政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5100 号  2019・7・9(火)

2019/07/09



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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5100号
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        2019(令和元年)年 7月9日(火)



         中国、バングラデシュに本格攻勢:宮崎正弘

               歳は足に来る(続):石岡荘十

      新潟選挙区、野党統一候補のおかしさ:櫻井よしこ

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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中国、バングラデシュに本格攻勢
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月6日(土曜日)弐
       通巻第6131号  
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 中国、バングラデシュに本格攻勢
  インドを凌ぐ310億ドルのインフラ建設の大風呂敷
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バングラデシュに本格攻勢をかける中国は、BRI(一帯一路)を拡充
し、こんどはBCIM(バングラー中国―インドーミャンマー経済回廊)
構想を打ち上げた。

7月5日に北京を訪問したハシナ(バングラデシュ首相)を厚遇し、9つ
の合意文書に署名した。

とくにインフラ建設協力では電力発電所、道路建設、農業支援などのプロ
グラムを含み、総額310億ドルになるそうな。

嘗て習近平が印度を訪問し、200億ドルの投資を約束した。

その後、実行されている案件は殆どない。アフリカ諸国には300億ドルを
約束したが、実行されたのは88億ドルだった。大風呂敷を拡げるのが得意
な中国は、つねに大言壮語する癖があるが、バングラデシュに対する構想
は、インドのバングラ支援を超える巨額である。

リップサービルだけででもインドを牽制しようとする計算がある。バング
ラは産油国ではないが、人口大国。したがって人件費が安いので、夥しい
中国のアパレル企業が進出している。

そのうえ、南のチッタゴン港近代化工事を中国が応札しており、またミャ
ンマーから移動してきたロヒンギャの批判民援助に中国は2500トンのコメ
支援を約束した。

貧困なバングラデシュだが、隣国ミャンマーのラカイン州から流れ込んだ
ロヒンギャ難民70万人の救済と保護のために世界に支援を呼びかけてお
り、一方でミャンマーが国際的に孤立している。

ミャンマーへの最大援助国である日本はティラナ港整備と工業団地を完成
させ、すでに数百社の日本企業がミャンマーに進出している。

ヤンゴンでは日本食レストランがあちこちに出来た。対照的にバングラデ
シュに進出した日本企業は数えるほどしかない。

中国が敵国インドをBCIM(バングラーチャイナーインドーミャンマー
経済回廊)プロジェクトに加えているのは地政学的見地から眺めるとすぐ
に了解できる。

ミャンマーとバングラの国境は南側のごく一部で、北東部はインドと国境
を接している。バングラはインドに三方を囲まれる形で、前面は海。した
がってインドの保護国と言っても過言ではない。

謂わば南アジアの空白地帯であるバングラとミャンマーに対して、BRI
の一環として中国はBCIMを提示したことになるのだが、いつものよう
に約束は間もなく反古になるだろう。
     
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読者の声  どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
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(読者の声1)貴著新刊、『地図にない国を行く』(海竜社)、毎日新聞
にも大きく広告が出ていました。紀行を拝読しながら世界各地の見聞録
は、驚嘆を超えて人間業ではない魔法を見せられているような錯覚をもち
つつ、奥地の危険な場所で地獄に這入り込んだレポートなのですから、尚
更です

旅行中は困難の出来事がたくさんあったと推察されますが、そんな些末な
ことをばっさりと省略されて、まるで鼻歌交じりの散歩にでも出たように
徹底した現地レポートに一種羨望とめまいを催すのでした。
   (HS生、奈良市)



  ♪
(読者の声2)まもなく夏、そろそろ定番の先生と石平さんとの対談、こ
としは第十弾ですか。毎年、年度版のようにたのしみにしておりますが、
間近でしょうか?(TY生、山梨県北社市)


(宮崎正弘のコメント)御心配をおかけします(苦笑)。今年度版は八月
四日発売です。石平 vs 宮崎正弘 激談第10弾。タイトルは仮題です
が、『こんなに借金大国・中国習近平の正体』(ワック、予価920円)です。

