい。小生の小論「全然進展しな
い拉致問題」はとりあえず今回で休筆とします。

発狂亭“癇癪ヂイヂ”雀庵の病棟日記から。

【「措置入院」精神病棟の日々(119)】【2016/12/27】【産経】「大晦
日 攻める出版 雑誌や新刊170点発売 正月需要狙う」。


書籍は売れない、雑誌も売れない。知りたいことのおおよそはネットで分
かるし、常識的に考えればニュースソースの信頼性はそこそこ判断でき
る。アナログ文字はやがてデジタル文字に代わるのだろう。時代の流れに
は逆らえない。

それにしても正月に本屋は開いているのか。客はいるのか。みんな遊びに
出かけているのではないか。

「温暖化問題の研究者が警鐘 トランプ流 新たな懸念 観測データ消
される?」。1970年頃は「寒冷化」で、ここ20年は「温暖化」で研究費
を稼ぐのが理系学者のやり方だ。狼少年はまだ多い。

「過去データ長期流用 繊維流通統計、経産省廃止へ」。この世のデー
タは公的なものでもピンキリだということ。鵜呑みにすると方向を誤る。

「話の肖像画 山本寛斎(72)暗く辛かった初めての旅」は、戦後の
1951年、日本が貧しかった頃の回想。両親の離婚、そして京急上大岡から
7歳児が5歳と3歳の弟を連れて高知へ。ところが迎えの父はいず、児童相
談所へ。ひもじい日々が続く。数年後、父と義理の母親になる女が現れ、
ばらばらになっていた弟2人も一緒に大阪へと住まいを移す・・・1951年
は小生が生まれた年で、まだ食糧不足が続き、国民は食べるのがやっとと
いう頃だった。

「兜町の風雲児 加藤あきら被告(75)が病死」。バブルの頃はおおいに
世間を騒がせたものだが、晩年はどうだったのだろう。奢れるもの久しか
らず、生者必滅、諸行無常・・・か。(つづく)2019/7/16




━━━━━━━━━━━━━━━━
ミャンマーでの中国のシルクロード
━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月17日(水曜日)
        通巻第6143号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ミャンマーにおける中国のシルクロード、まるで進捗せず
  民衆は「中国、でていけ」の抗議行動を本格化させている
*********************************

既報のようにラカイン州のチャウピュー港を近代化し、一帯を工業特区と
して、工業団地、大学、病院、保税倉庫などの一大工業地帯とするプロ
ジェクトを中国は提案し、ロヒンギャ問題で世界に孤立を深めていたスー
チー政権は、中国の提案に乗った。

中国の野心はスーチーを「借金の罠」に嵌めて、チャウピューを99年の
租借として軍港化することにある。

習近平はニコニコと作り笑いを浮かべながらスーチーと握手し、まずは地
域の環境、地理の精査に乗り出し、あちこちに大看板を立てて事務所も
造った。げんにこのチャウピューからミャンマー国土を横断し、中国新彊
ウィグル自治区カシュガルへのパイプラインは繋がっており、ガス輸送が
行われている。

かつてティンセイン政権時代、ミャンマーはミッンダム建築を認めたが、
発電される電力の90%が中国へ送電されることを知って途中でキャンセ
ルした。このことで、両国関係は急速冷凍のように冷え切った。

突然の和解の契機となったのはロビンギャ問題だった。

70万余のムスリムがミャンマーを追われて、隣のバングラデシュに逃げ
た。国際的に孤立したスーチーに、シルクロードの一環としてのプロジェ
クトを持ちかけた。ミャンマー政府は飛びついた。

だが、スーチーのアドバイザーで豪の経済学者でもあるシーム・ターネル
が「スリランカがどうなったかを見て下さい。借金の罠に嵌って、ハンバ
ントタ港は99年の租借とされてではありませんか」と助言した。

当初提案されたプロジェクトは75億ドルだった。直近でミャンマー政府
は、13億ドルに予算を削減した。

プロジェクトの中止にはまだ至っていないが、中国にとって展望は暗く、
ミャンマーにとっては明るい展望が拓けた。
 
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

激戦のペリリュー、中川州男という「南洋のサムライ」がいた
  天皇陛下、パラオ慰霊の旅で英霊のたましいは鎮まったが。。。

  ♪
早坂隆『ペリリュー玉砕  南洋のサムライ・中川州男の戦い』(文春新書)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

硫黄島の栗林中将は有名だが、中川州男(くにお)・中将(戦死時は陸軍
大佐、弐階級特進)の名はそれほど語られることはなかった。特攻隊生み
の親となった大西瀧治郎に比べても中川の名は知られていない。

著者の早坂氏はペリリュウ島の死闘の指揮を執った、この軍人の生涯に挑
んだ。

本書の主人公・中川州男のご先祖は肥後の武士である。祖父・千前(ちさ
き)は五百石取り、父親の文次郎は10代ではやくも伝統的な国風思想に開
眼し、敬神党に属した。16歳で西南戦争に参加した。

維新後の貧窮を祖父は私塾経営で乗り切った。いかなる困窮にも堪える力
が明治時代の日本人にはあった。普遍的な風景でもあった。著者は、この
あたりをさらりと流して描写しているが、この血統こそは最も重要な中川
州男・中将の学識と人格形成の根幹をなしたと評者(宮崎)には思える。
なぜなら敬神党とは「神風連の乱」を引き起こす国学者の集まりであり、
その神風連が西南戦争の導火線となったからだ。

一家は明治8年に玉名へ引っ越しているため、父の文次郎は神風連の乱に
参加できなかった。その精神的負い目が西南戦争に志願し、反・新政府の
側に立つことを選択することになったと考えて差し支えないだろう。

