政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5105 号  2019・7・14(日)

2019/07/14





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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5105号
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        2019(令和元年)年 7月14日(日)



            中国、「雪龍2号」を投入:宮崎正弘

             3橋が国重要文化財に:渡部亮次郎

     米中・米朝首脳会談、つきまとう危うさ:櫻井よしこ
               
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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中国、「雪龍2号」を投入
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月13日(土曜日)
        通巻第6140号  
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中国、北極圏の「氷上シルクロード」へ国産の砕氷船「雪龍二号」を投入
  北極圏参入に神経を尖らせるロシア、ノルウェイ、デンマーク、カナダ
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上海の造船所で「雪龍」二号のお披露目があった。一号は1993年にウクラ
イナで製造された砕氷船で、中国が購入した。二号は、中国の国産品だと
自賛している。

全長122メートル。13999トン、乗組員99名。60日間の無寄港航海が可能と
いう。

中国は北極圏ルートの開拓を「氷上のシルクロート」だと標榜しいるが、
警戒しているのはデンマーク、カナダ、ノルウェイばかりか、ロシアであ
る。先ごろのもロシアは潜水艦が北極圏を通過するときは浮上を義務づ
け、45日前の届け出を必要とする旨、公表した。

グリーンランドを領有するデンマークがもっとも神経質で、中国からの開
発提案を拒否した。グリーンランドには米空軍基地も置かれている。

一説に地球温暖化で溶け出した氷面積はメキシコの総面積に匹敵する等と
言われるが、氷が溶けたことによって砕氷船の航行は比較的有利となり、
中国は資源探査、海底調査などを目的に科学者、地質学者、天候専門家な
ど50名を乗り込ませ、年内に雪龍二号を就航させるとしている。

「あくまでも商業用の距離短縮に繋がる」と言い張る中国に対して、西側
は一貫して軍事利用を懸念している。だがロシアも中国の北極ルートへの
進出に異様なほど神経を尖らせる。中国への不信感は氷の上でも高まった。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE 
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情報収集、スパイ工作にはふんだんにカネを使え 
  敵の情報も知らないで戦争を展開した大東亜戦争への猛省

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渡部昇一 v 谷沢永一『孫子の兵法』(ワック)
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勝ち続けるために何を学ぶべきか、誰もが知りたいところだろう。現代風
に孫子を読み直すとこうなるという随想的な雑談である。

評者(宮崎)のみるところ、孫子を愛読し活用した戦国武将の代表は武田
信玄であり、あの「風林火山」は孫子の戦術そのものだった。同じく家康
は孫子を愛読したが、「兵は詭道なり」というモラルに悖る原則を説いた
孫子をむしろ軽視した。

とはいえ戦争となれば、情報工作、諜報、偽造、偽装、攪乱など孫子流儀
の戦い方をしたのも、家康だった。

日本で最も孫子を理解したのは吉田松陰だった。

攘夷か開国かと維新前夜の騒然とした世にあって、吉田松陰は敵の正体を
知るには自らがスパイとなって米国へ乗り込まなければならないと覚悟
し、下田で碇泊中のペリー艦隊へ小舟で向かった。乗船を拒否され、野山
獄に?がれた松陰は弟子達と懸命に孫子を読み直し、研鑽を重ねた。
なにしろ松陰は萩藩では山鹿流軍学に基づく兵法の師範だったのだ。弟子
達と孫子を読み解き、解題の書を残した。それが『吉田松陰全集第五巻』
に収められている『孫子訳注』である。

これを松陰以後の第二期松下村塾に学んで感動し、生涯座右の銘として自
らの注釈も入れて明治天皇に献呈したのが乃木希典だった(詳しくは拙著
『悪の孫子』、ビジネス社参照)。

さてそれなら渡部、谷沢という2人の読書人という絶妙コンビは、孫子に
対して、どのような感想を抱き、またいかなる結論をだすのか、興味津々
で読んだ。
 孫子の肯綮は「戦わずして勝つ」ことにある。

そのためには敵を知り、己を知ることである。2人はこの基軸に沿って随
想的な談論風発。情報、スパイの重要性を多岐の事例を挙げ、とくに時局
を解説しつつ、くどいように説いている。

谷沢はまず「孫子の特徴は、儒学と関係がない」として「儒教の影響を
まったく受けていません」(中略)「人生というものは、どんな時でも勝
負です。『孫子』の場合は戦争ですが、その戦争を別の言葉に置き換えれ
ば、競争ということになります」と現代的解釈の抗議から始める。

スパイの重要性を渡部はルーズベルト政権の内情から説き、ハルノートの
起草者は、じつはコミンテルンのスパイが書いたとする。

日本は日露戦争を前にして、50万円という大金(今日の貨幣価値で50億
円)を明石元二郎にポンと与え、北欧でスパイ活動、秘密工作のための軍
資金として派手に使わせた。革命工作、ロシアの背後を攪乱し、ロシアの
体制に亀裂を生ませ、やがてロシア革命への伏線となった。

これが本来の「情報工作」だとし、渡部、谷沢の両氏は各地に写真屋など
に偽装した日本人スパイ、あるいは代理人を放っていた事例を挙げる。
 つまり敵を知るために情報を集めた。 

ところが勝利の美酒に酔って、情報より装備、軍隊における出世に関心が
移り、軍のエリートは試験では優秀でも現場を知らない手合いが参謀とな
り作戦を立てた。なんという手抜かりだろう。