   ♪
(読者の声3)日本文化チャンネル桜から番組の予告です。「闘論!倒
論!討論!2019 日本よ、今...」

テーマ:「参議院選挙後の日本の近未来」(仮)

放送予定:令和元年7月27日(土)夜公開。日本文化チャンネル桜。
「YouTube」「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト。インターネッ
ト放送So-TV
<パネリスト:50音順敬称略>安藤裕(内閣府大臣政務官兼復興大臣政
務官)、
佐々木類(産経新聞論説副委員長)、石平(評論家)
長尾たかし(内閣府政務官・衆議院議員)、西岡力(「救う会」全国協議
会会長)

浜崎洋介(文芸批評家)、宮崎正弘(作家・評論家)
 司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)
(日本文化チャンネル桜)



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歳は足に来る(続)
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   石岡 荘十


数十メートル歩くと左足がだるくなって歩行困難になる。で、数分立ち止
まって休むとまた歩けるようにはなるが、またすぐだるくなる。


このような症状を専門的には「間欠性跛行」という。「跛行」はビッコを
引くという意味だ。こうなった経緯については前回述べた。今回はその続
編である。


先般、閉塞した足の大動脈にステントを入れる治療を受け、ビッコは解消
し、元通り颯爽と歩けるようになった。


はじめ、「これはてっきり腰をやられた」思い込んで、近所の接骨院に駆
け込んだら、「典型的な脊柱管狭窄症の症状だ」と断言する。つまり神経
の管が腰のところで狭まっている疑いがあるとのことで、電気治療、針を
数回やってもらったが、はかばかしくない。


血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞
になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると狭心症、詰まると心筋梗塞
になる。私の場合は足にきたというわけである。

造影剤を使ったCTで診ると、左足付け根から動脈を15センチほど遡った
ところで90パーセント狭窄していることが確認できた。左足へは最大、通
常の7割ほどしか血が流れていない。これではビッコになるわけだ。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテー
テルを挿し込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、etc。

8/23、心臓カテーテル室でカテーテル台に横になると、若くて美形の看
護婦さんが何の躊躇もなくパラリとT字帯をはずし、左足の付け根周辺の
陰毛を電気かみそりで刈る(剃毛という)。慣れたものだ。

局所麻酔の後、この治療では実績も多い腕利きの医師が、モニター画面を
見ながらカテーテルを挿入。先端には、中心部に細くすぼめたバルーンを
仕込んだステントがある。ステントはステンレスで出来た金網のチューブ
である。

これを狭窄部分まで持っていってバルーンを膨らますと、すぼめてあった
ステントの内径も同時に拡がって、狭窄した血管を見事に押し広げた。

ステントは内径8ミリ、長さ40ミリ。心筋梗塞の治療に使うステントは内
径2ミリほどだから、それに較べると大型だ。治療時間は1時間ほど、治
療費86万円、自己負担9万円ほどだった。

心筋梗塞でステントを使う治療法はよく知られているが、足の大動脈狭窄
にステントを使うケースはまだそれほど多くない。

治療を受けた東京女子医大では、ステントを使った心筋梗塞治療が今年す
でに数百件に上るのに対して、足に使った症例は筆者でまだ56件目だと
いう。

下肢(足)へ行く動脈が詰まると、下肢が腐ってしまい、痛いだけでな
く、命にかかわるケースもある。そうなると「命には代えられない」とや
むを得ず下肢を切断しなければならなくなる。日本では毎年1万人以上が
足を切断されているという報告もある。高齢化で症例は増えている。

足にもステントを入れるという治療法は、循環器内科ならどこでもやって
いるわけではない。リスクもある。医師の選択には慎重でありたい。

元京都大学心臓血管外科部長・米田正始(こめだまさし)医師を中心とす
る研究グループは新しい血管を作って下肢切断を救う「血管再生法」とい
う試みを行なっていて、再生医学のひとつとして注目されている。が、成
功症例はまだそれほど多くない。