一方で、維新政府は教育にことのほか力を入れた。

前途有為な青年を育て、日本をなんとしても西欧列強の侵略からまもらな
ければならないという歴史的使命が国家に漲っていた。だから日本は敗戦
必至といわれた日清・日露戦争に勝利できた。背景に国民の団結と精神の
紐帯が強かったからである。

九州男は自ら軍人となる道を選んだ。神風連の血が呼んだのだ。

さて大東亜戦争の敗因は敵の情報を事前に的確に把握できず、また学校の
成績がよいというだけの理由で、戦争の修羅場の経験もなく、現場を知ら
ないエリートが机上で作戦を立てたことに主因がある。

ペリリューの戦死者、じつに1万022名。生き残りは僅かに34名だった。
本土攻撃を一日でも遅らせるために鬼神となって日本兵は戦った。米軍の
上陸が予測される前に、住民はパラオ島に避難させた。そのうえで中川は
島全体の洞窟を利用して地下の連絡網を構築した。用意周到に待ち伏せ作
戦を敢行した。

ペリリューは南北6キロ、東西に3キロの珊瑚礁で隆起した島である。
最初にペリリュウを視察した中川は、その防備のなさに唖然となった。ど
うやって米軍をここで迎え討つのか?

地下壕を掘って要塞化するという設計思想たるや、みごとなものだった。
3日で陥とせると豪語した米軍は、74日間の死闘を強いられ、米軍の犠牲
もまた夥しかった。米海軍の指揮をとったのは、ニミッツ提督、そのうえ
の司令官はマッカーサーだった。

後のベトナム戦争で抵抗作戦の激甚ぶりを発揮したベトコンが、これを真
似て米軍を散々苦しめたように、中川はペリリュー島を地下要塞のように
して備えたのだ。

九川州男は成果の少ない「バンザイ攻撃」を禁止し、飢え、伝染病、湿気
と戦いながら、米軍の猛攻に対応した。

著者は中川の生誕から青年時代を丹念に調べ上げ、熊本で、これまで特定
されなかった小学校の卒業名を発見し、また陸軍士官学校では同期生に岩
畔豪雄がいたことを調べ上げた。加藤隼戦闘隊を率いることになる加藤建
夫もいた。

激戦がおわり、戦争も終わり、戦後の日本はGHQに洗脳された軽薄な人
たちによって軍人は貶められ続けた。

だが、関係者と遺族は黙々として慰霊と遺骨の帰国作業に没頭してきた。
戦後70年を経て、ようやく天皇皇后両陛下の慰霊の旅が実現し、パラオの
島民はご訪問を歓迎した。各地で鎮魂の行事が営まれ、軍人の名誉が回復
された。

だが、まだ2200柱以上の遺骨が祖国に戻れない状況にある。

理由は「不発弾の危険性から200近い地下壕や洞窟が閉鎖されている状態
だが、パラオ政府は今後、それらを開放して遺骨収集に協力する意向を示
している」という。

なにしろ「ペリリュウ島に残存する不発弾の総量は、一説には1400トン、
手榴弾およそ280万発にも及ぶと推計されている」のである。
戦後七十四年という歳月の濾過装置を経て、淡々とした筆が激戦の事実を
追うが、行間から溢れ出る無念の涙がページを濡らす。
       
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1926回】              
 ――「支那は日本にとりては『見知らぬ國』なり」――鶴見(19)
鶴見祐輔『偶像破壊期の支那』(鐵道時報局 大正12年)

           ▽
「弱き民を憐れむというやうな驕慢な慈善心から出發するところの親支那
論は、自尊心強き支那の國民が受入れ」るわけがないと考える鶴見は、
「今日の支那が、吾々の中に強き感嘆の情操を刺戟」できないなら、「永
き隣人であつたところの日本と支那とは、純眞な意味に於ける友情を持つ
ことは出來ないに違ひない」と断言する。

では、どうすれば「今日の支那が、吾々の中に強き感嘆の情操を刺戟」す
ることが出来るのか。そもそも「吾々の中に強き感嘆の情操を刺戟」する
ようなモノを「今日の支那」に見出すことが出来るのか。鶴見の旅は続く。

「今から10年前、紐育から船に乘つて、西印度の島々を廻り歩いてゐた折
りに手にしたフランス女流小説家のイギリス紀行文に、イギリスとドイツ
は「歐羅巴に於ける男性國であ」り、フランス、スペイン、イタリア、ロ
シアは「歐洲に於ける女性國」である。フランスで「女性の有する趣味と
文化が、(中略)花の如くに咲き榮え」、イギリスにおいて「男性の有す
る趣味と文化とが、(中略)根強く繁殖して行つた」。互いが相手の国民
の「各異なる性格を正直に認めて、その立場から兩方の文明を認めるやう
に努力しなければならない」と記されていたことを思い出す。

この考えに興味を持ったが、当時はイギリスとフランスのことだと思い込
んでいた。ところが「昨年歐米から日本に歸つて來て」、このフランス女
流小説家の言葉を思い出し、「同文同種といふ永い間の標語が、動きなき
眞理として餘りに深く日本人の頭に染込んではゐないかといふ感じが自分
の腦中に起つて來た」。そんな時、「17年の久しい間、日本で暮して、日
本の文化と生活と趣味とを十分に理解してゐる者である」と名乗った「一
人の支那の青年が自分の眼を開いて呉れた」という。以下、その青年の説
くところだ。

――「近頃日本人が支那人を非難して、歐米人に親しんで日本人を疎外す
ると言ふ。そして口を開けば直ぐと、同文同種の國であるから今少しお互
いに理解しなければならぬと言ふ」。だが、この説は大いに疑わしい。
たとえば生活方式だ。「日本だけは、何れの國とも違つた衣食住の方式を
持つてゐる。であるから支那人が日本に來て暮すよりも歐米に行つて暮す
方が早くその習慣に馴染み易い」。それは欧米人にしても同じだ。「さう
いふ生活の方式が與へるところの親しみ易さといふものが、西洋人と支那
人との間には在る」。