大東亜戦争では、アメリカは日本研究を多岐に亘って行っていたのに、日
本はアメリカ研究を怠り、あまつさえ暗号が読まれていることも知らな
かった。日清日露の勝利に酔って、情報という原則を蔑ろにしたからである。

ふたりの結論は参謀本部が試験に優秀な成績だっただけの理由で軍隊を率
いた間違い、たたき上げを尊重し、同時にスパイを育成し、思いっきり情
報にカネを使えと戦い方の基本原則にたち帰る議論となる。

情報を只だと思っている日本は、敵を知るどころか、情報機関もなけれ
ば、そのことに予算をつけず、普通の主権国家なら存在するスパイ防止法
もない。

孫子からもっとも遠いところにあるのが日本である。
    

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1924回】        
 ――「支那は日本にとりては『見知らぬ國』なり」――鶴見(17)
鶴見祐輔『偶像破壊期の支那』(鐵道時報局 大正12年)

         ▽
アメリカの友人は「古きものに對する燃えるやうなあくがれを抱いて居
た」ゆえに、「朱塗りの扉のついた支那家をさがした」のを皮切りに、い
わば『支那趣味』にドップリとつかった生活を始めた。

 某日、友人の邸宅に招かれる。

「いづれ劣らぬ支那病の連中が、6,7人來てゐた」。部屋の調度も、料
理も、話題も、まさに「支那病」に完全感染だ。彼らにしたら、「無産階
級だのプロレタリアなんてことは、どこを風が吹くと言ふ具合である」。
そこで鶴見は、「支那の生活の空氣中に陶酔し乍ら、支那が外國人に對し
て有する『魅力』と言ふものについて、深く考えた」のである。

 「元も支那を征服して、漢人種の生活美に征服せられた。清も支那を征
伐して、漢人種の生活美に征伐せられた。そして、今西洋人が同じやう
に、デモクラシーとか何とか言ひ乍ら、支那人が六千年かかつて築き上げ
た生活の美しさに魅せられて居る。一度北京に住んだが最後、もうその生
活の味はひは忘れられない」。

その「漢人種の生活美」の一端を、鶴見は語る。

「北京の町を歩いてゐる時に、我々は全く時間の觀念を脱却してしま
ふ」。「我々は20世紀の現状から解脱してしまふ」。「悠久な人文發達の
あとを眼のあたりに見て6千年の文化の消長のうちに生息し乍ら、これが
人生であると眼がさめる」。こうなるともう「10年100年の問題ではな
い。況んや1年2年の小なるをや」。かくして「支那人の落着いた、ゆつ
たりした心持が、やがて此の町に居る外國人の性急を征服して仕舞ふ」の
である。

だが、だからといって北京の街が清潔で静謐なわけでは、全くない。やは
り「生きた人間と動物」とが人を驚かす。動物は「愉快げに人間と同格で
歩いて」いる。

「超然とした態度が、つら憎いほど、落ちつ」きながらラクダが行く。
「その傍を驢馬に乘つた支那人が通る。幾十羽かの鶩を追ひ乍ら農夫がゆ
く。豚が路地から一散に走り出す。驢馬が牽いて通る支那車のうちに滿洲
の婦人の髪飾りが見える。物賣の支那人が天も破れよと怒鳴り立てる。1
人の客を見がけて、20人の車夫が轅棒をつきつける。その混雜と不統一の
壓巻として、?帽?線の支那巡警がノッソリ閑と町の真中に突つ立つて居
る」。

 おそらく彼らの文化――ここでいう文化は、《生き方》《生きる姿》《生きる
形》だが――を表現するに最も相応しいことばは、「騒然たる統一」ではな
かろうか。

今年は中華人民共和国建国70周年だが、この70年を振り返ってみても静謐
と清潔の一瞬でもあっただろうか。

建国直後の不正・汚職撲滅を掲げた「三反五反」運動から始まって、「抗
美援朝」を絶叫した朝鮮戦争参戦、「百花斉放 百家争鳴」で形容された
束の間の自由化と一転して進められた反右派闘争、餓死者の山を築いた大
躍進、文革の予行演習ででもあったかのような社会主義教育運動、文化大
革命(「毛沢東の敵」は目まぐるしく代わったものだ)、やがて価値観が
逆転した対外開放、際限なき挙国一致のカネ儲け路線・・・「中華民族の
偉大な復興」であり、その果ての習近平一強体制下の紅色帝国――

こう簡単に振り返ってみても、かの国と人々は「騒然たる統一」の日々を
生きてきたように思うが、やはり繊細なる無神経の持ち主なればこそ、と
いうべきだろう。

それにしても、「支那人の落着いた、ゆつたりした心持」と「騒然たる統
一」とが、どんなカラクリによって矛盾なく交わっているのか・・・“絶
対矛盾の自己同一”というヤツだろうか。

車窓から見える「茫々たる平野」。「その千里の平野は悉く人間の力を以
て、耕しつくされて居る。
いたるところ粗衣を身につけた支那の農夫が、無關心に土を耕してゐる。
それは、この同じ農夫が、何千年の昔から、かうして働いて居たやうな氣
がされる」。《QED》
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読者の声  どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  
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(読者の声1)近年拘束されたウイグル知識人のリスト、ウイグル詩人パ
ルハット氏の詩集「燃えている麦」
アジア自由民主連帯協議会ホームページからです
http://freeasia2011.org/japan/archives/5628
   (三浦生)