「なんとなく足の先が冷たい」

これが、アラームだ。接骨院では治らない。歳は足にくる。専門の医師を
選んで、治療を受ける必要がある。

    
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新潟選挙区、野党統一候補のおかしさ
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            櫻井よしこ

「アリさん、早くこっちによけないと、ひかれちゃうよ!」

幼い少女は、列になって道路を這っている蟻の群れが車に轢かれてしまう
と心配して、一所懸命、群れを道路の端に誘導しようとした。少女は横田
めぐみさんである。早紀江さんが当時を懐かしみながら語った。

「幼い頃のめぐみはいつもこんなふうでした。生きものは何でも大好き
で、変なものもしょっちゅう、家に連れてくるんです」

丸々とした頬の心身共に元気なめぐみさんを想い出してか、早紀江さんは
笑みを浮かべながら語った。

「ある日は両手に余る大きなガマガエルを、ナフキンに大事にくるんで家
にもってこようとしていたんです。お友達のお母様がめぐみが抱えている
大きな蛙を見てびっくりして私に電話してきました。めぐみは弟たちに見
せてあげたい一心でもってきたんですねぇ。小さかった頃、子供たちはい
つもこんなで、楽しかったんですよ」

早紀江さんも御主人の滋さんも、最初の子供は男の子だと信じ、名前は
「拓也」と決めていた。早紀江さんが隣の拓也さんを見ながら語る。

「生まれてきたのは女の子でしたからねぇ、めぐみにして、拓也という名
前は次の子のためにとっておいたんです」

ころころと笑う早紀江さん。

「拓也と哲也のお産もよく憶えています。拓也が最初に生まれて、もう一
人いるのに、私はすっかり疲れて、眠りかけたんです」

話をきいていた参議院議員の山谷えり子氏も私も、ここでどっと笑った。
早紀江さんが続ける。

「お医者さんが私の頬っぺをピチャピチャ叩いて、眠ってはいけません
よ、もう一人いますよ、眠る前に頑張りましょうと声をかけて下さって、
それで哲也が生まれたんです」

「神さまの御意志」

二人の男の子は小さい頃は喧嘩でプロレス技をかけ合った。団子のように
からみ合い、玄関先まで転がってガラス戸を破ったこともある。けれど弟
二人はいま両親を支え、めぐみさん奪還に向けて頼もしく行動している。
早紀江さんが続けた。

「めぐみちゃんは大変な人生を生きていますが、世界中の皆さんからご心
配いただいて、本当に幸せです。日本全国の人たちが気にかけて下さり、
安倍総理の働きかけで世界の指導者も拉致問題を知って下さっている。ト
ランプ大統領も真剣に拉致問題解決に力を貸して下さっている。家族には
大きな驚きですが、私は神さまの御意志を感じています」

この日、私たちは五嶋龍氏のコンサートを聴いたあと、一緒に食事をした
のだが、五嶋氏は拉致問題に非常に深い想いを抱き、解決を訴える多くの
コンサートを開いてきた。五嶋氏の母、節氏は拉致のニュースに涙し、家
族会を応援してきた。

拉致問題はいま、これまでのどの時より解決に近づいている。無論、並大
抵ではない。安倍晋三首相が呼びかけた日朝首脳会談実現の目途も立って
いない。それでも、私たちは拉致解決に近づいている。

「ここまで本当に多くの方たちが努力して下さった。姉と寄居中学で同窓
の塚田一郎さんもそうです」

拓也氏が語ったのは参議院議員の塚田氏のことだ。氏は関門新ルート(下
関北九州道路)整備構想に関して、首相や副総理を忖度したと発言して国
土交通副大臣を辞職した。

氏は福岡県知事選挙の応援でその場を盛り上げるために過剰なリップサー
ビスをしたのだが、この道路は地元も、立憲民主党も国民民主党も切望し
てきたもので、首相への忖度とは全く関係なく進められている。公職にあ
る人物が事実と異なることを語るのはとんでもないことだ。だからこそ、
塚田氏は自分の言葉を厳しく反省し、陳謝し、辞任した。