物の考へ方も似ている。日本人と話していると、「諸君は十分間に一度は
大日本帝國と言ふ。それが自分達の耳には異樣な不快な響きを與へる」。
だが「歐米人と話してゐる時にはさういふ事はない」。

辛亥革命以来の「支那の動亂を以て日本人は支那を嘲り笑ふ一の理由」と
する。

だが最近になって考えてみるに、「是は日本文明模倣の結果である」。じ
つは清朝末期になって、「殊に日清戰爭の敗北と、日露戰爭の當時に於
て、支那人は急に眼が醒めた」。

両国の間の隆盛と衰退という違いは「日本が夙く歐米の文明を吸収して立
派な政府を造つたからである」。

「成程、これだと我々は膝を拍つ」て、潮のような勢いで日本に留学し、
「日本人の制度文物を學んで早く支那に實施したいと彼等は焦つた」。隆
盛の日本にはあるが衰退の支那にない「憲法を作り、議会を造り、法典を
整理し、兵隊を新しく訓練した」。

そのうちに辛亥革命が起こり「支那は共和國となつた」。だが改革は行わ
れず、「永き戰亂が支那の全土に漲るやうになつた」。

そこで「支那人は迷つた。それは何の爲めであるか」。

迷うまでもない。答は簡単である。

「支那が日本を模倣した」ゆえの失敗なのだ。明治維新を真似た辛亥革命
も、東京の中央集権に学んで北京に樹立した中央政府も、共に失敗した。
「何となれば日本は政治の民であるに反し、支那は經濟の民である」から
である。《QED》

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声  どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)三島由紀夫研究会の7月公開講座は、蓮田善明とともに
『文?文化』を創刊し、また三島由紀夫の才能を見出し三島由紀夫が世に
出ることに尽力した清水文雄について論じて頂きます。
 荒岩氏がこれまで当会で取り上げた蓮田善明、保田與重郎、伊東静雄、
影山正治に続く浪曼派文学シリーズの第5弾になります。
      記
日時  令和元年7月26日(金)18時半より(18時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
演題  「清水文雄の国文学と教育」
講師  荒岩宏奨氏(あらいわ ひろまさ、展転社取締役編集長)
略歴   昭和56年山口県生まれ。広島大学教育学部卒、プログラ
マー、雑誌編集者を経て現在「展転社」取締役編集長。著書『国風のみや
びー国体の明徴と天業の恢弘』(展転社)。
会場費  会員・学生千円(一般2千円)
    どなたでも予約なくお参加いただけます。



   ♪
(読者の声2)米国の名物コラムニストのジョージ・ウィルの新作は
『CONSERVATIVES‘s HOMELESSNESS』との由
ですが、もしお読みになっていたら概要をご教示下さいませ。
   (DF子、長崎)


(宮崎正弘のコメント)ウィルのコラムを集めた本らしいのですが、NYタ
イムズで書評を読んだだけですので、回答不能です。

それにしても「居場所のなくなった保守」という意味にとると、ネオコ
ン、保守本流、保守革新派、それぞれがトランプ政権では居場所がないで
すね。表題はワシントンの実相を反映していると思いました。

イヴァンカ夫妻に嫌われて辞職に追いやられたスティーブ・バノンは思想
的な背景を持ち、マティス国防長官はたたき上げの軍人らしく実戦経験か
ら体験した理詰めの論理を展開するためトランプは嫌った。

ティラーソン国務長官はキッシンジャー人脈だけあって国際関係論の均衡
を重視するため、これまたトランプの感性に合わない。戦略的思考から正
論を述べるジョン・ボルトンは真性の保守派ゆえに、煙たい存在でしょう。

ナバロやライトハイザーらは、短絡的に対中強硬派。使いやすいのでしょ
うが、保守思想の持ち主とは言えず、ポンペオ国務長官はトランプが一を
喋ると十を言う幇間的存在。保守本流のロス商務とムニューシン財務長官
は明確にウォールストリート人脈に繋がって、トランプ政権の暴走を食い
止める役割でしかなく、とどのつまりトランプ政権に真の保守派の居場所
はないのです。
ま、我が国の政権にも同じことが言えますが。。。。。。。。。
  ♪
(読者の声3)台湾在住の旅行作家・片倉佳史さんが帰国中です。下記の
講演会、最近の台湾便りが聴けます。

7月20日、「片倉佳史のもっと台湾トークライブ」の演題は「台湾・夏
旅の玉手箱」。内容は以下のような概要です。
★原住民族の豊年祭を巡る
★種類も豊富、知られざるマンゴーにチャレンジ
★台湾各地の個性的なかき氷〜人々に愛されるかき氷は一味違う!
★「神話の鳥」と呼ばれる馬祖の珍鳥に出会う
★歩いて登れる海抜3400メートルの山
★無数の蝶が舞う「蝶の谷」
★ライチ農家訪問記〜タイミングが難しい農家訪問
★澎湖島の青い空はいつまで見られる?
★海亀にいつでも出会える島
https://kokucheese.com/event/index/572590/
 お申込みはこちらから
           記
日 時: 7月20日(土) 18時〜20時15分(受付17時40分頃)
会 場: すみだ産業会館(丸井ビル)9階 第1・2会議室
(定員:80名)
参加費: 2,000円 (学生1,000円・武蔵野大学の学生は無料)
主催:  台湾漫遊倶楽部 (協力:フォルモサレールクラブ
お問い合わせ:yk-plan@ocn.ne.jp (担当・片木)
https://taiwanktkr.blogspot.com