  ♪
(読者の声2)経産省で行われた日韓の貿易当局実務会議(韓国側主張)に
対し日本側はあくまで説明会との立場を崩さず、乱雑な物置部屋に事務
テーブルと椅子を並べただけの対応ホワイトボードには「輸出管理に関す
る事務的説明会」とマスコミや韓国側の捏造予防韓国側をアップにすると
背景には部屋の隅に積み上げられたパイプ椅子が映り込む。

なにより体面を気にして優遇されるのが当たり前と考える韓国側をこれほ
ど冷遇したのですから韓国も日本の怒りが本物だとやっと気づいたのでは
ないでしょうか。

韓国のニュース報道では床に散らばるゴミまで気にしています。
https://www.youtube.com/watch?v=MBkf89VyTL4
 
外交とは武器を用いない戦争であるということを実践する経産省に対し、
すぐに落とし所だの相手の顔を立てるだの役に立たないのが外務省。

韓国擁護の筆頭の朝日新聞はハンセン病患者家族訴訟の報道で一面トップ
の大誤報。

取材力も無く思い込みと主義主張で紙面を作っているからこうなるのも当
然。いわ
ゆるリベラルと呼ばれる(自称する)人々の安倍憎しはどこから来るのか。
たまには左派系の本でも読んでみるかと手にしたのが「偽りの戦後日本」
(白井聡・カレル・ヴァン・ウォルフレン 2015年)。

戦後の自民党政治家を「敗戦利得者」としアメリカの下請け、あるいは馴
れ合いで対米従属を続けているという指摘はそのとおりかもしれません。
しかし安倍批判となると中身がない。

安倍総理が無能だと批判する根拠が「国会のヤジが下品」「オバマ大統領
に冷遇されている」「勉強が苦手で父親の晋太郎に漢和辞典で頭を叩かれ
た」「学歴コンプレックスがある」と週刊誌ネタでしかない。

まるで東大を卒業したことくらいしか自慢することのない野党のクイズ王
の政治家の物言いと同じ。左翼は学歴で差別しますから共産党は東大出ば
かりがエラくなる。学歴を言うならチャーチルなど落第生でしょう。

安倍総理の出身校である成蹊学園は半分は三菱がつくったような学校で
「ビルマ軍医日記」の著者によれば戦前の旧制中学では府立中よりも評価
は高かったといいます。

そんな三菱にケンカを売った韓国はチンピラが親分にツバを吐きかけたも
同然。韓国の地獄はこれからです。

ヒラメのように左側にしか目がない朝日新聞と違って両側に目があるロシ
アのスプートニクは韓国のことがよくわかっている。

『「アンチ日本主義は韓国の国家イデオロギーの一部となっている」 ア
ジアにおける当てこすり戦争はどこへ向かうのか』とする7月12日の記事
は興味深い。
https://sptnkne.ws/6sEA

『日韓問題が新たな展開を迎えた。日本の制裁に対抗して、日本がフッ化
水素を含む制裁対象の戦略物資を北朝鮮に輸出したと韓国が非難した。こ
の発言が深刻な意味を持つのは、日本がこれまでに韓国に対して発動した
貿易制裁の理由が、韓国がこの物質を北朝鮮に販売した可能性があるとい
うものだからだ。

この熾烈な非難にどれほど根拠があるのか。スプートニクはロシア科学ア
カデミー極東研究所朝鮮研究センターのコンスタンチン・アスモロフ主任
研究員にコメントを求めた。

「私は、韓国の文大統領のとりまきの中にいる左派勢力が北朝鮮への密輸
を行った可能性はあると考えています。しかし、日本に、イデオロギー的
に深刻な敵である北朝鮮との貿易で懐を肥やそうとする人がいるとは、に
わかには信じられません。これは貿易問題を背景にした、いつもの当てこ
すりの応報です。」

「第1次世界大戦の直前も、専門家たちは、ヨーロッパ経済はお互いに密
接に結びついているため、だれも戦争はしないと考えていました。しか
し、実際は違ったのです。過去を振り返ってみると、韓国と日本の関係悪
化は少なくとも2017年にはすでに始まっていたことが分かります。アンチ
日本主義が韓国の国家イデオロギーの一部として確立されたのです。

あらゆる不可解な状況を日本植民地時代の遺産のせいにして、絶え間ない
悔悛を要求する。日本が過ちを認めると、悔恨に対して支払う金額が少な
いと言う。今、韓国経済は思ったほどには良くなく、韓国の文在寅大統領
は支持率を上げなければならない状況に置かれています。思いつき得るあ
らゆる罪で日本を新たに非難するには絶好の環境です。日本にとってはい
つもの慣れきった不快の種でしょうが、今回、日本は初めて、制裁という
真剣な対応に出ることを決めたのです。」』

ゾルゲ事件の黒幕のロシアがここまで変わったというのに朝日の旧態依然
ぶり。親玉がモスクワから北京・平壌にかわっただけなのでしょう。
   (PB生、千葉)




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3橋が国重要文化財に
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     渡部 亮次郎

春のうららの隅田川には有名ないくつもの橋が架かっているが、下流に近
い勝鬨(かちどき)橋、永代(えいたい)橋、清洲(きよす)橋の3橋が2007
年4月20日に国の重要文化財(建造物)に指定された。隅田川にとっては初
めてのことである。