「そのことだけを批判し続けて、塚田さんの功績をまったく認めないのも
おかしい。塚田さんは私たち国民のために、地味ですが本当によく働いて
くれています」と、拓也氏。

「救う会」会長の西岡力氏も語る。

「一昨年9月、トランプ大統領が国連演説で、13歳の少女が北朝鮮に拉致
されていると語り、めぐみさん拉致事件を世界に知らしめました。背景に
塚田さんの力があったのです」

事情はこうだ。2017年5月に加藤勝信拉致担当大臣が訪米を計画したが、
要路の閣僚と日程調整ができず延期された。加藤大臣に同行することを考
えていた家族会、救う会は迷ったが、単独で訪米した。

「塚田さんがとにかく動こうと言って訪米が決まり、国家安全保障会議
(NSC)アジア上級部長のポッティンジャー氏に会えたのです。氏に拓
也さんがめぐみさんのことを語り、それを聞いたポッティンジャー氏が、
これからトランプ大統領に会うので、必ず伝えると約束してくれたので
す。その1週間後にめぐみさんに言及した国連演説があり、11月6日、ト
ランプ大統領が家族の皆さん方に初めて会って下さった」(同)

考え方もバラバラの野党

家族会、救う会の人々は、一様に、塚田氏が拉致被害者支援法改正、13項
目の対北朝鮮制裁の決定、米国人拉致被害者デービッド・スネドン氏救出
を目指す米議会の決議実現への働きかけなどを行ったことを評価し、未だ
に「忖度」発言で塚田氏を批判することを疑問視する。

7月に予定される参議院議員選挙の新潟選挙区は、全国で展開される与党
候補と野党統一候補の一騎討ち選挙区のひとつだ。新潟では共産党から国
民民主党まで一列に並んで弁護士の打越さく良氏を支援するが、これら野
党に共通項はあるのか。

たとえば拉致に関して、これまで共産党も社民党も力になったことなどな
い。国民民主党などとの決定的な違いのひとつであろう。

天皇と皇室についても、共産党は繰り返し「天皇制の転覆」や「天皇制の
打倒」を謳い、現委員長の志位和夫氏は「天皇の制度のない民主共和制を
目標とする」と語っている。共産党の主張に国民民主党は同意できるの
か。価値観がまったく異なる政党が統一候補の打越氏を応援するという
が、打越氏が当選したとしても、一体どんな政治ができるのか。

打越氏の現状認識にも違和感を抱く。16年9月21日付のネットサイト
「LOVE PIECE CLUB」に、「かなりリベラルと信頼する友人たちからも、
『慰安婦って、朝日新聞のねつ造なんでしょ?』と言われてびっくりする
ことも多い」と書いている。

朝日新聞は14年8月5,6の両日に、自社の慰安婦報道を、吉田清治氏の関
連記事すべてを虚偽として取り消すことで大誤報だと認めた。そうした指
摘を「びっくり」とはこちらがびっくりだ。考え方もバラバラの野党が担
ぐ極めてリベラルな打越氏と塚田氏の一騎討ちで、重要なことは、共産党
をも代表する人物の政治的立場を信用できるか、ということだ。
『週刊新潮』 2019年7月4日号日本ルネッサンス 第858回



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重 要 情 報
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◎マスコミよ、選手たちを持て囃すな褒めそやすな:前田正晶

7日は男女のプロゴルフトーナメントでともに我が国のゴルファー石川遼
と渋野日向子さんがプレーオフで韓国のゴルファーを制して優勝したこと
と、交流戦終了後に連勝を続けていた読売巨人軍をDeNAが破ったことで気
分を良くしていたので、こういう話題を採り上げようと思うに至った。ゴ
ルフとNPBの野球を一緒にするのは筋が違うと言われそうだが、私は単に
巨人嫌いというだけではなく、あのまま巨人に我が道を行かれてはセント
ラルリーグの灯が消えてしまうのを恐れているのである。