       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米中・米朝首脳会談、つきまとう危うさ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


             櫻井よしこ

国際政治はテレビと共にある。

安倍晋三首相の20カ国・地域(G20)首脳会議での巧みな采配も、惜しく
も吹き飛ばされた感がある。世界の目は板門店でのトランプ・金正恩両首
脳に集中し、その他の印象を消し去った。凄いものだ。

6月30日、15時45分、トランプ大統領が韓国の「自由の家」からゆっくり
と軍事境界線に向かって歩き始めると、北側からは金正恩朝鮮労働党委員
長が歩み寄った。境界線の南北に二人が相対し、握手をし言葉を交わし
て、やがてトランプ氏が北側に足を踏み入れたとき、思わず私自身、大き
な笑顔になった。メモをとりつつ、冷静に見ているつもりが、大きな笑顔
がこぼれたのである。中継映像を見ていた人の多くも同様だったのではな
いか。

二人が北朝鮮側で暫し佇んで境界線に戻り、そのまま自然な形で揃って韓
国側に入ったときには、取材陣の叫び声が聞こえた。カメラに囲まれて立
ち話をする金氏は、大きな賭けに出たがうまく意思の疎通がはかれそうだ
と、ひと安心した様子だった。安堵と嬉しさを隠しきれない表情には、そ
の残虐な行動に似合わない子供っぽさが残っていた。

トランプ氏は「つい昨日、金委員長に会うことを思いついた」と繰り返し
たが、ワシントンで発行されている「ザ・ヒル」は、同紙が行った24日の
インタビューでトランプ氏が板門店で金氏に会う考えを語っていたと報じ
た。ホワイトハウスがセキュリティ確保のためその件を当日まで伏せるよ
うに依頼し、報道できなかったという。

トランプ氏側が少なくとも1週間は板門店会談について考えを巡らしてい
たのに対して、金氏にとってはいきなりの提案だったわけだ。金氏は「ツ
イッターを見て本当に驚いた」と語っている。これはトランプ氏との立ち
話を終えて、韓国側の「自由の家」に入り、トランプ氏と並んで坐ったと
きの発言だ。

安倍晋三首相の役割

「昨日の午後、初めて、会いたいというトランプ大統領のメッセージを聞
いた。私も再度会いたかった」

金氏は、トランプ氏の「会いたい」というメッセージを受けて、決断し、
板門店に来た。その間約24時間だったことになる。いきなり言われて駆け
つけた。面子にこだわらず、大決断をしたのは明らかだ。その決断力を考
えるとき、「我々はもっとよくできる。もっとよくなることを世界に見せ
られる」という金氏の言葉に希望を持ちたくなるが、やはり問いたくな
る。「もっとよくなる」とは、核・ミサイル廃棄と拉致問題解決を意味し
ているか、と。

両首脳の会談は50分間にわたった。トランプ氏は韓国を去るに当たり、
「予定は2時間半遅れたけれど、すばらしかった」と、紅潮した顔で語っ
た。舞い上がる程の上機嫌は、金氏との会話が具体的な果実につながると
の思いを抱いたからであろう。

北朝鮮相手の交渉が順調に進むとは中々思えないが、今回の「いきなり会
談」で化学反応が起き、交渉が前進する可能性はあるだろうか。

ここで、横田早紀江さんのトランプ評が思い出される。早紀江さんはこれ
までに二度トランプ氏に会っている。

「トランプさんは、あたたかな父性を感じさせます。よき家庭の一家のお
父さんという感じで、守ってくれるような印象でした」

国際関係が真に冷徹な力関係であるのは言うまでもない。それでもトラン
プ・金両氏の関係は、これから存外うまくいくのではないか。

そこで安倍首相の役割が重要になる。核・ミサイル・拉致の三課題を優先
すること、問題がすべて解決して初めて見返りを与えるという結果重視の
原則を守らせることだ。さもなければ北朝鮮とのせめぎ合いに敗れると、
トランプ大統領に助言し続けることだ。

今回、明確になったのは、トランプ氏は北朝鮮に関して、韓国の、そして
中国の助力を全く必要としていないことだ。

習近平主席は内外共に行き詰まっている。国際社会で中国の友人はほとん
どいない。そこで来日前の6月20日、21日の両日、習氏は恐らく、北朝鮮
の核問題と米中貿易問題を一体化させて米国の優位に立つべく平壌を訪れ
た。すると、23日にトランプ氏が金氏に手紙を送り、金氏はそれを「すば
らしい手紙がきた」と言って公表した。まずトランプ氏の手紙で、次に板
門店首脳会談で、習氏の意図は粉々に砕かれた。

金氏も習氏に、米国との仲介を求めているわけではない。求めているのは
国連の制裁破りをしてでも、援助してくれということだ。

中国の情けが命綱

習政権はすでに巧妙な制裁破りを実行中だが、具体例について6月28日の
「言論テレビ」で朝鮮問題専門家の西岡力氏が語った。

「国連制裁の対象になっていない観光で中国は正恩に外貨を与えていま
す。北朝鮮への中国人観光客は2017年が80万人、18年は50%増の120万人
でした。観光客が増えた背景に中国当局が観光業者に補助金を出している
という有力情報があります。旅行費用の7割を中国政府が補助し、業者が3
割取って、ツアーを4割値引きで売り出す。中国人は安い費用で平壌に行
き、焼き肉を食べてカラオケで歌って、夜は買春をするというカラクリです」

この種の客を満載した大型観光バスが毎日多数、北朝鮮に向かい、国連制
裁の対象である鉄鉱石や石炭の先物買いも行われているという。現物は制
裁解除の暁に受け取る条件で、支払いは半分に値引きして現金決済だとい
う。西岡氏の指摘だ。