また敗戦時からの復興著しく、最近は「水彩都市」を自称する江東区(一
部は元深川区)は松平定信の墓、旧弾正橋(八幡橋)、明治丸に次ぐ4、5件
目の重要文化財指定だと喜んでいる。

と言っても橋そのものは江東区ではなく国の所有物だ。永代橋と清洲橋
は、共に関東大震災(1923年9月1日)後の帝都復興事業の象徴として内務省
(現在の国土交通省)直営で作られた。

また勝鬨橋は当時、最先端の技術を駆使した日本で最大規模の跳ね橋とし
て作られ、いずれもわが国橋梁技術史上、高い価値があると評価された。
遊里深川に渡る永代橋は男性的、清洲橋は曲線の美しさから女性的といわ
れている。

永代橋が架橋されたのは、元禄11(1698)年8月であり、江戸幕府5代将軍
徳川綱吉の50歳を祝したもので、現在の位置よりもやや北側、(西岸中央
区日本橋箱崎町、東岸江東区佐賀1丁目付近)当時大渡し(深川の渡し)
のあった場所である。隅田川で4番目に作られた。

当時は深川新地の象徴として歌川広重などの錦絵にもよく描かれている。

「永代橋」という名称は当時佐賀町付近が「永代島」と呼ばれていたから
という説と、徳川幕府が末永く代々続くようにという慶賀名という説
(「永代島」は「永代橋」から採られたとする説)がある。

幕府財政が窮地に立った享保4(1719)年に、幕府は永代橋の維持管理を
あきらめ、廃橋を決めるが、町民衆の嘆願により、橋梁維持に伴う諸経費
を町方が全て負担することを条件に存続を許した。

文化4(1807)年8月19日、深川富岡八幡宮の12年ぶりの祭礼日に詰め掛け
た群衆の重みに耐え切れず、落橋事故を起こす。

橋の中央部よりやや東側の部分で数間ほどが崩れ落ち、後ろから群衆が
次々と押し寄せては転落し、死者は実に1500人を超え、史上最悪の落橋事
故と言われている。この事故について、大田南畝が狂歌を書き残している。

永代と かけたる橋は 落ちにけり きょうは祭礼 あすは葬礼

なお古典落語の「永代橋」という噺も、この落橋事故を基にしている。

明治30(1897)年、道路橋としては日本初の鉄橋として、鋼鉄製のトラス
橋が現在の場所に架橋されたが、関東大震災に被災し、木製の橋床が損傷
し大正15年に震災復興事業の第1号として現在の橋が再架橋された。

「震災復興事業の華」と謳われた清洲橋に対して、「帝都東京の門」と言
われたこの橋は、ドイツライン川に架かっていたレマーゲン鉄道橋をモデ
ルにし、現存最古のタイドアーチ橋かつ日本で最初に径間長100mを超えた
橋でもある。

平成12(2000)年に清洲橋と共に土木学会の「第1回土木学会選奨土木遺
産」に選定された。

構造形式
中央径間:スチールアーチ橋
両側:鋼桁橋
工法 ニューマチックケーソン工法
橋長 184.7m
幅員 25.0m

着工 1923年(大正13年)12月
竣工 1926年(大正15年)12月20日

施工主体 東京市復興局
設計 田中豊原案、竹中喜忠設計
橋桁製作 神戸川崎造船所
施工 太丸組/間組

清洲橋(きよすばし)は、東京都道474号浜町北砂町線(清洲橋通り)を
通す。西岸は中央区日本橋中洲町、東岸は江東区清澄1丁目。「清洲」と
いう名称は公募により、建設当時の両岸である深川区清住町と日本橋区中
洲町から採られた。

関東大震災の震災復興事業として、永代橋と共に計画された。「帝都東京
の門」と呼称された永代橋と対になるような設計で、「震災復興の華」と
も呼ばれた優美なデザインである。

当時世界最美の橋と呼ばれたドイツケルン市にあった大吊り橋をモデルに
している(この橋は第2次世界大戦で破壊され、現在は吊り橋ではな
い)。海軍で研究中であった低マンガン鋼を使用して、鋼材の断面を小さ
くする努力がなされた。

もともと「中州の渡し」という渡船場があった場所でもある。

構造形式  自碇式鋼鉄製吊り橋
橋長 186.3m
幅員 22.0m

着工 大正14年3月
竣工 昭和3年3月

施工主体 東京市復興局
設計 鈴木精一
橋桁製作 神戸川崎造船所

勝鬨橋(かちどきばし)とは、東京都中央区で隅田川に架かる橋。晴海通
り(東京都道304号日比谷豊洲埠頭東雲町線)が通る。

日本では珍しい可動橋(跳開橋)であるが、現在では機械部への電力供給
も無く、可動部もロックされ、跳開することはない。近年、再び跳開させ
ようとの市民運動や都の動きはあるものの、機械部等の復旧に莫大な費用
(約10億円)がかかること、また現在は多数の道路交通量があることか
ら、実現のめどは立っていない。

1905年(明治38年)1月18日、日露戦争における旅順陥落祝勝記念として
有志により「勝鬨の渡し」が設置された。

築地と、対岸の月島の間を結ぶ渡し舟である。埋め立てが完了した月島に
は石川島造船所の工場などが多く完成しており多数の交通需要があったこ
とで、1929年(昭和4年)「東京港修築計画」に伴っての4度目の計画によ
りようやく架橋が実現することとなった。