ここから先は私独自の物の見方であり、必ずしも選手たちのプレー振りと
は関係はないと思う。これまでに私が見てきた限りでは将来有望と看做さ
れた選手や、マスコミが鳴り物を勝手に入れてアメリカに渡ったいった選
手や、高卒でNPBに加入した若者たちが、マスコミ報道で私には過剰とし
か思えない持て囃され方や褒められ過ぎた結果ではないにしろ、彼らが騒
げば騒ぐほど期待されたほどには実績が上がってこない例が多過ぎたので
はないかと主張したいのだ。勿論、どれだけ騒がれようと立派にやってい
る者たちは沢山いるのも確かだ。

だが、これまでに甲子園で優秀な成績を残して、マスコミに勝手に鳴り
物を入れられてプロ入りしたものの鳴かず飛ばずどころか、何らの成績を
挙げることなくひっそりと二軍で暮らしていたり、知らぬ間に「戦力外通
告」となっていた者もまた多いと思っている。私は高卒の若者が持て囃さ
れ過ぎた結果で慢心してしまったと言いたいのではなく、「過剰な褒め方
や持て囃し方」と「成績不振」か「期待外れ」の間に因果関係はなく、単
なる偶然の産物だとは見ているが、マスコミが過剰に鳴り物を入れるのは
止めて欲しいと思わせられた例が多いと思っている。

手っ取り早い例としては遺憾ながら大阪なおみさんを挙げたいのだ。私は
彼女がグランドスラムを二つ続けて獲ったことは素晴らしいと評価してい
る。素質も身体能力もそれこそWorld classだと思って見てきた。だが、
その後の俗に言う「イチコロ」的な敗戦が続くのは何故かなと訝ってい
る。誰かは「バインコーチに電話すれば」と言ったそうだが、私は既に資
生堂他のテレビCMまで手がけているし、高額な収入を上げたのも凄いと思
うが、あの不振とマスコミの持て囃しすぎが非常に気になっているのだ。
勿論因果関係も物理的関係もなく偶然だとは承知しているが気になるのだ。

野球界で思い当たる例には甲子園を連覇した大阪桐蔭で勉強も良く出来
て将来が大有望と明日にもプロの世界で大スター選手になるが如くに持て
囃された根尾君を挙げておきたい。彼が今中日ドラゴンズで何処で如何な
る状態にあるかの報道はない。私にも解っていることはマスコミが入れた
鳴り物も何の役にも立たないどころか、過剰な期待を無にさせてしまって
いる。私は決して根尾君が過剰にチヤホヤされて慢心したとは見ていな
い。だが、甲子園で見た限りでは「あの体格でプロでやっていくに
は・・・」と思わせられていた。これは悪い意味での偶然の一致だろう。

そこで「過剰な期待というのか持て囃し過ぎ」が次に気になるのが、あ
れ以上の報道振りはあるまいと思わせてくれた八村塁君のNBAもワシント
ン・ウイザード入りである。私は八村君の能力と素材としての素晴らし
さ、身体能力の高さは解っている。だが、NBAに行けば彼くらいの素材は
いくらでもいると思っているし、現にアメリカでも我が国でも彼ら(アフ
リカ系の選手たち)の凄さは十分に見てきた。サニブラウン・ハキーム君
もその環境に入っていったからこそ、彼らの凄さというか世界の広さを身
を以て知ったのだろう。

何度か述べたことだが、アメリカでプロになる連中はフットボール、ベー
スボール、バスケットボールの三つの中からどれを選ぼうかと考える者が
多いほど、万能選手的な凄い能力と経験を持っているのだ。そこで名を成
し遂げるのは簡単ではないのだ。MLBにあれほど多くの者が参加していっ
たが、松井秀喜ほどの成功を収めた者が何名いたか。私はマスコミには
「褒めそやしたり、前途有望と騒ぐのも結構だが、NBAやMLB(やNFL)が
如何なる世界でどれほどの彼らが『アスリート』と形容する者たちが世界
から集まっているのか」などを解説すべきだと思っている。