「中国もそうですが、北朝鮮も騙す国です。先払いなどすれば詐欺にあう
のは当然だと思いますが、大丈夫だという。中国当局の保証があるからだ
そうです。国際社会が北朝鮮の核・ミサイル開発阻止でその外貨を枯渇さ
せようとしているときに、中国はこうした汚い手段で制裁破りをしている
のです」

国連制裁があり、米中の貿易戦争が続く限り、中国は米国に正面から逆ら
えない。結果、中国は今も巧妙なルール破りをしているが、さらに狡知を
極めていくだろう。中国の情けが命綱の金氏がどれだけトランプ氏に接近
するかは、中国のやり方をどれだけ国際社会が封じ込められるかという課
題と重なる。

G20の米中会談はその点で危うさを残した。ほとんどすべての中国からの
輸入品に25%の関税をかけるという第4弾の関税は回避され、米中はつか
の間の休戦に入った。そしてファーウェイへの米企業による輸出を一部認
めることになった。トランプ氏の直感や思いつきは素晴らしくとも、中・
長期的戦略は描き切れていない。むしろ戦略の欠如が懸念される。それで
は中国に敗れかねず、全く油断できないのである
『週刊新潮』 2019年7月11日号 日本ルネッサンス 第859回


             
       
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◎韓国・文大統領、無謀な対抗策で“自爆”招く!? 輸出管理強化「日本の方が被害大きい」と恫喝 識者「強気に出れば日本は腰砕け…と思っているのだろう」 ― 日本、ついに韓国“制裁”へ

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、常軌を逸した対日批判を展開した。日本政府による半導体素材などの輸出管理強化について、韓国よりも日本経済への被害が大きいなどと「恫喝(どうかつ)的発言」を行ったのだ。だが、「韓国の被害の方が甚大」とみる分析が過半数を占めている。日本の措置の背景についても、いわゆる「元徴用工」の異常判決をめぐる韓国政府の無策が原因との指摘も相次いでいる。日本政府はすべて折り込み済みで、まったく動じない。「現状無視」「責任回避」といえる文政権の姿勢には、今後も批判は続くとみられ、文氏は窮地に追い詰められそうだ。

 「結局は日本経済に大きな被害が及ぶことを警告しておく」「半世紀にわたって積み重ねてきた韓日経済協力の枠組みを壊すものだ」「(わが国への)重大な挑発だ」

 文氏は15日、大統領府での会議で、こう述べた。日本への“経済的宣戦布告”ともいえる狂気の発言だ。

 日本政府は今月4日、テレビやスマートフォンの有機ELディスプレー部分に使われる「フッ化ポリイミド」と、半導体の製造過程で不可欠な「レジスト」と「エッチングガス(高純度フッ化水素)」の計3品目について輸出管理を強化した。

 韓国の輸出管理に疑わしい事案が続いたため、「安全保障上の運用見直し」を行っただけであり、当然の措置だ。韓国産業通商資源省も10日、2015年から今年3月にかけて、軍事転用可能な戦略物資の不正輸出摘発が計156件に上ったことを発表しているではないか。

 ところが、文政権は対抗措置を検討しているという。

 聯合ニュース(日本語版)は14日、韓国政府が「相応の措置」で対抗する方針と報じ、具体的に「主要品目の対日輸出制限」や、「日本製品に高関税をかける」「韓国も『ホワイト国』の指定から日本を外す」などと記している。

 必要以上に日本に厳しい姿勢を取ることで国民の支持を集めてきた文政権としては、引くに引けなくなっているようだ。

 だが、韓国にも冷静に事態を分析する団体やメディアがある。

 中央日報(同)は15日、韓国・全国経済人連合会が、日本の交易・投資企業家、証券会社アナリスト、学界など通商専門家50人を対象に実施したアンケートの結果を報じた。それによると、日本の輸出制裁が長期化する場合を仮定した質問に対し、62%が「韓国がより大きい被害を受けるだろう」と回答し、「日本がより大きい被害を受けるだろう」(12%)より5倍以上も多かったのだ。

 全経連のオム・チソン国際協力室長は「輸出の統制が長期化する場合、他の産業素材にも輸出制裁が続く可能性がある」とコメントしている。

 朝鮮日報(同)も15日の社説で、「日本の報復まで招いた今の韓日対立は、強制徴用被害者への賠償判決から始まった外交問題だ」と指摘し、「『三権分立』を口実に8カ月にわたり韓国政府が事態を放置した結果、問題はここまで大きくなった」と文政権の対応を批判した。

 経済へのダメージが必至とみる韓国は、お得意の「告げ口外交」で、日本を「悪者」にしようとしているが、日本政府はまったく動じていない。

 韓国政府は、ドナルド・トランプ政権に日本との仲裁を求めようとしたが、米国は「静観」姿勢を維持している。そもそも、安倍晋三政権は大阪でのG20(20カ国・地域)首脳会合前、米国に輸出管理見直しについて伝達したとされており、韓国の策謀は水泡に帰している。

 こうしたなか、日本の一部野党は、「政治的問題に通商的な対抗措置を取ったと国際社会から見られるのは国益上マイナスだ」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)、「政治的紛争の解決に貿易問題を使うのは禁じ手だ」(共産党の小池晃書記局長)などと、安倍政権批判を強めている。

 前述したように、今回の措置は韓国側の輸出管理不備が原因である。参院選の最中とはいえ、有権者の理解を得られるのか。

 朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「文氏は経済がまったく分かっていない。あきれてものが言えない。日本は、韓国以外の国に半導体素材を売ればいい。文氏が強気の発言をしたのは、日本の左派野党などの批判を勘違いしている面もある。『強気に出れば、日本が腰砕けになるだろう』と思っているのではないか。今回の件は、左派野党が日本の国益を考えない『媚韓勢力』であることを浮き彫りにした面もある」と話した。