建設当時は隅田川を航行する船舶が多かった。このため陸運よりも水運を
優先させるべく、3千トン級の船舶が航行することを視野に入れた可動橋
として設計され、跳開により大型船舶の通航を可能とした。高架橋とする
案もあったが建設費が安く済むため、可動橋案が選定された。

勝鬨橋の工事は1933年に着工し、1940年に完成を見た。1940年に「皇紀
2600年」を記念して月島地区で開催予定であった国際博覧会へのアクセス
路とする計画の一環でもあったため、格式ある形式、かつ日本の技術力を
誇示できるような橋が求められた。

そのため、アメリカ等から技術者を導入せず、全て日本人の手で設計施工
を行った。結果的に博覧会は日中戦争の激化などもあって軍部の反対によ
り中止されたが、勝鬨橋は無事完成し「東洋一の可動橋」と呼ばれるほど
の評判を得た。なお当初から路面電車用のレールが敷設されており、1947
年から1968年まで橋上を都電が通行していた。

設置当初は1日に5回、1回につき20分程度跳開していた。この頻度はほぼ
1953年ごろまで続いたが、船舶通航量の減少と道路交通量の増大により次
第に跳開する回数は減少し、1964年以降は年間100回を下回るようになった。

1967年には通航のための最後の跳開が行われた。その後は年に1度ほど試
験のため跳開されていたが、1970年11月29日を最後に跳開されることはな
くなり、1980年には電力供給も停止された。

構造形式
中央部 跳開型可動橋
両側 鋼ソリッドリブタイドアーチ橋
可動部 双葉跳開型(可動支間長 44m)

橋長 246m
幅員 22m

着工 1933年(昭和8年)6月
竣工 1940年(昭和15年)6月14日

施工主体 東京都・銭高組

橋桁製作
月島側アーチ橋 石川島造船所
築地側アーチ橋 横河橋梁製作所
跳開橋 川崎車両
橋脚 宮地鉄工所
可動部(機械)渡辺製鋼所 (電気)小穴製作所

参考資料:ウィキペディア    2007・05・01



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米中・米朝首脳会談、つきまとう危うさ
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             櫻井よしこ

国際政治はテレビと共にある。

安倍晋三首相の20カ国・地域(G20)首脳会議での巧みな采配も、惜しく
も吹き飛ばされた感がある。世界の目は板門店でのトランプ・金正恩両首
脳に集中し、その他の印象を消し去った。凄いものだ。

6月30日、15時45分、トランプ大統領が韓国の「自由の家」からゆっくり
と軍事境界線に向かって歩き始めると、北側からは金正恩朝鮮労働党委員
長が歩み寄った。境界線の南北に二人が相対し、握手をし言葉を交わし
て、やがてトランプ氏が北側に足を踏み入れたとき、思わず私自身、大き
な笑顔になった。メモをとりつつ、冷静に見ているつもりが、大きな笑顔
がこぼれたのである。中継映像を見ていた人の多くも同様だったのではな
いか。

二人が北朝鮮側で暫し佇んで境界線に戻り、そのまま自然な形で揃って韓
国側に入ったときには、取材陣の叫び声が聞こえた。カメラに囲まれて立
ち話をする金氏は、大きな賭けに出たがうまく意思の疎通がはかれそうだ
と、ひと安心した様子だった。安堵と嬉しさを隠しきれない表情には、そ
の残虐な行動に似合わない子供っぽさが残っていた。

トランプ氏は「つい昨日、金委員長に会うことを思いついた」と繰り返し
たが、ワシントンで発行されている「ザ・ヒル」は、同紙が行った24日の
インタビューでトランプ氏が板門店で金氏に会う考えを語っていたと報じ
た。ホワイトハウスがセキュリティ確保のためその件を当日まで伏せるよ
うに依頼し、報道できなかったという。

トランプ氏側が少なくとも1週間は板門店会談について考えを巡らしてい
たのに対して、金氏にとってはいきなりの提案だったわけだ。金氏は「ツ
イッターを見て本当に驚いた」と語っている。これはトランプ氏との立ち
話を終えて、韓国側の「自由の家」に入り、トランプ氏と並んで坐ったと
きの発言だ。

安倍晋三首相の役割

「昨日の午後、初めて、会いたいというトランプ大統領のメッセージを聞
いた。私も再度会いたかった」

金氏は、トランプ氏の「会いたい」というメッセージを受けて、決断し、
板門店に来た。その間約24時間だったことになる。いきなり言われて駆け
つけた。面子にこだわらず、大決断をしたのは明らかだ。その決断力を考
えるとき、「我々はもっとよくできる。もっとよくなることを世界に見せ
られる」という金氏の言葉に希望を持ちたくなるが、やはり問いたくな
る。「もっとよくなる」とは、核・ミサイル廃棄と拉致問題解決を意味し
ているか、と。

両首脳の会談は50分間にわたった。トランプ氏は韓国を去るに当たり、
「予定は2時間半遅れたけれど、すばらしかった」と、紅潮した顔で語っ
た。舞い上がる程の上機嫌は、金氏との会話が具体的な果実につながると
の思いを抱いたからであろう。