そうでないと錦織圭君がどれほど偉いのかは見えてこないと思うし、松山
英樹や丸山茂樹がどれほど努力したから今日あるのかが理解出来ないと思
う。アメリカ乃至は世界のプロの世界がどれほど大変な世界かをもっとキ
チンと知らせておくのが彼らの勤めであって、鳴り物を入れてばかりいる
のは愚かだと言いたいのだ。彼らの世界に入ってみないと解らないことだ
が、ビジネスの世界でも同様だと経験したが、全てが彼らのあの体格と身
体能力に基づいて設定されているのだ。そこで彼らと対等に渡り合って尚
且つ生き残りの競争に身を投じるのがどれほど大変かを報ずべきでと言い
たいのだ。

八村塁君、サニブラウン・ハキーム君、大谷翔平君、大阪なおみさん、久
保建英君たちには一所懸命やって名を為して欲しいと期待している。だ
が、マスコミには彼らに余り過剰な期待をかけるような報道をするなと
言っておきたい。




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身 辺 雑 記
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9日の東京湾岸は曇天。

8日の東京湾岸は曇天。

                    読者数:6001人



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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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  • 名無しさん2019/07/09

    今のドルは不換紙幣であり、しかも政府発行紙幣ではないためにアメリカ政府が価値を保証したものではない。単なる民間企業のFRBが出す「商品」なのである。



     本来なら、国際基軸通貨の役割を担えるものではない。それにもかかわらず、引き続き国際通貨として機能してきたのは「石油引換券」となったからである。ここにアメリカを拠点とする「テロ戦争派」が暗躍し、中東を中心とした石油利権を押さえ、ドルでなければ石油を変えないシステムを作り出した。つまり、政府保証のないドルを「石油引換券」にすることで価値をでっちあげたのである。



     第2次世界大戦後、アメリカは中東の石油利権を掌握した。そして原油を水よりも安い状況にすることで世界中に流通させ、石油依存度を高めた後、イスラエルとサウジアラビアを使い、中東情勢をコントロールしてきた。



     ドルが下がれば、その分、石油価格をつり上げ、相殺する。金兌換の廃止を決めた直後にオイルショックになったのは偶然ではない。逆にオイルショックが無ければドルは大暴落して紙くずになっていたはずである。



     石油は消費財である。しかも大量に使用する。石油引換券のドルはいくら刷っても価値が維持できる。これが「石油ドル体制」である。



     元々「200兆円」の価値を持った中東の石油利権は、シェブロンのブッシュ家、エクソンモービルのロックフェラー家、BPのイギリス王室、ロイヤルダッチシェルのオランダ王室、という形で分割統治してきた。それが2000年のアメリカ大統領選でアメリカ派とヨーロッパ派に分裂した。そしてヨーロッパに拠点を置く勢力は、石油利権から原始力へと転換する。それが「温暖化派」の由来である。



     テロ戦争派が「戦争」で原油価格を高騰させるや、その隙にバカ高い原子力発電を売りつけるという凄まじい利権争いが勃発していく。原子力発電の採算ラインは1バレル80ドルから100ドルである。原油価格がそれを上回れば原子力を導入する動きが強まるが、導入すれば原油の消費量が落ちるために再度、原油は下落する。原油が安くなれば石油消費の傾向は強まる。しかし、中東情勢が悪化すれば簡単に原油は高騰する。



     つまり、原油を下げる原子力、原油を上げる戦争。このマッチポンプを知っていれば、先物取引でバカみたいに儲けることができる。これで儲けたのがロスチャイルド家となる。両陣営を巧みに利用するロスチャイルドは、原油価格を操作する究極のインサイダー取引を仕掛けて暴利を貪っていたのである。