【写真】 強気発言を続ける文氏だが、国内では猛批判にさらされている(韓国大統領府提供・共同) 強気発言を続ける文氏だが、国内では猛批判にさらされている(韓国大統領府提供・共同)
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190717/for1907170001-n1.html
【ZakZak】 2019.7.17 〔情報収録 − 坂元 誠〕

◎対韓国の事務的説明会:前田正晶

韓国代表の2人は事の内容を正確に知らずに来たようだ:

17日はテレ朝の「ワイドスクランブル」とTBSの「ひるおび」で続けざま
にこの件での日韓の食い違いを採り上げていた。我が国のテレビ局は事の
次第を正確に理解しているのか否かが疑問に思わせる採り上げ方をしてい
たと思わせてくれるのは、遺憾であると言わざるを得ない。あの内容では
知らない人が聞けば「我が国が韓国に報復しようと企んでいる」と思って
しまいかねないと危惧する。

私の受けた印象では、先に終わったテレ朝の「ワイドスクランブル」で
も、採り上げた方が韓国寄りだったと思わせられた。各テレビ局は何が何
でも「我が国のやり方は不当ですから韓国さん叩いて下さい」と言わんば
かり。ここに登場された通産省出身の石川和男氏も同じ通産省出身の細川
昌彦氏とほぼ同じ事を言われ、韓国がブリーフラインを守らなかったよう
だから、次回は説明会を公開にしてネットでも何でも中継すれば良いとま
で言われた。

部屋の問題の説明も細川氏とほぼ同様で「当日はあの程度の部屋しか空い
ていなかったのだろう、それほど省内の会議が多いので」とも指摘され
た。こう言うテレビ局の姿勢には「何ともはや」と言うしかないかと思わ
せられた。

午後から始まったTBSの「ひるおび」は先ほど終わったばかりだ。ご覧に
なった方も多いかと思う。春日井市から出演された細川昌彦中部大学特任
教授は「韓国側のお二人は事の内容を正確に理解せずに来られたようで、
経産省側から我が国が決めることだという事情を詳しく説明した」と言っ
ておられた。察するに、細川教授は既に経産省に説明会の内容を問い合わ
せておられたようだと理解した。更に、細川教授は宮家邦彦氏の質問に答
えて説明会は英語だったと見ているとも答えられた。会議した部屋の事情
も石川和男氏の説明と同じ。

韓国のWTOへの提訴に関しては宮家氏は「ここから先は水面下で如何に各
国に我が国の立場の正当性を納得して貰って、日本を支持すると言わせる
かだ」と指摘されたのに対して、共同通信の磐村氏は「韓国は水産物で成
功体験があるので要注意」と。また、細川教授は韓国の二人の羽田での記
者会見で語ったことは「あのようにいわねば国に帰れないので、出てくる
前から決まっていた内容だろう」と言われたのは、私の推理と同じだった
ので気を良くした次第。

◎今回もここ新宿区百人町3丁目は静粛なまま:前田正晶

16日、外出して選挙ポスターが沢山貼られた掲示板の前を通って、初めて
「選挙戦が始まっているのだ」と認識出来たほど、この街は何時も通りに
静かだ。選挙カーなどは先ず入ってこない。それもそのはずだと思うのだ
が、これほど種々雑多の外国人が多く巣食っていて、我がアパートと道路
を隔てた公務員住宅にはここで生まれ育った人が少ないから、古くからの
住宅街を除けば、候補者たちが来る価値無しと判断したとしても不思議は
ない。

彼らが来ないのは今回だけではないのだから、こう判断しても誤りではな
いと思っている。そこに昨日選挙公報が配達されて、漸く選挙だという気
分になった。何を隠そうこの地区では丸川珠代様のご尊顔を拝してことも
なく、武見敬三氏もお出でにはならず、共産党の吉良候補だって入って来
られた記憶はない。

話は違うが、北野武のテレビタックルで丸山穂高衆議院議員が今度は和田
アキ子他の芸人たちとTwitterを駆使して論争している話を採り上げてい
た。私はこれまでに丸山議員のことを論じてこなかった。その理由は彼こ
そが古くから言われている「議員たちに自分より何か優れたというか、高
い能力と業績を求めても仕方ない事」の悪い例だと思うからだし、それに
もまして悪いことは「あのような者を支持して当選させてしまった自分た
ちの民度の低さこそ反省すべきだ」という点である。

余程しっかりした見識を持って議員を選ばないことには、その失敗は必ず
我々自身に何倍にもなって返ってくるものだと意識すべきだ。誰が意識し
ろと言うのかと言えば、勿論我々有権者である。

◎文在寅大統領の主張は自己矛盾:前田正晶

少し反省すれば、何時までこの件を採り上げてあれやこれやと論じてい
なければならないかと思っている。とんだ手間を取らせる文在寅大統領だ
と思っている。

私は既に文在寅大統領がこの我が国の運用の方法を変更した件について
「全く理解も認識も出来ていないのか、あるいはチャンと理解出来ておら
れたにしても解っていないような振りをして、我が国を悪し様に言って国
内に訴える以外の選択肢がないのか何れだろう」と指摘して来た。しかも
文大統領は我が国がそういう態度に出るのであれば、輸入先の変更も辞さ
ず、またあらためて投資をして国産化を推進する」とまで見得を切ったの
だった。それにも拘わらず、WTOに我が国の突然の運用手続きを変更は不
当であると訴えて出ると息巻いている。