北朝鮮相手の交渉が順調に進むとは中々思えないが、今回の「いきなり会
談」で化学反応が起き、交渉が前進する可能性はあるだろうか。

ここで、横田早紀江さんのトランプ評が思い出される。早紀江さんはこれ
までに二度トランプ氏に会っている。

「トランプさんは、あたたかな父性を感じさせます。よき家庭の一家のお
父さんという感じで、守ってくれるような印象でした」

国際関係が真に冷徹な力関係であるのは言うまでもない。それでもトラン
プ・金両氏の関係は、これから存外うまくいくのではないか。

そこで安倍首相の役割が重要になる。核・ミサイル・拉致の三課題を優先
すること、問題がすべて解決して初めて見返りを与えるという結果重視の
原則を守らせることだ。さもなければ北朝鮮とのせめぎ合いに敗れると、
トランプ大統領に助言し続けることだ。

今回、明確になったのは、トランプ氏は北朝鮮に関して、韓国の、そして
中国の助力を全く必要としていないことだ。

習近平主席は内外共に行き詰まっている。国際社会で中国の友人はほとん
どいない。そこで来日前の6月20日、21日の両日、習氏は恐らく、北朝鮮
の核問題と米中貿易問題を一体化させて米国の優位に立つべく平壌を訪れ
た。すると、23日にトランプ氏が金氏に手紙を送り、金氏はそれを「すば
らしい手紙がきた」と言って公表した。まずトランプ氏の手紙で、次に板
門店首脳会談で、習氏の意図は粉々に砕かれた。

金氏も習氏に、米国との仲介を求めているわけではない。求めているのは
国連の制裁破りをしてでも、援助してくれということだ。

中国の情けが命綱

習政権はすでに巧妙な制裁破りを実行中だが、具体例について6月28日の
「言論テレビ」で朝鮮問題専門家の西岡力氏が語った。

「国連制裁の対象になっていない観光で中国は正恩に外貨を与えていま
す。北朝鮮への中国人観光客は2017年が80万人、18年は50%増の120万人
でした。観光客が増えた背景に中国当局が観光業者に補助金を出している
という有力情報があります。旅行費用の7割を中国政府が補助し、業者が3
割取って、ツアーを4割値引きで売り出す。中国人は安い費用で平壌に行
き、焼き肉を食べてカラオケで歌って、夜は買春をするというカラクリです」

この種の客を満載した大型観光バスが毎日多数、北朝鮮に向かい、国連制
裁の対象である鉄鉱石や石炭の先物買いも行われているという。現物は制
裁解除の暁に受け取る条件で、支払いは半分に値引きして現金決済だとい
う。西岡氏の指摘だ。

「中国もそうですが、北朝鮮も騙す国です。先払いなどすれば詐欺にあう
のは当然だと思いますが、大丈夫だという。中国当局の保証があるからだ
そうです。国際社会が北朝鮮の核・ミサイル開発阻止でその外貨を枯渇さ
せようとしているときに、中国はこうした汚い手段で制裁破りをしている
のです」

国連制裁があり、米中の貿易戦争が続く限り、中国は米国に正面から逆ら
えない。結果、中国は今も巧妙なルール破りをしているが、さらに狡知を
極めていくだろう。中国の情けが命綱の金氏がどれだけトランプ氏に接近
するかは、中国のやり方をどれだけ国際社会が封じ込められるかという課
題と重なる。

G20の米中会談はその点で危うさを残した。ほとんどすべての中国からの
輸入品に25%の関税をかけるという第4弾の関税は回避され、米中はつか
の間の休戦に入った。そしてファーウェイへの米企業による輸出を一部認
めることになった。トランプ氏の直感や思いつきは素晴らしくとも、中・
長期的戦略は描き切れていない。むしろ戦略の欠如が懸念される。それで
は中国に敗れかねず、全く油断できないのである
『週刊新潮』 2019年7月11日号日本ルネッサンス 第859回

  
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重 要 情 報
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◎オールスター野球は「ガチで行こうぜ」であるべきだ:前田正晶

 掲題の「ガチで行こうぜ」は選出されたソフトバンクの松田宣浩が言っ
たことだと思う。「ガチ」は先日採り上げたばかりだったが、彼は馴れ合
いと疑われている速球(「ストレート」は日本だけで通用するカタカナ語
で、英語では“fast ball”である)だけを投手に投げさせようという風潮
を批判して「チャンと勝負しよう」と遅まきながら言い出したと、私は解
釈しているし、お客様にわざわざ野球場まで来て見て頂くのだから、当然
そうあるべきだと思っている。これまでもテレビ局と主催者は豪華メン
バーと囃し立てるが、さして見る価値無しと私は決めつけていた。

 一部には「あれに選ばれるよりもあの期間は休んでいたい」という選手
もいると報じられていた。現にこれまでにも時々見た限りでは、単なるお
祭り騒ぎで真剣にやる気があるとは思えない見世物の如き試合だった。故
に、昨夜は敬遠してPrime News見るべしと決めたのだった。そして一寸だ
け見たが、見るべき所は少なかった。簡単な例を挙げれば、セントラル
リーグで二塁手に山田哲人を使ったのでは広島の菊池涼介の守備が見られ
ない代わりに、2割7分台に低迷する山田哲人の当てにならないバッテイン
グを見せられても有難くないということ。

 果たせるかなパシフィックリーグの先発投手の千賀滉大は持てる球種を
全部使って松田が言っていた「ガチ」の投球をしてくれていた。私に言わ
せれば、そういう千賀の150 km台の速球をセントラルの打者がどれだけ打
てるのかは興味の対象に十分なり得るのだ。ところがセントラルの先発を
任された大瀬良大地はお定まりの速球一本槍だったのは「矢張りか」と思
わせられて、秋山翔吾にいきなり三塁打を打たれて見せた。