     現在の原子力発電は「核兵器燃料工場」である。原発が増えれば増えるほど核兵器用の燃料ができてしまう。それを温暖化派は濃色ウランの形で売りつけ、危険な放射性物質を大量に生み出してきた。放射性物質の最も安全な処理方法は、「海洋投棄」である。放射性物質の危険性は、大気中に大量かつ集中的にある状態ほど高まる。それが水中に少量かつ広範囲に分散すれば簡単に無害化できる。これまでの海洋投棄はドラム缶などに入れて集中的に捨てていた。それを少量ごと広範囲に水中に拡散すればいいだけの話だ。海洋には地上の何万倍もの放射性物質が存在している。全ての放射性物質をこの方法で処理したところで海洋中の放射性物質濃度は誤差のレベルであり、生物濃縮なども理論上は起こらない。



     なぜ海洋投棄をしないのか? 

    核兵器が消滅してしまうからだ。事実、今の放射性物質は海洋投棄を禁止しているため、全て地上に保管されている。いくら地上深く保管したところで好きな時に好きなだけ取り出せ、核兵器に再利用できる状態と言っていい。だからこそ、安全な海洋投棄を禁止しているのである。もっと言えば、原子力発電は固定化した燃料棒ではなく液体化したトリウム熔融塩炉の方が、はるかに安全でなおかつ核兵器転用ができないことが知られている。原子力利権で温暖化詐欺を行い、原油価格の操作によるインサイダー取引で暴利を貪り、石油引換券にしたドルの通貨発行益を独占する。これが石油ドル体制であり、ディープ・ステイトの犯罪であり、世界支配のシステムなのである。



     こうしたディープ・ステイトの詐欺と搾取の支配システムに気づいたところで、対処できなかった最大の理由はアメリカの存在があったからである。世界最大の軍事力を保有するアメリカは歴史上最強の軍事国家である。そのアメリカがディープ・ステイトの傀儡国家であったことが、世界を大きくゆがめてきたのである。



     「会社は誰のものか?」と聞けば、大半の人は社長や働いている社員全てと答える。だが、欧米社会では「株主」の所有物となる。その大株主がディープ・ステイトであり、「700」の組織であった。



     事実、アメリカは株式会社なのである。ワシントンD・Cは「ホールディングス」の親会社と思えばわかりやすい。アメリカ大統領はワシントンD・Cの株主たちに雇われた社長に過ぎず、アメリカ合衆国の真の所有者はワシントンD・Cの株主たちとなる。



     その意味で株式会社USAは、「植民地経営企業」と言っていい。イギリスやオランダの「東インド会社」と同じである。巨大な軍事力をバックに超大国アメリカはグローバリズムの名のもとに世界を植民地化する。それで得た利益は全て親会社のワシントンD・Cの株式配当という形でオーナーたちに分配してきた。トランプが大統領になった時、アメリカ・ファーストを強調したのはアメリカが上げた利益が全く国民に還元されない構図を理解していたからである。



     いずれにせよ、この支配システムは、2度の世界大戦を通じて築き上げられてきたが、1944年のブレトンウッズ体制で生まれたといってよい。1920年代から1980年代までは格差はひどくなかった。その点で旧支配者たちはうまく立ち回っており、このままのシステムを続けていれば、今現在も盤石な支配体制を維持していた可能性もあった。



     しかし、1990年、平成になるや、それが一変していく。支配体制が強固になったことでついに、その本性をむき出しにしてきたからである。



     人工ハルマゲドンである。繰り返すが平成時代は人類を大量殺戮しようとする人工ハルマゲドン計画が水面下で蠢いていた。どうせ殺すか家畜にするのだから、何をしてもいい。どんな犯罪だろうが「死人に口なし」、証拠は隠蔽できるとばかりに無茶苦茶な犯罪行為が横行するようになった。急激に広がった格差は、そうして生まれ、世界中で戦火や災害という名のテロまで横行した。世界を地獄に変えていったのである。