本当に直ちに国産化するのならば(「可能ならば」だが)WTOに訴えて出
て我が国に措置を撤回させようと運動するのは自己矛盾ではないのか。輸
入先を中国に変更するのならば、黙って我が国を袖にすれば良いだけでは
ないのか。私はもしもそこまでの作戦に打って出る気ならば、あそこまで
喚き立てる必要などなく「日本さん。長いことお世話になりましたが、自
国で製造することにしましたし、中国からも輸入の目処が立ちましたの
で、ここで失礼します」と言えば済みそうなことだと思う。



17日もTBSの「ひるおび」でまたもやこの件を採り上げていたが、辺真一
氏は「韓国が2002年だったかに自国の工場でフッ化水素を製造する工程で
不注意から大事故を起こして死者も出たし、近隣でも数千人が傷つき、こ
の薬物の持つ猛毒性で大変な被害が出たことを隠しており、その為に非常
に厳しく製造を規制する法律まで出来てしまった」と指摘していた。また
科学問題のジャーナリストの寺門氏も「韓国で製造出来ないとは言わない
が、我が国の製品のように99以下の小数点に9が10個も並ぶ高純度のもの
が出来るには最短でも2〜3年を要するだろう」とも述べておられた。

こういう専門家のご意見を承れば「果たして文在寅大統領は何処まで事の
内容を把握しておられるのか」と疑いたくもなるし、自国で生産するから
という国内向けの大演説も「自己矛盾ではないのか」と指摘したくもなる
のだ。こういう点を良く考えれば、国産品が完成するまでは我が国からの
輸入を継続すると言いたいのかとも思える。また、細川昌彦氏は「認可が
出るまでに90日は要すまい。30日位では」と言われたが、そうであれば、
これまで通りに輸入手続きをしてみたら「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
だったかも知れないではないのか。未だ経験もしていない事態を如何にも
現実の危機のように騒ぐのはおかしいとは思わないのか。

17日の「ひるおび」では恵俊彰が「規制の強化」という表現から離れて
「運用手続きの変更」だったかと言っていたことが面白かった。細川昌彦
氏に再三ご出場願って事の次第を学習した結果でTBSが反省して性根を入
れ替えたのかと錯覚した。

◎文在寅大統領と我が国のマスコミにつける薬が必要な事態だ:前田正晶

当方は以前に「韓国につける薬が必要だ」と唱えてきたが事がここまでに
至れば、薬をつける相手を韓国全体から文在寅大統領に変更すると共に、
我が国のマスコミにもかなりきつい新薬を付けねばなるまいと思うに至った。

韓国にではなく文在寅大統領を対象にした理由をここで私が長々と述べる
必要もないだろうが、彼は事態が如何なる性質かを全く理解も認識も出来
ていないのは、あの7分を超えたと聞く長広舌の演説の内容かも明らかで
ある。我が国に向かって警告を発するなどいう辺りは明らかに国内向けを
意識しているのだ。もし私に解らない点があるとすれば、トランプ大統領
と同様なことで「彼は全く無知だからあのようなことを言うのか、あるい
は何もかも承知で我が国に向かって強硬姿勢を採らざるを得ないのかが不
明だ」という点である。何れにせよ、劇薬を処方したい思いだ。

我が国のマスコミにも薬を付けたいという理由は幾らでもある。先ず、彼
らは文在寅大統領と韓国側の見当違いの声明をそのまま報じるだけで「た
だの一言もその誤りと不当性の指摘をして批判しない」事が怪しからんの
である。即ち、何れの国のマスコミかという偏向振りを言う。次は何時ま
で経っても「輸出手続きの変更」ではなく「規制強化」を見出しにしてこ
の件を報道するし、細川昌彦氏は「手続きには90日も要しないだろう」と
指摘されたにも拘わらず、この点を一向に採り上げず「それほどかからな
い」と訂正していないのである。これは言うなれば「利敵行為」であろう。

兎に角彼らは自分たちで自発的に韓国が事の次第を理解も認識も出来てい
ない点を自らの言葉で報じることは一切せずに、細川昌彦氏他の専門家も
口を借りてしか採り上げない責任逃れをするのである。彼らが韓国に対し
て弱腰な姿勢である訳くらいは聞いていない訳ではないが、あのように韓
国に対して真っ向から物が言えない姿勢を採っているようでは、彼ら存在
する価値がないと思う。誠に嘆かわしい次第であり、無理だとは思うが猛
反省を求めたいし、態度を改めて貰いたい。



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

18日の東京湾岸は曇天。

きょうとか昨日とかをご投稿では使わず日付で投稿してください。今日投
稿されても掲載時には一昨日になっていますから。


東京湾岸は17日は曇天。都内では、どこかで蝉の声が聞こえたそうだ
が猿江恩賜公園ではまだ。曇天も午後には晴れたから部屋の窓は全開。

                          読者数:6001人



規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2019/07/19

    反日政策で自分の首を絞める韓国・文在寅大統領

    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8F%8D%E6%97%A5%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%A7%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E9%A6%96%E3%82%92%E7%B5%9E%E3%82%81%E3%82%8B%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%83%BB%E6%96%87%E5%9C%A8%E5%AF%85%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiGnqDnp77jAhVbdXAKHQ1eAVYQ_AUIEigC&biw=1920&bih=985

    文在寅が警告!世耕経産相が論破・韓国「日本の経産相がSNSで韓国大統領に反論するのは外交欠礼」http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7563.html

    【拡散】韓国の自動車産業を一瞬で崩壊に追い込める戦略物資の存在が発覚! やばすぎる切り札の詳細を広めよう! 

    https://news-us.org/article-20190717-00190610833-korea

    正規の手続を無視する韓国、水面下でコソコソ動く https://shinjukuacc.com/20190718-02/

    コーヒーゼリー

    https://www.google.co.jp/search?biw=1920&bih=985&tbm=isch&sa=1&ei=y1IwXeuMJIXh-AbCrZiQDg&q=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%9A%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%82%B9&oq=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%9A%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%82%B9&gs_l=img.3...8672.11179..11685...0.0..0.167.1269.3j8......0....1..gws-wiz-img.......0i24j0j0i4i24.KEbS-kFROHg&ved=0ahUKEwirnuzaqb7jAhWFMN4KHcIWBuIQ4dUDCAY&uact=5