 話は本筋から逸脱するが、私はこの広島のエースとマスコミが言う大瀬
良君は余り信用していない。彼と二軍に落とされてしまった野村祐輔は二
人とも最多勝利投手を獲っているのだが、私にはその何処か良いのかが未
だにピンとこないのだ。大瀬良君は今シーズンもほぼあらゆる球を投げ分
けて言わば多彩だが、これという決め球がない恨みがあり、思いがけない
連敗が続く広島の救世主になれていないのだ。野村に至っては高校の頃か
ら「あれで何で打たれないのか」と評判だったと聞く特徴がない投手だ
が、何故か大学とプロデ昨年までは何とか通用してきた。

 私は広島の何とも言いようの無い連敗の裏にはこの両投手の切れ味不足
もあるが、広島は丸佳浩を読売巨人に逃がしたアナを未だにバチスタや西
川では埋め切れていない辺りが弱点になってしまって取り返しが付かない
状態に陥っていると見ている。その丸を金に飽かして獲得した巨人が最早
独走態勢に入ったかに見えるのは、余りにも残酷すぎる結末だ。それにつ
けても思うことは意外にも広島は選手の層が薄かったということ。

本題に戻ろう。ホームランを打ったパシフィックリーグは西武の森友哉が
中居正広のインタービューに正直に「シーズン中ではあそこまでフルスウ
イングはしない」と答えていたのも印象的だった。要するに私が言いたい
ことは、リーグ戦だったらしないことをしているのがオールスター野球の
詰まらないところでもあり、善意で観に来て下さっているファンが楽しん
でおられることなのだろう。だが、私はこのような野球には余り見る価値
がないと言っているのだ。

それ以外にも詰まらないのが解説者という資格で出てくる元広島の前田智
徳だ。彼を雇うテレ朝もどうかと思うが、私の評価ではあらゆるチャンネ
ルに出てくる解説者の中で最低である。声も悪くて暗い印象だし、歯切れ
も悪いし、何を言いたいのかサッパリ意味不明の語りしか出来ず、プレー
の説明にしても何が良いかがちっとも解らないのだ。昨夜は補助役か正解
説者か知らぬが、古田敦也が出ていたので未だ救いもあったが、私に言わ
せて貰えば前田智徳は願い下げにしたい。

という次第で、セントラルリーグの投手が本気でやる気がないのだろうか
ら今夜も野球は見送って、テレビ東京の出川哲朗の「充電させて下さい」
でも見ている方が無難かとすら考えているのだ。NPBも好い加減にオール
スター野球の在り方を考え直すべき時かも知れない。


◎電気自動車と自動運転の考察:前田正晶

 私はつい先日電気自動車という精密(なのだろう)コンピュータ制御さ
れる機器は、機械であるだけ危険なのではないかと、詳しいことは知らな
い門外漢でアナログ世代である事を忘れて論じたばかりだった。その際に
何台目だったかのPCを設定に来た量販店から作業を請け負っている技術者
が「今ここにお届けして設定する物は機械であるが為に瑕疵がある商品か
も知れませんが、私にはやってみるまで解りませんし、お使いになってか
ら解るかも」と言われたのが印象的だったとも述べた。

 そこに週刊新潮の7月18日号に「自動運転で初の事故 暴走コンピュー
ターに云々」という記事があると知り早速読んでみた。簡単に言えば、ア
メリカ製の電気自動車Teslaの「モデルX」が自動運転となっているので、
運転していた男性が居眠りをした際に高速道路上で急停止したキャラバン
にぶつかって路上に投げ出されたオートバイを運転していた人を避けきれ
ずにひいてしまったという事故である。要するに自動運転を過信したのか
どうか、居眠りをした際にモデルXは避けてくれなかったということ。

この件に関して、交通問題の専門家は「恐らく運転していた人が十分に取
扱説明書を読んでいなかったかも知れないので『自動運転』を過信してい
たのではないか」とも指摘していた。記事では我が国では公道を走行して
良しとされているのは「部分的運転自動化」の車であり、その上の段階で
ある「条件付運転自動化」の車は未だ認められていないと指摘していた。

また、ある番組に登場した交通問題の専門家は「確かに電気自動車と自動
運転は時代の流れではあるが、間もなく来るだろう従来型の車と自動運転
車が混在する時が最も難しい時代になるのではないか」と語っていた。

私も電気自動車も自動運転も時代の流れとしては結構だが、精密であって
も機械である点は余程万全を期さないと(この1件だけで決めつけるのは
時期尚早かも知れないが)何時かは大変な事故が発生するのではと危惧す
るし、7Payではないがハッカー集団の標的になりはしないとも述べてあった。

今回の週刊新潮が採り上げた事故には自動に任せた運転車の居眠りがあっ
たが、TeslaのモデルXが前方に倒れている人は避けきれなかったことは、
自動運転には未だ未だ改善すべき(バージョンアップして欲しいとでも言
うか)点が残っているとの問題を提起したのかと思った。亡くなられたか
たのご冥福を祈って終わる。

◎いくら何でも説明会にクールビズで応対は:前田正晶

12日のPrime Newsの「優遇撤廃で韓国動揺広がる“文政権批判”対日世論の
変化と本音」との見出しに期待して、NPBのオールスター野球は敬遠する
ことにしたし、恐らくPrime Newsの終了後でも間に合うであろうと期待し
て村田諒太のリターンマッチを見る方を優先することにした。なお、何故
野球を敬して遠ざけたかは別途触れようかと思う。