    鄭斗彦元議員「日本製品不買に反対!日本がなければ国産品作れない」→4日後、公園付近で遺体で発見http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7562.html

    ウクライナ人政治学者「日本の選挙を見るとイライラします。どの候補も暮らしや社会保障の話ばかりで防衛や国家について誰も話しません」 

    http://katasumisokuhou.blog.jp/archives/18831309.html 

    トランプ「日本のおかげで米国製造業は復活した。韓国はどうでもいい」 終わったな… 

    https://news-us.org/article-20190717-00100910818-korea

    魅力的だと思う異性の年齢

    https://www.google.co.jp/search?q=%E9%AD%85%E5%8A%9B%E7%9A%84%E3%81%A0%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%86%E7%95%B0%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%B9%B4%E9%BD%A2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjs_IvIq77jAhUCat4KHVmuCLwQ_AUIEigC&biw=1904&bih=457

    対韓輸出管理「2004年以前に戻るだけ」 河野外相、韓国紙に 

    https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190717/pol1907170010-n1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsTop 

    「韓国は日本との約束守るべき」 韓国・落星台経済研究所の李宇衍氏 

    https://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/190712/wor19071218220018-n1.html

  • 名無しさん2019/07/18

    “シーチン”修一 2.0 様



    次回も楽しみにしています。ご自愛ください

  • 名無しさん2019/07/18

    クリミナル・ディープ・ステイトとの戦いは、ひとまず人類の勝利で確定した。パパ・ブッシュの登場から始まった地獄の時代は2015年、アメリカ軍が勝利したことで事実上、決着した。



     この状況は、2度の世界大戦の米軍参戦とよく似ている。アメリカ軍が参戦した側が必ず勝つという構図になった。圧倒的な軍事力、世界有数の諜報機関を持つ愛国派軍部連合体が反クリミナル・ディープ・ステイト陣営に回れば終戦が見えてくる。しかし、それは戦いの終わりを意味していたわけではない。新たな戦いの始まりでもあった。



     世界の支配者だったディープ・ステイトは、強固な支配システムを構築していた。内部にハザール・マフィアやナチスを抱え込んだ以上、次の時代も継続して支配者の椅子に座ることは許されない。当然、新しい権力構造、その管理が必要となる。では、誰が新たなシステムを作り、その椅子に座るのか? 



     ディープ・ステイトによって作られた支配システムは、2度の世界大戦を通じてアメリカを超大国にする。FRBを通じて奪い取ったドルを唯一の国際基軸通貨にし、世界最強の軍事力でエネルギー資源を押さえる。そしてドルを石油引換券にすることで大量発行、その莫大な通貨発行益を吸い上げるというものだった。



     少数で多数を管理する面では効率的であり、よくできた支配システムである。だが、ドルを通じて吸い上げた利益を特権階級=ディープ・ステイトたちが私物化し、身内で抱え込んで極限まで格差を広げていったことに問題があった。このシステムの管理者だけを変えればいい。一方、新時代に相応しい新しいシステムを作ろうと考える勢力が出てきても不思議ではない。



     かくして勝者の陣営では主導権争いが起こり、味方同士で戦うことになる。正義であったもの同士が順位戦を始めた。今の世界情勢が非常に読みにくいのは、そのためである。



     カオス化した国際情勢に一喜一憂していては理解できない。こういう時は、俯瞰した視点で大局的な流れを読む必要がある。「何が起こっているのかではなく、どこに向かって進んでいるのか」の視点が大切になる。



     さて、世界が向かう先は既に決まっている。新たな国際的枠組みの方向性が決まった。「キリストと観音様の結婚」だ。



     要するに世界を東洋圏と西洋圏に大きく分け、人類史上初めてとなる「東西融合」の文明社会を目指すというものだ。どちらの陣営に所属するかは各国の選択となる。この東西の結婚も現在の実力を鑑みれば西洋が東洋に婿入りする形になる。婿養子が幸せな生活を送るには持参金の多寡と実家の資産が重要になるというのも世知辛い現実である。それゆえ、西洋側は金と資産をかき集めようと躍起になっている。トランプ大統領の行動も「持参金集め」と思えばわかりやすい。



     現在、3つのステージが存在し、クリミナル・ディープ・ステイトら旧勢力、アメリカを中心とした西洋陣営、中国を中心とした東洋陣営による「三つ巴」の状況となっている。



     「イタリア・スペインにおける政変劇」や「朝鮮半島和平」や「アメリカの貿易戦争」の話題は、大きな世界変化のうねりの中で表面化した氷山の一角であるという認識が重要である。数年のうちに大きな世界変化が起きることは間違いない。問題は追い詰められたクリミナル・ディープ・ステイトたちが最後の悪あがきを仕掛けてくることである。悪魔信仰を持ったハザール・マフィアとナチス派を主体にした犯罪的な支配階層がクリミナル・ディープ・ステイトである。権力者の椅子から引きずり降ろされる前に何とか生き残ろうと必死になっている。結果、世界を戦乱へと導こうとする。典型的なのが、「イラン対イスラエル」、それから「ロシア対アメリカ」の戦争を勃発させようという謀略である。そのために「トランプの個人的なスキャンダル」と「イラン脅威論」と「ロシア疑惑」が大手マスコミのキャンペーンとなって表出している。大手メディアはクリミナル・ディープ・ステイトの配下であり、こうした情報をうのみにするのは間違いである。