 事前に出演者が分っていなかったが細川昌彦氏(元通産省貿易管理部
長)と武藤正敏元駐韓大使の顔が見えたので安心だったし、「矢張り細川
氏も武藤大使も頼りになる」と実証された約1時間半だった。だが、その
前に経産省で行われた韓国の代表者2人との「説明会」と書かれた会合名
は印象的だった。だが、私は如何に何でも経産省の管理職がジャケットは
愚かネクタイも無しで半袖シャツで登場したのはやり過ぎだと感じてい
た。その点は流石に細川氏も武藤大使も難色を示しておられた。

私は事対外国の通商交渉についての論評では細川氏が通産省時代の経験に
基づいて最も適確且つ正当に(見方にもよるが)強硬な主張を展開される
ので、頼りにすべきだと思ってその主張を興味深く聞いている。12日夜も
我が国は当然為すべき事をしたまでと、今回の手続きを元に戻してホワイ
ト国から外しただけであり、それだけの根拠があると認められると言って
おられた。ここまではごく普通のことだが、細川氏が言わずもがなだと指
摘されたのが、総理と世耕経産大臣が共に徴用工問題に対する韓国の不誠
実な態度を難じられたのは無用だったという点である。

 即ち、この論理のために韓国側に(彼らの得意技であると私は思うが)
論旨をすり替えさせる取っ掛かりを与えて問題の焦点をすり替える手がか
りにさせてしまったのだとの指摘である。その前の3年間為させるべき
打ち合わせがなかったことと、*不正輸出があった形跡があり安全保障上
手続きを変更せざるを得なかったとだけ言えば十分だったという事。細川
氏は途中退席する為に前半は彼の主張を聞くことが主体となったが、武藤
大使も細川氏の論点のほとんど全てに賛意を表しておられた。


私はこのお2方の主張には賛成するも何も「言うべき事柄を真正面からズ
バリと指摘しておられた」という印象しかなく、政府も経産省もこういう
姿勢で韓国に接していって欲しいものだと思って傾聴していた。だが、お
二方の懸念を表明されたように韓国は早速アメリカに仲介を依頼して、康
外相はポンペオ国務長官に電話で事情を説明して理解を得たと言っている
ように(本当にポンペオ国務長官が韓国の主張に理解を示されたのだろう
か)、速効で我が国に対する逆宣伝を開始し、得意のロビーイングも始
まっていると両氏は認められていた。

お2方ともアメリカが仲介に出てくるとは見ておられなかった。だが、私
は不安に感じていることは細川氏が指摘された点もさることながら、我が
国のこの案件に関連するかまたはしていない世界の諸国に対する我が国の
正当性と安全保障問題に対する韓国の不誠実さの広報宣伝活動が未だしの
ように思えて不安でならないのだ。嘘でも100回言えば真実になるという
言い慣わしがあるが、我が国は「神のみぞ知る」というか「諸国の公正と
信頼に期待する」との姿勢に終始しては韓国の逆宣伝攻勢に、もしかする
と対抗出来ない事態が生じないかと危惧する次第だ。韓国のunfair play
に如何に対処するかだと思う。


産経の黒田勝弘氏も同席して韓国の現状を語っていたが、細川氏と武藤大
使のような切れ味はなかったと思う。新聞社の立場からすればあの辺りが
限界かとも思われた。他にも興味深く聞いたのがサムソンの副会長が文在
寅大統領が主催した財界人三十数名の会談に出席せずに来日して直接に我
が国のサプライヤーと話し合って、第三国経由での輸出を話し合ったらし
いと言うが、第三国はホワイト国待遇ではないのだから、手続きが長引く
点では同じだし、サムソンがどれほど危機感を抱いているかを問わず語り
している事だった。

お三方はまた文在寅大統領は色々と我が国を非難する声明を出している
が、それは国内向けに「やっているぞ」との態度を示すだけのことで、彼
が変節してくることはあり得ないと言われていたのもその通りだと思って
聞いた。特にあの財界人を集めた会議では各人に3分語らせたそうだが、
それで何が言えるのかであり、これも国内向けのジェスチャーと切って捨
てられていたが、これも文大統領が手詰まりである証拠だとの指摘もあった。

私が特に印象的だと思って聞いたのが、武藤大使が「私は先輩に当たる大
使経験者から韓国にもう少しお手柔らかにしたらどうかと言われている」
と述懐された点だった。私は大使は何ら極論を言っておられるのではな
く、我が国が採るべき対韓国の姿勢を述べておられるだけであると思って
毎回敬意を表しながら承っている。

 内閣や外務省が何処まで大使の主張を聞いて参考にされているかなどは
知る由もないが、大使と細川氏の主張こそが我が国が何も韓国向けと限っ
た訳ではないが、私如きが偉そうに言えば、年来の主張である「外交交渉
では言うべきことは論争と対立を恐れずに堂々と相手国に伝えて議論すべ
きだ」と同じであると思っているのだ。言わなければ、相手は言い分が
通ったと勝手に解釈するのだ。彼らには「忖度」などないのだ。



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身 辺 雑 記
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散歩する都立猿江恩賜公園ではこのところ紫陽花が見事だ。

隣の区立第三亀戸中学校は13日は土曜日で休みだったが、校庭はテニスを
する生徒で夕方までにぎわった。
                                                  読者数:6001人











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